紫雲統夜
紫雲統夜 / トーヤ・シウン (しうん とうや / Touya Shiun)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:島崎信長
- 種族:地球人とフューリーのハーフ
- 本名:トーヤ=セルダ・シューン
- 『紫雲統夜』と言う現在の名は、本名のフューリー訛り。
- 性別:男
- 年齢:17歳
- 所属:ナデシコ→特務分艦隊
- キャラクターデザイン:糸井美帆
スーパーロボット大戦J
ごく普通のどこにでもいそうな17歳の高校生。幼い頃に母親を、後に父親を失い天涯孤独の身となった。現在はマンションで一人暮らしをしている。両親が十分な遺産を残しており生活には困っていないため、学業に専念している。
性格は内向的で引っ込み思案な所があり、人との付き合いがやや苦手。強引に物事を進められるのを嫌う。本来正義感や責任感は強いが、内向性がその発露を妨げている。
ある日、学校に3人の少女が乗るロボットが落ちてきたことにより彼の運命は回り始め、状況に流されるがままに戦いに身を投じることとなった。だが、やがて自身が戦うことになった本当の意味と、自身に異星人フューリーの血が流れている事実を知ることとなる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 男主人公として登場。同作の女主人公カルヴィナ・クーランジュを選択した場合は登場しない。兜甲児や弓さやか、千鳥かなめとは同じ学校に通っているという設定で、明言されていないが通っている高校はおそらく陣代高校と思われる。戦いを知らない生活からいきなり戦いの渦中に呼び込まれ、周囲の面々にも散々に言われる中で渋々戦うことを受け入れていく。イベント的にはDのジョッシュやWのカズマほど版権キャラとの深い絡みはないが、その分様々なキャラの影響を受けている感が強い。
- やがて、何度となく死線を乗り越え、サイトロンの扱い方やアル=ヴァンと共に闘った記憶など、父エ=セルダの記憶が受け継がれることとなる。だがその詳細な理由は明かされておらず、オルゴン・エクストラクターの影響なのかサイトロンの影響なのか、あるいはフューリー固有の種族的な特徴なのかは一切不明である。
- コ・パイを担当することになる3人の少女それぞれから好かれるようになり、最終的には機体への同乗回数が規程回数を超えた(話数の関係上1周で2人以上が規程回数を超える状況にはならない)少女が恋人ということになり、それぞれの後日談がEDとして設定されている。もし3人いずれの搭乗回数も規程回数に達しない場合はハーレムEDと称されるEDになる(と言っても、3人の誰とも恋人関係にならず、彼女たちが統夜と同じ高校に通うために同居生活を送るというものだが…。ちなみに統夜編の場合、このEDのみアル=ヴァン・ランクスが生存する)。
- クストウェルを選ぶと精神コマンドの突撃が役に立たなくなるため、一周目はグランティードかベルゼルートがお勧め。
- スーパーロボット大戦K
- 本編には全く登場しない。が、実はインターミッション中の画面背景の一つ「ゲームセンター」において、ゲーム機の画面をよく見ると彼のカットイン(そのカットインに隠れて搭乗機は不明)が映っている。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 本作の主人公。OGシリーズの世界観に合わせて名前が「トーヤ・シウン」となっている。担当声優の島崎信長氏はUXの孫権ガンダムを経て初のOGシリーズ参加。デザインはJからさほど変化はない。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
- J
- リアル系の場合は射撃と回避、スーパー系の場合は格闘と防御に優れる。どちらも高水準のステータスだが、命中に不安が残る。
- 搭乗機体と精神コマンドの不和に関しては、周回プレイによるコマンドエディットで対処。グランティード、ヴォルレント搭乗時でも防御系のコマンドが「不屈」のみとなるがサブパイロットで対処可。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「Fate」
