ダブルオークアンタは『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』の登場メカであり、同作の主役メカ。
ダブルオークアンタ | |
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外国語表記 | 00 Qan[T][1] |
登場作品 | |
デザイン | 海老川兼武 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 |
第5世代ガンダム (モビルスーツ) |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | GNT-0000 |
全高 | 18.3 m |
重量 | 63.5 t |
動力・推進機関 |
GNドライヴ×2基 (ツインドライヴシステム) |
エネルギー | GN粒子 |
装甲材質 | Eカーボン |
開発者 | イアン・ヴァスティ |
所属 | ソレスタルビーイング |
パイロット |
概要編集
ダブルオーライザーの後継機として開発された機体。名称の「クアンタ」は「Quantum(量子)」の複数形であり、型式番号の「T」は「Twin」の頭文字でツインドライヴシステム搭載機を表している。
本機のGNドライヴはこのために木星で新規に製造されたもの[2]であり、当初からツインドライヴシステムを想定して調整されたそれは従来型を上回る性能を発揮する。機体の基本フレームは、ソレスタルビーイングの資金難と基本設計の完成度からダブルオーライザーのものがそのまま流用されているが、パイロットである刹那・F・セイエイがイノベイターに変革したため、機体のインターフェイスなどの各種機能はイノベイター専用のものとしてブラッシュアップがなされている。
木星圏から地球に運ばれた時には刹那が昏睡状態に陥っていたため、肉体を失っていたティエリア・アーデの提言でヴェーダのターミナルユニットを積まれる[3]等目覚めるまでの間に調整を行われていた。その後刹那が覚醒した後そのまま実戦投入された。
ダブルオーライザーは「対話の準備のための機体」だったが、本機はそれをさらに推し進めた「対話のための機体」でありトランザムバーストを上回る「クアンタムバースト」を駆使しての対話が主目的であり、武装はあくまで自衛が目的である。ライザーの時にはあくまで偶発的な事象だった「量子化テレポート」を制御できるよう設計されており、50年後にやっと外宇宙航行が可能になるという『ガンダム00』の世界観において、単機で星間転移が出来るという常識外れの性能を持つ。
強化装備形態編集
- ダブルオークアンタ フルセイバー(SRW未登場)
- MSV系作品『機動戦士ガンダム00V戦記』にて設定された。「GNソードⅣフルセイバー」を装備した形態。
登場作品と操縦者編集
原作とは異なりELS以外にも敵勢力がいるため、武装をフル稼働して戦闘に参加する。
Zシリーズ編集
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 前作でダブルオーライザーのGNドライヴが失われる事はなかった為、その同2基をそのまま移植しているというスパロボオリジナル仕様。また、参戦はするが劇中で未完成と言われているが故か、ライザーソードが使えない。改造引継ぎがあるのでダブルオーライザーをしっかり強化しておこう。
- UXとは違い、移動後攻撃が強力なためダブルオーライザーと同じく切り込み型の運用法に向く。
- 未完成だなんだと言いつつガドライトのスフィア・アクトに対抗するためや、カグラとアマタを対話させるため等の場面で、周囲の警告を振り切ってクアンタムバーストを何度も起動する。
- 今作と天獄篇では、通常時のポーズが前傾姿勢となっている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- セブンソード・コンビネーションが追加。終盤にトランザムライザーソードが追加される。
- 本作でもヒビキの精神にダイブするタケルを援護する際や、ラース・バビロンでのヴィルダークとの決戦時に囚われた人々の声を聞き届けるため等、要所要所でクアンタムバーストが活用されている。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。機体性能は豊富な特殊能力を持つ高性能機。全体的にEN消費が多いが、GNドライヴの回復量も多く、最大攻撃力はリアル系トップクラス。気力が上がるまで移動後攻撃が貧弱だが、長射程の高威力武器が増えており、刹那に「ヒット&アウェイ」を習得させるという選択肢もある。
