NT-1アレックス

2014年12月12日 (金) 21:52時点における (トーク | 投稿記録)による版 (→‎機体BGM)

RX-78NT-1 ガンダムNT-1(Gundam NT-1)

地球連邦軍がオーガスタ基地で開発した初のニュータイプ専用試作型モビルスーツ。愛称は「アレックス」で、これは型式番号の「RX」をもじったものという説と装甲積層試験(Armor Layered EXamination)の略称という説がある。また、「ガンダムアレックス」と呼ばれる事もある。その外見や特徴の幾つかは、後に第2次ネオ・ジオン戦争時に開発される事になるアムロ・レイ専用機νガンダムを想起させる物となっている。(メタ的な事を言うと両者共に同じデザイナーの作品)

本機はRX-78-2ガンダムの反応速度の限界を超える能力を身に着けていたアムロの新たな乗機として開発されており、機体の追従性はかなり高めに設定されている。そのため、常人では扱いづらいじゃじゃ馬のような機体となっており、技術者をして「まともに扱えるのは一種の化け物」と言わせている。

コクピットはコア・ブロック・システムをオミットし、代わりに全天周囲モニターとリニアシートを搭載している。これを搭載したのは本機が初である。また、防御力を向上させる追加装甲「チョバムアーマー」が用意されている。

「ニュータイプ専用機」と銘打ってはいるが、連邦軍はニュータイプの存在に懐疑的であり、ジオン軍のように研究が進んでいる訳ではなかったため、サイコミュ兵器は搭載されていない。その代わりに関節部にマグネットコーティング処理を施し、各部にアポジモーターを増設する事で桁違いの反応速度と運動性を持たせることで、ニュータイプの操縦に対応できるようにしている。

北極基地からパーツの状態で宇宙へ上げられ、サイド6リボーコロニー内部の向上で組み立てと最終調整が行われていた。テストパイロットクリスチーナ・マッケンジー中尉。しかしテストパイロットのクリスでは機体の性能を引き出すことはできず、サイクロプス隊所属のミハイル・カミンスキーが乗るケンプファーの襲撃を受けた際には、チョバムアーマーを失いながらもこれを撃退。その後、バーナード・ワイズマンザク改との戦闘では、トラップが仕掛けられた森林に誘き出され相討ちとなり、頭部を切り落とされるなどして本機も損傷。その後しばらくして終戦を迎えたため、修理されアムロ・レイの下に本機が届けられる事はなかった。

その後、ジム・カスタムジム・クゥエルのベースとなっている。また、『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』では、アレックスの改良発展タイプとして「ネティクス(NT-X)」という機体が存在している(SRW未参戦)

ちなみに、アムロの搭乗機となった際には、青色の部分が黒く塗られる予定であった。この姿はSRWでは見られず、PS2『機動戦士ガンダム戦記』のアレックス2Pカラーで拝む事が出来る。