- 前半主人公機使用BGM。直訳は「運命」。内面の不安、そして自身の出自という逃れ得ぬ運命に翻弄される彼を表現するかのように、悲哀・悲壮感の漂う曲。人によっては何処かで聞いたような曲名に思えるかもしれないが、特に関連性はない。
- 「Limit Over」
- 後半主人公機BGM。前半曲「Fate」のアレンジバージョンで、直訳すると「限界突破」。「Fate」と比べると明るくアップテンポで、自分の為すべきことを自覚して成長した印象を与える。なお後継機で必殺武器を使用した時には、乗っているパートナーの専用曲(曲名不明)が流れる。
人間関係
フューリー
- カティア・グリニャール、フェステニア・ミューズ、メルア・メルナ・メイア
- 恋人候補。
- シャナ=ミア・エテルナ・フューラ
- 統夜の夢に現れる少女。彼女の謝罪の意味とは……。統夜の幼馴染なのだが、恋人候補になることはない。
- アル=ヴァン・ランクス
- 当初は敵同士として出会い死闘を重ねることになるが、最終的には和解。統夜に対して深い業を背負っているが、事実を打ち明けられた頃には統夜自身も精神的に格段の成長を遂げており、彼を憎むことはなかった。
- エ=セルダ・シューン
- 統夜の父。
- フランツ・ツェッペリン
- 統夜の父の友人で、主人公機の開発に携わっていた。
版権作品との人間関係
スーパー系
- 兜甲児
- 同じ高校に通うが、元々からの面識は無い。第1話では戦いに参加したがらない統夜を非難したが、以降は戦いの中での成長もあり友人となる。
- 弓さやか
- 甲児と同様に第1話では戦いへの道を拒んだ統夜を非難する事になる。
- 弓弦之助
- 第1話にて連合軍に追われる統夜達の身を心配し、火星行きを薦めるが、統夜は不満を持つ。
- 剣鉄也
- 第1話で戦いへの参加を拒む統夜に対して、連合軍に追われる等の現実を突きつけて説得する。
- アラン・イゴール
- 統夜が真実を知るきっかけとなるある物を渡す。
- 秋津マサト
- Jでは境遇が近く、友人同士になった。木原マサキとフューリーの因縁もあり絡みが多い。終盤の統夜はエ=セルダの記憶の一部を継いだと思われるところがあるので、その点も似ている。
リアル系
- キラ・ヤマト
- 災難に対処するためにロボットに乗ったら、適性を見出されたこともあって以後戦いを強制されるようになったという共通点のある仲間。戦闘に巻き込まれ困惑するキラに対し、「災難だったな」と同情的なコメントを寄せている。
- ナタル・バジルール
- ラクスを人質にした事に反発し、川上健二が特攻した際にコン・バトラーとボルテスを救った事で不名誉ではないと評した事に内心不満を持つ等、彼女の軍人としてのドライさをあまり良く思っていない。
- 千鳥かなめ,常盤恭子
- 同じ高校に通っているが、当初は面識がなかった。
- 相良宗介
- ハイジャックに巻き込まれた際には、協力を求められ、ともに行動した。同じ高校に通ってはいるが、宗介が転入してきた時期は統夜がナデシコに乗り込んだあとのため、学生としての関わりは薄い。
- スバル・リョーコ
- 無理やり戦わされた自身の境遇への不平不満に対して彼女から叱責されるが、なんだかんだで戦う事の決意を認められる。
- ダイゴウジ・ガイ
- 当初は自らのスーパーロボット魂を教え込んでくる彼をうざがっていたが、決して嫌ってはいなかったようで死亡した際には衝撃を受けることになり、統夜に影響を与える事になる。
- アカツキ・ナガレ
- ナタルの人質事件等で言い争いになる等、どちらかといえば肌の合わない人物。
名台詞
スーパーロボット大戦J
10話以前
望まぬ戦いを強いられている事で余裕が無いのか、ネガティブな言動が多い。
- 「くっそおおお! やれっていうなら、やってやるさ!」
- 統夜といえばこの投げやりな台詞。いわゆる富野作品的なセリフ回しで、前作に当たるDの主人公のジョッシュも「やってやるさ、くそ!」という戦闘台詞がある。さらに(偶然の一致と思われるが)スパロボZのシン・アスカも後半部を「やるしかないってんなら、やってやるさ!」と戦闘中に叫んでいる。
