ガドライト・メオンサムは『第3次スーパーロボット大戦Z』の登場人物。
ガドライト・メオンサム | |
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登場作品 | |
声優 | 咲野俊介 |
デザイン | 大籠之仁 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 人間(ジェミナイド) |
性別 | 男 |
年齢 | 不明(中年) |
出身 | 惑星ジェミナイ |
所属組織 | サイデリアル→単独行動 |
所属部隊 | ジェミニス |
役職 | 部隊長 |
資格 | スフィア・リアクター(いがみ合う双子)→なし |
概要
新世時空震動後、各地で暗躍を繰り返す謎の一団「UG」ことジェミニスの隊長を務める男。
ジェミナイという異星出身の軍人で、ジェミナイ最強の戦闘パイロットと呼ばれるほどの腕を持つ。また、「いがみ合う双子」のスフィア・リアクターであり、それにより「いがみ合え」のキーワードで人間の中に眠る相反する感情を逆転させる能力を持つ。
一度戦いを離れると怠惰と酒をこよなく愛するダメ人間へと変貌するが、その裏にはジェミナイドとしての誇り、ジェミニス隊長としての意地と強い意志が存在し、それを侮辱する者は絶対に許さない。しかし自身の力を誇示して地球人類の事は徹底的にこき下ろすという本人のスタイルと、下記の地球人類を滅亡させようとした真意が地球側から見れば八つ当たりでしかない事、そして「いがみ合う双子」の力を利用した地球と宇宙の和平を望んでいる人々の感情を操り反転させ、地球を戦争へと仕向けさせる等の非道な方法からZ-BLUEの面々からは強い嫌悪感を示されている(実際、版権主人公の大半は58話の戦闘前台詞でガドライトの行動や人格を悉く否定している)。特に宿敵であるヒビキに至っては、最終的に嫌悪や怒りを通り越して軽蔑される事になる。
戦火をあおり地球人類を滅亡に仕向けた真意は、圧倒的な力の前に滅びた母星ジェミナイに対し、時獄によって未来を失うとはいえバアルから守られる地球に対する嫉妬心による。そのため、時獄の監視という任務を無視して自ら行動を開始、地球人類を滅亡させるべく動き始めた。彼の行動は平たく言えば単なる八つ当たりであり、自らの感情を満足させるために不必要に姿を現したり助言を行ったりする場合も多く、最終的にそれが失敗に繋がった。
普段は余裕ぶった飄々とした態度を取っているが、その裏にはジェミナイを失った憤怒と、元凶たるサイデリアルに太刀打ちできない自らに対する諦観があり、母星を失ったことで「いがみ合う双子」の力を最大限に引き出せるようになった。また、本人の言に寄れば「サード・ステージのリアクター」であり、反作用を受けないどころかジェミニアなしでスフィアの力を行使していた(この傾向はアイムにも見られた)。
そのためかZ-BLUEに対しての言動は「どうせ無駄だから諦めろ」というスタンスで一貫しており、地球も自分達と同じ末路を必ず辿る、Z-BLUEも失敗すると決めてかかっていたが、Z-BLUEを含めた地球の人々は襲いくる災厄を撥ね退け続け、遂にはアクシズ戦における逆転劇によって時空修復が実行されたのを目撃したことで嫉妬心が爆発。最後にはアドヴェントの介入で憤怒に囚われたために感情のバランスを崩して「いがみ合う双子」を制御できなくなり、同時に収斂進化現象を起こしたジェニオンとヒビキにスフィアを奪われ敗北して戦死する結末をたどった……かに思われたが、実は生存していた。
時の牢獄破壊後の新地球皇国との戦いでは、サイデリアルから「槍」を盗み出す、クィーンに情報を流すなど戦いの裏で暗躍しており、クロノの教義が明かされた後、スズネがジェミニオン・レイに乗り換えて投棄されたジェミニアを取り戻し、ヒビキ達の前に現れた。アンナロッタ・ストールスが遺した双子の娘の存在により、諦めることをやめて全力で戦い始めている。この時は「いがみ合う双子」ではなく人造スフィアを使用しているが、それでも問題なくジェミニアを操っている。
