クロスゲート

2014年11月12日 (水) 21:05時点におけるモチシオ (トーク | 投稿記録)による版 (→‎余談: ミスりました)

クロスゲート(Cross Gate)

  1. 時空間のゲート。
  2. 時空間のゲートを発生させる空間転移装置。超空間航法の送信機または受信機として使用できる。簡単に言うと異なる空間同士を繋ぐ門。非常に強力な転移装置であり、「平行世界」同士をも繋げる能力を持つ。いずれの作品においてもオーパーツのようである。

真ゲッターロボ (原作漫画版)』では、これとよく似た存在が確認されている。

スーパーヒーロー作戦

異次元や亜空間には無数のゲートが自然に存在している。異なる空間への移動と異なる時間への移動は同義であるため、異なる空間へのゲートと異なる時間へのゲートでもある。そして異なる空間へのゲートと異なる時間へのゲートは同一でありながらクロスしている。ゆえにユーゼス・ゴッツォはゲートを「クロスゲート」と称している。他作品でも概ね同様の存在であり、それらで「クロスゲート」と称される装置は、「時空間へのゲートに繋がるエントランス」とも言うべき存在である。

宇宙刑事は、次元交錯線を読み取る異次元センサーで同一時間上の目的地に繋がるゲートを検出可能で、ゲートが存在する亜空間へ突入する艦(例えばギャバンなら超次元高速機ドルギラン)も所有しているため、ゲートを使ってワープ可能。
(なお、宇宙刑事は銀河連邦警察に所属しており、ユーゼスも元は銀河連邦警察科学アカデミーの科学者である)

しかし、時間移動をする場合、さまざまな問題がある。
過去への移動は、因果律を乱すため、実行すると時空の修復力により存在を歴史から抹消されてしまうので、実質上は不可能(「親殺しのパラドックス」がいい例)。ただし、完成したクロスゲート・パラダイム・システムを使えば、因果律の乱れを抑えることができるので、一応は実現可能。
未来への移動は、可能性は無限に分岐しているため未来へのゲートも無限に存在し、狙った時間へのゲートの検出が無理に近いどころか、未来ではなく平行宇宙に行ってしまう危険性が高い(イングラム・プリスケンはクロスゲート・パラダイム・システムによる未来予測によって未来へのクロスゲートを見つけることが出来た)。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α

ヘルモーズはクロスゲートを応用したワープ航法「クロスゲート・ドライブ」を搭載しており、この技術はエンジェル・ハイロゥにも搭載された。

ジュデッカにも「クロスゲート・ドライブ」が搭載されていて、最終地獄ジュデッカはクロスゲートを利用して相手を亜空間に飛ばす設定であるほか、低熟練度の終盤ではジュデッカのクロスゲート・ドライブで、雷王星宙域に飛ばして宇宙怪獣を退治させ、疲弊したところをさらにラオデキヤ艦隊が待ち構える閉鎖空間に呼び込まれるという展開。高熟練度の終盤だと、シュウ・シラカワイングラム・プリスケンが偶然による様々な条件の重なりやティプラー・シリンダーを使ってクロスゲートを開いてドレイク・ルフトらをバイストン・ウェルに帰し、エアロゲイターの旗艦ヘルモーズを閉鎖空間へ飛ばしている。エアロゲイターの中では唯一ユーゼス・ゴッツォだけが事象の地平線を越えて閉鎖空間から脱出して見せ、シュウを驚かせた。そして倒されたユーゼスは雷王星宙域の特異点を利用して自身をクロスゲートにして、ロンド=ベルとSDFをエアロゲイターが閉じ込められている閉鎖空間に飛ばしている。

ユーゼスは漂流していたイングラムを発見したことでスーパーヒーロー作戦クロスゲート・パラダイム・システムの知識を得ており、クロスゲートを利用して因果律を操作するクロスゲート・パラダイム・システムを未完成ながら開発していたのだった(死後、第3次αでシヴァー・ゴッツォと霊帝ルアフ・ガンエデンからは「クロスゲートの秘密に触れ、それを制御しようとした愚者」と批評された)。

未確認ながらこのシステムはアストラナガンにも搭載されていた節がある。

第3次スーパーロボット大戦α

先史文明人「第一始祖民族」が開発したオーパーツ。無限力(第一始祖民族の残留思念)の支配下にあり、無限力と同じく人間の意志に反応して発動するためある程度の操作は可能であるが、無限力にアクセスできるサイコドライバー以外には完全な制御は難しい。その有用さ故に自軍にとって強力な武器となるが、同時に敵軍を招き寄せることもよくあり、トラブルメーカーの感もある。

木星近くにあり、無限力に反応して発動するまで視認不可能だった。これはもともとナシム・ガンエデンとゲベル・ガンエデンが地球を旅立つ際に設置したもので、新天地であるバルマー本星の近くにも設置して行き来できるように用意したものである。ナシム・ガンエデンはクロスゲートを使わず銀河を横断して見て回って地球に帰ったため、使われないままになっており、休止状態に入って長らく姿を消していた。

