ジオン兵 | |
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登場作品 | ガンダムシリーズ 他 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 |
パイロット 一般兵 |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
所属 | ジオン公国軍 |
役職 | 一般兵 |
概要
『機動戦士ガンダム』を始めとする宇宙世紀系列の作品に登場するジオン公国軍の一般兵士。SRWではあまり区別されないが、ジオン・ズム・ダイクンを支持する派とザビ家を支持する派が存在する。
一年戦争以前から入念にMSパイロットの養成を行っていた為に、開戦当初は熟練した精鋭を多数揃えていたが、元々のジオンの人的資源の少なさと激戦の中で多くの戦死者が出た事によって、末期は学徒兵を使わなければならないほど人材不足に陥った。
一年戦争の終結以降の作品では、敗残兵として抵抗活動を続けている一般兵士が登場。「ジオン再興」を唱え、既に旧式化したジオニック系統のモビルスーツに搭乗し、無差別的なテロや虐殺を繰り返している狂的な姿が描かれている。また、一年戦争時より戦って来た事への強烈なプライドが昂じた結果、ネオ・ジオンの兵士達と波長を合わせようとせず、反目し合っている展開も見せている。
登場作品と役柄
『ガンダム』の一年戦争が再現される作品で活躍するのは勿論だが、ネオ・ジオンのみ登場する作品でも登場機会がある。特に後者の場合は他作品由来の前史も絡んだ複雑な戦争の歴史をくぐってきただけに、内部分裂・政争を繰り返してきた地球連邦軍(に相当する勢力)側同様に存在する、大きな憤懣や内訌が演出される事も。連邦兵が活躍する機会が稀な分、敵側やられ役の彼らが過酷な前史を背負わされているのかもしれない。
数多いる一般兵の声優の中で、島田敏氏の演じるジオン兵のそれはまさに「ザコの鑑」と言うべき三下臭く、なおかつ妙に印象的な声色であり、その特徴的な声色から、一部ファンからは「島田兵」なる愛称で呼ばれている。 なお、その島田兵もついに公式が認めた公式名になってしまった。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。担当声優は島田敏。本編スタート時の時代背景が『機動戦士Ζガンダム』設定のため相応のベテランパイロットと思われるが腕も声もヘタレている。
- 基本的に旧式を愛用しているが、終盤近くになるとネオ・ジオンのMSに乗り込んでいる。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 担当声優は小杉十郎太、山田義晴。『0083』仕様の兵士が登場する。ボイスパターンのせいで、強気の兵士と弱気な兵士がいるように思える。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 担当声優は島田敏。リアル系女ルートでネオ・ジオン兵と共にサイド3の自治防衛部隊が敵として登場。連邦兵をコーディネイター打倒のために援護する一幕があり、「人の心の光」が悪い方向に作用してしまっていた。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- ガザCに乗る。島田敏氏のボイスで新規収録がされており、従来よりも強気な島田兵ボイスを聞く事ができる。
- ガンダムタイプはもとより合体ロボ、スーパーロボット、オーバーマンにウォーカーマシン、果てはビッグオーとやたら大量に特殊戦闘台詞がある。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 素顔のジオン兵が初登場。髭の生えたジオン兵は『UC』における兵士が元ネタ。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 担当声優は青野武、カシワクラツトム、山崎たくみ、大友龍三郎。断末魔のボイスが哀愁を誘う(後述)。
Scramble Commanderシリーズ
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
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- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- PSPへの移植により声がついた。担当声優は山崎たくみ。台詞はDCエリート兵を彷彿させるものが多い。
- スーパーロボット大戦BX
- 「ジオン軍兵士」名義で『UC』のジオン残党兵が登場。地球上に潜伏していた際にGAILに身をやつしていた者もおり(ちなみに今回の島田兵はそちら)、袖付きから提供されたギラ・ズールの他、GAILの兵器を奪って使用してくる。