ラース・バビロンでの決戦にも現れたが、次元将としての正体を現し、覚醒したヴィルダークにジェミニアごと撃破される。最期にはその圧倒的な力にエルーナルーナ・バーンストラウスと尸空の心情を理解し、娘二人の未来を次元将たる彼の守る未来に託し、ヒビキに激励とも負け惜しみとも取れる一喝を投げて散った。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。担当声優の咲野俊介氏は本作でスパロボ初出演。概ね紹介どおりの人物だが、自軍戦闘中と休息中のパラダイムシティバー「SPEAK EASY」とでは正反対の矛盾する発言をしており、特にアンナロッタとの会話ではそれが顕著。
- 能力が異様に高く、初登場にしてレベル70(HARDではLV75)と高い。アンナロッタ同様念動力持ちだが、加えて天才・見切り補正がかかっているためとにかく避けられない。攻撃力・防御力共に本作最高でその異様な防御力の高さには強化された底力の恐ろしさを再度実感させられる。初戦では1分(1ターン)だけ攻撃可能。とにかく能力が異常な上「集中」まで使ってくるので総力を尽くさないと撃破は困難だが、武器改造やマキシマムブレイクをフル活用すれば不可能ではない。初戦で撃破するとスーパーリペアキットが入手できる。
- 弱点といえるのは「ボン太くん」。エースボーナス「戦闘した相手を気力を-5する。」を取得し、精神コマンド「集中」や特殊スキル「見切り」で最終回避率を上げておけば、攻撃を回避するだけでなく、気力も最低50まで低下させることも可能。最終的には射程6からの攻撃には手が出ない。味方を後方に遠ざけてエネミーフェイズで絶対反撃はせず、十分萎えさせてあげよう。
- ボーナスシナリオ「ラスト・デイ」ではプレイヤーの手で操作することができ、本編とは全く違うガドライトの現役時代が拝める。当時の彼は滅び行くジェミナイから残された部隊員達とジェミナイの未来を守る為に奮闘しており、本編とは全く逆の人間性の高さを拝める。戦闘台詞も本編とは全く異なり、まるで主人公のような台詞が多い。このシナリオをプレイすると彼のイメージがかなり変わってくる。ゲーム的にも戦闘力が圧倒的なので問題なく無双が可能。
- 「アルティメット・バトル」では酒の入った状態で登場。地味に内部データが変化しており、バサラの歌で気力を下げられないのに注意。とはいえジェミニアが圧倒的に脆くなっているため、シモンを筆頭に波状攻撃を叩き込めばあっさりと落ちる。
- 第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
- 14話で登場。時獄篇に比べればさすがに弱く、ジェミニアもHP回復が消えているが、連獄篇の敵ではクラヴィア&アン・アーレスに次ぐ強敵で、ギルターやサルディアスとはケタが違う。天才+念動力+勇者の印の相乗効果で、攻撃はまず避けられない上、自軍ユニットはガンレオンを除き全て回避型なのが問題。射程内にランドを残して殴り合わせるのがベター。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 死んだかと思われたが生存しており、陰でレナードやクロノに接触していた。その後46話と48話でスポット参戦。口調も前作のような諦観や憤怒は見られない。戦闘台詞は「ラスト・デイ」のものが使われている。能力は3回行動以外据え置きで、バサラの歌でブーストすれば支援なしでもかなり持ちこたえる。それでも、リアクターやアドヴェントが相手では分が悪いので、ゲームオーバーにならないためにも無茶はさせないこと。
- とりあえず、バサラの歌でドーピングしておけば一般兵相手に撃墜されることはなくなるので、まずはこれで安全を確保すべし。
パイロットステータス
能力値
全能力が高水準。35話での初登場時にパイロット能力画面を開いて、自軍の名だたるエース達と比べても圧倒的に高い数値…と言うより、もう百の位の数字が違う事に驚いたプレイヤーも少なくないだろう。地形適応は全てSだが、ジェミニアがA止まりなのがまだ救い。これでジェミニアの適正がSならまともに相手できなくなるだろう。大ボスクラスだが意外にも性格は「強気」止まり。
