ライジングガンダム

ライジングガンダムは『機動武闘伝Gガンダム』の登場メカ

ライジングガンダム
外国語表記 Rising Gundam[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW 新スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 モビルファイター
生産形態 ワンオフ機
型式番号 JMF-1336R
頭頂高 16.2 m
本体重量 6.7 t
動力 熱核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材
レアメタルハイブリッド多層材
バトルポイント

※( )はモビリティモード時

18.67
速さ
18.72
攻撃力
20.85(21.97)
守備力
21.25(19.54)
索敵能力
18.12
適応能力
18.98
総計
116.59(116.00)
開発者 ミカムラ博士
所属 ネオジャパン
ガンダムファイター レイン・ミカムラ
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概要編集

ネオジャパンの軍用モビルファイターで、シャイニングガンダムのプロトタイプを改造した機体。シャイニングガンダムと同じく、機体色は白を主体としており、シャイニングガンダムは胸部の色が青で腹部の色が赤だが、ライジングガンダムは胸部と腹部の色がシャイニングとは真逆になっている。

機体概要 編集

ガンダムファイト用の格闘機体であるシャイニングガンダムに対し、本機は格闘専用のヒートナギナタに加え、ビームボウやビームマシンガンといった射撃装備、防御用のライジングシールドと武器中心の戦闘を行う。これは本機が従来のMS同様の軍事兵器として設計されているためであり、その点では『Gガンダム』に登場するモビルファイターとしては異色の出自といえる。

ノーマルモード 編集

基本形態。最大の特徴は、ライジングアローを使えることにある。

モビリティモード 編集

高機動形態。低下した防御力はライジングシールドで補っている。

劇中での活躍編集

デビルガンダム軍団との戦いに備え、ウルベ・イシカワの乗機として改造が行われる。

ゴッドガンダムギアナ高地のドモンに向けて射出されるシーンにおいて、建造中の姿が確認でき、完成したのは決勝リーグのゴッドガンダムVSガンダムシュピーゲル戦を控えての数日前。だが、肝心のウルベはデビルガンダムを手に入れたネオホンコンとの交戦準備のために自国へと帰還しており、誰も乗ることなく放置されていたが、レイン・ミカムラドモン・カッシュシュバルツ・ブルーダーを支援すべく乗り込んだ。

ランタオ島バリアフィールドをガンダムシュピーゲルと共に破壊し、自身はアレンビー・ビアズリーウォルターガンダムと交戦する。苦戦するレインであるが、最後はウォルターガンダムを至近距離でのライジングアローにより撃墜。その後、機体はネオ・ホンコン庁舎前に放置された。

登場作品と操縦者編集

中盤以降にレインの搭乗機として登場する。スポット参戦のみや、本機の役目をシャイニングガンダムに奪われてしまい登場しない作品があったりと不遇な扱いを受ける事も少なくない。

盾を持ち、射程が長く、強力な合体攻撃を持ち、強化パーツスロット数も多く、改造段階も高く、近年では修理装置を持つ等、実はかなりのポテンシャルを持っている。だが、パイロットのレイン自体の能力が低いこともあり使われないことも多い。

