ビショット・ハッタ
ビショット・ハッタ(Bishot Hatta)
バイストン・ウェルのクの国の国王。ドレイク・ルフトと軍事同盟を結び、オーラ・バトル・シップ「ゲア・ガリング」を建造して戦線に参加する。 ラウの国攻略あたりからドレイクの戦争に加わるが、聖戦士として迎えたトッド・ギネスに手助けさせる程度で戦力の殆どは温存しており、ゲア・ガリング完成とそこにルーザ、リムル親子を迎えて後に改めてナの国攻略に参戦するが、その準備の最中にゲア・ガリングごと地上に飛ばされる。
陰謀屋であるが、外交能力はお世辞にもならないほど下手であり、その都度ルーザや、ショット・ウェポンに出し抜かれてしまう。ルーザと密通しており、後に政治的にも手を組むが、結局、ドレイクとルーザの双方から利用され翻弄されただけだった。
地上においては半ば孤立状態に陥り、ドレイクによって上手く当て馬代わりとされてシーラ・エレの連合軍の盾となってしまう。最期は主を失ったゴラオンの特攻により、ゴラオンの艦首に潰されながら乗艦のゲア・ガリングごと太平洋で散った。
登場作品と役柄
スパロボでは性格が弱気である事がお約束の為、雑魚を蹴散らした頃には気力が下がっており、倒しやすくなる。その為、ゲア・ガリングに乗っていてもダメージを与えやすい。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 初出演作品。シナリオ「浮上」から登場。ゲア・ガリングに乗る。ゴラオンではなくグラン・ガランを追っていた。
- スーパーロボット大戦F
- 声が入った。ゲア・ガリングに乗る。シナリオ「浮上」から登場する。この時HP70%以下で撤退するが、例によって熱血+底力+フル改造ゲッタービームで倒せる可能性がある。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 決戦シナリオ以外では途中で撤退する可能性があるが、こちらの戦力も充実しているため倒し切ることも比較的楽。最終的にはバイストン・ウェル軍の先鋒として呆気なく沈む。
- なおミュージィとドレイクが刺し違える結果になると、自分で考えた策でもないのにほくそ笑むシーンが追加される。「手間が省けた」とは言うが、ビショットに同じようなことが出来るかというと……。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 撤退する彼のゲア・ガリングを撃墜する事で熟練度を得られるマップがあるが、αでの彼の性格が『普通』であることと、自軍の火力の問題で、『HPを上手く調整して削って倒す』という事が難しい。
COMPACTシリーズ
Scramble Commanderシリーズ
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- ドレイク共々ライブラリ収録となっており特殊台詞はほぼなし。立ち回りは良く再現されている方だが、マーダルの出現により立ち位置を殆ど失い、最終的には残り物のような印象になってしまう。挙句、その残った部分をドラゴンベビーに喰われて、結末を迎えることになる。
パイロットステータス設定の傾向
大体はドレイクより一枚劣った能力にされている。性格面で脆い部分が大きい。
精神コマンド
人間関係
- ルーザ・ルフト
- ドレイクの妻。ビショットと不倫している。ドレイクを恐れるビショットにとってはその動向を知るための貴重な情報源でもあり、必要以上に信頼している。
- ドレイク・ルフト
- 同盟先にして競合相手。しかし、下克上で成り上がった彼を内心恐れており、自分も何れ裏切られるのではないかと心配している。実力的にも、ノルウェーを立ち去らざるを得なくなったビショットとは逆にドレイクはアメリカ合衆国を降伏させており、差が明確になっていると言える。
- トッド・ギネス
- 一時期聖戦士として迎え入れていたが、後にアの国への帰参を認めてもいる。
- ショウ・ザマ
- 初対面時に(クの国王とは知らない)彼から対等な話し方で話されたが、特に怒ることもなかった。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ブライト・ノア
- 『α(DC)』中盤ではドレイク軍を退けたロンド・ベル隊に内心で脅威を感じており、彼からの停戦の呼び掛けに応じようとするも、ルーザによって「男子の面子」を刺激され彼等と相見える事となる。