精神コマンド
- 第3次Z時獄篇
- 集中、直感、脱力、直撃、勇気
- DLC・本編ともこのラインナップ。どちらかというと回避型のリアル系と言った按配。最後の「勇気」は本編の彼とは余りにも不釣合いで一見疑問に思えるが、これは昔の誇り高かった彼の事を表しているのだろう。
特殊スキル
- 第3次Z時獄篇
- 天才、念動力L9、底力L8、見切り、気力+ (命中)、カウンターL8、精神耐性、3回行動
- ジェミニアの設計思想に合わせたのか命中特化。「天才」+「念動力」+「底力」+「見切り」で、殴れば殴るほど速くなる上、ジェミニアの装甲と「底力」のおかげで、「ガード」がないにも関わらず防御力が異常。加えて恐るべきは今回初登場の「3回行動」で、攻勢に出た時には恐怖の対象となる。命中や回避に特化したスキルを持ち合わせているが、最終補正が掛かるのは「見切り」のみ。また、本作でスフィア絡みの能力として機体側に「スフィア・アクト」が実装された為か、SP回復は持っていない。
- 「ラスト・デイ」では3回行動以外はそのままである。この時のみ特殊スキルの検索一覧で「天才」が表示されるので一度は見ておくといいだろう。
- 隊長にも関わらず「指揮官」はなし。アンナロッタは持っているところを見ると、部下の指揮はアンナロッタに任せ、自分はジェミニアで突撃するタイプなのだろうか。
- 第3次Z連獄篇
- 天才、念動力L9、底力L3、気力+ (命中)、カウンターL3、精神耐性、2回行動
- 見切りが消え、底力とカウンターのレベルがダウン、さらに3回行動が2回行動にランクダウンしている。時獄篇に比べて弱体化しているが、自軍がZ-BLUEほど強くないため相対的な強さは変わっていない。念動力レベルが相変わらず高いため、下手をすると全く当たらないこともある。ジェミニアにHP回復がないのが不幸中の幸いなので、「必中」を使えて耐久力の高いランドと殴り合わせるのが一番安全。
- 第3次Z天獄篇
- 天才、念動力L9、底力L6、見切り、気力+ (命中)、カウンターL8、精神耐性
- やはり3回行動はオミットされて底力のレベルも若干下がったが、それでも群を抜いた命中率や回避率、そして本人の強さは健在。しかし参戦する46話ではアドヴェント、48話ではエルーナルーナ、尸空、バルビエルといった強敵が相手であり、両方ともガドライトの撃墜が敗北条件に加わっている。今作は雑魚の攻撃も侮れず、そもそもジェミニアがそこまで硬くないので、流石に「ラスト・デイ」の時のような無双は出来ない事を念頭に入れなければならない。
エースボーナス
人間関係
- アンナロッタ・ストールス
- 副官。普段のだらしのなさを散々叱られているが、改める気はまったくない。後に子を身籠った彼女を部下と共に身を挺して守ろうとしていたが、彼女が何らかの命令に背いたことが原因で尸空に処刑される。ジェミナイドの事情と彼の敗北後の顛末、更に連獄篇での言動を併せて考えると、アンナロッタの命を楯にされていた可能性がある(おまけに当のアンナロッタにはその自覚が薄い、或いは無かった模様)。
- アンナ、ロッタ
- 時獄戦役後に生まれたアンナロッタとの娘で、『天獄篇』では彼女達の未来を守るためにサイデリアルに対し反旗を翻す。
- ヒビキ・カミシロ
- 時獄戦役におけるライバル。最終的には彼にスフィアを奪われた。
- ガドライトにしてみれば、ジェニオンがジェミニアに似ていること以外にも、かつての自分と似たところがあり、それでいて自分たちの星と違って「選ばれた」ということが気に入らなかったのだろう。
- 天獄戦争にて再会した際には刺々しい態度をとるものの、なんだかんだで彼の実力は認めていたようである。帝都ラース・バビロン戦にて図らずも同じ目的のために共闘することになる。
- アドヴェント
- 随所で彼とヒビキのタッグに邪魔をされ、最後に「いがみ合う双子」を失う結果に。
- その正体はジェミナイを滅亡に追いやった御使いの一人。
- 哀しみのサクリファイ
- 御使いの一人。彼女から時の牢獄の監視役を命じられていた。
- サイガス・エイロニー
