リ・ガズィ

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RGZ-91 リ・ガズィ(Re-GZ)

機体概要

「MSZ-006 Ζガンダム」の量産化を目指して、アナハイム・エレクトロニクス社が開発した、地球連邦軍の対戦艦用試作モビルスーツ。リ・ガズィは「リファイン・ガンダム・ゼータ」の略。つまり、ガンダムタイプの機体である。
生産コスト削減の為に複雑な変形機構を廃し、BWS(バック・ウェポン・システム)と呼ばれる武器と装甲と飛行ユニットを合わせた物を装備することでモビルアーマー形態の機能を得るようになっており、カタログスペックではΖガンダムに匹敵している。操縦系統にはバイオセンサーも搭載されている。しかし、BWSを使い捨ての運用する理由から量産機より高価な為、結局、量産はされなかった。その後、ロンド・ベル隊に試作機が1機配備される。

当初はアムロ・レイが搭乗し、ギュネイ・ガスヤクト・ドーガを撃墜寸前まで追い詰めたが、援護に来たシャア・アズナブルサザビーには対抗できず、撤退している。この時シャアからは「情けないMS」と評されている。アムロがνガンダムに乗り換えてからはケーラがパイロットとなり、アクシズ落下を阻止するために出撃したが、ギュネイのヤクト・ドーガと交戦して中破。

その後、回収され、スラスターを応急修理しただけの状態の本機にチェーン・アギが乗り込んで出撃して、クェス・パラヤα・アジールを撃墜。しかし、クェスを殺したため、ジェガンに乗るハサウェイ・ノアの逆上によってチェーン共々撃墜されてしまった。

なお、νガンダムの設計にはアムロが本機に搭乗していた頃の経験も活かされている。

上述の通り、「ガンダム」なのだが、作中では、チェーンに「ホビーに過ぎない」やギュネイから「ガンダムモドキ」と呼ばれる屈辱を受けている。

その後のリ・ガズィ

シャアの反乱から3年後の『機動戦士ガンダムUC』(未参戦)では本機の派生機であるリゼルが登場した。OVAEP4では、白色にカラーディングされた当機がラー・カイラムのデッキに搭載されている。

スパロボシリーズにおいて

MS形態はそこそこの性能を持つものの、武装が貧弱で決して強くない。しかしバック・ウェポン・システム(BWS)に換装すれば飛行可能で、強力な「メガ・ビーム・キャノン」も使用可能。また、この状態は撃墜されてもモビルスーツとしてのリ・ガズィが現れるだけで、修理費が不要。作品によってはこれを利用した自爆戦法もとれる。その為、BWS形態で運用するプレイヤーが多い。
換装の無い作品では任意で分離変形)が可能だが、BWS形態に戻すことは出来ないという特徴を持つ。稀にイベントやロボット図鑑登録のため分離が必要な作品もあるが、基本的には前述の通り分離しない方が有用なため、モビルスーツ形態は単なる脱出装置と考えて自分から分離はしないプレイヤーが大多数だろう。

アムロの搭乗機として序盤~中盤に登場する事が多く、原作での二人目のパイロットケーラが搭乗する事は稀。
原作パイロット以外(バニングエマフォウルー等)が搭乗する事も多い。
バニングなど、専用機のない強いパイロットを乗せて運用される事が多い。また、小隊制が採用されている作品では、小隊員向けに重宝される(飛行可能なため)。

