EVA初号機 (暴走)
EVA初号機/暴走(EVA-01 Test Type -The Beast-)
- 登場作品
- 分類:汎用人型決戦兵器(エヴァンゲリオン)
- 形式番号:EVA-01
- 全長:40~200 m
- 重量:不定
- 動力:電力供給(アンビリカルケーブル)⇒S2機関(※原作では機能せず)
- 装甲:12000枚の特殊装甲
- 開発:NERV
- 所属:NERV
- 主なパイロット
- 声優:林原めぐみ(加工)
機体概要
その名の通り、暴走状態に陥ったEVA初号機。シンジの意思を離れている。
通常では考えられない程の戦闘能力を発揮し、使徒さえも瞬殺する。この中にはシンジの母、碇ユイの魂がある為、息子を守ろうとしていると推測できる。つまり、殆ど錯乱状態で、意識もはっきりしない中、電源が切れている時は限界を超えた栄養失調で、なお息子の為に全力で戦っているという事になる。
それを匂わせる演出としては、暴走時の雄叫びが碇ユイと同じ声優の林原めぐみ氏の声を加工したものである事などが挙げられる。なお、雄叫びを倍速(早回し)再生すると林原めぐみ氏の地の雄叫びになる。
スパロボシリーズにおいて
原作同様の暴れっぷりを見せる。設定上シンジに危害を加える存在にしか攻撃しないはずだが、SRWにおいては陣営を問わず手近な目標に襲いかかる、全シリーズ共通して危険な機体であり、特に初期は手がつけられなかった。
原作の圧倒的な力は、高い機体能力と暴走時パイロットダミープラグの能力(レベル99、2回行動可能、シンクロ率が400%近くあるなど)で再現している。
なお、多くの作品では原作にない「暴走したEVAのパイロットがダミープラグ」という設定がある。尤も、Fの頃の製作者サイドへのインタビューやキャラ辞典のダミープラグの項で「便宜上ダミープラグに統一しています」との言及があったので、承知の上での設定と言える。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 狂った強さを持ち、アムロでも避けられない命中率とマジンガーZでも耐えれない攻撃力を持つ。空中に攻撃できないかと思いきや、暴走時は空中にも攻撃が届く。SS版では一応味方扱いユニットのため、こちらから直接攻撃はおろか反撃すらできない。クリアを優先するか、真っ向から倒すほかに、裏技では操作可能になる。PS版では「かみつき」の演出がパワーアップしており、リアル頭身のカットインが入る。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 戦闘アニメがFから多少手直しされている。尚、あるバグ技のキーユニットとなっており、強化パーツ持ちの敵機ごとマップ兵器で葬ると面白いことが起こる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- Fに比べ、倒しやすくなった。テム=レイの回路とボスの自爆で資金稼ぎが出来る。出現時のレベルはシンジのレベル+10となっている。全滅プレイをする際にシンジに経験値を優先して稼がせ、初号機を暴走させて倒すことで効率良くレベル上げが行える。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版とほぼ同様。攻撃時、「咆哮」、「暴走」、「流血」の文字のカットインが入る。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 機体の改造段階を通常の初号機から継承せず無改造で現れるため、以前のシリーズに比べ大幅に弱体化したが、それでも特殊技能「極」を所持するので注意。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- ソーディアンに操られ、零号機・弐号機と共に自軍に襲いかかる。恐ろしく強い。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 暴走戦闘の演出が大幅に強化されている。パイロット扱いのダミープラグは、レベル99・2回行動・初期シンクロ率399%等極悪な数値。イベントではラーゼフォンとの絡みが多い。
- スーパーロボット大戦L
- 新劇場版設定に準じて、今回の戦闘アニメではビルごと使徒を押し込んだ突進と爆炎をバックに初号機が現れるシーンが再現されている。余談だが第三軍(黄色)と区別するためかマップ上での色分けは緑色(実質“第四軍”)となっている。
装備・機能
攻撃手段
- 暴走
- 殴る、蹴る、噛み付く。それだけであるが、恐ろしく強い。
- かみつき
- F時の攻撃方法。圧倒的な攻撃力と命中率を誇る。
特殊能力
- A.T.フィールド
- 暴走時も健在。
- S2機関
- 第14使徒ゼルエルとの戦闘で暴走時に使徒を捕食し、S2機関を体内に取り込んだ場面は有名。SRWでは暴走時はあまり意味のない能力だったりするが…。
- HP回復(大)
- 原作においても脅威的な再生力を見せていた。
移動タイプ
サイズ
- L
対決・名場面など
- 対第3使徒サキエル
- サキエルの攻撃により沈黙した初号機が再起動。折れた腕を再生し、A.T.フィールドを破りサキエルを圧倒した。
- 対第12使徒レリエル
- 虚数空間に取り込まれ活動限界を超えた初号機だったが、再起動しレリエルを内部より破壊した。MXにおいては対レリエル戦とほぼ同様のシチュエーションで、ムーリアン・ビバーチェを葬っている。
- 対第13使徒バルディエル
- 暴走ではなく意図的にパイロットをダミープラグに切り替え、使徒殲滅を行った。同じEVAである3号機(バルディエルに寄生されているが)をパワーで圧倒し、首を締め上げ骨を折る。その後は3号機を形が残らない程に破壊し、トウジが乗ったままのエントリープラグを握りつぶす。
- 対第14使徒ゼルエル
- ゼルエルの触手(腕)をちぎり、自らの腕に取り込み再生させた。更に腕の一振りでゼルエルを触手・A.T.フィールドごと切り裂き、最後には四足歩行の獣のようにゼルエルに襲い掛かり、捕食する。
機体BGM
- 「THE BEAST」
- SCで採用。こちらはTV版の第3使徒サキエル戦の暴走時などで使用された。
- 「THE BEAST II」
- TV版の第12使徒レリエル戦、第14使徒ゼルエル戦での暴走・覚醒時の曲。暴走時の象徴と言える音楽。「THE BEAST」よりも曲のテンポが遅く、重厚感を持たせてある。テレビ番組等で用いられる曲は主にこちらが多い。
- 「NORMAL BLOOD」
- SRWでは未使用。第13使徒バルディエル戦でのダミーシステム発動時に使われた。「THE BEAST II」のアップテンポ版。
- 「レ・ベットゥ」
- Lで採用。新劇場版における「THE BEAST」であり、フランス語となっている。曲調は「THE BEAST」とほとんど同じ。
- 「今日の日はさようなら」
- 新劇場版でダミーシステムが発動した時の楽曲。よりにもよってアスカが乗っている3号機を無惨に破壊するシーンでこの曲である。