鈴原トウジ(Toji Suzuhara)
- 登場作品
- 声優:関智一
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 生年月日:2001年12月26日
- 職業:中学2年生、EVA3号機パイロット(フォースチルドレン)
- 所属:第3新東京市・第壱中学校→NERV
- 階級:フォースチルドレン
- 年齢:14歳
- キャラクターデザイン:貞本義行
旧世紀版
自称・硬派で熱血。ノリの軽い関西弁が特徴で、相田ケンスケとともに3バカトリオといわれるほど、シンジの良き友人となって行く。また、非常に妹思いのいい兄である。なお、登場時にはシンジの乗るEVA初号機のせいで妹が大怪我をした為に彼に怨みを持つ形だったが、シャムシェル戦の際の緊急事態の成り行きで初号機のエントリープラグに避難の為に乗りこんだ際にシンジが苦しみながら戦う姿を見てからシンジの理解者となった。アスカとはお互い毛嫌いしているのか喧嘩が絶えない。 常日頃からジャージを着ており、クラスの中ではただ一人制服を着ていないのだが、劇中一度だけ着ていた事がある。
「エヴァのパイロットは変わり者が選ばれるのでは」など言っていたが、後に自身もフォースチルドレンとしてEVA3号機のパイロットに選ばれる。起動実験にて3号機を起動させるが、その直後第13使徒バルディエルに乗っ取られることとなる。そして、ダミープラグに切り替わったEVA初号機によってEVA3号機は撃破され、その時エントリープラグを握り潰され左足を失う重症を負った。この事件によりシンジは心を閉ざし、物語は一気に重くなっていく事となる。TV版ではそれ以降、トウジが登場することはなかった。
また、漫画版ではTV版とは違いEVA3号機起動実験の前日、シンジに自分がフォースチルドレンであること、エヴァに乗ることへの恐怖を告白している。そしてダミープラグによってEVA3号機が撃破され、その際トウジは死亡というTV版以上の悲劇に見舞われてしまう。また、漫画版では髪は茶髪となっている。
TV版で死ななかった理由は「子供を殺さない」という庵野監督と大月プロデューサーとの約束があったからだという。
ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、トウジがEVA3号機の掃除をするというイベントがあり(彼はアスカとはまた違う感じでのEVAへの愛着がある模様)、その際に赤いカビ(実は第13使徒バルディエルだった)を発見し綺麗に除去した事により、EVA3号機が使徒に乗っ取られることなくパイロットとしての姿を見ることができる。また、同作内で渚カヲルをシンジと共に説得し、渚カヲルを仲間に迎え入れているイベントもある。 ちなみに声優の関智一氏は東京出身でネイティブな関西弁は一切話せない為、トウジの関西弁は俗にいうステレオタイプな関西弁である。
新劇場版
性格に大きな変化はないが、TV版とも漫画版とも違う展開を辿ることになり、破の時点ではEVA3号機のパイロットにはならず、妹サクラの退院に立ち会っている。
登場作品と役柄
SRWでは上記のイベントが再現されるが、左足を失う事はない。原作ではEVA3号機を操縦し戦闘を行うことはなかったため、エヴァの操縦技術は未知数であるがパイロットとして加入する場合、シンジら他のチルドレンと殆ど変わらない能力値が与えられている。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- セガサターンの内蔵時計に連動した誕生日祝福イベントでのみ登場。何気に声もついている。PS版にはこのイベントがないので登場しない。キャラクター図鑑には登録されない。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作と同じくEVA3号機が乗っ取られるが、左足を失う展開には至らず、真・ゲッター1のストナーサンシャインでバルディエルが撃墜されたことでトウジは助かった。もっとも、竜馬のセリフによれば、3号機ではなく寄生しているバルディエルをピンポイントで消滅させたようである。条件次第では3号機と共に味方に参入する。
ちなみにαではシンジと共にヒイロが一時的に第壱中学校に転校してきた設定であるが、当初ヒイロをEVAのパイロットと思いこんで殴りかかったが、案の定返り討ちに遭う。逆にスーパー系シナリオでは、シンジとの険悪な出会いは起こっていない。仲間になった場合は検査入院を経て『男の戦い』でスポット参戦し、正式に加わる。その後シンジと共にしばらく出席していなかった学校へ登校する。この時、EVAに乗る事へ恐怖を抱いていたが、シンジ達も危険な目にあっている事を思い直し、シンジ達と共に地球を護る事を決意している。原作では叶わなかったヒカリの弁当を食べる事となり、ケンスケがトウジが3号機パイロットになった事に驚く。なお、その後はあまり会話に加わらない上にAirシナリオでは何故か出撃枠に入っておらず、エンディングにも登場しない。 - スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版とほぼ同様。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」のラストで、ケンスケと共にシンジと再会する。ケンスケ曰くずっと心配していたらしい。エヴァパイロットとして再召集がかからなかった事やシンジもαでのフラグが立っていない(ミサトとの会話でミサトがシンジに人類補完計画の事をかつて話したと語っており、それが成り立つのはフラグが立っていない場合であるため)事から、αで仲間になっていないのが正史のようである。余談だが彼らが「おお~い!!」と駆け寄ってくる際、シンジの顔グラが怯えた表情に切り替わるのが何とも…。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- EVA3号機乗っ取りイベントは発生する(漫画版の展開を採用したらしく、シンジに事前に相談している)が、無条件で3号機とともに自軍に入ることになる。その為、会話に参加する事も多く、シンジを裏切ったカヲルに激怒するというシンジへの熱い友情を示したイベントがある。
