レベッカ・ターナー

レベッカ・ターナー(Rebecca Turner)

地上からラ・ギアスに召喚されたラングラン王国の魔装機操者。イロコイ族と白人の混血で、「ベッキー」と呼ばれることが多い。齧歯類(ネズミなど)を苦手とする。

開けっぴろげで豪快な性格。相当な酒豪でもあり、バーボンを好む。マサキが地上に出たときには、バーボンの銘柄まで指定して地上で買ってくるよう頼んでいるほど。ただし酒癖は悪く、深酔いすると服を脱ぎだす癖がある(プレシアに絡んで彼女の服まで脱がそうとした)。しかも凄まじい早さでストレートで一本開けるため、すぐに出来上がってしまう。この酒癖の悪さについてはプレシアにたしなめられているが、彼女が酒を飲む理由は過去に関係があるようだ(後述)。

一方で手先が器用という特徴もあり、アクセサリーを作るのが得意。

ネズミが倒れるほど苦手で話題が出るだけで逃げ出してしまう。

第一章の最後、「魔力弾事件」で壊滅したラングラン王都を前にして自信を喪失。力不足を痛感したことで、「春秋戦争」及び「地上人召喚事件」の参戦は見送り、山奥で一心不乱に練気の修行に没頭。『三國戦争』の勃発寸前に復帰を果たした。

登場作品と役柄

旧シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
戦闘にまつわるエピソードにはあまり関わってこないが、コミカルな場面では出番も多い。他の魔装機操者よりも仲間になるチャンスが多いため、使う機会もそれなりにあるだろう。搭乗機のラ・ウェンターをガッチリ鍛えれば砲撃要員として十分な活躍が見込める。

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
第二章でリューネとビールを嗜む場面があったが、その部分のテキストが一部改変されている。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
序盤から登場し、ヴォルクルス教団絡みのイベントで出番が多い。声の担当は小松由佳氏。最近の役柄(落ち着いた)からすれば、本人の地声に近い声色で演じている。なお、数回ほどメタ発言をするシーンがある。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
今回は、目下シモーヌ・トレイス・ギドの人間関係を楽しんでいる。最強操者の一角を占めるが、ストーリー本編にはあまり関わらない。
隠し固有スキル「自由奔放」が追加されたことで移動後攻撃がしやすくなった。隠し固有スキルは習得すれば次周回では最初から覚えているので、一度覚えてしまえば運用させやすい。自由選択は「狙撃」などがおすすめ。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
本作でも基本的な立ち位置は変わらないが、シナリオが非常にシリアスでコミカル要素皆無とあっては彼女のいい部分が出ず、シュウに対してチクリと刺すようなツッコミを入れる程度にとどまっている。戦闘面では前作ほど壁役が必須というゲームバランスではないため、その点でもやや出番が少なくなりがち。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

機体に合わせて命中が高く回避が低い、完全に遠距離専用の能力値。

精神コマンド

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
ひらめき根性加速必中熱血吸収
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
根性、閃き、鉄壁手加減突撃、自由選択
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
必中、鉄壁、閃き、応援、突撃、自由選択

特殊技能(特殊スキル)

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
気配察知再攻撃2回行動
自由奔放
魔装機神シリーズの固有スキル。IIIの本編にて特定条件を達成することで追加される。
移動後に使用できない武器を、射程を2減らすことで移動後使用を可能にする。元々移動後に使用可能な武器は射程も含めて影響なし。
主要武器の射程は6~8なので2減っても十分活用できる。ベッキーは「一撃離脱」(いわゆるヒットアンドアウェイ)が使えないため、そう言う意味でも便利。
とはいえ、中盤からは反撃をもらいやすくなる上、射程8はガッデスやディンフレイルをも上回る自軍最長射程でもあるので、常用するのではなく状況に応じて付け外しをするのも一考だろう。

パイロットBGM

「終わりなき戦い」
汎用BGM。
「ご先祖様の名にかけて」
『3』で追加された専用BGM。

人間関係

マサキ・アンドー
朴念仁のマサキのために世話を焼いてやったり、からかったりしている。地上に出たときはバーボンを買ってくるようにと約束するのだが、マサキはそのことを忘れていたので結局バーボンは買ってこなかった(というより、もともと買う気がなさそうであったが)。
リューネ・ゾルダーク
第二章では、マサキとの関係がなかなか進展しないリューネのために、なんとマサキの部屋の合い鍵を作ってやろうとした。
サフィーネ・グレイス
飲み友達。シュウの配下であるため、援護時に多くの者が彼女に対する不機嫌や遠慮を隠さないが、ベッキーにはそれがない。

