マシンナリー・チルドレン

マシンナリー・チルドレン(Machinery Children)とは、「バンプレストオリジナル」の人造人間

概要編集

科学者イーグレット・フェフが開発した、人間と「マシンセル」との融合により生み出された人造人間の総称。

自律金属細胞マシンセルを埋め込まれた彼らは、常人を遥かに上回る能力と、あらゆる環境に対する適性を持つ。それゆえに自らを「新人類」であると公言しており、旧人類たる普通の人間を軽蔑している。

スーパーロボット大戦α外伝編集

シリーズ初登場。新西暦の時代における地下勢力との戦いで、配備していた防衛用機動兵器では対処できず彼等アースクレイドルの住人達は苦戦を強いられていた。この事態を打開すべくイーグレット博士がマシンセルを用いてマシンナリーチルドレンを生み出した事が始まりである。

彼らの誕生直後に生みの親であるフェフがゼンガー・ゾンボルトに殺されているため、彼らを指揮する役割は、同じくマシンセルにより変貌を遂げたアースクレイドルの管理コンピュータ「メイガス」が担っている。そして、メイガスは残されたマシンナリーチルドレンを指揮し、見事地下勢力の撃退に成功する。

本作では未来世界ではメイガスを中心として組織された地球の守護者「アンセスター」の一員として、洗脳されたゼンガーと共にプリベンターの前に立ち塞がる。

第2次スーパーロボット大戦α ロスト・チルドレン編集

「イングシリーズ」と呼ばれるチルドレンが登場。しかし、作品は雑誌の休刊により未完に終わったためその素性は不明。後にOGシリーズでフェフがその存在を仄めかす発言をし、その結果第2次OGにて、チルドレンの1人であるイーグレット・イングが主人公になる事に。

OGシリーズ編集

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』及び、そのリメイク作品『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS』に登場。この作品では、彼らを誕生させるために強靭な肉体を持つ人間の遺伝子が必要とされており、選ばれたのがアードラー・コッホアギラ・セトメらが育てたブーステッド・チルドレンのアラド・バランガ…彼がマシンナリーチルドレンの素体になったという設定である。(第2次αで彼が登場した時から「マシンナリーチルドレンの面々に顔が似ている」との噂が立っていたが、実際にその通りになった)。故にマシンナリー・チルドレンはアラドの遺伝子から生まれたクローンの一群ということになる。その誕生経緯を知った彼らはアラドを憎み、彼に殺意を抱いている。アースクレイドルでの戦闘で、チルドレンは全滅しフェフも死亡したかに見えたのだが、第2次OGでウルズとフェフの両名の生存が判明した。

その後、フェフはガイアセイバーズ指揮官アルテウル・シュタインベックの元で研究を再開。共同研究においてイーグレット・イングを生み出した。しかし、その両名ともグランド・クリスマスでの(アルテウルの茶番劇)戦いで死亡。以降の研究は不可能となった……。

主なチルドレン編集

マシンナリーチルドレンのラストネームは、ルーン文字に由来している。

イーグレット・ウルズ
マシンナリーチルドレンのリーダーを務める少年。メイガスの目の役割を果たしている。チルドレンの中では最も冷静沈着。OGシリーズでは生みの親であるイーグレット博士が存命の為か、彼を慕う様に調整されており、所々感情を爆発させる場面が多く存在した。フェフが他の二人と違い出撃させなかった事や、ゼンガーによって倒された時に取り乱した事から、チルドレンの生産はウルズ抜きでは不可能とみられる。
イーグレット・スリサズ
チルドレン2番目の素体で、ウルズがベース。残忍非道で、相手を甚振るサディスティックな性格。α外伝では、この残忍な性格は設定されたものでしか無いのか、比較的落ち着いているアンサズより冷静な意見を言う場面も存在する他、メイガスにアースクレイドルの管理も任されていた。OGシリーズでは残忍な一面のみが強調され、冷静な意見を言う場面が無くなった。
イーグレット・アンサズ
チルドレン3番目の素体で、ウルズがベース。冷静な性格だが、冷酷な一面を持つ。α外伝では何故かスリサズ以上に暴走する場面が見受けられた。このせいか、メイガスから直接命令を受ける場面がない。OGシリーズではスリサズのように暴走する事が無くなり、展開次第ではスリサズの事を見下す発言もする。
イーグレット・アルギズ
チルドレン15番目の素体。イーグレット博士の台詞に出てきただけで詳細は不明。
イーグレット・イング
「イングシリーズ」と呼ばれる、ウルズらとは別グループのチルドレン。今のところ、彼の誕生経緯や素性は判明していない。見た目は幼い少年そのもの。第2次OGではデザインが変更され、ウルズたちと同じ様に青年になった。正体はハイブリッド・ヒューマンバルシェムシリーズのデータと掛け合わせた念動力を身に付けた存在。そのかわり、マシンセルは投与されてない。
量産型マシンナリー・チルドレン
量産型のマシンナリー・チルドレン。製造コストを抑えており、外見は普通のロボットのようになっている。
SRWでは一般兵として登場する。

関連用語編集

マシンセル
自己修復、自己増殖、自己進化といった機能を兼ね備えている自律金属細胞。元々はアースクレイドルの機能を維持するために開発されたものだが、フェフは人間とマシンセルとの融合によってマシンナリー・チルドレンを誕生させた。本来ならば、彼等はアースクレイドルの防衛の為に生み出されたはずなのだが、フェフの野心により歯車が狂う事に。
アースクレイドル
彼らが誕生した施設。元々は人類を生きたまま長期間保存するための冷凍睡眠用施設。
メイガス
アースクレイドルの管理コンピュータ。『α外伝』ではフェフが死んでいるため、チルドレンはメイガスに付き従っていた。
ゲイム・システム
フェフが開発したマン・マシン・インターフェイス。機体を直接パイロットの脳とリンクさせることで機体との同調を促し、その潜在能力を大幅に引き出すことが可能となる。普通の人間では戦意の異常高揚等の副作用から暴走状態に陥る危険が高いが、身体がマシンセルで強化されたチルドレンはこのシステムを自在に操作することが出来る。
ベルゲルミル
マシンナリーチルドレンの搭乗機。チルドレン専用機の他、自律回路が操縦する黒色の量産機も多数存在する。マシンセルを投与された量産型ヒュッケバインMk-IIが形状変化したもので、非常に優れた機動力と、マシンセルの自己修復機能による強靭な耐久性を兼ね備えた高性能機。OGシリーズではゲイム・システムが搭載されることで、その機動力に更なる向上が図られている。