- パートナーユニットに関しては、最終決戦仕様のガンダムハルートとは武装がかみ合い、ボーナスで運動性やENを強化できるので相性がいい。
- 本作では第43話竜宮島ルートにおいて、クアンタムバーストにより加藤久嵩に城崎天児の真意を理解させるというクロスオーバーが展開、序に加藤の記憶をその場にいたアルティメット・クロス全員が共有する事になる。
- スーパーロボット大戦BX
- 参戦は第32話「対の獣と光」。クアンタムバーストの追加は終盤。ダブルオーライザー同様戦闘アニメが全刷新された。
- 今までのクアンタと違い遠距離武器に利があり、必殺武装のライザーソードが長射程武器となっているため、今まで以上に「ヒット&アウェイ」は欲しいところ。一方でバスターライフルがトランザムに組み込まれた影響で武装から消滅した。気力上げに関しては本作ではマイクがいるので問題ないだろう。
- 今作では終盤にティエリアをサブパイロットにする事が可能となる。SPで刹那が『覚醒』、ティエリアが『熱血』と役割分担しての必殺技連発が可能な為、総合火力は爆発的に増大する極めて強力なパワーアップとなっている。ただし当然の事ながらティエリアを本機体のサブパイロットにしているとラファエルガンダムが出撃できなくなる。ラファエルも優秀な機体の為、クアンタの火力を増やすかラファエルを出すかは各々吟味する事。
- 気力限界突破を付ければイノベイターの特殊回避補正で『量子ジャンプ』の発動率が最大70%に達し、ティエリアがサプパイロットに追加されて以降は不屈バリアも使用可能になるため尋常ではない生存力を誇る。
- パートナーユニットに関しては、最強武器のライザーソードが長射程なことから、撃龍神、隠しユニットのクランシェカスタム、ガンダムレギルス、ティエルヴァと組ませると良い。ただし、ティエルヴァは宇宙適正、レギルスは特殊回避、各ボーナスがクアンタには既に備わっているので無駄になってしまうので注意。
- 今作のイベント用クアンタムバーストは、オウストラル島にてマノンと対話するために行い、その余波でアカツキの正体がネルガル会長である事をナデシコクルーに知らせる事となった。
- ジークジオンに「伝説の勇者ガンダム」では?と疑われるが、ガンダムエクシアに似てることから来るカードダスネタである。
VXT三部作編集
- スーパーロボット大戦V
- 第7話「交差する宇宙」で加入。今回はいきなりクアンタでの参戦となる。通常時の立ち絵が自然体のポーズに変わった。
- 分身が「量子化」に名称変更されている。またライザーソードが射程2~9の移動後使用不可武器に変更されている為、どちらかと言うとBXに近い運用が求められるが、刹那が突撃を習得する為扱いやすい分類になっている。
- ヤマトルート第43話クリア後にはティエリアをサブパイロットにするかラファエルガンダムのパイロットのままにするかを選択することが可能(ナデシコルートでは強制的にサブパイロット)。『BX』と比べるとラファエルの性能が少しパンチ不足なので、サブパイロット運用の方が純粋な戦力強化になりやすい。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2017年2月のイベント「変わる未来」より実装。SRおよびSSRのアタッカー。SSRは大器。
- 通常攻撃スタンに分身、クリティカル特大回避と様々な征覇用のアビリティを持ち、必殺スキルのトランザムライザーソードは範囲と威力を両立しスタン付与まで持つ高性能機。飛べないものの足が恐ろしく速く、あっという間に敵の懐に飛び込んで殲滅する。
- 2017年10月にファイタータイプが、2018年8月のイベント「常夏の熱視線」にてΩスキル搭載大器型SSRファイターがそれぞれ追加。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
劇中では進路を確保する以外の戦闘を行っていないため、演出は半分オリジナルである。
武装編集
- GNシールド
- 背部にアームで接続されているGN粒子を付着させた大型の実体盾。基本的には左肩に配置している。GNソードビットがマウントされる他、GNドライヴを内蔵しているので重要なポジションを占めている。
- 劇中ではソードビットによるバリアを解除した後、一瞬だがELSの放った粒子ビームを素の状態のシールド表面で跳ね返していた。
- GNビームガン
- GNシールドの上部に設置されている。主にミサイルの迎撃用として使用されるが、GNドライヴと直結しているので高い威力を持つ。
- 武装として採用されたのは第3次ZとVのみ。
- GNソードV
- 本機の主兵装。1本装備。これまでのGNソードと同様ソードモードとライフルモードを切り替えて使用する。刀身は「III」と同様のクリスタル状の素材だが細身になっている。不使用時は左腰にマウントされる。