- 時獄戦役における最終戦で逆鱗に触れた彼を艦隊ごと抹殺した。その際の口ぶりから元々快く思っていなかったようだ。
- 尸空
- 同僚。自身が敗れた後、アンナロッタを殺されたことで恨みを抱いているが、自分達の子供には手を出さなかったことに対しては多少は感謝しているようである。
- エルーナルーナ・バーンストラウス、バルビエル・ザ・ニードル
- 同僚。
- 次元将ヴィルダーク
- 天獄篇にて彼との戦いで戦死するが、その際に彼の真の目的が御使いの打倒だと悟り、彼に娘達の未来と御使いの打倒を託す。
- ツィーネ・エスピオ
- クロノ保守派のクィーンだが、彼女とはジェミニス、クロノという互いの立場とは別のつながりを持っていた。皇国の動きを探っては彼女を通じてZ-BLUEに情報を送っている。
- AG
- ガドライト自身は知るよしもなかったが、「いがみ合う双子」の奪取を目論んだ本当の意味での張本人。そのための機体がヒビキの手に渡ってしまったことから、ヒビキに協力する形でその計画が果たされてしまったことになる。
- セツコ・オハラ、ランド・トラビス、クロウ・ブルースト
- 連獄篇で彼らが蒼の地球に飛ばされた際に部隊と離れて単独行動している時にサイデリアルに対する共闘を持ちかけるが、尸空が監視していたことにより自ら取り消しすることになる。
版権作品との人間関係
名(迷)台詞
戦闘セリフ
- 「俺がいる限り、ジェミナイドは滅びない!」
「人々の無念は、この俺が晴らす!」
「俺達は最後まで、誇りを持って戦うまでだ!」
「俺は最後の瞬間まで、ジェミニスの隊長だ!」 - 「ラスト・デイ」ならびに天獄篇での開始台詞。イントネーションも声音も時獄篇本編とはまるで違うのが特徴。
- 「俺の想いが、ジェミニアの力になる!」
「俺の怒りそのものをぶつけてやる!」
「全てを破壊する!」
「俺達の無念が晴れるまで!!」 - アスカ残留ルート48話「再来する絶望」及び、58話「いがみ合う双子」でのブラスター・アーツ・ノヴァ別パターン。遊びが消えた状態の、所謂本気モード。怒りをぶつける対象が明らかに間違っているのがポイント。
- 「いかんな、こりゃ……帰ったらハニーのお説教だ」
「おいおい、俺……直撃食らってないか?」 - 被弾時。全くやる気が感じられない。
- 「こうなりゃ、三つの因子の一つを俺が殺してやる!」
- 対桂木桂。特異点のことを指している。
- 「こいつは子供の使うオモチャじゃないな……」
「くっ! 今の状態でも、これだけの力を出せるのかよ!」 - 碇シンジとの特殊戦闘台詞。さすがのガドライトもEVA初号機の異質さに警戒している様子。
- 「こいつの力……一体何なんだ!?」
「まさか、こいつ……スフィア・リアクターなのか!?」 - アドヴェントからの被弾時。
- 「お前の炎と俺の怒りの炎、どっちが上か教えてやるぜ!」
- タカヤノリコとの特殊戦闘台詞。比べられる事自体おこがましい。
- 「奴の機体のシステム……まさか、俺のスフィアを……!」
- 本気モードでのヒビキからの被弾時。この時点でジェニオンの開発目的に勘付いているが、これが正しければTS-DEMONにそのような機能があったことになる。
「ラスト・デイ」
- 「下を向くな! それでも俺達は戦うんだ! それがこの星を守るジェミニスの努めだ!」
- 故郷の滅亡とサイデリアルの戦力に絶望しかける部下たちを、この台詞で一喝する。全てを失う絶望の中でもなお消えぬ、抗う意志――マイナスの中のプラスの感情が「いがみ合う双子」に力を与え、亡国の戦士の意地を見せるべくジェミニアが唸りを上げる。
- 「はは……ガラにもなく、マジな所を見せちまったな。こんな事になるんならヒゲぐらい剃っておくべきだったぜ……何としても生き延びるぞ! 生きて、ジェミナイを滅ぼした連中に借りを返すんだ!」
- アンナロッタとのやり取りにて。本編で見せる調子の良さが垣間見られるが、「いがみ合う双子」の影響で歪んでしまう前の「素」のガドライトはこんな感じだったらしい。
- (死んでたまるかよ…! 絶対に生き延びてやる!そして、絶対に復讐する…! 俺達の星ジェミナイとそこで生きていた生命を奪った奴等に!)