登場作品と操縦者

劇中では最新鋭の機体という設定だが、一年戦争時代のMSということで、スパロボでは能力値が低めに設定されることが多い。チョバムアーマー強化パーツ扱いで専用でもなく装着状態も再現されない。本機の象徴的な武器であるガトリングガンが使えなくなるためであろう。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初参戦作。パイロットとしてクリスチーナ・マッケンジーが搭乗し序盤で入手する。威力は控え目だが、バルカンより高い攻撃力で移動後に空の敵に攻撃できるガトリングガンで少し活躍できる。
第4次スーパーロボット大戦
ターン数がかさんでダバたちがティターンズに連行されるルートで登場。パイロットはクリス。特徴であるガトリングガンの射程が1なうえ、威力がとても低い。原作同様にシールドも持っていない。シールド技能があるパイロットなら、ガンダムかジムIIIあたりのほうがまだマシかもしれない。終盤戦に入る前に機体にガタが来てしまい、勝手に廃棄されてしまう。
第4次スーパーロボット大戦S
第4次と同様だが、強制廃棄はなくなった。
スーパーロボット大戦F
リアル系は第1話から、スーパー系は宇宙に行っていたロンド・ベル隊と合流時に登場。パイロットはクリス。今作では設定に存在するシールドを装備するようになり、以降のSRWにおいてアレックスはシールドを持っていることが多くなった。ガトリングガンも射程が2に伸び、威力もそれなりに使えるぐらいの強さになり、若干待遇がよくなった。限界反応がさほど高くなく、アムロを乗せると最初から回避と命中が真っ赤に染まる。序盤は乗るユニットに困るジュドーは、ガトリングガンが便利なこれかライフルとサーベルの威力が少し高いジムIIIに乗せられることが多い。
スーパーロボット大戦F完結編
F91νガンダムが出てくるようになると、流石に出番は無い。不要なユニットの下取りイベントでは下取りに出される候補。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
第1話から参戦。初期パイロットはクリス。序盤はオーラバトラーばかりの為、実弾兵器を持つこの機体をアムロに奪われる事も。パーツスロットが4つあり、この時代貴重な有射程P兵器のガトリングガンの存在もあって、V-UPユニットを装備して大暴れすることもできる。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部第3部
第1部の1話から登場。性能・運用法共にCOMPACTの時とほぼ同じ。第1部では優秀なMSが少ないので重要度はむしろこちらの方が高い。
スーパーロボット大戦IMPACT
リメイク前と同じく第1話から登場。P武器であるビームライフルの最大射程が5に設定されており、おまけに稀少な陸・宇宙応適応両方S。改造段階も高く、V-UPの効果も大きいので第3部に入っても暴れさせられる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
シナリオ「アムロ再び」から参戦。パイロットはクリスだがアムロの機体がただのガンダムの場合だと即刻乗せ替えられる事も。…が陸Bなのが痛い(原作では陸でしか戦っていないのに……)。武装もハイパーバズーカとハンマーがあるガンダムに劣っている。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
移動力、運動性、装甲がアップし陸の地形適応もAになった。武器性能も全体的に上方修正されかなり戦えるユニットになった。特にクリティカル補正+50のガトリングガンは序盤のオーラバトラー退治に重宝する。ただし火力の低さは相変わらずで中盤以降は強制出撃時以外、出番はないだろう。

単独作品

スーパーロボット大戦A
直接の登場はしていないがフルアーマーガンダム入手時のイベントで、「アムロ用に開発された増加装甲付きの機体」「特殊部隊に破壊された」とアレックスらしき機体の話題が出ている。
スーパーロボット大戦GC
序盤も終わりに近づく頃にG-3ガンダムと共に加入。初期パイロットはクリス。MS単体では最強クラスの攻撃力の必殺技「アレックス・アサルト」を持つため終盤でもそこそこ使える。射程は短いので強化パーツや射撃エース持ちを優先的に乗せたりでカバーしたい。
スーパーロボット大戦XO
クリスでバーニィ搭乗のザクII改との合体攻撃が可能になった。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第1章で護衛対象として名前だけ登場。第3章から本格的に参戦する。性能、火力共に申し分なく、移動後に使用できるMAP兵器まで備えている。本作ではアムロに乗せるという話は特になく、終始クリスが乗り続ける。
アレックスアサルトは「貫通」特性のおかげで数値以上のダメージを出せる上に、「ロックオン」特性とクリスの精密攻撃の相乗効果でクリティカル率が高くダメージが伸びやすい。元々武器全般の消費ENが少ないことに加え節約によってさらに軽減され、エースボーナスを取得すると攻撃時に少しだがENが増加するのでガス欠も起こしにくい。このために、ENをあまり補強しなくてもアレックスアサルトを主体に戦っていける。120の気力制限があるので、なるべく早めにアレックスアサルト解禁に持ち込みたい。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

60mmバルカン砲
頭部に2門装備。
90mmガトリングガン
両腕部に内蔵されている実弾兵器。劇中では、これでケンプファーを蜂の巣にした。ケンプファーは装甲が薄いという設定はあるものの、ケンプファーより装甲が厚いはずのザクでさえガンダムの60mmバルカンで蜂の巣なので当然と言えば当然の結果である。通常はカバーで隠れている。フルアーマー形態時は腕が丸ごと覆われてしまうので使用不可。
OEではまさかのMAP兵器として登場。移動後も使用でき、非常に使い勝手がいいが、攻撃範囲は少々狭い。また、対小型特性付きなのでATSPTカルディア相手に効果的。
ビームサーベル
背部に2本マウントされている。
XOでは最後に突き入れる形となっている。
ビームライフル
出力と収束率を向上させた改良型。劇中未使用。
ハイパーバズーカ
本機の携行武装の一つ。スコープが付いている。劇中未使用。

