ヴァールシャイン・リヒカイト

ヴァールシャイン・リヒカイトは『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』の登場キャラクター。

ヴァールシャイン・リヒカイト
登場作品

バンプレストオリジナル無限のフロンティアシリーズ

声優 楠大典
初登場SRW 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
SRWでの分類 ラストボス
テンプレートを表示
プロフィール
種族 アインスト
性別 不明
年齢 ???
所属 アインスト
テンプレートを表示

概要 編集

エンドレス・フロンティアのアインスト達の総元締め。この世界で登場するアインストはハーケン達と同様に人間サイズであるが、元々はOGシリーズで登場していたアインストレジセイアが素体であり、その身体も巨大なものであった(最終ダンジョンとして登場する、既に朽ち果てているアインストレジセイアが元々の身体である)。

その姿はペルゼイン・リヒカイトの鬼面を張り付けたようなデザインに酷似しており、戦闘のスタイルも極めて近い。ノイ・レジセイアが唯一の「人格」を持つ者として生み出した存在がアルフィミィ及びペルゼイン・リヒカイトであり、また彼も人格を持つ存在であることを考えると、アインストが生み出す人格を持つ存在はそのような姿になるのかもしれない。

何らかの原因で数万年前にこの世界に落着したアインストは、元の世界に帰還すべくクロスゲートを開き続けたが、結局元の世界に帰還することは出来なかった(この影響で形勢された、複数の異なる世界がクロスゲートにより繋がれた世界が「エンドレス・フロンティア」である)。レジセイアは残された力で意志総体の受け皿としてヴァールシャインを作り出し、アインスト空間への扉を開くべく、アインストおよびミルトカイル石をエンドレス・フロンティアの全域に発生させる。さらには状況を察したエイゼル・グラナータがオルケストル・アーミーを動かす事態に発展。

さらにはアインストの影響を受けていたヴァイスリッター・アーベントアルトアイゼン・ナハトもミルトカイル石発生に伴い表舞台に現れ、10年戦争に因縁を持つ者達も加わったことでエンドレス・フロンティア全域が未曽有の混乱に巻き込まれることになった。 この過程でヴァールシャインは、クロスゲートを使って積極的に行き来するハーケン一行に注目し始め、彼らのコピーを作り出して使役することで異世界から現れた船であるネバーランド、クロスゲートを閉じる力を持つ不死桜、そして物質界で起きる現象である「ゆらぎ」を調査・制御することで元の世界へのゲートを開こうと考えた。

最終的にはこれらの試みは失敗に終わったため、最終手段としてエンドレス・フロンティア全域にアインストを発生させ、クロスゲートを暴走させることで強引にアインスト空間への扉を開こうと目論んだが、彼らの大侵攻を防ぐべくアインストレジセイアの世界に乗りこんできたハーケン一行と対峙、激戦の末ハーケンに引導を渡され、消滅した。

しかし、その意志とレジセイアの骸はなおも健在であり、「元の世界へ帰還する」という執念だけで思念となって留まっていた。そして、その執念は羅刹機アルクオンをして主たると認めさせるだけの強さを持ち、彼の羅刹機をレジセイアへと呼び寄せた。しかし、目の前に現れた若き修羅・アレディによってアルクオンは敗北し、その覇気を主と認めたために弾き出され、最期にはヴェルトバオムに吸収されて今度こそ消滅した。

クロスゲートの維持は恐らく彼の意志及び能力により行われていたが、彼が倒されたことによりクロスゲートによる世界の仕切りが消滅。エンドレス・フロンティアはその創世以来最大の変革を遂げ、新たな時代を迎えることとなった。

登場作品と役柄 編集

無限のフロンティアシリーズ 編集

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
最終ボスとして立ちはだかる。初期形態では腕が存在しない代わり、アインストアークゲインを引き連れて登場。最終形態では一体のみだが、両腕が装着されて真の実力を発揮してくる。ペルゼイン・リヒカイトの「ライゴウエ」に酷似した攻撃「ハーデス・ライン」、また「マブイエグリ」に近い攻撃「ソウル・ボア」など強烈な攻撃を仕掛けてくる。また、アインスト系共通の能力「HP回復」も当然完備。
無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
思念体としてヴィルキュアキント最奥部に出現。アルクオンに取り憑いていたが、激闘の末にアルクオンがアレディを主として認めたために弾き出された挙句、ヴェルトバオムに魂を吸い取られるという前作のラスボスの割には呆気ない結末を迎えた。そもそもハーケンからは「うるせえな、黙ってなよ」「あんたの出る幕じゃないのさ」、ネージュからは「脇役は袖に引っ込んでなさい」など、前作のラスボスとは思えない三下扱いを受けている。
しかし、後にリグ・ザ・ガードが明かしたところによれば、ヴァールシャインがアルクオンを呼び、応えたアルクオンがヴィルキュアキントを目指した結果、アグラッドヘイムの計画は大詰めまで持ってくることができた、とされている。つまり、今回の一連の事件が激化した(というかそもそもの騒ぎの)原因だったことになる。