神聖ラングラン王国

マドック・マコーネル
故人。魔装機操者で酒飲み仲間。とはいえ、マドックの本当の目当ては酔っ払ったときに拝めるベッキーの裸のようだが(写真まで撮っていた)。「魔力弾事件」による負傷がもとで死亡。遺体はラングランのルザック州軍が看取っている。
エラン・ザン・ゼノサキス
彼にティアンの死を馬鹿にされた為、嫌っている。後に彼はそのことを謝罪している(ベッキーはいなかったが)。

アンティラス隊

プレシア・ゼノサキス
酔った勢いで脱がしてしまいそうになる。第二章では修業中に再会する。
シモーヌ・キュリアン
魔装機神IIからの飲み仲間。よく行動を共にしている。
サナン・ティアンプラサート
魔装機神IIにて、彼の死を目の当たりにし、ヴォルクルス教への因縁が強まった。
ガエン
魔装機神IIIの中断メッセージでは彼が持ってきた呪術用の酒を飲んでぶっ倒れてしまった。
ジノ・バレンシア
バゴニア出身の軍人。飲み友達。
ウェンディ・ラスム・イクナート
親友。第一章の展開次第では、ベッキーがマサキへウェンディへのプレゼント用としてオリハルコニウムのペンダントを造るイベントがある。このペンダントは第二章でウェンディの運命を決める重要な役割を果たすことになる。
ファング・ザン・ビシアス
恋愛に対して耳ざとく口が軽いため、彼から警戒されている。
シャリアン・ザニア・ベリファイト
アンティラス隊クルー。酔わせてしまったことにより、彼女のコスプレ趣味が明かされてしまうことに。

ヴォルクルス教団

ウーフ
戦闘台詞で火花を散らす敵対者。互いに激しい意識を剥き出しにして渡り合っている。
ヌル・ツーホーク
ウーフ共々ティアンの仇。

反アンティラス隊

ニーナ・フレーザー
同じアメリカ人のため気に入っている。

名台詞

戦闘台詞

「灼熱の溶岩流よ、大地の怒りよ! 我にあだなすかの敵に、赫然たる怒りもて、灼き尽くせ! ラヴァージェット!!」
ラヴァージェット使用時の前置き。

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL

ベッキー「サフィーネ、あんた、恥じらいってもんがないのかい!?」
サフィーネ「人の倫理感にケチつけられるほど、あんたは上等なの?」
LOE第一章にて。サフィーネとの戦闘前会話。次の台詞を見るとサフィーネの返しにちょっと納得。
ベッキー「酒が飲めないなんて、人生の楽しみの半分をなくしてるね」
マサキ「半分ねぇ……。じゃ、残りの半分はなんなんだよ?」
ベッキー「いい男と寝ることに決まってるじゃないのさ」
ベッキーの実に率直で少々アブナイ発言。
ベッキー「プレシア、夕べはすまなかったね。ちょっとはしゃぎすぎちゃったよ」
プレシア「ベッキーお姉ちゃん、お酒はつつしんだ方がいいよ」
ベッキー「……プレシアも大人になったらわかるよ。もっとも、プレシアは強いから、お酒なんて飲まないかもしれないけど」
LOE第一章「マサキのファミリア」にて。酒癖の悪さでプレシアまで脱がせようとしたために彼女からたしなめられるが、返す言葉はどこか過去の辛い出来事からの逃避を匂わせる…
プレシア「ベッキーお姉ちゃん、いい機会だから、お酒やめたら?」
ベッキー「禁酒なら、今まで一万回はやってるよ」
マサキ「……つまり、一万回、禁酒を破ってるって事か」
同上。マサキの言葉が全てを物語っている。もはや何も言うまい。
ベッキー「まあいいや、お金渡すからさ、頼んだよ。あ、それと、銘柄はこれね」
マサキ「何だ? 何でわざわざ紙にかいて渡したりするんだ? 何々、フォ……」
ベッキー「しーっ!! 滅多な事を口にするんじゃないよ。そういうのだってひっかかるっていうしね」
マサキ「何のこっちゃ?」
ベッキー「深く追求しないの。とにかく、頼んだからね」
LOE第一章「マサキと使い魔と」にて。マサキにバーボンのおみやげを頼むシーン。微妙にメタい。ちなみに指定した銘柄はおそらくアメリカ産バーボンの「フォア・ローゼズ」だろう。
ベッキー「こいつでペンダントこしらえてやるからさ、ウェンディさんにプレゼントしなよ」
マサキ「な、なんでオレがそんな……」
ベッキー「いいから、いいから。女ってね、プレゼントには弱いんだから」
オリハルコニウムを入手するイベントを通った場合の会話。当然、ベッキーはオリハルコニウムのペンダントの意味が分かっていてやっているのだが、まさかこれがウェンディの命を救うことになるとは彼女も夢にも思っていなかったであろう。なお、ウェンディが死亡するEDでは、ベッキーはウェンディを気遣ってこんな行動に出たことが明かされる。ちなみに第2次OGではマサキがオリハルコニウムのペンダントを渡したことを示唆する発言をシロがしている。
「マサキ、あんた、いい男になったよ。さびしくなったらいつでも言っとくれ。あたしがなぐさめてあげるよ。ま、もっともあんたには、リューネって言う先約がいるみたいだけどね」
LOE第二章「悲しみを越えて」にて。憎悪に駆られたテューディを止めるためにはウェンディもろとも討たねばならない。その悲愴な覚悟を決めたマサキの意を汲んで。
「いい男ってのはね、姿形だけじゃないんだよ。あんた、心が腐ってるよ」
LOE第二章「逆襲のラセツ」にて。ラセツの傲慢をバッサリと否定。