- GNソードビットと組み合わせることでGNバスターソードやGNバスターライフルとなる。
- ちなみにダブルオーライザーのGNソードが「III」で本機のGNソードが「V」なのは、フルセイバー型の装備であるGNソード「IV」があるため。
- GNソードV / GNソードV(ソード)
- 従来のGNソードと同様GN粒子を纏わせて優れた切れ味を発揮する。剣としては劇中未使用。
- 「(ソード)」明記はBXのみ。
- GNソードV・ライフルモード / GNソードV(ライフル)
- GNソードVを変形させて銃とした形態。
- 「(ライフル)」明記はBXのみ。
- GNソードビット
- 左肩のGNシールドにマウントされているビット兵器。それぞれ形状が異なるA、B、Cビットが各2基用意されている。手に持って剣として使用することも可能であり、ビット系としては汎用性がかなり高い。
- 制御は脳量子波で行われる。イノベイター用の調整がなされているため操作は格段に難しいが、その分総合的な性能が非常に高い。
- GNソードVと組み合わせることでGNバスターソードやGNバスターライフルとなる。
- UXと第3次Z時獄篇では性能が大きく異なり、UX・BXでは移動後に撃てないが射程の長いEN消費の武装、第3次Zでは移動後に撃てるGNビームガンより少し射程の長い弾数消費の武装になっている。
- Vでは、カウンター属性を持ち中距離の弾数武器として採用。ライザーソード追加まではこの武器が最長射程となる。
合体武器編集
- GNバスターソード
- GNソードVにGNソードビットを合体させ、大剣とした形態。斬れ味も増している他、大型の敵に対しても有利である。劇中では未使用。
- また剣先を展開して、ライフル口からビーム刃を発振する事もできる。
- 『第3次Z』ではGNソードVおよびトランザム発動の演出の中に組み込まれている。また『V』ではGNソードVの演出でビーム刃による斬撃も行っている。
- GNバスターライフル
- バスターソードモードのライフル形態。通常のライフル形態を遥かに上回る高出力のビームを撃つことが可能。使用時には剣先が展開する。
- 単体武器として採用されたのはUXのみ。BXではトランザム発動のトドメ演出で使っている。
特記機能編集
- ツインドライヴシステム
- 前型機であるダブルオーガンダムと同様に本機にもツインドライヴシステムが搭載されているが、ダブルオークアンタに搭載されたものはツインドライヴシステム専用に開発・調整された新型GNドライヴであるため非常に高い完成度を有している。
- クアンタムシステム
- 本機に実装された純粋種のイノベイターの能力に反応する新システムで、刹那の「戦いそのものを止めさせる」という想いを実現させる為に開発された。
- GNシールドと背部にある2基のGNドライヴを直結させ、ダブルオーライザーに搭載されていた「トランザムバースト」をも凌駕する超高濃度粒子領域を展開する事で領域内にいる全ての人々の意識を繋げる。
- 発動時には機体が一瞬だけ赤くなった後、緑色に輝き出す。また、最大出力モード「クアンタムバースト」時には全身の装甲をパージ(粒子散布を効率的に行う為)し、各部GNコンデンサーを露出させる事で大量のGN粒子を放出する。この時、GNソードビットも全基が機体を取り巻くように展開する。
- まさに「全てを脱ぎ捨てて対話を行う」という本機のコンセプトを体現した形態であり、その意味では真の姿と言える。
- UXでは「クアンタムバースト」の名前で特殊コマンドとして実装。1ターンの間、自機中心一定範囲内にいる味方の能力強化と敵の能力ダウンを行う。フェイ・イェンHDの「エモーショナル・ウェーブ」の上位的な性能であるが、消費が80と莫大な上、必要気力が150なのが問題。しかも効果すら最終的にはフェイの歌姫L9により並ばれ、上回っているのは射程のみとなる。まあそもそもクアンタの戦闘力自体が高いため、性能云々以前の問題として、補助はあちらに任せてこちらは攻撃してしまった方が効率的なケースも多い。
- BXでも引き続き実装。効果に変更はないが同じようなステータス変動系のコマンド持ちが居なくなったことや、中ボスクラスは軒並みオールキャンセラーがスペック低下無効に差し替えられたことにより相対的に価値は上昇。マイクのディスクPにより気力制限も満たしやすくなった。
- 量子テレポート
