アレハンドロ・コーナー(Alejandro Corner)
- 登場作品:機動戦士ガンダム00
- 声優: 松本保典
- 種族:地球人(ヨーロッパ系)
- 性別:男
- 年齢:36歳
- 誕生日:5月11日
- 身長:188 cm
- 体重:69 kg
- 血液型:A型
- 髪色:茶髪
- 所属:国際連合、ソレスタルビーイング
- 役職:国連大使、ソレスタルビーイング監視者
- キャラクターデザイン:千葉道徳
ユニオンに所属する国際連合の大使で、コーナー家の現当主。しかし、それは表向きの顔でありソレスタルビーイングの監視者としての顔も持つ。大使としては世界三大国家陣営(ユニオン、AEU、人類革新連盟)に多大な影響力を持つ。監視者としては、複数の監視者や創設者の一族を一挙に束ねる存在であった。だが、彼自身の本来の目的はソレスタルビーイングや世界三大国家陣営の力を手に入れることであった。
彼の一族は兼ねてより創設者イオリア・シュヘンベルグの計画には賛成であったが、その人格は否定しており、その力を手に入れるべく200年も前から活動していた。木星のプラントで擬似太陽炉(GNドライヴ[Τ])の技術を入手、ソレスタルビーイングのガンダムの技術と人工生命体の生成技術をも手に入れ、それらをもってチームトリニティを創設。彼らトリニティの過剰な武力介入で世界三大国家陣営に危機感を植え付けた上で、GN-Xと擬似太陽炉を譲渡し、協力者であったラグナ・ハーヴェイ以下の監視者を出し抜いた。最終段階としてリボンズ・アルマークと共にソレスタルビーイングの活動の根幹となる量子コンピュータヴェーダを掌握した。
これらの行動で全てを手に入れたかに見えたが、イオリアの隠し玉「トランザムシステム」や、国連のGN-X部隊の苦戦など予想しなかった展開となり、自ら秘匿していた機動兵器アルヴァトーレ(アルヴァアロン)で戦場に介入するも、最期は刹那・F・セイエイのガンダムエクシアとの戦闘に敗れ去った。死の間際にリボンズから自分の計画を利用されていることを告げられると同時に、その器量すらないことを嘲笑された。
なお、彼が機動兵器を何故操縦できるかというと、かつてユニオンで名の知れた腕利きのパイロットだったからである。刹那にガンダムマイスターの資格がないと呟いたのも自分の操縦技術に自信があったからに他ならない。しかし、そんな彼でもガンダムマイスターにはなれなかった(本人がそれを望んだかというと疑問だが)。詳しくは外伝「00N」を参照。
大望を抱き、相応の実力もあったのだが相手が悪く、作劇的には「中ボス」「小物」といったポジションになってしまった。このため悪役なのだが視聴者からの(ネタ的な)人気は非常に高く、出番は少なくとも印象的なキャラクターである。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。国連大使としてトレーズ、シュナイゼルと共に序盤から会話シーンには出番はあるが、パイロットとして登場するのは最終盤に1シナリオのみ。原作通りアルヴァトーレに搭乗して敵として登場し、アルヴァトーレ撃破後はアルヴァアロンと刹那の駆るガンダムエクシアとの一騎打ちとなる。
今作では原作以上に「道化」の役割を強調されており、自分の器量の限界をまるで自覚していない言動や後先を考えない行動で周囲からは冷めた目で見られている(彼本人は周囲のそんな自分の評価にすら気付いていなかった)。特にトレーズやシュナイゼルとの討議のシーンでは「アレハンドロが迂闊な発言をして、それをトレーズやシュナイゼルが窘める」というパターンが多く、小物感がなおさら強調されている。
さらにリボンズの掌で踊されるだけでなく、排除しようとしていたトレーズやエルガン等の計略に逆に嵌められる形で討たれる事になる。印象としてはロード・ジブリールに近い。しかし、戦闘面では謎の優遇を受けており、汎用カットイン1種類+専用カットイン(GNファング、GNビーム砲)3種類の計4種類とカットインの数が非常に多く、戦闘演出も妙に気合が入っている。
なお、本作中では語られないが、最期のリボンズとの会話は刹那に聞かれており、再世篇で「ソレスタルビーイングの裏切り者はアレハンドロを倒したからいないはず」という話題になった際に刹那が「アレハンドロは最期に誰かと会話していた」と言及している。
パイロットステータス設定の傾向
搭乗機のアルヴァトーレ、アルヴァアロンの性能はかなりのもので、特殊能力のGNフィールドも厄介だが、肝心のアレハンドロの能力値が控えめであまり活かせていない。内部データに設定されたエースボーナスが発動していればもう少し強くなっただろう。
能力値