- 2回目の戦闘会話より。この台詞から分かるように当時の彼はジェミナイとそこに生きていた民達を守っていた非常に高潔な人間だった。しかし時獄篇では皮肉な事に「彼自身も多くの生命を奪う立場になる」という未来を辿ってしまった。
- (俺の中の怒りと許す心……いがみ合う双子のスフィア……)
「だが、今この時は怒りのままに戦う! 俺の大切なものを奪った奴らと!」 - 戦闘会話3回目。当時のガドライトが持っていた相反する感情とは「敵への怒りとそれを許す心」であったらしい。だが結局ジェミナイが滅ぼされ、怒りと諦めに飲まれるまでジェミニアの力を引き出し続けられたという事は、本人が言うほど許す心…悪く言ってしまえば甘さを捨て切れていなかったと言う事なのかもしれない。
- 「フ…絶対に許さない…か……片や滅ぼされ、片や守られる…。そんな不公平はあっちゃならねえよな」
(アンナロッタ…。俺達のやってる事は無意味かも知れねえ…。だがな、俺は自分を止められねえよ。この星の奴等がのうのうと生き延びる事だけは絶対に認められねえ…俺の中の相反する感情が力をくれる…。俺は母星を失った事でスフィア・リアクターとして一つ高みに上った……悪いな、ヒビキ。やっぱり俺の中には、まだくすぶってる炎があるみたいだ。次元の檻が完成してから、じっくりといたぶってやろうと思ってたが、どうにもそれは性分じゃねえ…お前達が自らの無力さを思い知る瞬間を特等席で見させてもらうとするぜ。今の俺には、それぐらいしかやる事がねえからな…) - 「ラスト・デイ」エンドデモより。アンナロッタと同様に自分達の行いは無意味であると分かってはいたが、今更自分の行動を変える事もできず、怒りと諦観、嫉妬と許容、右往左往する感情を制御できないガドライトは出撃を決意した。
時獄篇
- 「そろそろ、この星の管理人さんに挨拶してくるよ。向こうもこっちの出現に大慌てで職務を果たそうとしてるっぽいけどね」
- 初登場時。時獄篇からクロノが活動し始めた裏には、サイデリアルの直接的な介入が関わっていたようだ。
- 「気に入らんね、あの青い機体は」
「近くで見ると、さらに気に入らないよ。全く……」 - 第14話「光と闇の狭間」にて、街中からジェニオンを見上げて。アンナロッタも初見で「気に入らない」と評しているが、彼らがジェニオン・ガイの存在を知って「ジェミニアのイミテーション」と見るようになるのはこの後の話なので、事前にジェニオンに関する情報を知っていた可能性が高い。
- 「コレで時計の針が少し戻っちまったってわけか。あ~あ……めぼしい連中に打ち込んだ針が抜けちまったら、どうするつもりなんだよ?」
- 第16話「動き出す新世界」にて。ZEUTH・ZEXISの面々の記憶を封じた「針」の正体は不明だが、恐らくはこれもサクリファイの仕業と思われる。
- アンナロッタ「退屈なのか?」
ガドライト「そりゃね…。楽しみといったら、この生命の水でノドと胃を焼く事だけだよ」 - 同じく第16話より飲んだくれて退屈を持て余す。その姿にはかつての亡国の戦士の面影はないが、連獄篇で自身とジェミニスを「クソみたいな生き方をしている」と自嘲している辺り、彼自身もこの状況には大いに不満があったようだ。
- (時の流れ…それは…) ※秒針の音
(もうすぐ、こうなる…) ※だんだんゆっくりになる秒針の音
(そして、最後は…) - 最後は時計の針が止まる=エタニティ・フラットの暗喩であろう。
- 「俺に怒るのは筋違いってもんだ。それどころか、あんた達はラッキーだ。さらに言うなら、この事態を招いたのは地球人自身だからな」
- 第33話「Roger The Negotiator」にて。前者は滅びた自分たちの惑星ジェミナイとの対比、後者の意味は恐らくはサイデリアルに、ひいては御使いに目を付けられたのは地球人の自業自得、と言いたいのだろう。
- なお、この直前にガドライトは「ついでに共通点が、あと二つ」と述べた上で、その一つとして「記憶封印」を上げている。もう片方はこの時点では語られずじまいだったが、天獄篇の流れを考えれば「御使い(太極)にマークされた存在が集められる時の止まった世界」ということだろう。
- 「そんな大層なものじゃないだろ」