- GNソードビットをリング状に展開して量子ゲートを形成し、そこに飛び込む事で空間跳躍を行う。トランザムライザーではごく短距離かつ偶発的な跳躍しかできなかったのに対し、ダブルオークアンタでは長距離跳躍が可能であり、その距離は恒星間にも及ぶ。また、トランザムを起動せずにパイロットの任意でテレポートが可能。なお量子ゲートはGNソードビットの展開を解除しても数秒程度だが形成を持続するため、潜り抜けたクアンタにソードビットが回収されている事が劇中確認できる。
- トランザム
- ソレスタルビーイングのガンダムに備わっているオーバーブースト機能。ダブルオーライザー以上の完成度を誇るツインドライヴシステムによる桁違いの粒子放出量が特徴。
必殺技編集
- セブンソード・コンビネーション
- 『第3次Z天獄篇』『V』で導入された必殺技。量子ワープを行い背後に回った後、GNソードビットとGNソードVを使い連撃、最後にガンダムエクシアを思わせる動きでGNビットをトンファーのように使いトドメ。
- 設定のみ存在する技で劇中では使用していない。なお、このGNビットをトンファーのように扱えるのはホビーオリジナルで、Cビットのビーム同様本編では使用していない。
- トランザム発動
- トランザムを発動させ敵に連続攻撃を行う。『UX』ではライフル連射とソードビットの波状攻撃に斬撃を絡め、最後はビットで敵を六等分する。『第3次Z時獄篇』では使用時強制的に曲が「FINAL MISSION~QUANTUM BURST 1」に変更される。
- トランザムライザーソード
- トランザムライザーから引き継いだ超巨大ビームサーベル。本機の場合は始めからツインドライヴ搭載機として設計されたため粒子量を調整する別パイロットがいなくとも使用可能になった。バスターライフルモードの先端からビームサーベルを発生させる。
- 通常攻撃とMAP兵器版が存在する。通常版は、『UX』『第3次Z』ではP属性付きの近接武器(『UX』射程1~3、「Zシリーズ」射程2~4)だったが、『BX』『V』ではバスターライフル削除の影響で遠距離武器(『BX』射程3~8、『V』射程2~9)へと変更されている。
- 一部の視聴者からの通称は「対話砲」。
特殊能力編集
- 量子ジャンプ
- 特殊回避。気力130以上で発動。携帯機シリーズでは発生率は敵との技量差により決定され最大発生率はUXでは40%、BXでは45%。イノベイターによる補正効果もかかるため発動しやすくなっており、BXではイノベイターの補正効果が最大発生率にさらに上乗せされるため発生率が最大70%に達する。
- 量子化
- Vでは量子ジャンプがこの名称になっている。気力130以上で発動。発生率は50%。
- GNドライヴTD
- 携帯機シリーズでのみ存在。ENが自軍の行動開始前に全体ENの25%回復する。
- EN回復(小)
- ZシリーズおよびVではこちらの効果。ENが自軍の行動開始前に全体ENの10%回復する
移動タイプ編集
サイズ編集
- M
カスタムボーナス編集
機体ボーナス編集
機体BGM編集
- 「ENVOY FROM JUPITER」
- 劇中BGM。
名場面編集
- ダブルオークアンタ建造
- 映画冒頭、ソレスタルビーイングの秘密基地で完成したクアンタが登場。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』冒頭のνガンダムを彷彿とさせるシーンである。
- 余談だが、本機はこれ以外にも「左肩の位置にビット兵器を設置」、「ビットでバリアも張れる」などνガンダムを想起させる部分が多く見られたりする。
- クアンタムバースト
- 超大型ELSの中枢部に到達した刹那は、ELSとの対話のために、クアンタの2基のGNドライヴ同士を直結および装甲をパージ、通常のトランザムバースト時よりも超高濃度のGN粒子を散布するクアンタムバーストを行う。
- 途中、ELSの膨大な知識の奔流に呑みこまれそうになるが、ティエリアとヴェーダの助力と、刹那のイノベイターとしての力、何よりもELSの思いを知りたいという刹那の熱意によって、ELSとの対話に成功する。
- ELSの母星へ
- ELSとの対話により彼等の真意を知った刹那は、クアンタのGNソードビットを環状に展開させて作った量子ゲートをくぐり、地球より遥か向こうの外宇宙にあるELSの母星へと旅立つ(なお、この時に刹那は、手持ちの武器であるGNソードVを放棄している)。
- また、刹那と対話して彼の思いを理解したELSは行動を停止させ、戦闘は終結する。こうして地球および人類は、存亡の危機を乗り越えることができたのであった。
スパロボシリーズの名場面編集
- PROUD
- UX第43話竜宮島ルート「特異点」。東京に攻めてきた加藤機関との最終決戦、早瀬浩一と彼の駆るラインバレルは、全力の激突の末、加藤機関の首領・加藤久嵩の膝をつかせるコトに成功。しかし、自分の師である城崎天児が一介の「普通の」少年にラインバレルを受け継がせ、正義の味方となるコトと未来を託したコトに納得がいかないうえ、自分こそが城崎天児博士の遺志を継ぐ者と自負し、動いていた加藤は、自身が天児と直接会っていないのもあって、浩一の言葉を頑なに受け入れようとしない。