- 「泣いてわめいてみせたってダメだ。お前たちの事情なんて、知ったことじゃない。お前たちのせいでこんなことになってるんだ。せめて納得できる理由を聞かなきゃ、こっちはたまったもんじゃないんだよ」
- 1話での戦闘終了時に泣きついてきた三人娘を一方的に非難していたが、あまりの酷さに甲児達の怒りを買ってしまう。…といっても、戦死という最悪のリスクも考えられる戦いの渦中にただの一般人がいきなり巻き込まれたのだから、言い分自体は正しい。もっともスパロボの世界観では異質な部類の発言であり、アンソロジーコミックでもアキトから「ここ(スパロボ)ではそういう主張は通用しないんだ」と言われてしまっている。
- 「お、俺にどうしろって言うんだよ! 何の関係もないこいつらのために、連合に追われて火星まで行けっていうのか? しかも木星トカゲと戦えって!? 連合軍も撤退したってのに!?…さっき戦っただけで、もう十分じゃないかよ」
「俺は…あんたたちとは違う。普通の人間なんだ。もともと俺には関係ない話じゃないか。勘弁してくれよ。俺は普通に生きていくだけで精一杯なんだ」 - 1話、弓博士の提案を聞いて。これも一般人からしてみれば正しい主張。しかし甲児やさやかから「人でなし!」と非難され、あげく鉄也から「残念だがもう無理だな。軍の連中は甘くない」と返され、「普通の生活には戻れない」という残酷な事実を突きつけられてしまう…。
- 「うるさいんだよあんたは! 俺に聞かれたってわかるもんか! そんなことは俺じゃなくてこいつらに聞けよッ!」
- 2話にて、ネルガルのドッグ内にて、大はしゃぎして統夜達を歓迎するガイの態度に苛立ち、癇癪を起こして走り去ってしまう。
- 「俺…俺は、乗りたくて乗ってるわけじゃ、ないから」
「くっ、俺だって好きでこんな所にいるんじゃないんだよ!」 - 2話のシナリオエンドデモでのリョーコ達とのやり取り。「ならやめちまいな。そんな奴に命あずけんのはごめんだぜ」と突き放すリョーコに対しまたしても癇癪を起こしてしまう。
- 「なんで…」
「なんでそうも笑っていられるんだよ、お前は!? これが笑っていられる状況か!? だいたい俺がこんな所にいるのだって…くそっ」
「…悪い。少しは覚悟決めたつもりだったけど、こんなことになっちゃって俺、どうしたらいいかわからないんだよ」 - 4話のナデシコ艦内、火星からの帰還を前にしてのワンシーン。地球へ帰れるか帰れないかという非常に切羽詰った状況下でも気楽に振舞うテニアに苛立ち、八つ当たりしてしまう。最も、直後に自分でもどうかと思ったのか、すぐにクールダウンしているが。
- 「俺はヘリオポリスで降りる。冗談じゃない。結局そんなことになるんなら、連合軍に捕まったのとたいして違わないじゃないか」
「いったい何のためにあんな思いまでしてきたのかさ。しかも戦争だって? いくらコーディネイターだって、エイリアンやグラドス人とは違う。相手は同じ人間なんだ」 - 5話、火星から帰還し、プロスペクターから連合と共同戦線をとる事を聞かされて。
- 「よせよ。思い出したら腹がたつだろ。キラって言ったっけ。乗りたくないんだろ、あんなもの。なんでまた戦ったんだ?」
「その…よかったら聞かせてくれないかな」 - 6話、ストライクから降りたキラとの会話。同じく望まぬ形で戦いに巻き込まれた者として接している。
- 「…友達がいるから、か」
- 6話、上記の問い掛けにキラは「アークエンジェルには友達が乗ってるんだ。だから、僕は…」と答える。それを受けた統夜はこう呟く。自分の境遇を思い出しているのか…。
- (あれが(主人公機名)を作ってこいつらを逃したって人の仲間か。敵…なんだよな。それにしてもさっきのはなんだったんだ。みんな覚えていないみたいだけど…)
- 10話、フューリーとの初戦闘を終えて。
10話以降
様々な現実を目の当たりにして心境が変わったのか、10話以前と打って変わって冷静な台詞が多くなった。