第3次α序盤、ナシム・ガンエデンの目覚めと消失、そして無限力による審判が始まったため、地球側のゲートがイカロス基地近辺の宙域で再起動、ブラックホールが発生した直後の時間軸、雷王星があった座標軸に繋がり、そこに存在していたヱクセリヲンを転移させている。物語の中心的存在となり、序盤は敵勢力がこれを利用して地球圏に現れ、物語後半はαナンバーズが敵のいる銀河へ転移するために利用している。劇中ではナシムと融合したイルイ、バンプレイオスに搭乗したリュウセイのみがこの制御を可能にしている。

銀河大戦後は人類が審判を乗り越えたことで無限力の干渉が消えたため、それに伴い地球側のクロスゲートは機能不全を起こして使用不能となった。しかし、それまでの研究で別次元へのゲートを作ることは可能となっている他、バンプレイオスのXNディメンジョンが完全に完成すれば、それ自体がクロスゲートと同様の機能を持つらしい。

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ

エンドレス・フロンティア」には様々な「平行世界」が存在し、世界間を移動するためクロスゲートが各地に配置されている。直径は不明だが、少なくともαシリーズのそれよりは明らかに小さいようである(バレリアネア塔のものは恐らく人間大。EXCEEDによると、通常時だと「持ち運ぶ」ことが出来る)。この世界においてもオーパーツであり、誰がもたらしたかについては不明となっている。

はるか太古に「ある世界」に漂着した思念体アインストが、「閉じた」状態のクロスゲートを発見した。ヴァールシャイン・リヒカイトはこれを開くことで元の空間(その空間がOGシリーズの世界かは不明)への帰還を目論んだ。クロスゲートの制御ができずにこの計画は失敗に終わるが、この結果「ある世界」と「無数の世界」がクロスゲートで連結され、エンドレス・フロンティアという世界が誕生した形になっている。

また、エンドレス・フロンティアのアインストはクロスゲートを力の源として活動している。

OGシリーズ

南極に存在しており「ファブラ・フォレース」のコードで呼ばれていた(正確には、クロスゲートを封印する遺跡込みでファブラ・フォレースという)。コウタとアクセルの発言から、クロスゲートという名前が判明した。 最終的にはペルフェクティオを示現させるための門となったが、ウェントスとクリス、イルイの干渉によって閉ざされた。その後、アレス・ガイストが進化のためにこの門からエネルギーを取り込もうとしたが失敗して暴走、ガルベルスに取り込まれてしまった。ちなみに、この際行われた「亜空間からエネルギーを取り出す」という方法は同作で判明したOGエンジンの原理と同じと思われる(逆にコンパチカイザーも時空転移ができる)。

なお、南極遺跡の中でこれを見た鋼龍戦隊の内、リュウセイやクスハ、マイ、ブリットなど、第3次αに出演した「サイコドライバー」達は虚憶、即ち「前世=第3次αの記憶」としてこれに対する既視感を覚えていた。シュウも同様だが、こちらは「α」時代までであるが、よりはっきりと記憶していた(正確にはクロスゲートという「言葉」を記憶していた)。

コウタやアクセルはエンドレス・フロンティアで同様のものを既に見た事があるために反応しており、「クロスゲート」と言う名称と、それがもたらすものの一端を伝える事となった。ギリアムもDWの時点で既に知っていた(『Record of ATX』においては「クロスゲート」の単語を出しているので確実に知っている)かのような描写があり、彼もまた反応している。イングは直接関連はなかったが、事前に刷り込みが行われてから記憶喪失になったため、うっすらと記憶がある程度だった。

ウンブラ曰く、「大いなる破壊、破滅、滅亡を司る存在を招く門」。ギリアムの予測では、それ以外にもシュンパティアなどを残した古代人たちを転移させた可能性があるという。彼らはクロスゲートで元の世界に帰る方法を模索していた結果ペルフェクティオを呼び寄せてしまい、何とか封印に成功するも絶滅してしまったらしい。

ルイーナ撃滅後はクリフとエリックによって調査が行われていた(理由は不明だが3Dスキャンをすることができなかったようだ)が、アダマトロンによって取り込まれ、その一部とされてしまう。ユーゼスの撃破後も破壊することは出来ず、そのまま地球近海に浮かんだままとなっている。明らかに第3次αのプロローグに繋がる流れであり、今後の展開が色々と取り沙汰されている。機能自体は停止していないものの、安静化しているため今後は地球連邦軍が結成した調査チームが派遣されることになった。決戦の場となった空間では、別のクロスゲートへの出口も存在していた。『OGDP』でのシュウの言によれば、クロスゲートについてアルバーダに対し「あなたが知る必要はない(が、必要なら鋼龍戦隊に聞くようにとも言っている)」、クェパロクに対し「あなたの手に負えるものではない」としている。