防御兵装

シールド
チョバムアーマーの構造を流用した防御兵装。耐ビームコーティング処理が施され、「ALEX」のマーキングが書かれている。劇中未使用。

必殺攻撃

アレックス・アサルト
ビームライフルを連射した後敵に突っ込みつつガトリングを撃ち、止めにビームサーベルを喰らわせる。XOではサーベルが単体版同様最後に突き入れる形。
OEでは貫通とロックオン属性付き。宇宙空間を召喚し、より必殺技らしくなった。バーニィの「熱血」を使用した後のダメージはスーパー系にも引けを取らない。

合体攻撃

War in the pocket
ザク改との合体攻撃。XOでのみ使用可能。

特殊能力

剣装備、盾装備/シールド防御
切り払いシールド防御を発動。
グループ (GR)
OEでの能力。
バーニィザクII改とグループ出撃可能。

移動タイプ

宇宙

サイズ

M
Mまたは3
OEのもの。

機体BGM

「颯爽たるシャア」
旧シリーズでは全てこの曲。
「赤い彗星」
αα for DCにて採用。
「いつか空に届いて」

対決・名場面など

ケンプファー
ジムや量産型ガンキャノンを次々と撃墜したケンプファーと対決。フルアーマー形態で戦う。チェーンマインの直撃を受けるものの、アーマーとVアンテナを破壊されただけで、ガトリングガンで返り討ちにしてしまった。
ザク改
トラップを仕掛けられた森林に誘き出されてしまい苦戦するが、頭部を失いつつもビームサーベルでザクのコクピットを貫く。

関連機体

強化型・バリエーション機

ガンダムNT-1フルアーマー
ガンダムNT-1にチョバムアーマーを装着した状態。アーマーが破壊される事で衝撃を吸収し、本体へのダメージを無効化するようになっている。装備する事で重量が大幅に増加してしまうが、各部にバーニアを追加する事で機動性の低下を補っている。また、任意にアーマーのパージが可能となっている。初陣の際はこの状態で出撃しており、ケンプファーのチェーンマインをくらっても本体へのダメージは頭部のアンテナが折れただけであった。SRW未登場。
フルアーマー・アレックス
旧プラモデルのインスト初出「機動戦士ガンダムKATANA」にも登場したアレックスFSWS案の一つで、本来幻のはずだった機体。この機体はフルアーマーガンダム同様に全身のアーマーにミサイルが搭載され、背部にロケット砲、右手に二連装ビームキャノンが装備されている。KATANAに登場した機体は通常と違って赤く塗装されている。パイロットの強化兵士(強化『人間』ではない)であるコテヅはこの機体を使いこなしているため、縦横無尽の活躍を見せている。SRW未登場。
ガンダムNT-X
通称「ネティクス」。「SDガンダムGジェネレーションシリーズ」に登場。アレックスの発展型で、よりニュータイプ専用機としての研究が盛り込まれており、有線式ではあるが、大型のビット兵器を搭載している。SRW未登場。

関連機

ガンダム
開発のベースとなった機体。
ジム・カスタム
アレックスをベースに開発された。
νガンダム
アムロ・レイ専用機として開発されたガンダム。形状やニュータイプ対応の機体であるという特徴からも、アレックスのデータが大きく反映されていると思われる。
ちなみに前述した「機動戦士ガンダム戦記」でのアレックスの2Pカラーはどう見てもνガンダムである。

他作品の関連機

ダブルオークアンタ
経路は違えど結果的に「前機体が反応速度についていけなくなった為に開発された特異な力を持つ主人公専用のガンダム」という似た経路を持つ。
それを意識してか「ガンダムトライエイジ」ではアレックスともに同時参戦を果たし、参戦弾のイメージムービーではアレックスとザク改との戦闘で割って入って止めるという「対話」という名に相応しい活躍をしている。

商品情報

資料リンク