- 「火星でグラドスと戦って、フクベ提督やガイさんが死んだ。地球圏に帰ってきて、ザフトの奴らがヘリオポリスを破壊するのを見た」
「アキトさんのことや、キラのこと見てさ、それから、いまの地球のひどい状況を思い知らされた」
「このままでいいはずはないってさ、俺も思ったよ。俺は、俺に何ができるのか、本当に俺にできることがあるのか見てみたい」
「こんなひどい地球の状況を少しでも変えられるなら、その力が俺にあるのなら、俺も甲児や豹馬たちみたいに戦わなきゃいけないんじゃないかって、そう思った」 - 10話のシナリオエンドデモでの三人娘とのやり取り。様々な現実を目の当たりにし、統夜は静かに決意をカティア達に打ち明ける。
- 「…わかってる。だからでもあるんだ。あの時俺にも少しだけ見えたものがある。俺は…違うな、俺たちは、あいつらと戦わなくちゃいけないんだ」
「俺は、もっと強くならなくちゃいけないんだ。それでザフトとも、グラドスとも、エイリアンとも、あいつらとも戦ってみせる。お前たちと一緒にさ」 - 同シーン。カティアから「彼らと遭遇した。これからはもっと覚悟が必要になる」と言われての返し。自分の成すべき事、立ち向かうべき事を見つけ、少年・紫雲統夜が「吹っ切れた」瞬間である。
- 「空も飛べないって、まさか海に浮かぶ艦ですか? なんでそんなもの…」
- 「深海を発して」にて、ムウからノヴィス・ノアを宇宙どころか空も飛べない艦船と聞かされて。スパロボの戦艦は基本的に空中艦か潜水艦であり、ノヴィスのように海に浮かぶ「普通の」船はむしろ珍しい。
- 「いつまで追いかけてくるんだ、こいつらはっ! くそ、墜ちろ墜ちろ墜ちろっ!」
- 「蒼き流星となって」でのイザークとの戦闘前会話。心なしか、焦りを感じる。
- 宗介「紫雲統夜」
統夜「相良軍曹? なんでこんな所に!?」
宗介「騒ぐな。任務であの学校へ潜入していた」
統夜「任務って…」
宗介「仲間と連絡と取りたい。協力しろ。そちらも兜たちが連れて行かれたはずだ」
統夜「…何をすればいいんだ」
宗介「ここを出て状況を確認し、敵の端末を使いたい。そのためには障害を排除する必要もあるかもしれん。一緒に来てくれ」
統夜「ま、待ってくれ。俺は何の訓練も受けてないんだぞ。機体がなければ何も…」
宗介「見ればわかる。戦闘能力に期待はしていない。だが実戦経験豊富な戦闘パイロットだ。素人よりは場慣れしているだろう。今はそれだけでも助かる」
統夜「…わかった。行こう。やってみるよ。敵があしゅら男爵なら、このままじゃ甲児たちが危ない」 - 「ウィスパード(前編)」での宗介とのやりとり。最序盤に比べて、統夜が戦い慣れしてきた事が伺える会話である。
ちなみにこの会話は序盤でナデシコルートを通った場合。アークエンジェルルートの場合は統夜と宗介はここが初対面なので、宗介が一方的に統夜の素性を知っていて自分の立場を明かして協力を持ちかける形になる。 - 「しつこいな。ネルガルが俺たちの立場を保証してくれるなら、俺はこれでもいいよ。不満はあるけど、それは言ってもしかたがない。戦わないという選択はしないってもう決めたんだ」
- 『J』第20話「「真実」は一つじゃない」より。カワサキにて正式に特務分艦隊が発足し、アカツキに「こっちのクルーは嫌なら降りればいい」と言われ、どうするかを聞かれての返答。
- 「・・・俺、誰なんだろうな」
- 同上。戦闘終了後、ナデシコの格納庫にて。突然アル=ヴァンから同族と言われ、動揺している事が伺える。
- 「わかってるよ。ずっと一緒に乗ってれば、あのシステムのせいでお前たちが俺のことわかるのと同じように、俺もお前たちのことがわかるから。でもあいつらは何だ。(主人公機名)は何だ。お前たちがサイトロンで俺のことを見たのは、あいつら以外じゃ俺しか使えないからだってあいつは言った。それって普通じゃないってことだよな。じゃあ俺は何なんだ」
- 上記の台詞の後、自分が何者か、目的は何なのか分からない事へのジレンマを明かす。同じシーンで激昂していたカルヴィナと比べ、パートナーにくってかからないだけ冷静な反応である。
