ベルゲルミルは『バンプレストオリジナル』の登場メカ。
ベルゲルミル | |
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外国語表記 | Bergelmir |
登場作品 | |
デザイン | 津島直人 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α外伝 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 人型機動兵器 |
生産形態 | 変異機 |
全高 | 21.3 m |
重量 | 50.6 t |
装甲材質 | マシンセル |
補助MMI | ゲイム・システム |
原型機 | 量産型ヒュッケバインMk-II |
所属 | |
主なパイロット |
イーグレット・ウルズ(銀色、※OGシリーズでは青色) イーグレット・アンサズ(青色、※OGシリーズでは銀色) イーグレット・スリサズ(茶色) 自律回路 (黒色・量産機) マシンナリー・チルドレン(量産機) |
概要
量産型ヒュッケバインMk-IIが自律型金属細胞『マシンセル』によって変貌を遂げ、誕生した機体。
高い機動性に加え、マシンセルによる強力な自己修復能力を兼ね備えた高性能機。
素体となった機体の量産型ヒュッケバインMK-IIに装備されていたバルカン、ライトソードはメイガスが不要と判断したのか使用できない。バルカンの発射口はマシンセルらしき黄色の物質で塞がれているので発射不可能。ライトソードは不明。
なお、敵機体であるのにユニットグラフィックが反転している。(敵視点で見るとライフルを左腕に携行しているので若干違和感がある。)これは初出のα外伝からOGシリーズに至るまで、一貫してこのままだったのだが、アニメ作品であるジ・インスペクターではライフルを右手に携行するように変更されている。ベルゲルミルは元々味方機としてデザインされた可能性があるのかもしれない。
名前の由来は北欧神話に登場する巨人から。同じくマシンセル搭載機の名称として使われている「アウルゲルミル」にとっては孫、「スレードゲルミル」にとっては子にあたる。
スーパーロボット大戦α外伝
初登場作品。アースクレイドルの内乱時にマシンセルが暴走し、同施設の防衛用として配備されていた量産型ヒュッケバインMk-IIが変貌し、誕生したという設定。なおムーンクレイドルでは配備されていた量産型グルンガスト弐式は変貌前、後共にこちらでは登場していない。
αシリーズに登場する量産型ヒュッケバインMk-IIは試作機と全く同じデザイン(V字アンテナのガンダム顔)であるため、ベルゲルミルとの外見的な共通点はツインアイを持つ顔パーツ程度。
ORIGINAL GENERATIONシリーズ
OG2及びOGs(OG2シナリオ)において登場。欧米地区に配備された連邦軍の量産型ヒュッケバインMk-II4機をアースクレイドルに駐留する勢力が奪い、同機にマシンセルを注入。メイガス・ゲボの補助の下でマシンセルの自己進化能力を制御することで誕生に至った。その後はα外伝同様、マシンナリー・チルドレンの搭乗機として使用されている(尚、ゲーム中ではプレイヤーが直接戦うことはないが、マシンセルの自己増殖能力により、無数の量産型も生み出されている描写がなされている)。
OGシリーズでは量産型ヒュッケバインMk-IIのデザインが新規に描き起こされており、カメラアイがゴーグルタイプである事を除けば、ベルゲルミルへの変化をより感じさせるものとなっている。
ベルゲルミル(量産型)
ベルゲルミルの量産機。カラーリングは黒。
α外伝では自律回路が操縦し、終盤、アースクレイドル防衛用の戦力として大量に出現する。OGシリーズではイーグレット・フェフ率いる大量のマシンナリー・チルドレン達によって運用されていた。またOGシリーズではアースクレイドルの決戦で撃墜された機体がマシンセルの暴走によってベルゲルミルのなり損ないに変異し、そのうちの1機にアギラ・セトメが搭乗してメイガスに取りつくが、オウカ・ナギサの自爆によって阻止された。
ベルゲルミル(マシンナリー・チルドレン専用機)
マシンナリー・チルドレンのイーグレット・ウルズ、イーグレット・アンサズ、イーグレット・スリサズの3人が乗っているベルゲルミルはそれぞれ色が違い、他のベルゲルミルよりも明らかに高い性能を誇っている。
イーグレット・フェフが開発したマン・マシン・インターフェース『ゲイム・システム』も搭載されている。通常の人間が扱うと精神支配・崩壊の危険性すらあるMMIだが、遺伝子レベルで身体強化されたマシンナリー・チルドレンは長時間のシステム稼働に耐えることができ、その性能を存分に引き出すことができる。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 最終盤に戦うアースクレイドルの主力機。チルドレン3人の専用機と量産型の4種類が登場する。ザコとして出てくる量産型ですら機体も武器もザコとは程遠い性能になっており、数の多さやパイロットの強さも含め非常に厄介な存在になっている。