また、「真の」クロスゲートと呼ばれる存在があり、これは在り様を時々に応じて変え、また自ら動くこともあるという。恐らくはEF、そしてα世界のゲートがこれに近いであろう。

また、ラ・ギアスにも一つ存在している。ラングラン王宮の最深部、ヨーテンナイが邪神の封印として捧げられた古代遺跡のさらに地下に存在しており、かつてカドゥム・ハーカームを始めとする巨人族もここから現れた。地上や異世界に存在している以上、ラ・ギアスにもあるのではないのだろうかという発想がプレイヤー含めて、多くの人物が想像出来ていなかった(プレイヤーが想像出来なかったのは、ラ・ギアスがクロスゲートの設定が存在しなかった旧シリーズからの登場である事や、F以前の作品ではOG本編との本格的なクロスオーバーは意図的に避けていた事も大きいと思われる。逆に言えば、クロスゲートのない旧シリーズで巨人族がどこから現れたのかは謎)。

F開始までの長きに渡り停止しており、境界空間でユーゼスと鋼龍戦隊が戦った際、フィールド下方に存在していたゲートはここに繋がっていた。アダマトロン爆散の衝撃と、それに伴い放射されたガンエデンの念動力を受けて起動、境界空間のエネルギーをラ・ギアスへと流し込み、「静死の棺」始動の引き金となった。

巨人族もクロスゲートについては多くを知っているわけではない模様。カドゥム・ハーカームも、本人曰く「宿世の因縁と重なる業が道しるべとなり、自分達を閉じた楽園にして、類稀なる隠所たるラ・ギアスへ導いた」ことくらいしか知らないらしい。そのため、クロスゲートから力を引き出せる事は知らなかった。カドゥム・ハーカーム撃破後、再び機能を停止した。

位相のズレや空間距離を問わず、次元間的に「近い」世界同士のクロスゲートは比較的つながりやすく、また相互に影響を及ぼすこともある。同じ宇宙の同時間軸空間転移であれば、起動さえ出来れば全く問題なく行うことが出来る。

PROJECT X ZONE

物質界の秋葉原にエンドレス・フロンティアへのクロスゲートが出現し、同世界からハーケン神夜などが転移してきた。このクロスゲートがエンドレス・フロンティアのどこにつながっていたかは不明。

関連要素

念動力
ゲートを開くための力。開けるだけならともかく、操るにはサイコドライバー並か、それを上回る人外の領域の念が必要。
T-LINKシステム
念によってゲートを開くための「鍵」。
SRX
バンプレイオス
「鍵」を守るために作られたスーパーロボットとその完成体。バンプレイオスは未だ発展途上であり、完全となればそれ自体がクロスゲートの機能を備える。
シュンパティア
人間の精神に感応するシステムで、T-LINKシステムと類似する機能を備える。“鍵”のレプリカであるが、接触しすぎるとメリオルエッセ化するというリスクを伴う。
ファブラ・フォレース
ほぼ同様の機能を備える存在、あるいは同じ存在。
ガンエデン
元々は地球とバルマーを行き来するために彼らが残したもの。
ユーゼス・ゴッツォ
イングラム・プリスケン
どの作品においても絶対に関わってくる男達。その度合いは作品によって異なる。
ロア
クロスゲートの存在を知っている。

メモ

余談

  • αシリーズは初期構想時点で、一作目(初代α)で「地球人類の危機の始まり」を、二作目(第2次α)で「地球圏での人類同士の戦いの決着」を、三作目(第3次α)で「外宇宙に旅立ち宇宙人と決戦」をそれぞれ描くという三部作が想定されていたのだが、ロボットものの新作が増えれば、第2次αで決着するはずの「地球圏の戦い」を扱う作品を第3次αに参戦しなくてはならないだろうことが初代の「α」の時点で予想されていた(実際その予想が現実となった)。そこで、寺田プロデューサーは「理屈はいいから、とにかく色々な場所が繋がって争いが起きる」ための仕掛けを初代αの時点で考えていたらしい。初代αの時点ではクロスゲートは裏設定レベルでしか語られなかったが、第3次αで堂々のお披露目となった。なお、クロスゲートは初代αで外宇宙に旅立ったメンバーたちを第3次αで合流させる設定上の理屈のためにも必須だったということ。
    • また、それ以前の理由として、「マクロス」と「マクロス7」「マクロスプラス」など、時間軸がまるで違う作品を同居させるなど、荒唐無稽なストーリーを正当化すべく「こういうものがあるんだから、仕方がないじゃないか!」というアイテムとして出したものだという。寺田プロデューサー曰く「スパロボはもともとこじつけの塊でもあるから、世界観にあまり細かい理屈をつけるのもなんですしね」とのこと(ファミ通ファースト「第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河ヘ プレイヤーズバイブル」より)。