「お前さんの大事にしてる宝物は、粗悪なイミテーションに過ぎねえんだよ!」 - 第35話「災厄の襲来」より、ヒビキがジェニオンを「ジェミニアのコピー」と評したのを聞きとがめて。確かに開発経緯を考えればジェミニスにとっては看過できない存在だが、この侮りが後になって命取りとなってしまう。
- 「さてと……じゃ、俺と踊ってもらおうか。地球圏最強の誉れも高きZ-BLUE。そして、知ってもらおうじゃないのさ。『井の中の蛙』って言葉の意味を」
「1分だ」
「1分だけ付き合ってやるよ。その間にジェミニスを甘く見たことを後悔してくれ」
「じゃあ始めようか。君達にとって永劫とも思える長い1分を」 - 同話にて、アンナロッタを撤退させて。この言葉と共にジェミナイ最強の戦士が地球圏最強の守護者達に牙を剥く。ちなみに、強化の度合いによるがこの時点でのガドライトは撃破不可能なほどしぶとい。
- 「蟲毒ってのは、壷の中に様々な種類の毒虫を入れた上で殺し合いをさせ、生き残った最後の一匹を使う呪術のことだよ」
「まさに、地獄を生き残った毒虫だ。さぞかし強烈な呪いを撒き散らしてくれるだろうね」
「この星は本当に面白い。俺たちのジェミナイじゃ思いも付かない発想だよ」 - 第42話冒頭より。
- 「いい加減に理解しなよ。誇りじゃ腹は膨れない、思い出じゃ心は満たせないってね……」
- 迷いを断とうと外に出向くアンナロッタを見送って曰く。ジェミニアを「誇り」と称する割にこの台詞はその否定であり、感情の制御を失っていることが窺える。
- 「見せてもらおうじゃないか。お前等、お得意の逆転劇をよ…! ま…出来るんならの話だがな!」
- 44話「神と悪魔と人」の戦闘後のデモにて。ミケーネの神々が降臨したことにより地球人が終わった、と馬鹿笑いし祝杯を挙げる。「まともな手段じゃ勝てるはずがない」とも言っていたが、後にZ-BLUEはゼウス神、ゲッターの力も借りはしたが己の意志と未来への希望を胸に真っ向勝負という至極まともな手段で勝利を収めたため、振り返ると余計にガドライトが卑屈に見えてしまう台詞となった。
- 「あん…イミテーション・ボーイはいないのか…」
「それじゃゲームになんないんだよ…。俺ぁチートしてまで勝つような趣味はねえな」
「悪いな、ハニー。今日は帰るわ」 - DLC「力持ちアンダーグラウンド」にて。このステージではミケーネ戦のダメージでジェニオンが出撃しておらず、興が削がれたのか撤退してしまう。この後、ナメられたことに激昂した二軍メンバーの猛攻を受けてジェミニスが蹴散らされてしまったため、二重の意味で失策であった。
- 「ハハ…遊び気分ね…だったら、少しだけ本気になってやるか」
- アスカ残留ルート48話「再来する絶望」戦闘開始前、スフィアを起動する直前の台詞。この時の表情をよく見ると、これまでの酒浸りの顔から酒気が抜けているのがわかる(所謂本気モード)。
- 「ついてなかったな、お前等。あのメッセンジャーのお姉ちゃんのせいで、ちょっとムカっ腹が立っちまった…つうわけで、お前達のお望み通り、少しだけ本気で相手をしてやるよ」
- 前述のスフィア起動後。ニアが口にしたのは「怒りと諦めがガドライトの力である」という事。それがガドライトの神経を逆撫でしていたという事は、後に58話でアドヴェントが指摘する「脆さ」と同じである事が窺える。
- 「…3分だ」
「本当なら今回の俺は、反螺旋族を見に来ただけだ。だから、お前達に付き合うのは3分間だけにしてやる。もっとも、その3分でお前等を全滅させる事も出来るがな」
「ハハハ、面白い冗談だよ!力は無くても、コントの才能はあるってわけか! 来な。お前達に絶望ってのを教えてやるよ」 - 更に前述の本気宣言から引き続いての台詞。このマップでの彼のデフォルト顔グラは、この後も「ラスト・デイ」のそれと同じになっている。勿論、内面まで立ち戻れたわけではないが(この状態の戦闘台詞はそれまでの泥酔状態と全く異なり、完全に敵意剥き出し状態になっている)。
- ガドライト「しっかし、顔を合わせてみてお前の言ったことがよくわかったぜ。あいつの中で、俺に屈する絶望と世界を救う希望がぶつかり合っていやがった。どういう事情であのイミテーションに乗ったのかは知らんが、あいつには確かに資格がある」
アンナロッタ「だから、お前の呼びかけが聞こえたのか……」 - 「THE Show Must Go On」/「永遠という幻想」にて、ヒビキを評して曰く。ちなみにこの場面ではスズネにもガドライトの声が聞こえていたが、これは彼女も同様に資格を持っていたため。
