鳥の人 | |
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外国語表記 | Bird-Human |
登場作品 | マクロスゼロ |
分類 | 監視システム |
開発者 | プロトカルチャー |
主なパイロット | サラ・ノーム |
概要
マヤン島の伝承に登場する生物。人類を生み出した存在であり、「鳥の人が目覚めて滅びの歌を歌うと世界が滅亡する」といわれている。
その正体は、プロトカルチャーが人類に遺伝子操作を行った際に残しておいた監視システムであり、「人類が宇宙に進出する段階に至った時、人類が好戦的な種に進化していた場合は消去する」という使命を負っていた。マヤン島の巫女であるサラ・ノームとマオ・ノームは鳥の人を起動・制御する鍵であった。
マヤン島沖に頭部と胴体部に分かれて沈んでいたが、胴体部は地球統合軍に回収され、頭部とともに「AFOS(エイフォス)」というコードで呼ばれていた。オペレーション・イコノクラスムのもと統合軍は調査を続けていたが、頭部は反統合同盟軍に回収された。その後両軍の戦闘中に工藤シンのVF-0 フェニックスが落ちていくのを見たサラによって起動し、圧倒的な破壊力を振るうが、シンの決死の行動によってサラが意識を取り戻し攻撃を止める。 しかし、オペレーション・イコノクラスムの真意である「鳥の人が制御不能になった場合はこれを破壊する」という目的に従い、地球統合軍は反応弾を使用。マヤン島全域に被害が及ぶと思われたが、サラは鳥の人の力で反応弾の爆発を吸収し、伝説さながらに空の彼方へと消えていった。
鳥の人に関する一連の事件いわゆる「マヤン島事変」は歴史からは抹消されていたが、事件から51年経った『マクロスF』の時代には情報が公開されており、本事件を元にした映画『BIRD HUMAN -鳥の人-』が撮影されるなど、人々に広く知られている。また、同作で鳥の人の姿はかつてプロトカルチャーが畏れ憧れた「バジュラクイーン(バジュラ)」を模したものとされている。
登場作品と操縦者
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 本作において「鳥の人」は、最重要の存在の一つである。原作終了後にアクシズ軍にサラやシンと共に拿捕され、劇中中盤にはハマーンによって一度は復活するも、Aフォースとの戦闘の末破壊される。
- プロトカルチャーが鳥の人を使った遺伝子操作で最初の地球人類ローイカヌを創造後、同作のオリジナル設定においては、10万年前のアルティラでどうしても敵わない星界の果ての恐怖から逃げ延びるため時空間構造を傷付けることで人為的に平行世界を創造して移住する用途で頭部に『声』(時空間崩壊波を出す機構)が組み込まれた。しかしそれほどの力を持つのなら逃亡ではなく戦いの道を選んで敵を滅ぼしたほうが早い、と思いついてしまった人々によって『声』は『滅びの歌』にされ、無数の平行世界を生み出す「ゼロポイント・ブレイク」という事態を引き起こした。事故的に生み出した無数の平行世界は時空間構造が破損してしまっているため、やがては時間減速による静止という終焉が待っている。鳥の人は滅びの歌を止めるために自らの首を切り落とした。そしてその切り落とされた頭部に搭載されている物こそ鳥の人の『声』=セレスチアル・リアクター開発の原型であるオリジン・ユニットである。
- 高度なプロトカルチャーの遺構である鳥の人の力を狙ってキャンベル軍などの多くの勢力が動いている(なおキャンベル軍も鳥の人の一部を回収することに成功するが、遺伝子操作機能のパーツであったため既に高度な遺伝子操作技術を持つキャンベル軍にとっては何の意味もなかった)。
- 最終的に頭部はユキムラの手に渡り、オリジン・ユニットはアゾエーブに組み込まれ、「鳥の人」の時空間構造を傷付ける力は「アゾエーブ」という形で復活。その力はユキムラによって使役され、物語の最終局面にて「全ての平行世界の破滅」という最悪の形で発現する事になる。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 『マクロスゼロ』は未参戦だが、名前のみとして幾つか語られる他、クランがライディーンを見て鳥の人を思い浮かべる場面も。