ミサイル(missile)とは、もともとは飛び道具といった意味であったが、現代ではロケットあるいはジェット推進による飛翔爆弾・高速飛行兵器の事を指すことが多い。現行兵器においては誘導装置と推進装置を併有する物のみをミサイルと呼ぶ(推進装置のみの場合はロケット弾、誘導装置のみの場合は誘導爆弾となる)。
現用兵器としてはメジャーなものであり、固定目標からの発射の他、戦闘機や潜水艦などに装備されていることも多い。
SF作品・ロボットアニメにおけるミサイル
現実世界で多用されていることもあり、リアルロボット・スーパーロボット、敵味方関係なく非常に多くの作品で採用されている。しかし裏を返せば「現実で再現可能なテクノロジー」であり、ビーム兵器などのSF超兵器には一歩劣ってしまう描写も多々見られる。とはいえ、弾頭に特殊な技術の産物を用いられる場合もあり、そうした類は前述した超兵器にも引けを取らないものとして扱われうる。
スパロボでは主に武装として使用される他、それ単独でユニット扱いされる作品もある(『核ミサイル』や『中性子ミサイル』、『オメガミサイル』は該当項目を参照)。武装としては切り払い、または撃ち落としによって回避可能であることから見劣りしがちであったが、現行のシリーズでは発生率の技量差による方式への切り替えや「直撃」などにより、対処のしようもあるようになっている。
ミサイルの扱いが特徴的な作品
- ガンダムシリーズ
- 特筆すべきは宇宙世紀作品に登場する「ミノフスキー粒子」である。これの存在により長距離誘導ミサイルの価値は大幅に低下し、MSという人型機動兵器の発展を促すことになった。
- ただし主力兵器の座は退いたものの、中・近距離における実弾兵器は決して無力というわけではなく、サブウエポンとしてミサイルを装備したMSや艦船は少なくない。またサイコミュ兵器の応用により、ミノフスキー粒子の影響下であっても誘導を可能にした「ファンネルミサイル」が実装された例もある。
- ミノフスキー粒子の存在がないアナザーガンダムでは特に制限なく使用される場合もしばしばあり、中でも『機動戦士ガンダムAGE』では最終手段として扱われるレベルの兵器として「プラズマダイバーミサイル」が存在している。
- マクロスシリーズ
- マイクロミサイルはバルキリーの主力兵装であり、無数のミサイルが複雑な軌道を描きながら納豆の糸のような白煙を上げて敵を追尾する「板野サーカス」と呼ばれる演出が特徴。また、特殊弾頭として「反応弾」が切り札的な兵器として用いられる。
- スーパー系
- 「TNT火薬100t分」の破壊力を持つマジンガーZのミサイルパンチ、無数の水爆ミサイルを連射するガイキングのガイキングミサイルなど設定上は強力なものも多いが、原作・スパロボ共に決め技となることは少ない。ただしイデオンの全方位ミサイルのように、必殺技のような扱いの作品も存在する。
- バンプレストオリジナル
- ミサイルを多用する機体としてはラーズアングリフやアルテリオン、フォルティス・アーラ、アラウンザーなどがいるが、サイバスターのカロリックミサイル[1]、換装武器のスプリットミサイルなどサブウエポンとしての登場の方が多い。
ユニットとしての登場作品
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 「誘導ミサイル」が登場。シロッコやマ・クベが使用する。HPは非常に低いが一度に大量に出現し、回避率も高いので注意。
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- バーム星人の海底城やミケーネ帝国の基地で登場。特定の地形を破壊しない限り無限出現する。回避率は高くないがその分硬くなっており、防御することもあるため精神を併用しないと一撃での撃破は難しい。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 「大型ミサイル」が登場。シナリオ「マリオネット・ソルジャー」で出現するものは撃墜してしまうとゲームオーバー。
装備・機能
武装・必殺武器
- 体当たり/突撃/ミサイル
- 目標に激突して自爆する。基本的にはその攻撃方法故に撃墜扱いとなるが、作品によっては弾数1で回避されると何もできなくなるものも。
移動タイプ
サイズ
- M
脚注
- ↑ シリーズによっては現代兵器としてのミサイルとは異なる、エネルギー弾として表現されている場合もある。