- ELS移送ルート第19話「歴史の裏に消えた者達」においては撃破されると、その内の何名かはプレイヤーの心を抉る台詞を言いながら散って逝く…。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 地上部隊に『UC』版が登場。担当声優は稲田徹。氏の名演が光り、一般兵とは思えぬ存在感を戦闘デモで発揮しており、熱く、そして物悲しい台詞の数々が悲壮感を掻き立てる。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 担当声優は島田敏、佐藤正治、塩屋浩三。序盤~中盤にかけて登場。機体を捕獲された際は脱出していることが明かされている。
- 戦艦の方は士官になっている。担当声優は幹本雄之、安井邦彦。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 今回も島田兵は健在(音声は旧録分の流用)。同じ顔グラフィックで「MS乗り」なる一般兵も登場する。
- スーパーロボット大戦DD
- 2章Part9から登場するエネミーユニット。『UC』設定のジオン残党兵で、ギラ・ズールとマラサイに搭乗。
- スーパーロボット大戦30
- ミッション「ダカールの落日」「ジャブロー再び」に1st版が登場。グラフィックは『T』のネオ・ジオン兵(『ZZ』)の流用で、顔グラフィックも2種類あるが、音声は『V』の稲田徹氏の流用。
- ダカールの地球連邦議会に襲撃をかけるという今回は参戦していないガンダム作品を想起させるシーンも存在する。
関連作品
パイロットステータス
能力値
古参兵が多いことを表現しているのか、作品によっては他勢力の一般兵より技量が5~10程度高いことがある。気付かない事も多いが、クリティカルによって思わぬ痛手を喰らうこともある。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
- 最終命中率・最終回避率+10%
- 『30』で採用。
人間関係
名台詞
機動戦士ガンダム
- 「ジーク・ジオン!」
- ジオン公国のシュプレヒコール。劇中、ギレンの演説の〆に一斉に叫ぶ光景が印象深い。後の歴史においても様々なジオン系陣営によって叫ばれ続けた。
- スパロボでは撃墜時の台詞として採用。最期までジオンに殉じて散っていく。
- 「お、降りられるのかよぉ!」
- 劇場版2作目『哀・戦士編』より。ジャブローに降下中のパイロットの台詞。台詞から対空砲火の凄まじさが容易に窺える。実際、降下に成功したモビルスーツは28機のみで、その内ジャブロー内部に侵入できたのは僅か数機だった。
- ジオン兵「80パーセント?冗談じゃありません。現状でジオングの性能は100パーセント出せます」
シャア「足は付いていない」
ジオン兵「あんなの飾りです! 偉い人にはそれがわからんのですよ」
シャア「使い方はさっきの説明でわかるが、サイコミュな、私に使えるか?」
ジオン兵「大佐のニュータイプの能力は未知数です、保証できる訳ありません」
シャア「はっきり言う。気にいらんな」
ジオン兵「どうも。…気休めかもしれませんが、大佐ならうまくやれますよ」
シャア「ありがとう、信じよう」 - 第42話より。シャアとの一連のやり取り。ジオングに脚部が無い事を指摘された整備兵が返した有名な台詞が三行目のそれである(誤解されがちだが「脚なんて飾りです」ではない)。
- 結構ネタにされやすい台詞であり、「○○なんて飾りです! ××にはそれがわからんのです」という形のパロディがよく見られる一方、上官たる「赤い彗星」に対して歯に衣着せぬ物言いで己が主張を貫いた職人気質から整備兵に対する人気も高く、彼とシャアとの遣り取りを自作アルバムCMへと採用するアーティストも存在する程である[1]。
- なお、TV版では無名の兵士だが、短編小説集『ガンダムNOVELS―閃光となった戦士たち』では「リオ・マリーニ」、漫画『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』では「サキオカ少尉」という名前が設定されている。
- ちなみに、この整備兵の声優は劇場版では島田敏氏が担当している(TV版では二又一成氏)。MSパイロットではないものの、SRWにおける島田兵のルーツと言ってもいい存在かもしれない。
- ちなみにこの時の整備兵とシャアは漫画『若き彗星の肖像』でシャアがパーフェクト・ジオングに搭乗する際に再会し、「脚も満更、無駄ではなかった」と評価を改めているほか、『THE ORIGIN』では「脚部がないのでAMBACシステム(MSの手足を動かして姿勢を制御するシステム)が機能しないから、バーニア操作が少々面倒」という旨の発言をして、シャアから突っ込まれている。
- 「ああっ、ひ、火がっ。母さん…!」
- 同じく第42話より。ザクに搭乗するジオン学徒兵の断末魔の台詞。戦いに慣れていない彼はジオングとガンダムとの戦いの中に割って入ろうとしたのだが、敵軍のエースであるアムロに盾で動きを抑えられた挙句、構わず撃ってきたジオングのビームがコクピット付近に直撃。即爆発はしなかったが、コクピット内で火災が発生。そのまま、恐怖に怯えながら脱出できずに爆死した。
- 「無名の兵士もまた血の通った人間である」と感じさせると同時に、視聴者の胸を締めつける悲しい台詞である。