一方劇場版シナリオでは、エヴァのパイロットであるはずなのにネルフからも襲撃した連邦軍からも言及されず、存在を忘れられてしまっているような扱いである。原作には居ないので仕方ないといえば仕方ないのだが…。
シナリオ面では、第2次αの浪花十三同様にプロ野球チーム『大阪タイタンズ』のファンという設定が付加され、十三以上の入れ込み具合で応援しているようである。また、EDでは洞木ヒカリと付き合い始めた事がアスカの口から語られており、既に尻に敷かれているらしい。前述の劇場版シナリオでの扱いを除けばおそらく歴代で最も扱いが良いといえる。 - スーパーロボット大戦L
- 新劇場版設定での登場なのでNPC。
パイロットステータスの傾向
能力値
原作では実際に戦うことはなかったが、シンジたちと同等の能力を持つ。格闘、射撃は両方こなせる。また、防御が低めのEVAパイロットの中では一人だけ防御が高い。
精神コマンド
その性格からか必中、ひらめき、ド根性(根性)、熱血とスーパー系のような精神コマンドを豊富に覚える。αでは魂を修得、MXでは鉄壁を消費SP15という驚異の低さで修得。A.T.フィールド貫通後に効果が出るのでさほど硬いわけではないが、4000以上のダメージやフィールド貫通攻撃を受けてもある程度は耐えられるので、壁役・援護防御役として重宝する。
特殊技能(特殊スキル)
原作で戦うことがなかったが、αではエヴァパイロットの中で最も切り払いが巧かったりする。MXでは喧嘩で培ったのかカウンターを修得。
人間関係
- 鈴原サクラ
- 妹。彼女の負傷がシンジとの縁が始まるきっかけとなる。ちなみに、姿と名前が明かされたのは新劇場版から。
- 碇シンジ
- 親友。「α」で仲間になった際に3号機パイロットを辞退する事をトウジに勧めたが、トウジは決意を既に固めていた。
- 相田ケンスケ
- 親友。「α」ではトウジがEVAパイロットになった事を原作と違った形で知り、驚愕する。
- 洞木ヒカリ
- 好意を寄せられている。「α」ではトウジを仲間にした場合念願が叶う。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- 喧嘩相手(犬猿の仲)だが漫画版やMXではヒカリとの関係もあり、意外と気を使ってくれる。余談だがトウジ役の関氏と逆に宮村氏は関西圏である兵庫県出身。
- 渚カヲル
- 原作で顔を合わせる事は無かったが、MXではシンジを裏切ったカヲルに対し激怒している。
- 冬月コウゾウ
- 原作では直接絡まないが、MX終盤で彼が語った使徒の出現予測を示す「シナリオ」(「スケジュール」の別称も)の詳細を知り、彼らが3号機を使徒に乗っ取られる事も予め把握していたと聞かされ、絶句する。
他作品との人間関係
スーパー系
- 流竜馬
- 「α」での「神か、悪魔か」での命の恩人といえる。
- 兜甲児
- 「α」での沖縄において、女性陣(ミサト含む)が海水浴に出掛けた話題の中での男性陣の一人でありトウジも加わって非番ではない事に残念そうにしている。
- 神名綾人
- MXでは暴走状態の初号機によって止めを刺される寸前、彼とラーゼフォンの介入で難を逃れる。
ガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ
- αでは彼をEVAのパイロットと勘違いして喧嘩を吹っかけるが、逆にボコボコにされてしまう。
- カミーユ・ビダン
- MXでは上述の冬月との遣り取りで、トウジの怒りを代弁するかの如く冬月に詰め寄る。
- ジュドー・アーシタ
- MXでは後述のヒカルとのトラブルに関して、彼から「トウジが一番覗きそうだからじゃないの?」と断言された。
リアル系
名台詞
旧世紀版
- 「すまんな転校生。ワイはお前を殴らんとあかんのや」
- シンジとの最初の出会い。
- 「イヤ~ンな感じ」
- ユニゾン攻撃を特訓中のシンジとアスカを見て。ケンスケとハモっている。
- 「…人の心配とはめずらしいなあ」
- 「お前が心配しとるのはシンジや」
- 3号機のパイロットに選出されたことを知ったレイに話しかけられて。レイの心情を的確に言い当てた。『α』でDVEとして採用。
- 「なぁ委員長。妹には何もなかったと伝えてくれんか…」
- バルディエル戦の後、病院で目を覚ました後、傍にいたヒカリにこう告げる…。
新劇場版
- 「チッ。何や、ハズレかいな。」
- 破にて当たりつきアイスの棒を見ながら。直前にシンジとケンスケがEVA3号機パイロットが誰になるかについて話しており(しかも三人がいる場面はTV版同様に夕方のバスケットコートである。この際、またトウジに悲劇が訪れるかのような演出)、この台詞は「今回トウジは3号機パイロットにならない」という伏線である。このことによってトウジは最大の見せ場となる3号機暴走事件での出番を失う事になるが、その分五体満足で妹の退院に立ち会えるなど幸せな結末を迎える事ができる。なお、ヒカリを爆風から身を挺して守っており彼の優しさが出ている。