旧シリーズ編集

スーパーロボット大戦F完結編
ギアナ高地でレインが乗って参戦。参戦時期からすれば不満の残る機体性能だが、レインの優秀な精神コマンドのおかげで使い様は無い事も無い。せめてライジングアローの弾数か攻撃力がもう少し欲しかった所。地上編でアレンビーを仲間にする為には戦闘させる必要がある。宇宙に上がってすぐレインと共に離脱するので、むやみな改造は禁物。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦A
シャイニングガンダムと同程度の能力を持つ。移動力が低いのが欠点。ビームマシンガンがP属性で射程1-5もあり使いやすい。ゴッドガンダムとの合体攻撃・石破ラブラブ天驚拳が使用可能なのが最大の魅力。ただし、レインがひらめきを持たないのでトドメ役として使用するのが無難だろう。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
グラフィックは『MX』のものにシールドを持たせたものになっている。レインがガンファイトを習得しているので射程が伸びる。フル改造ボーナスで修理装置が追加される。
スーパーロボット大戦J
終盤から使用可能。修理装置がついたのでレベル上げをしやすい。当然だがレインの能力は他のファイターより劣り、防御面は特に難を抱える。改造やパイロット養成でもフォローするのは難しい。しかしその分強化パーツスロットは4つあり、レインのスキルパーツスロットも4つ。レインがヒット&アウェイ持ちで、ライジングガンダムはGガンダム系最長射程を持つので意外と使いやすい。スーパーモードが無いため他のMFより攻撃力は劣るが、武器が12段階改造できるので愛情を注げば十分戦える。これらの要素から超高性能電子頭脳やS-アダプターとの相性がとても良い。自由に拡張できるので主力にするなら自分好みにいじりくりまわしてやると良い。
最大の見所は、やけに力の入った衣装豊富なレインのカットインだろう。
なお初登場マップでは条件を満たしていればアレンビーを説得できるのだが、出現位置が前線よりかなり後方であり、しかも本機はMFの中でも特に鈍足なので、まともにやろうとすると極めて長いターンを浪費する必要がある。登場位置付近にあらかじめ戦艦を寄せておき運搬するといいだろう。

単独作品編集

新スーパーロボット大戦
初登場作品。アレンビーと選択でレインが仲間になる際、これに乗っている。
機体性能はシャイニングガンダムの完全上位互換。武装もヒートナギナタとビームボゥが使いやすく、ライジングアローは弾数こそ少ないが長射程・高威力・低戦意制限ととても優秀なユニットに仕上がっている。
しかし肝心のレインが非常に弱く、命中・回避は下位、攻撃力に至っては遠近共に自軍ワーストクラスの低さである。一応Lv45で奇跡を覚えてくれるが、全35話中32話という非常に遅いタイミングでの加入、かつレベルアップの必要経験値がLv40以降は900になる本作では有効活用は難しい。幸いにも奇跡の他に幸運、愛、補給、復活を覚えるので、それ目当てで出撃させるのはあり。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。
スーパーロボット大戦64
能力はシャイニングガンダムと同程度。F完結編と同様、メイン兵装のライジングアローが3発しか撃てないのが難点。ゴッドガンダムとの合体攻撃・石破ラブラブ天驚拳が使用可能。切り払い可能なユニットだが、レインが切り払い技能を持たないため発動する事はない。
スーパーロボット大戦MXMX PORTABLE
パイロットのレインの能力に不安は残るが精神コマンドが優秀なので使う価値はある。燃費は悪いが合体攻撃の『石破ラブラブ天驚拳』は強力。

関連作品編集

スーパーヒーロー作戦
レインの戦闘時における姿だが、途中離脱しパーティには復帰しなくなる。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

ライジングストライク / 格闘
格闘戦を行う。『AP』では右の拳による一撃を見舞う。

武装編集

バルカン砲
頭部に2門内蔵した機関砲。シャイニングガンダムと同じもの。
マシンキャノン
胸部上肩側に二門内蔵した機関砲。シャイニングガンダムと同じもの。
劇中では使用していない。実装されていない作品もある。
ビームアロー
左腕に装着されたビームアロー。連射も可能。
ヒートナギナタ
高熱を帯びることで威力を増す実体刃を持つ槍。高速回転させることで盾代わりになる。
ゲーム中でコアランダーへと分離する事は無いが、本武器を背部にマウントしたままの状態ではコアランダーへの分離は不可能。
ビームマシンガン
携帯式のビーム機銃。原作では未使用。
ライジングシールド
両肩のアーマーをパージしたものをビームアローに合体させた実体盾。

必殺技編集

必殺必中ライジングアロー / ライジングアロー
左腕に装着された最大出力のビームアローで、威力に関しては不明。
カットインにレインの弓道の胴着姿が入る。SRWでは作品によって名称が異なる。
零距離ライジングアロー
元はウォルターガンダムのフェイスに直接ライジングアローの砲口を突っ込み、アローを発射するのを再現した技。
ライジングフィンガー
GUNDAM EVOLVEで確認されたフィンガー技。
SRWでは単独武装としては未実装だが、後述の『ラブラブゴッドフィンガー』で使用している。