- ちなみに、漫画『光芒のア・バオア・クー』(SRW未参戦)とゲーム『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』(SRW未参戦)に「アルバート・ベル」という学徒兵が登場する。どちらも所属や撃墜までの経緯等が異なるが、「ザクII乗り、断末魔の台詞が上記の台詞と同じ」と、上記の学徒兵と共通する部分がある。
- 「マリアああぁぁぁッ!」
- 劇場版「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」より。上記の学徒兵に続いてのザクパイロットの断末魔。
- こちらは要塞表面部でジムと対峙していたが、中破した連邦軍とジオン軍の艦艇が両者に突っ込んでしまい爆発。あっという間に爆死してしまった。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
迷台詞
スパロボシリーズの名台詞
- 「やってやる! やってやるぞ!」
「がああっ! パ、パワーが違いすぎる!」
「う、うわぁぁぁっ!」 - 上記3つの台詞は作品によってはジオン兵以外の一般兵も使用する(というか『F』のDC兵士が初)。
- ちなみに、ジオン兵を演じている声優は複数存在するが、中でも島田敏氏が演じているそれは出色の出来であり、まさに「ザコ兵士」というべき三下臭い声色は必聴(…というか、普通にゲームをプレイしていれば嫌でも聴けるが)。
- 「火が! ば、爆発する!」
「い、いや……母さん!!」
「しっ死にたく……」
「寒い、オレは……死ぬのか……」
「たっ助けて……」
「うわああっ、まてっ、まてよっ! うわああぁぁぁーっ!!」 - 『IMPACT』における撃墜時の台詞。他の一般兵達とは異なる後味の悪さで、印象に残った人も少なくない。
- なお、担当声優の関係で一部明らかにベテランを通り越して老兵にしか聞こえない兵士が混じっているが、彼らを撃墜した場合「母さん」がまた別の意味に聞こえる(かもしれない)。
- 「たかが1機のモビルスーツに…」
- 『GC』における、ガンダムタイプで戦艦を撃墜した時のジオン士官の台詞。複数のモビルスーツで攻撃しても止めがガンダムタイプならこのセリフを言うので、アンソロジーでもネタにされた。
- 「ヤツを倒せば出世できる!」
「金星を頂く!」
「お前を倒して俺はエースになる!」 - 『Z』において主役級のパイロットと戦う際の特殊戦闘台詞。『α』頃まででのヘタレぶりとは一変して自信たっぷりだが、それはそれで自分が見えていないような…。
- 「ガソリンで動く機体なんぞに!」
「ヤツめ、本当はモビルスーツなんだろう!?」
「ガソリンで、何であんな力が出せるんだ!?」 - ザブングル系との特殊戦闘台詞。どうやら、ウォーカーマシンがガソリン動力である事がとことん納得できない様子。
- 「何がオーバーマンだ!」
「おい、お前のどこが『オーバー』なんだあ?」
「ぐうっ…オーバーにやられちまったあ!」 - オーバーマンとの特殊戦闘台詞。「オーバー」に引っ掛けて色々難癖をつけるが、追い詰められて最後には駄洒落を言ってしまう。
- ちなみに、最後の駄洒落には他にも「月だけに運が尽きた(対ザンボット3)」「派手にやられちまったぜ(対派手な色の敵)」といった種類がある。
- 「ジオンは、あと10年は戦える!」
「この風、この肌触りこそ、戦争だ!」
「戦い方を、教えてやるぞ!」
「連邦という看板がなければ、何も出来ぬ奴らなどに…!」 - 『UC』準拠の旧ジオン残党兵バージョンの戦闘台詞。一年戦争のジオン軍人達の台詞のオマージュになっている。
- 「この力…勢い…! これが若さなのか…!」
- こちらは被弾台詞。なぜだか某大佐がジオンにいない頃と同じことを言う。
- 「モビルスーツの格闘戦というものを見せてやる!」
- ビーム・ホーク等の格闘武器で攻撃時の台詞。1st第15話のゲストキャラ、ククルス・ドアンの台詞だが、彼が脱走兵であることはお構いなしなんだろうか…。
- 「う、うぅ…チキショウ…。帰りたかったぜ、もう一度宇宙へよぉ…」
「これで俺の戦争は終わる…。やっとお前のところに行けるな、メアリ…」
「ジーク・ジオン! ジーク・ジオン! はははははははは!」 - 『BX』ELS移送ルート第19話に登場する一般兵たちの一部の散り際。なお厳密には上二つはGAILの傭兵に身をやつした元ジオン兵のもの。
- 余談だが、この台詞を発するPUのメインだけを撃破すると、サブを巻き込んで退場してしまう。
- 「今までありがとうよ、相棒…」
- 『V』被撃墜時。胸を打つ。
- 「こんなテロで世界は変わらない…。言われなくてもわかっていたさ…」
「だが、そうするしかなかった…。その想いだけで、今日まで俺達は生きてきたんだ…」
「シャア・アズナブル…。あの日、あんたのダカールの演説で何かが変わるかも知れないと思った…」
クワトロ「…すまない…」
「詫びるぐらいなら、やってみせてくれ…」
「ジオンも連邦も、どうでもいい…。この世界を…変えて…くれ…」 - 『30』「ダカールの落日」にて、ズゴックに搭乗したジオン兵の最期の台詞。
- なお、稲田氏はTwitterにてこの台詞を自らアテレコした動画を公開していた。
脚注
- ↑ ケツメイシ4thアルバム「ケツノポリス5」CMより。