キャラステータス 編集

精神コマンド 編集

様々な精神コマンドを使いこなしてくるが、SPDに関係なく先手を取られる『電瞬』のターン終盤発動による疑似2回行動や、最終戦で撃破寸前に使用の可能性がある敵専用コマンド「戦慄切り札+不屈)」が危険。

電瞬は、有栖零児が前衛にいれば『有栖流・裏鬼門開放』で対処可能。戦慄付きのハーデス・ラインを喰らうともれなく全滅コースなので、HPが残り僅かになったら強烈な攻撃で一気に畳みかけて勝負を決めたい。

使用技 編集

ハーデス・ウェイ
腹部のコアからビームを発射する。
グリート・ディエティ
両肩と両腕を分離、八方からハーデス・ラインを撃ち込む。
ハーデス・ライン
全身に開いた穴から光線を射出する必殺技。和訳すると「冥界の道」、つまり「ヨミジ」であるが、技自体はどう見ても「ライゴウエ」である。
ソウル・ボア
第二戦のみ使用。両腕から太刀を抜き払い、それを持った両腕を遠隔操作して切り裂く。和訳すると「魂」「抉る」つまり「マブイエグリ」である。
通常攻撃ながら対複数攻撃版もあるが、こちらはHPが一定値を切るとハーデス・ラインに切り替え、使用しなくなる。

キャラクターBGM 編集

「無限の”刻”が交わる場所で(Orche)」
第二戦時の戦闘BGM。任天堂携帯機初の、メインテーマのオーケストラアレンジバージョン。なお、第一戦時のBGMはアインストアークゲインの『DARK KNIGHT(Ver.EF)』である。

人間関係 編集

ハーケン・ブロウニング
宿敵…なのだが、EXCEEDでは完全に三下扱いを受ける。
ネージュ・ハウゼン
彼女からははっきりと「脇役」と言われる。
ヴェーゼント・リヒカイト
先に生み出されていた同型異種。侵攻して来たシュタール・ディープを返り討ちにして成り代わり、10年戦争を引き起こした。

台詞 編集

「全ては再生と進化のために……」
ハーデス・ライン使用時の台詞の一つ。
「まだ完全ではない……」
一戦目での撃破時。この時だけはHPが0になっても消滅せず、そのまま残る。
「我は…」
「我は……ヴァールシャイン・リヒカイト。『始まりの地』へ……戻るために……創られた……者なり……。」
ハーケン一行と対峙した際の台詞。『始まりの地』とはアインストシリーズが発生した地球を指している。
「望まぬ世界を……望む者たち……修正……する……」
アインストシリーズ共通の目的。
「……我もまた……異邦人……。」
「帰りたかった……クロスゲートを……開いて……だが……いくら……開いても……」
クロスゲートを介して元の世界に帰還しようとしたが、アインストシリーズの力では適わなかったようだ。
何気にヴァールシャイン(のもとになったレジセイア)は自力でクロスゲートを制御できるというとんでもない事実が判明しているが、それほどの力を以てしても『始まりの地』に至ることは出来なかった模様。
ちなみにヴァールシャインの境遇を簡単にまとめると「別の世界から来た存在」「時空間に干渉できる」「元の世界に帰ろうとして果たせない」など呪われし放浪者の条件にほぼ当てはまっている。元々寿命の概念のないアインストではあるが、彼が元の宇宙に帰れなかったのはそれが原因なのだろうか……?
「認めぬ……世界は修正され、一つになるのだ……!」
力尽きてもなお自己再生し執念を見せるが、ハーケンにトドメを刺され消滅。
しかし、ヴァールシャインが消えたことでクロスゲートが暴走、結果的にここで言った通りエンドレス・フロンティアは一つに統合されることになる。