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD

「気にしない、気にしない。画面じゃ見えないんだし」
サウナ上がりにマサキと遭遇し、下半身が下着だけなのを突っ込まれ。顔グラが上半身だけなのを利用したメタ発言。
「あんたら……間が悪かったね。今のあたしは虫の居所が悪くてね……手加減できそうにもないんだ」
ティアンを目の前で失い直後に現れたウーフとヌルに対して。
「……情けない話だねぇ。あたしは、ティアンみたいに、精霊の声が聞けなかった……」
ティアンが精霊の危機感に応えてポゼッションを行ったという話題の中で。生まれの関係から精霊に馴染みがあっただけに彼女にとってはショックだった。アハマドからはミオの方が傷ついていると言われてしまう。
「……デラシネだよ、あたし達って」
マサキの俺達とは何かという質問に対して。デラシネとは根無し草のことでありベッキーは安定しないアンティラス隊の立場を理解している。
「なぁに、いざとなったらあたし達だって力を貸すよ。ティアンにだってできたんだ。あたし達だって死にものぐるいになれば……」
ラスフィトートの神殿に乗り込む前にラスフィトートの復活の対策を話し合い。彼女なりの覚悟を見せたのだがミオに止められてしまった。
「なんだい、花なんか添えたって、ティアンは喜ばないよ。ほれ、これこれ」
「そりゃそうさ。あたし達が飲んで楽しくやってなきゃ、ティアンだって浮かばれないだろ」
北部ルートエンディングで一人ティアンの墓前にいたミオのもとに現れて。ミオとは違う彼女なりのやり方でティアンを思っていた。

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

「あっはっは! そりゃ残念! それどころか、噂じゃあたし達の機体、点検の順番は最後らしいよ!」
ザッシュとデメクサの送別会にかこつけて酒を大量に仕入れたところをシモーヌに目撃され、彼女からは自分たちの魔装機が戻ってきたのかと思っていたのでガッカリしていた。
「そ、そうそう! 大丈夫だって! 死んだと見せかけて実は生きてるってのがスパイってもんだろ! それに、あのギドの事だし、案外通信を切って、女の子とよろしくやってるだけかもしれないしさ!」
音信不通になったギドを心配するシモーヌに対して。シモーヌはそれはそれで心配とこぼしていた。ちなみに、この予想は当たっていたりする。
「ひょえ!? な、ななななな、なーんの話だい……? あ、あたしに恐いものなんて……」
「ご、ご、ごめんなさいー!!」
テュッティの受け取ったメールの中身をしつこく聞こうとしたがベッキーの弱点を知っていると言われて。よほどネズミが苦手らしい。ちなみにこの時点ではテュッティは弱点を知らなかった。
「あんた、女と付き合う時に、相手を自分の言いなりにしようとして、愛想をつかされるタイプだろ?」
「他人に従うってのは、他人を従わせたいっていう欲求の裏返しなのさ。しかし……ものの見事に図星だったみたいだねぇ」
シュテドニアスルート41話「虚栄の代償」におけるキガとの戦闘前会話より。このルートでは語られない彼の女性の扱いを見破ってみせた。
「色々と引っかかる事もあるのかもしれないけどさ……もっと素直になったらどうだい? 好きなもんは好き……それでいいじゃないか」
シュテドニアスルートエンディングでヅボルバの元に行くか悩むテュッティに対して。いつものちょっかいでは無く、ちゃんと彼女の恋を後押しした。

魔装機神F COFFIN OF THE END

(仮説でもいいから、話してもらいたいもんだよ、まったく)
シナリオ後半に入ってもあくまで頑なに情報を拒むシュウに対して。ある意味でプレイヤーの心情を見事に代弁している。

搭乗機体

ラ・ウェンター
砂(OG版からは金剛石)の魔装機。遠距離も近距離もこなす機体。