ペズ・バタラ

2017年2月15日 (水) 23:31時点における126.123.24.168 (トーク)による版 (追記)

概要

木星帝国が開発した量産型モビルスーツ

バタラのバリエーション機であるが外装は全く異なり、見た目からはバタラと同系統のMSには見えない。 正面から見ると魚のように平たい形状をしていることから、このように名づけられている(「ペズ(Pez)」はスペイン語で「魚」の意味)。 本機はほとんど特攻兵器であり、胴体部は丸ごと巨大なビームアックス発生装置となっていて、対艦用の強力なビームを発生させられる。 背部にはシェルフ・ノズルを装備している。

原作読者ならお分かり頂けると思うが、一点特化型のゲテモノ揃いな木星帝国を象徴してるような機体(性質的にはMSとMAの中間的存在)。 被弾面積の少ない異形なシルエットに加え、この大型ビームアックスは実質的にビームシールド代わりとなりうるため、真正面からの突撃戦には滅法強く「攻撃は最大の防御」を地で行ってる機体と言える(実際、Iフィールド搭載機にも有効打を与えている)。 一方で側面に対しては何の配慮もされていないため非常に分かりやすい弱点となっているほか、ビームアックス発生器とカメラアイが近すぎるため射撃精度などが犠牲になっているもよう。 木星帝国が【一般人や下級兵士 < 生活物資や道具】な価値観だからこそ成り立つ機体なのだろう。 なお、不恰好ながらもちゃんと手足は付いているため、携行用武器の装備は普通に可能である。

劇中ではマザー・バンガード攻撃のために1個小隊が投入されているが、ある程度追い詰めはできたものの大した戦果は挙げられていない。 後に鹵獲・補修された機体がトビア・アロナクスの乗機として海賊軍に運用されることになり、トビアの高い資質もあって量産機とは思えぬ活躍を見せた。 本編では最終的には生身のカラスに破壊されてしまったが、その後、修復されていることが『スカルハート』で判明した(結果的にはマザーバンガードの自爆の際に失われたものと思われる)。 ある意味では『クロスボーン・ガンダム』本編における、前半の主人公機といえなくもない。

登場作品と操縦者

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
仮にも主人公の序盤の愛機だったにも関わらず、アイビス編でしか入手できない。ただ、ビームアックスの攻撃力は高く、MSの中でも火力なら上位に食い込める。また、射程が1–3あるため、援護攻撃として使いやすい。移動力運動性に難がある代わりに装甲が厚い点も特徴。敵が乗ってくるものはHPと装甲が高めに設定されているので、倒し難い嫌な機体になっている。

単独作品

スーパーロボット大戦V
第1弾PVにてキンケドゥが搭乗する量産型F91の対戦相手として登場。

装備・機能

武装・必殺武器

ビームアックス
手持ちの武器ではなく、胴体部のビームアックス発生装置から巨大なビーム刃を形成して敵に突っ込むという荒っぽい使い方をする。ビーム・ザンバーと鍔競り合い出来るほど出力は高い。その性質上、モビルスーツの、それも量産機にしては珍しい「必殺技」のような扱いとなっており、特にトビアはこの武器を強敵相手に何度か使用し、大きな戦果を挙げている。
射程が1–3と結構長く攻撃力も高めな点が良いのだが、消費ENが30とやや燃費が悪いのが難点。パイロットには小隊長能力に消費EN減少を持つウモンがオススメだが、彼としては微妙な気持ちであろう(原作ではウモンは鹵獲したベス・バタラに対して「カッコ悪いから絶対に乗るのは嫌だ」と発言している)。彼にEセーブを習得させれば、燃費が大幅に改善される。
ミサイル
第2次αでは未実装。
ビームライフル
見た目は通常のバタラ用のものと変わらないが第2次αでは長射程移動後不可になっている。射程が長い分小隊攻撃用武器としては優秀。
ビームシールド
左腕に装備。

特殊能力

盾装備
シールド防御を発動。

移動タイプ

サイズ

M

対決・名場面

星の王女様
短編連作『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』より。木星帝国の鉱山小惑星であるネバーランドに囚われたトビア。処刑直前にキンケドゥが助けに入るも、トビアを探すために一晩中木星帝国と戦い続けていたX1はザンバスターのエネルギーが尽きてしまう。その隙にトビアが乗り込んだペズ・バタラは機体異常のため動かなかったが、トビアは咄嗟にビームアックスを起動させ機体を脱出する。その意を汲んだキンケドゥによって、ペズ・バタラはX1の武装として使用された。

関連機体

バタラ
エレバド
ディオナ

余談

  • 長谷川裕一氏が『クロスボーン』以前に描いた漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(SRW未参戦)には、キタラというペズ・バタラに酷似したMSが登場している。

資料リンク