- 「さて、あいつらの最後の戦いってのを見物に行くか」
(これで奴も満足するだろうさ……) - その続き。最大の障害たるZ-BLUEが消えれば、尸空も手を引くと考えていたようだが、それは叶わなかった。
- 「どういうことだよ、これはよ……どうしてだ! どうして、お前達はうまくいった!? あれだけ障害があったのにどうして、お前達は地球を救えた!? こんなのはおかしいじゃねえかよ!!」
「俺達のジェミナイは滅んだんだぞ!どうして、お前達の星は助かった!?こんなのありかよ!!」 - 第58話「いがみ合う双子」で登場した際に。地球人の敗北を信じて疑わなかった彼は、予想を覆して時空修復が完遂された事に愕然とし、今まで抑えていた嫉妬心を爆発させる。
- 「うるせえんだよ! この下衆野郎がっ!!」
「自分の星を売り飛ばしたような奴が偉そうに口を開くんじゃねえよ!!」
「俺の前から消えろ、クソ野郎がっ!!」 - 直後にサイガスに対して。スフィアの反作用で心根まで歪んだ(実際、1行目はガドライト本人へのブーメランになっている)とはいえ、母星を守れず滅ぼされたガドライトからすれば、自らのエゴのために地球をクロノに従わせようとしたサイガスは認めることの出来ない存在であった。
- 「くそが…!くそがよぉぉっ!!」
「……………邪魔もんは消えたぜ。そんじゃ始めるとすっか、ヒビキ」 - サイガスを艦隊ごと抹殺した直後、直前の激昂が嘘のようにいつもの飄々とした態度へと戻る。
- 「こいつ等が時空修復をやり遂げたのは事実だ。そこは褒めてやるさ。だが、そろそろ夢見る時間は終わりだ」
「立派だね、ステキだね、ヒーローだねぇ…。星中の人間の希望を集めて、全ての元凶と決着をつけるってわけか…だがな…待ってるのは残酷な結末だよ! 現実はいつでも無慈悲なもんだ!」 - 時空修復をやり遂げても滅びの運命は変わらないと、地球人の可能性を頑なに認めようとはせず、完全にサードステージに入ったスフィアの力で最期の戦いを開始する。それでもZ-BLUEは諦めず、抗い続ける。そして……。
- 「何だよ、そりゃ…何だよ、そりゃあぁぁぁぁぁッ!!」
「何なんだよ、お前等は! 次から次へと! おかしいだろ、そんなのは! 不公平だろうが!!」
「どうして俺達のジェミナイは滅んで、お前達の地球は守られる!? こんなのが運命なのかよ!?」
「許さねえ…!絶対に許さねえ!永遠なんてものが許されてたまるか!お前達も俺達ジェミナイドと同じように滅ばなきゃおかしいだろうが!! だから、俺はやってやったんだ!お前ら地球人が互いに滅ぼし合うように仕向けて!」 - 超銀河グレンラガンにより、またしても逆転劇を見せつけられた時の台詞。その姿にはどこか哀愁すらも漂うが、これにより戦いの動機が逆恨みですらないただの八つ当たりでしかなかった事が発覚、ヒビキからは嫌悪や憎悪を通り越して軽蔑されることに。
- …尤も、先の逆転劇の流れを予備知識無しで見ると滅茶苦茶でしかない(目の前に超巨大戦艦が現れる→その僚機がビームをぶち込む→超巨大ロボになって宇宙怪獣を一撃で粉砕)ので、次から次に何なんだというのはまあわからなくもないのだが。
- なお、この激昂で遊びが完全に消えた事を表現する為か、以降、彼のデフォルト顔グラや戦闘台詞パターンは「再来する絶望」と同じ本気モードになる。
- 「残念だったな、少年! 今までは『扉』になるって事で、お前さんの機体はあえて見逃してきたんだがな!」
「だが、もうやめだ! 世界改変なんて面倒なことを待ってるつもりもなけりゃ、お前の親父さんのスケジュールも待っちゃいられねえ!」 - 同話におけるシンジとの戦闘前会話より。何気に劇場版人類補完計画の多元世界における目的が示唆されている。
- 「来るな! 来るんじゃねぇよ、クマネズミ!」
「ブタネコ! お前が来ると俺の中のバランスが崩れるんだよ!」
「まさか、お前もスフィア・リアクターで俺の戦う心を萎えさせているのかよ!」
「くそっ! くそぉぉぉっ!! 降参だ、認めてやる! 可愛いじゃねえかよ、この野郎っ!!」 - 『時獄篇』第58話でのボン太くん戦闘前会話。それでいいのか、ガドライト…。