合体攻撃編集

石破ラブラブ天驚拳
ドモン・カッシュとレインの愛の合体攻撃。本来はゴッドガンダム単独の技だが、ゲームではライジングガンダムとの合体攻撃に組み込まれている。なお、同機が登場しない場合はシャイニングガンダムが代役。
なお、ライジングガンダムに乗っている関係上原作とは違いレインのカットインがファイティングスーツ姿になる事もあるが、アニメ放送当時のコミックボンボン版では救出されたレインはファイティングスーツを着用してドモンと共に石破天驚拳[2]を撃っているのである意味ボンボン版再現と言えなくもない。
ラブラブゴッドフィンガー
ドモンのゴッドガンダムとの合体攻撃。

特殊能力編集

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動する。
修理装置
今のところは『J』のみ。パイロットのレインがメカニックだから実装されたのだろう。

移動タイプ編集

飛行可能。

サイズ編集

M

カスタムボーナス編集

修理機能追加
A PORTABLE』で採用。

機体BGM編集

「FLYING IN THE SKY」
前期オープニングテーマ。ライジングガンダム自体はこのオープニングの時期だと、前述の通り建造中であった。

対決・名場面編集

ウォルターガンダム
デビルガンダム事件の真相を知ったレインは、ドモンに真実を伝えるべく、シュバルツと共に、ランタオ島に向かう。DG細胞とバーサーカーシステムで操られているアレンビーノーベルガンダムゴッドガンダムから遠ざけた後、ノーベルが変化したウォルターガンダムとも交戦。バーサーカーシステムの受信機をライジングアローで攻撃するもアレンビーは止まらず、最後の手段として、ウォルターの口に零距離ライジングアローを放ち、機体そのものを沈黙させた。

関連機体編集

シャイニングガンダム
ライジングガンダムはシャイニングガンダムのプロトタイプを改造したもの。
ゴッドガンダム
名目上はゴッドガンダムのサポート機。
デビルガンダム
同じネオジャパン製MF。頭部と胴体部の形状が酷似している。

余談編集

  • 前述の通り、シャイニングガンダムのプロトタイプとして、デザインの各部分が共通点が見られるが、これはスポンサーのバンダイ側からプラモデルの金型の作る上で生産コストを下げるために「シャイニングガンダムにオプションパーツを追加して全く新しいモビルファイターを作れないか?」という理由から設計された。当時発売されたプラモデルにおいてもパーツの大半がシャイニングガンダムのものを流用している[3]
    • また『Gガンダム』放送前のアニメ雑誌[4][5]においてもシャイニングガンダムが「ライジング・ガンダム(仮)」と紹介されており、主役機の名前の候補として挙がっていたものと思われる。
    • 月刊コミックボンボンに掲載された中盤以降のアニメ本編の見どころ紹介を兼ねたガンプラ紹介記事では、いち早く「レインの専用機」として解説されていた。
  • 形式番号のJMF-1336Rの数字は合わせると劇中で開催された第13回ガンダムファイトと同じ13の数字になる。
  • 月刊コミックボンボンの漫画版では、レインはネオホンコンに現れたデビルガンダムヘッドを迎撃するべく、ランタオ島での戦闘よりも早くライジングガンダムに乗り込んだ。
  • コミカライズ『超級!機動武闘伝Gガンダム』では、ミカムラ博士がレイン用に制作していた機体になっており、繊細な動きはドラゴンガンダムより格段に上と博士自身が発言している。

脚注編集

  1. モビルファイター紹介、機動武闘伝Gガンダム、2022年2月10日閲覧。
  2. 本編のラブラブ天驚拳に当たる攻撃だが、ボンボン版では石破天驚拳名義のままだった。
  3. 徳間書店『ロマンアルバム エクストラ 機動武闘伝Gガンダム テクニカルマニュアルVOL.2 最終奥義』110頁。
  4. 徳間書店『アニメージュ 1994年4月号』46頁。
  5. 徳間書店『月刊ニュータイプ 1994年4月号』23頁。

商品情報編集

資料リンク編集