バラル(Baral)とは、αシリーズに登場する組織。
概要
人類が文明を築いた当初から存在した組織。ヘブライ語で「混乱」。その実体はガンエデンことナシム・ガンエデンの巫女イルイ・ガンエデンを崇める宗教である。本拠地は『第2次スーパーロボット大戦α』及び『第2次スーパーロボット大戦OG』共にアラビア半島のナフード砂漠。そこにガンエデンと『ガンエデンシステム「バラルの園」』がある。
人類が文明を築いた当初より戦乱に介入し、彼らが言う『百邪(物の怪)』と呼ばれる人類の脅威へ立ち向かっていった。その中には制御できない超機人(妖機人)やアインスト、ルイーナ、更には宇宙生命体(エイリアン)も含まれている。
しかし、戦いの中、ガンエデンシステムが起動。この時取った方法が「地球を結界で封印し、外界との行き来を封じることで楽園を作り出す」というものだったため、これを救済と見なさなかった四神の超機人が離反。俄かに勃発した「機人大戦」の中でガンエデンは機能を停止し、バラルもそれに伴って一時活動を止めることとなった。
後の時代、龍虎王は稲郷隆馬・文麗という操者を得て再臨。バラルの方では、唯一活動していた孫光龍が手勢とともに暗躍していたが、率いていた面々や妖機人は悉く龍虎王・虎龍王に蹴散らされ、光龍自身もV・Bと相打ちに近い形で消息を絶った。
さらに時代を降り、隆馬率いる対抗組織「オーダー」との抗争を繰り広げていたが、この決着は未だ描かれていない。
そして新西暦の時代に入るが、αとOGではこの先が違う。 αにおいてはオーダーとの戦いで完全に壊滅しており、ナシムは機械的に地球封印を遂げようとしたがαナンバーズに阻まれ、イルイも消息不明となったことで頓挫。そのイルイはナシムの意志と融合した状態で生還したが、銀河大戦において目覚めた光龍はナシムを見限り敵対。 大戦末期の戦いで光龍はケイサル・エフェス諸共討たれ、ナシムの意志もイルイの中で消滅したことにより、バラルは完全にその痕跡を消した。
OGシリーズでは機人大戦当時の面々が多少生き残っており、夏喃潤、泰北三太遊などが筆頭たる光龍に従い、ナシムによる「地球封印」と地球にいる全人類を仙人に変える儀式「尸解」を強制的に発動する「総人尸解計画実行」のため動いていた。
だが、それをよしとしない鋼龍戦隊により、メンバーは蓬を除いて全滅し、起動したナシム・ガンエデンも撃破され、アダマトロンとなった後消滅。内部に取り残されていたイルイは蓬によって救出されている。
「αシリーズ」と「OGシリーズ」共に大本の目的は同じだが、システム起動の点で相違点がある。αシリーズでは人類が外宇宙まで生活圏を伸ばしたことで起動し、ガンエデンが警戒するレベルに到達したとアムロ・レイが推察。OGシリーズでは逆に、シャドウミラーを始めとする異世界の脅威や、ゲストのような異星人、そして「越界者」たるギリアムやロアの存在などがそのトリガーとなったと思われる。
バラルの園
ナシム・ガンエデンが眠る惑星防衛システムの中枢。クストースを始めとする神僕たちもここで眠っていた。 ガンエデンが存在するのは中枢部にしてバラルの神殿である「バラルの塔」であり、OGではバラルの面々はここを拠点にしていた。
起動すると塔を中心とした一定区画が浮遊し、ガンエデンの起動によって地球全体を覆う結界を張る。また、塔はそれ自体が念動攻撃兵器であり、ナシムの意志に従って敵対者を攻撃する。
バルマー本星の霊帝宮も実はバラルの塔であり、同じ形状・構造をしている。バルマー側の「塔」の地下聖堂、その最深部にはケイサル・エフェスとなったゲベルが眠っており、影武者を使って暗躍していた。