- これを見ていた、対話によって道を切り開かんとする革新者・刹那は、イアンやティエリアから調整不足の為発動を止められていたにもかかわらず、加藤と天児の対話を実現させるべく、クアンタムバーストを発動。GN粒子が満ちていく意識共有領域の中で、ついに加藤は師であり、自分が手を下すという悲しい形で別れるコトとなった天児と再会。短い対話であったが、そこで師の本当の願いを知った加藤は、自分のしてきたコトへの感情の整理がつかず、その場を去る。
- それを見たアルティメット・クロスの面々は「想いが通じなかったのか」と落胆するが、浩一や矢島、サヤは「気持ちの整理をつけるのに時間がかかるだけで、思いは分かってくれている」と確信していた。その後、これが一因となり、自分のすべきコトを考えた加藤はヒトマキナとの決戦でアルティメット・クロスに合流。刹那は対話により見事、加藤の妄執を打ち破ったのだった。
- Trailblazers
- 第3次Z天獄篇第50話「星の向こうに」。ELSとの対話に挑むべく、ダブルオークアンタ駆る刹那がELSの中枢部に向かう。ティエリアは言う。来るべき対話のためには、GNドライヴ、ヴェーダ、イノベイターの力が必要になると。そこでもう一人の名前があげられた。刹那の最大の友にして、もう一人の「ガンダムを超えた者」――ヒイロ・ユイ。二人の革新者によって、来るべき対話は初めて試みることができるのだった。
- ELSの中枢部に向かった刹那とヒイロは、それぞれのシステムを使って、ELSとの対話を敢行した。刹那はクアンタムバーストを。そしてヒイロはヴェーダとリンクしたゼロシステムで膨大な情報をさばく。
- 本来、二機のガンダムは一つであるはずだった。しかし、曲折を経て二つに別れた。その最大の理由は、この時のためにあったのかもしれない。時を経て、重なり合うシステム。未来を見透し最良の結果を導き出すガンダムを駆るヒイロ。対話による相互理解を果たすガンダムを駆る刹那。『ガンダム』によって邂逅した二人の数多の想いを乗せた意思が届いたかのように、ELSは巨大な花へと形を変えたのだった。刹那の平和の象徴を形として――
関連機体編集
強化型・バリエーション機編集
関連機編集
- ガンダムエクシア
- 頭部など、デザインはエクシアを模している。これはイアンの配慮らしい。
- ダブルオーライザー
- ツインドライヴシステム搭載機の前世代機。基本フレームは共通している。
- ガデラーザ
- イノベイター専用機。同じカテゴリーに位置するが、こちらは「純粋な戦闘兵器」であり、本機とは対極の存在。
スパロボシリーズでの関連機体編集
- ウイングガンダムゼロ/ウイングガンダムゼロ (EW)
- 本機の前世代機であるダブルオーガンダムのZシリーズにおける事実上の兄弟機。
- 当機に搭載されてるゼロシステムは本来対話のためのガンダムである本機に搭載されるはずだったが、コロニーの五博士[4]が計画から離脱した際に奪取され、本機には搭載されなかった。
余談編集
- 劇場版の初期PVに登場したダブルオークアンタは劇場版本編のものとデザインが異なっている(具体的に挙げると、機体色が青味がかっている、胸部の形状やGNソードビットの配列が異なる等)。
- 劇場版上映前ではダブルオークアンタは型式番号に「T」があることや、初期PVにてダブルオークアンタがGNソードビットを飛ばすことによって橙色の粒子らしきものが飛び散る場面があったことを根拠にして視聴者の間では「ダブルオークアンタは擬似太陽炉を搭載している」との推測までなされていた。結局のところ、新造の純正GNドライヴ2基によるツインドライヴシステム搭載機であった。
- 複数のソードビットが合体して形成されるGNバスターソードだが、SDガンダムシリーズでは本機以前にも超機甲神ガンジェネシスや豪剣頑駄無といった「複数の小型剣が合体して大型武器になる」ギミックを使用するガンダムが登場している。
- 『SDガンダム外伝』の番外編漫画『SDガンダム列伝 ガンダム騎士団』(SRW未参戦)の主人公であるアルフガンダムは本機がモチーフとなっている。
- ただし、『ガンダム騎士伝』は1998年作品ゆえにアルフとクアンタは偶然、顔が似てただけによる後付けでクアンタモチーフということにしてしまったのである。SD外伝において、『OO』の主役機体(さらに言うなら刹那に該当するキャラも)はどれも騎士スペリオルドラゴンの化身の1人である勇者ガンダムの系譜なのでこういう扱いになった。
脚注編集
商品情報編集