- 「! そうか…。そうか…そうだったのか! 今、わかったぞ!お前はぁぁぁぁっ!!」
- ジェニオン・ガイとZ-BLUEの猛攻に追い詰められ、逃げ出したところでアドヴェントと対峙して。要所要所で邪魔をしに現れ、今なお立ちはだかる謎の存在……その正体にようやく気づいたガドライトは、怒りのままにフォルメニアでアスクレプスを両断する。だが……。
- 「へ、ザマァねぇな…。スフィアの力で俺は生き延び、その力で今まで好き放題やってきたが…最後はイミテーションにスフィアを奪われ、野垂れ死にとはよ」
「そうだな…。言い訳もできねえよ…だがな、ヒビキ! お前も、いつかその力に飲み込まれるんだよ! この程度で勝った気になるなよ! 俺に勝てたとしても、奴等には絶対に勝てねえ!」
「ハハハハハ、ハハハハハハ! もう一度、目の前で赤い花を咲かせな! あばよ、呪いを引き継いだ新たなリアクター! お前のお袋さんが地獄で手招きしてるぜ!!」 - 撃墜時(「あばよ~」からDVE)。最後まで地球人の可能性を認めようとはせず、ジェミナイの守護者とは思えぬ、あまりにも卑小な負け惜しみと捨て台詞を吐いてガドライト・メオンサムは一時幕から降りた。
- ここに来て脈絡もなくヒビキの母親のことを口にしているが、スフィアを奪われる際に記憶がリンクしたことが天獄篇で明かされた。
連獄篇
- 「くそぉっ! 余計な期待を持っちまった反動かよ……ジェミニアに無様をさせちまった!」
- 第14話「時の牢獄で」での撃墜時。3人のリアクターを前にしたことで御使いと戦えるのではないか、と希望を見出したのはいいが、それが原因で「いがみ合う双子」を稼動させている感情のうち「諦め」が薄れてしまい、結果出力がまともに上がらなかったようだ。事実、この後リザレクションで回復した際のスフィア発動エフェクトがかなり小さい。
天獄篇
- 「相変わらず、胸糞悪くなる程の爽やかさだぜ……! 今度こそ引導を渡してやるぜ、クソ野郎」
- 第46話「守るべき未来」にて。まさかの唐突な再登場に、ヒビキは元より驚愕したユーザーも多かったのではなかろうか。
- 「しかし、ジェミナイの誇りを無断使用しておいて、用がなくなったらポイとはな…」
- 天獄篇46話で西条涼音に対した台詞。飽くまで冗談であり、この発言に対し、スズネも申し訳なさそうにするが、「気にしないでくれ」と返した。
- (あの様子じゃ、まだ完全に乗り越えたわけじゃねえようだな…さて、これが吉と出るか、凶と出るか…)
- 登場後にヒビキが敵を撃墜した場合の会話にて。母親の件を振るも険悪な物腰で返され、まだ絶望が蟠っていることを察知する。もっとも、その後ヒビキは真実を知り、絶望を乗り越えたので杞憂ではあったが。
- (アンナロッタ、ジェミニス…惑星ジェミナイの全ての生命…そして生まれた新しい生命に誓う! お前達の無念と未来への願いはこの俺が受け取った!)
「俺はガドライト・メオンサム! ジェミナイドの戦士だ!」 - 戦闘前台詞より。怒りを忘れ、諦めに溺れた男はもういない。繋がれた希望のために戦うジェミナイド最強の戦士が、誇りと共に再び戦場を走る。
- 「確かにお前はアンナロッタを殺した…だが、お腹の子にも、周りのジェミニスにも手出しはしなかった」
- ラース・バビロン決戦時で、尸空に対して。お腹の中の子供には手を出さなかったことには感謝をしている旨の発言に繋がる。なお、ヒビキはここでアンナロッタの死亡を知ることとなる。
- 「あばよ、ヒビキ! お前がそのいがみ合う双子でどこまであがくか、楽しみにさせてもらうぜ!」
- 戦闘義体を起動したヴィルダークに文字通り一蹴されて。その圧倒的な力に、エルーナルーナと尸空が見出した希望を知った男は、かつての宿敵たる新たな「いがみ合う双子」の目の前で、ラース・バビロンに消え去った。
- 「で、ヒビキはどこだ?」
- 超時空修復の際に、他のスフィア・リアクターと共に現れて。なんだかんだ言って気にかけていたのは本当のようだ。
搭乗機体・関連機体
余談
- 専用スキルの「3回行動」があまりに強烈だったためか、ユーザー間では「3回行動おじさん」なるあだ名で呼ばれている。
- 外見が『ガンダムビルドファイターズ』のリカルド・フェリーニに似ていることから「きたないフェリーニ」と呼ばれることもある。
- ちなみに登場したのはフェリーニの方が先である。