- 3人の専用機はアンサズ機とスリサズ機は量産型を純粋に強化したような性能になっており、ウルズ機は武器性能や特殊能力が大きく異なる。また、スリサズ機のみ後半に一度だけ戦う機会があり、ウルズ機のみ完全にスルーが可能となっている[1]。
- 3人の専用機はマシンセル散布機能を持っており、作中のイベントで使用している。また、没データに味方仕様も存在している。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- アンサズ機、スリサズ機とは戦闘機会があるが、ウルズ機はイベントでダイゼンガーに撃墜されてしまうため戦闘機会がない。また、アンサズ機とスリサズ機で武器性能が大きく異なる。
- 2人の能力値と運動性の高さに加え、分身とゲイム・システムによる精神コマンド効果も加わるため、回避力が異常に高いのが特徴。火力も高い強敵だが、耐久力は低めなことが救いだろうか。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- GBA版の『OG2』に準拠。今回はフェフ機も登場するが、ウォーダンのスレードゲルミルが放つ「斬艦刀・星薙の太刀」によって大量の量産型もろとも斬り捨てられてしまう。
- スーパーロボット大戦 OG外伝
- 本編には未登場だが、フリーバトルで戦闘アニメが見られる。ただし、ウルズ機と量産型はフリーバトルに登場しないため、シャッフルバトラーで必殺技を発動させなければ見ることはできない。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 量産型のみの登場で、パイロットは量産型のチルドレン。火力の侮れない機体だが、登場するのは第57話「紅の聖誕祭(後篇)」のみ。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- ウルズ機は交戦せず、アンサズ機はビルトビルガーのスタックビートルクラッシャーで、スリサズ機はゲイム・システムを起動させるも、ビルトビルガーとビルトファルケンのツイン・バード・ストライクであっけなく撃墜された。また、初めて格闘戦用の武装が装備された。
- 本作には元となる機体が登場しないため、何をベースに進化したのかは不明となっている。
- スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- Record of ATX BAD BEAT BUNKER
- ジ・インスペクター同様の登場だが、アンサズ機はアーム・ナッターとは別の実体剣を装備している。
装備・機能
同一作品内でも機体によって武器性能が異なる。武器数こそ少ないが、攻撃力や性能は高い。
武装・必殺武器
- マシンナリー・ライフル
- フォトン・ライフルの変異版と思われる。折り畳みが可能で、ショートレンジ用の武器になっている。弾数が異常に多い。
- 『OGs』では全体攻撃になり、弾数と射程が低下した。
- シックス・スレイブ
- 円環についた6つの勾玉状の物体を遠隔操作で飛ばして攻撃する。リング状の武器ということから、チャクラム・シューターかリープ・スラッシャーあたりが変異したものだろうか。
- 『OGs』では締めにベルゲルミルが印を結ぶ演出がなされている。
- リニアミサイルランチャー
- 「OGシリーズ」における量産型ベルゲルミル専用武器。内部データに設定されている。
- シックス・スレイブが何故か使用できなくなっているため代用として装備されたのだろうか。とはいえ、イベントで全機撃墜されてしまうので見ることすらない。
- アーム・ナッター
- ベルゲルミル専用の格闘武器。マシンナリー・ライフルの銃身下部に取り付ける銃剣。
- 『ジ・インスペクター』でベルゲルミルが使用している武装だが、後に『第2次OG』で量産型も使用する。
換装武器
- スピリットドレイン、チャフグレネード
- スリサズ機のみ。
- エナジードレイン+、スパイダーネット
- アンサズ機のみ。
- スタンショック、マインドブラスト
- ウルズ機のみ。
特殊能力
- パイロットブロック、ウェポンブロック
- 「OGシリーズ」のみ。スリサズ、アンサズ機が所持。
- HP回復(小~大)
- 『α外伝』はウルズ機のみ(大)、スリサズ、アンサズ機は(小)。「OGシリーズ」ではスリサズ、アンサズ機は(中)、没のウルズ機は(大)。
- EN回復(中~大)
- 『α外伝』「OGシリーズ」共に全機(大)。
- 分身
- 『α外伝』はウルズ機のみ。「OGシリーズ」ではスリサズ、アンサズ機も持つ。
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
関連機体
余談
- 誤植だと思われるが、量産型ヒュッケバインMk-IIIが元になったとする資料もある[2]。