- 「母さんは5才の時に、父さんは4年前にな。だから何かあっても聞きようがない。言っとくけど、本当の親だぞ。父さん月で仕事してて年に1回くらいしか帰ってこなくてさ。母さんが死んでからずっと他所にあずけられててね。不安になって調べたことあるんだ」
- 同シーンで明かされる統夜の家庭事情。
- 「バカですかあんたは」
- 第23話地上に残るルート「超電磁合体不能!」より。クィンシィの事についてカティアと口論になってしまい、アンニュイになっていた所をクルツに「まさか敵パイロットにでも惚れたか」と茶化されるも、上記の台詞で一蹴する。直後マオからも「バカね。正真正銘の」と援護射撃が。
- (名誉の戦死と不名誉な戦死、それにいったいどれほどの違いがあるっていうんだ)
- 同話のシナリオエンドデモにて。豹馬と健一を自らの命と引き換えに救った川上。博士やマリューが悲しみに暮れている中、ナタルは「2機が無事であっただけでも、彼は十分な戦果をあげた。決して不名誉な死ではない」とフォローする。上記の台詞はそれを受けての独白。他の仲間達同様、間近で川上の死を見てしまった以上、ナタルの言い分に納得できなかったのだろう。
- 「頼むぞ、なんとかもとに戻ってくれよDボゥイ。俺たちにあんたをやらせないでくれ」
- 第26話「血を分けた悪魔 後編」より。ブレードが暴走した際、ムウの「俺も出来ればなんとかしてやりたい」という意見に同調して。
- 「あんたはいったいなんなんだよ! オルファンが浮上した。異星人たちも攻めてきてる。なんでこんな状況で、あんたはこんなことをやってる!」
- 第29話「地獄城の激闘!」に於けるガウルンとの戦闘前会話より。戦いをゲームのように楽しむ彼に怒りをぶつける。対するガウルンは「俺がやりたいからに決まってんだろうが」と意に介さなかった。
- 「ごめん、止めるべきだった。その質問は、しちゃいけなかったんだよ」
甲児「え?統夜、お前もしかして…」
「俺の時は腹に膝蹴りだった」 - 中盤、テニアに「自分、何で太らへんのや?」と聞いた十三がテニアのボディブローで沈んだ時のやりとり。統夜もテニアの地雷を踏んでしまった事があるらしい…。
- 「聞かなかったことにしてやる。ほんとにやったら三食抜くからな」
- 第42話「その男の狂気」より。ボソン通信機が蹴ってなおったのを見て、テニアが主人公機にも試そうとしたのを聞きとがめて。
- 「はあ、はあ、はあ…お、俺だって…勝手に死ぬわけにはいかない…背負ってる物が、色々と…あるから、さ…」
- 第43話「Darkside Of The Moon」より。狂乱のジュア=ムとの死闘を制して。統夜は荒く息をつきながらも、「フューリーが攻めてきたって、大したことないだろ?」とパートナーを安心させて見せる。
- 「言ってみたかったのか、それ?」
- 『J』第45話ラダム討伐に向かうルート「闇と死の運命」より。「バカばっか」とルリの口癖を真似たカティアに突っ込みを入れる。
- 「あんたは知らないかもしれないけど…キラと一緒にいた頃のあの子を知ってる。何て事のない、普通の女の子だったよ。それを…それをあんたは!」
クルーゼ「私も彼女は知っていたさ。なるほど、ただの女だった。だからこそ彼女を選んだのだがね」
統夜「何だって…あ、あんたという人は!」 - 『J』第48話「終末の光 後編」に於けるクルーゼとの戦闘前会話より。フレイを殺された直後、クルーゼと対峙して。前述の「やれっていうなら~」の台詞ともあわせて、SEED続編の彼に近い台詞回し再び、である。
- 「遅い! そんな動きで!」
- 統夜とカルヴィナ・クーランジュにはいくつか共通の台詞があり、これはそのうちのひとつ。
- 「黙れ! 騎士の風上にも置けぬ者、ジュア=ム・ダルービ! 武名を恥で汚す前に、我が剣でヴォーダの闇に帰してやる…覚悟!」
- 『J』第50話「百億の夜と千億の闇」より。月軌道上、非道な殺戮を行ったジュア=ムに対しての一喝。サイトロンを長期間浴びた故に、エ=セルダの記憶の一部を継いだと思われる台詞。
- 「そうだ、あんたは神なんかじゃない、そうやって自分をごまかしていただけだ! 可哀想な奴なんだ、グ=ランドン・ゴーツ!」