原作では量産される事はなかったが、スパロボシリーズでは量産機としての設定が生かされ複数機入手できる場合もある。
登場回数もかなり多く、原作の扱いに比べるとスパロボでは、中途半端ながらも使い手のあるユニットである。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
最大2機入手できるが、飛行状態では武器の命中精度が低い為にアムロのような能力の高いパイロットでないと活用できず、後半はビーム防御能力を持っている敵が多くなる為にνガンダム入手後は戦力外となる。また本作では空専用ユニットは基地マップで出撃できないので、その点も問題となる。
第4次スーパーロボット大戦S
序盤で手に入るが、マチルダ救出マップで一番遅れている(つまり、一番敵に落とされやすい)ミデアの中に入っており、これを落とされると貰えなくなってしまう。性能もそうだが、その時点のMSの中では段違いの火力を誇るので手に入るか入らないかで今後の難易度が変わる。よって、何が何でも手に入れたい。終盤は火力が多少不足するが、それでも最後まで充分使える機体。なおMS形態は、マップ上で1度変形させないとロボット図鑑には登録されない。
スーパーロボット大戦F
2機ほど手に入る。MSの中ではΖガンダムに次ぐ火力を持っているので順調に行けばアムロやジュドーが乗る事になると思われる。バーニィを乗せて自爆を2度かけた場合、結構なダメージを与えられる(HPを改造すれば1万以上)ので、最終面のハマーンキュベレイ相手などには有効な手段である。
スーパーロボット大戦F完結編
強力なMSが続々と加入するため、さすがに一線で戦わせるのは厳しい。早ければラビアンローズΖΖとGP-03が加入した辺りでお蔵入りになると思われる。前述の自爆戦法は今作でも使えるので、それ次第。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
バニングが乗ってくるが、アムロやカミーユが搭乗することが多い。
スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
今回もバニングが搭乗してくる。今回は援護システムを採用している作品なので援護で活用する場合はバニングが乗り続ける事もある。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
アムロが乗る。地下に隠していたらしいが、2発で堕ちる脆さが問題。バイストン・ウェルルートでは乗り換え出来ないため、武器を強化しないとオーラバリアによってアムロが戦力外と化す。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
今回もアムロが乗ってAB相手に強制出撃する。熱血をかけないとドラムロにすら攻撃を弾かれる。
スーパーロボット大戦IMPACT
νガンダムの入手時期が極めて遅い為、長期間に亘ってアムロの搭乗機体となるが、リメイク前とは一味違う。P武器でありながら射程が6、おまけにEN消費30で済むメガ・ビームキャノンがとにかく強力。本体の空適応がSなのも強さに拍車をかけ、おまけに強化パーツスロットは3つ。V-UPユニットによる恩恵も大きい。流石にνガンダムHWSやG-3ガンダムより見劣りする所があるが、機動力や切り払われまくる事情も考えると切り込み役として屈指の実力である。火力は抑えめなので、そこを補強したいところ。
スーパーロボット大戦COMPACT3
チェーンが乗ってくる。オメガミサイルに突っ込ませて安全に自爆させるのに使える。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
Ζガンダムと同時に入手。いつの間にやらアムロがガンダムと乗り換えている。しかし、実弾系武器がミサイルくらいなのでG-3ガンダムを入手した場合アムロはそっちに戻っているかもしれない。なお熟練度が低ければもう1機入手できるが、ルート分岐が絡む上に狙って熟練度を取らないように進めて行かなければいけないので、2機入手する人は少ないと思われる。さらには往年のプレイヤーからは「どうせνガンダムが来るんだろ?」とあまり改造もされないと思われるが、強制出撃があるためそれでは困らされる場合も。
スーパーロボット大戦α外伝
第6話で熟練度などの条件によって味方増援の際にアムロかバニングが乗ってくる。以降自軍で使えるようになり、未来編ではエマがデフォルトのパイロットを務めている。
いかんせん地味だが、今回MSが悩まされがちな移動と武器の地形適応も、BWS装備時は飛行可能で空A陸B、MS形態では問題なしで防塵装置一つで解消できるなど、パーツスロット3で気力不要な一回り弱いウェイブライダー程度の実力はある。武器改造費がΖより安いのもうれしい。νガンダムよりも使い勝手がいいため、アムロをこちらに乗せてもいい。なお、進め方によっては一度もマップ上で姿を見ずに終わることもある。
第2次スーパーロボット大戦α
低コストで空も飛べるという素敵な小隊員機。全体攻撃がなく、他の性能も平凡なため、メインとしての使用は厳しい。ルートによってはフォウ機とルー機の2機手に入る。実はBWSを外した方が小隊攻撃の攻撃力は高くなるので、場合によってはMS状態メインで運用するのも手か。
当然BWSでの運用がメインだが、Hi-νガンダム入手フラグのためにはBWS無しでシャアと戦うことが必要。ちなみにPVでリ・ガズィVSサザビーの戦闘が描かれており、何気にこのフラグのヒントとなっている。
第3次スーパーロボット大戦α
空を飛べて移動力もあるので前作同様に小隊員に最適。今回も、フォウ機とルー機の2機がある。ルートによってはさらにもう1機入手。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
修理費が要らないので盾持ちユニットの底力発動のためにBWSを自爆させられたりさせられなかったり…。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
やはりというか何というか、中途半端感が拭えない。なお、エースボーナスは「撃墜されるダメージを受けても一度だけ生き残る」というもの。ケーラのエースボーナスを意識してのものと思われる。アムロのエースボーナスの対象外だったりする。
スーパーロボット大戦R
未来で序盤アムロが搭乗。νガンダムに乗り換えた後は量産型νガンダムフラグが立っていない場合はケーラ、立っている場合はチェーンが搭乗。その後、過去で再びアムロの搭乗機となる。過去ではνガンダムが終盤まで手に入らないため実質的にこの機体で戦っていくことになる。
スーパーロボット大戦D
攻撃力と射程に優れ、飛行可能でパーツスロットも3つあるなど、MSの中では非常に扱いやすい。序盤から中盤にかけて回避しづらい地上戦が続く本作ではνガンダムサザビーより安定しやすい。