- ロード・ジブリール
- 『SC2』では彼と同盟を結ぶ。
- ネオ・ロアノーク
- 『SC2』では共に共同戦線を張りヨーロッパに侵攻するが、彼は内心ビショットをジブリールと同類の人間として侮蔑していた。
- ドラゴンベビー
- 『BX』では進退窮まったところで彼の申し出を受け入れ、ジオン族の助力を得てブライティクスに最後の戦いを挑む。だが、結局はネオブラックドラゴン復活のために利用されていただけであった。
リアル系
- マーダル
- 『BX』では協力関係を結ぶが、最終的には彼にも見切りを付けられる。ドレイクより早い段階で矮小さと卑小さを見切っていた節がある。
スーパー系
バンプレストオリジナル
- シュウイチロウ・ユキムラ
- 『SC2』では彼に体よく利用されてしまう。
名台詞
- 「地獄でへつらうことを覚えてきたか」
- 24話で、力を求めて面会し「これからの時代を動かすのはクの国と見た」とおだてて来るトッドに対して。若干嫌味ったらしい言い方ではあるが、その態度を気に入ったのか聖戦士として取り立てることに。
- 「ドレイク様の奥方と、その娘御だ。私がお呼びした。何かのために…。ドレイクに先鋒を取らせて、その実を取るのがこの私さ。今の話他言はならぬぞ」
- 31話で、ナの国攻めにあたりドレイクからの援軍要請を属国のように受けるのかと重臣たちに抗議されるも、その最中にルーザとリムルがクの国に現れたことを受けて、自信満々に言い放つ。
- ちなみに重臣達は、王がドレイクにただ従うだけではないものと思ったのか、笑みを浮かべている。
- 「ははははっ、元気があって結構ですなあ」
- 半ば人質のようなタイミングで現れたルーザとリムルを出迎えるも、そのリムルに思いっ切り頬を張られて(すぐさまルーザにビンタし返されたが)。余裕があるのかこの態度である。
- 「女ギツネめぇッ!」
- マーベルを人質にシーラ、エレに降伏を迫ったが、その2女王がマーベルを見捨てる覚悟で偽装投降からの騙まし討ちを仕掛けてきた事に激昂し、39話で発した。41話でも地上軍の攻撃に乗じて迫って来た女王達に「女ギツネどもが、これで私を出し抜いたと思ってか!?」と吼えた。
- 「そうさ、私はいつまでもドレイクの盾にはならん…!」
- 48話で。太平洋上の決戦で先鋒として女王達の前に立てられ猛攻撃に晒され、「救援がなければ戦線を放棄する」とドレイクにカマをかけての一言。もっともドレイクには「わしの盾として頑張ってもらう」と見透かされていた。
- 自身がヨーロッパで女王達と戦いを繰り広げているうちに、ドレイクはアメリカに地歩を固めていた。ドレイクを先鋒にして実利は己が独り占めするつもりが、あべこべの立場となってしまったと言える。
スパロボシリーズの名台詞
- (…た、確か…あの部隊はドレイクの部隊を悉く退けた力を持っているとか…)
- 『α(DC)』第27話「マシン展開」より。噂に聞き及んでいたロンド・ベル隊を眼前にして、本来の弱気な性分が頭を擡げ始めるが…。
- 「どうなると言うのだ!?オーラバリアが有る限り、我々に手出しは出来んぞ!」
- 『α(DC)』中盤でゲッターG相手に発生する戦闘前会話。竜馬からの停戦勧告を一蹴しオーラバリアに守られたゲア・ガリングの堅牢さを誇るが、直後にビショットは己の楽観振りを身を以って知る事と成る。
- 「フン、ザコがいくら来ようが、このゲア・ガリングは落ちんよ!」
- 汎用戦闘台詞。従来ではダメージ(小)時の戦闘台詞だが、『BX』では被弾と攻撃の両方に設定されているため、場合によっては二連続でこの台詞が出ることも。
- 「不思議な事ではあるまい。自分達が生まれた地を欲する。生命として至極当然な事ではないか」
- 『BX』第19話日本での防衛任務に就くルート「親と子」より。ヴェイガンを倒した後はバイストン・ウェルに帰る方法を探すと言って。
- 「無様に生き残るつもりはない。せめて最期ぐらいは王として潔く散ろう。だがルーザ殿、あなただけでも逃げられて…!? ルーザ殿、どこへ行かれた…!?」
- 『BX』第33話「AEU戦線」より。『BX』に於ける断末魔。ゲア・ガリングが沈む直前に部下から脱出を促されるも、潔く散る事を選び、ルーザだけでも逃がそうとするが、当のルーザは一足先に自分を見捨てて逃亡という哀れな末路を迎えた。ただしキャンペーンマップ「Brand new X」で虚像のビショットが撃墜された際の台詞からして、自軍側からはまだ「潔い最期」だったと評されていた模様。