- 『J』最終話「冷たい世界 後編」より。オルゴンエクストラクターをすべて破壊し、憎悪を募らせるグ=ランドンに対して。
- 「そうだ、消えるんだ。永遠に……今度こそ終わるよ、辛い旅は」
- グ=ランドン撃墜時の台詞。
- 「生きてつぐなえよ、アル=ヴァン! あんたには守る人がいるだろう、俺と同じだ! だったら生きろ! 守るべき人を残して簡単に死ぬのが、あんたの騎士道か!? 父さんならきっとこう言うはずだよ。アル=ヴァン・ランクス、騎士道不覚悟!」
- 通称「ハーレムED」の場合は統夜がシャナ=ミアのアル=ヴァンへの想いを汲み取り、EDで自己犠牲の死を覚悟したアル=ヴァンに逆に「騎士道不覚悟」を言い渡す。
- 「統夜・セルダ・シューン、我が父と己の名誉にかけて(パートナーの名前)を守らんがため! アル=ヴァン・ランクスにこの場を託し、先に行きます!!」
- 上記と逆に個別エンドに入った時の台詞。騎士としての名誉を気にするあまりに、パートナーをまきこむ事を失念したまま(?)死のうとした事をアル=ヴァンに一喝されての台詞。どうでもいいがフューリーの命名法則にのっとれば統夜=セルダ・シューン(統夜=セルダでひとくくりの名前)となりそうだが、あくまでセルダはミドルネーム扱いらしい。
搭乗機体
- ベルゼルート、ベルゼルート・ブリガンディ(B・ブリガンディ)
- クストウェル、クストウェル・ブラキウム
- グランティード、グランティード・ドラコデウス(G・ドラコデウス)
- 『OGMD』では専用機として固定されている。
- ヴォルレント、ラフトクランズ(他の主人公機を全て選択した後)
余談
- スパロボでは割と珍しいデフォルトネームが漢字表記のオリジナルキャラクターの一人である(戦略シミュレーションゲームの本家に限定しなければ、他にはスパロボ学園の面々、無限のフロンティアシリーズの神夜や錫華、守天などがいる)。本家スパロボで他に漢字表記の名前なのは、統夜の他には第3次αの孫光龍、GC・XOの赤月秋水(光珠)、NEOの稲葉駆・天音兄弟、Lの南雲一鷹と悠凪・グライフ、最近では第3次Zのスズネ(西条涼音)やマキ(柏葉真紀)、尸空がいる。列挙すれば結構な数だが、オリジナルキャラ全体からすればやはり珍しいと言え、またその中でも、秋水と並んで最初期の主人公キャラであった事も彼が代表格として語られる理由と言える。
- ネットでは彼の名前についての推察がある。劇中ではシューン→シュウン→シウン→紫雲と変化、これにより紫雲統夜という名を与えられた、という流れがあったのではないかというもの。一方、製作上はオルゴンクラウド→(紫)雲、騎士(knight)を統べる者→夜(night)を統べる者(転じて月の暗示? ハーレムの暗示?)→統夜で、紫雲統夜なのではないか、という憶測もある。
- バンプレオリキャラでも屈指のモテモテぶりから「ハーレム主人公」という呼び声も高い。次回作・Wの主人公カズマとは「女性関係の有無」「家族愛の有無」「ナチュラルに大仰な科白が出てくるか否か」等、あらゆる意味で好対照。もしもOGシリーズでいつか共演することになったら、興味深い関係になりそうである。シナリオライターが同じという意味ではアークやジョッシュの後継なのだが、両者の女運が悲惨だった事を思うとかなり恵まれている。しかし、スパロボ学園にて、佐伯遼駕という統夜を遥かに上回るハーレム主人公が登場してしまい(遼駕は6人もの女性と無自覚にフラグを立てる)、第2次Zでは統夜と同じく3人の女性とフラグを立てた主人公、クロウ・ブルーストが登場している。
- 『OGMD』にて、カティアと共に声優が公表された際に(女性キャラが多く出る事や乗機が粒子を動力源としたロボットという共通点も相まって)ダイミダラー参戦と呼ばれた事もあった。
- なお、これについては公式ラジオ『うますぎWAVE』第473回でも言及されており、寺田プロデューサーが「全くの偶然」と発言している。更にトーヤ役の島崎信長氏も自身のTwitterにて「ロボット、二人乗り、相方の声が日笠さん…ダイミ…うっ、頭が…!」とネタにしている。