単独作品

新スーパーロボット大戦
宇宙編でロンド・ベル合流時にアムロ機とケーラ機の2機が手に入る。MSの種類そのものが少ないせいか、かなり性能が高い(アムロ機は更に)。またグレネードだけ改造上昇値が他の武器より高く、フル改造すると結構な攻撃力になる為分離してからも強い。アムロが乗り換えた後もシュラク隊の搭乗機として活躍できる。
スーパーロボット大戦64
基本性能はスパロボFとほぼ同等なのだが、終盤では攻撃力不足。終盤は足の速さを活かした戦法となるだろう。
スーパーロボット大戦MX
カミーユが持って来てくれる。ディジェSE-Rが入手出来ない場合はカミーユが乗り込むという珍しいシチュエーションがある(その場合、2機入手)。なお、今回はナデシコのゴート・ホーリーが持ってきた。初めは平凡な性能だが、飛行可能で強化パーツが3つ付けられるので、周回を重ねていくとかなり強くなる。
スーパーロボット大戦GC
中盤のサブシナリオフォウが乗ってくる。
スーパーロボット大戦XO
GCの移植版のためほぼGCと同様だが、フォウ搭乗時にMS形態でカミーユのガンダムMk-IIとの合体攻撃が可能に。
スーパーロボット大戦Z
MS状態は省かれ、新たに「BWS攻撃」が追加された。ギャプラン等と違って防御に剣・盾が使えないので、少々打たれ弱い。さらにこれまでの強みであった「MA形態で撃墜されてもMS形態で戦闘続行可能で修理費不要」もなくなった。しかしメガビームキャノンが小隊攻撃なので、小隊員として最大級の火力を誇る。カツを育てるならこれで。

装備・機能

武装・必殺攻撃(BWS形態)

射撃兵装

ミサイル・ランチャー
シールド内に3基装備。
ビーム・キャノン
2門装備。近年はP兵器な為、通常戦闘で使われる。
メガ・ビーム・キャノン
機首の先端に内蔵。ほとんどのプレイヤーはこれを多用するはず。長らく最強武器だった。大抵の場合Zのハイパーメガランチャーより威力も燃費も劣る。
BWS攻撃
スパロボZで追加された武装。BWS形態でビームキャノンとメガビームキャノンを連射し、さらにバルカン砲、ハンドグレネード、グレネードランチャー、ビームライフルを乱射して、最後はビームサーベルで切り付けるという派手な演出。P属性の全体攻撃だが、弾数が少ないのと隣接した敵には使えないのが欠点。なお、戦闘アニメーションでは取り外したBWSとの波状攻撃を行っている。「BWSは戦場での再装着は不可能じゃないのか?」なんて野暮な事を言ってはいけない。

武装・必殺攻撃(MS形態)

射撃兵装

バルカン砲
頭部に2門装備。頭部スペースに余裕があり、装弾数も増加。
腰部グレネード・ランチャー
2連装式で両腰に装備。クェスのα・アジールを沈めた事で有名。
グレネード・ランチャー
両腕に2門装備。
ビーム・ライフル
手持ちの中口径ライフル。

格闘兵装

ビーム・サーベル
バックパックに2本装備。

防御兵装

シールド
防御用の実体盾。裏側にビームライフルをマウント可能。BWS装備時には下部に装備されている。

合体攻撃

シンデレラ・フォウ
ガンダムMk-IIとの合体攻撃。XOで実装。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
分離
BWS形態から分離してモビルスーツ形態になる。
換装
MS形態に換装する。HP・ENは全回復する。

移動タイプ

BWS形態

飛行可能。

MS形態

サイズ

M

カスタムボーナス

  • 撃破されるダメージを受けても一度だけ耐える。APで採用。

機体BGM

「MAIN TITLE」
メイン戦闘BGMとして数多くの作品で扱われている。
「SegmentIII SALLY(出撃)」
MXにて採用。
「閃光のなかのMS」
Zにて、劇場版 機動戦士Ζガンダムに登場していない(というか開発もされていない)のに、何故かデフォルトBGMとなっている。

対決

ヤクト・ドーガ
5thルナ戦域にて、ギュネイ機を追い詰めるがサザビーに阻止される。
サザビー
アムロ搭乗時、シャアのサザビーに挑むが歯が立たず、シャアに「情けないMS」とまで呼ばれてしまう。

関連機体

Ζガンダム
量産の原型機。
リ・ガズィカスタム
CCA-MSVに登場するリ・ガズィの改良機。通常のリ・ガズィはMS形態になる際はBWSをはずす必要があったが、この機体は何度も変形することが可能。また、ガンダムタイプに近い顔になっている。アムロは変形機能よりも汎用性を求めてνガンダムを設計したため、お蔵入りとなった。スパロボ未登場。
リゼル
『機動戦士ガンダムUC』(未参戦)に登場。型式番号RGZ-95。リ・ガズィ以後初のRGZ系列機体。ただしリ・ガズィから引き継がれた外観的特長は背面部のユニット構成に見られるのみで、リ・ガズィ直系というよりは、メタスの発展とΖII量産型と言うべき形態をしており、本機を反面教師にしたようだ。ネェル・アーガマに8機配備された。

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