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- Eセーブ Bセーブ 戦意高揚 気力+(命中) ガード ブロッキング
- 命中関連がないのに「気力+(命中)」。注意すべきはガードくらい。ブロッキングはアルヴァトーレでは発動できず、アルヴァアロンでは刹那の前に瞬殺される運命にある。
固有エースボーナス
- 被ダメージ0.8倍
- アレハンドロがガードを所持しているので、このボーナスとの併用でGNフィールドがより強固なバリアとなる…筈だったが、第2次Zでは未修得状態で1度も習得しない。
人間関係
- リボンズ・アルマーク
- 彼にヴェーダをリンクさせ、情報操作を行っていた。しかし、彼に利用されていたことを最後の最期で告げられてしまう。だが、リボンズ自身もアレハンドロに対して何らかの好意を抱いていたようで、後に「アレハンドロは残念だったが、計画のためやむを得なかった」と告げている。
- ラグナ・ハーヴェイ
- リニアトレイン公社の総裁であるが、同じ監視者のメンバー。彼の財力で擬似太陽炉やGN-Xを建造したが、GN-Xの配備が終了時点で用済みとしてサーシェスに抹殺命令を下した。
- チームトリニティ
- 彼らを創造し、ガンダムを与えるが、全てはアレハンドロの野心の道具でしかなく、最後は用済みとしてサーシェスに抹殺命令を下した。
- アリー・アル・サーシェス
- 彼とは連絡を通じており、トリニティのガンダムを与える等、スポンサーとなっていた。
- 刹那・F・セイエイ
- 兼ねてより、ガンダムマイスターに相応しくないと思い見下していたが、皮肉にも直接対決で敗れる事になる。
- マリナ・イスマイール
- アザディスタンを支援し、国連での発言力を強めていった。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- トレーズ・クシュリナーダ
- 彼やシュナイゼルと共に世界の統治を討議していたが、自身の野望を見透かされるなど彼らとの力量の違いを露呈する結果に
- ドーリアン外務次官
- 第2次Z破界篇序盤で時空転移してきたフロンティア船団へ彼と共に赴き、同船団を国連が一国家として認定した旨を報告する。
リアル系
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- 彼やトレーズと共に世界の統治を討議していた。中盤ではリモネシアの侵攻によって、一つの国家が消滅した事を「仕方の無い事」と評した為、彼から発言の迂闊さを窘められる一幕も。
- レオン・三島
- 第2次Z 破界篇序盤の会談で、彼にバジュラについての詳細を訊ねる。
- グレイス・オコナー
- 第2次Z 破界篇ではリボンズを介し、彼女に裏から協力しを受けていた。
バンプレストオリジナル
- エルガン・ローディック
- 国連での上司だが、その存在を疎ましく思っており、後々にはトレーズやシュナイゼル共々彼を排除せんと考えていた。
- クロウ・ブルースト
- 彼から見ればとある人物がバカにされたように見えたため、「アルヴァトーレの装甲をはぎ取って借金返済の資金にしてやる」と激怒される羽目に。さらにイマージュが人類を見限った理由の具体例として自身を挙げられてしまう(自業自得ではあるが)。
- カルロス・アクシオン・Jr.
- アレハンドロの死後、彼から「このままじゃアレハンドロ・コーナーのような輩が出てくるだけだよ」と発言されるように、軽蔑の対象とされている。
名台詞
- 「リボンズ…君はまさしく、私のエンジェルだ」
- ヴェーダを掌握した際の台詞。この頃は得意の絶頂だったが…。
- 「主役はこの私、アレハンドロ・コーナーだ!」
- この台詞に限らず、やたらと自分を「主役」と主張したがる。
- 「塵芥と成り果てろ、エクシア!」
- 「リボンズゥゥゥゥッ!!」
- 最期の台詞。自分がリボンズに利用されていた事を最後の最後でようやく知って呪詛の叫びを上げた。しかし、リボンズが映っていたモニターを殴った瞬間にアルヴァアロンが爆発したため、視聴者からはネタにされる事に。
スパロボシリーズの名台詞
搭乗機体・関連機体
余談
- 専用機のアルヴァトーレだけでなくパイロットスーツや拳銃も金色であるため、視聴者から金色好きとネタにされている。アルヴァトーレの金色は本人の趣味とは別に、ビームコーディングが施されているとされているが真相は不明。仮にコーティングが施されていても機体が目立つ為、その後のモビルスーツでは採用されなかった。
- 実は声優の松本保典氏はかつて「SDガンダム外伝シリーズ」で黄金龍「スペリオルドラゴン」を演じている。その為、金色好きはある意味声優ネタである。