ヴィラル(Viral)
- 登場作品:天元突破グレンラガン
- 声優:檜山修之
- 種族:獣人
- 性別:男
- 所属:獣人軍
- 役職・称号など:人間掃討軍極東方面部隊長
- 主な搭乗機:エンキ・エンキドゥ・エンキドゥドゥ、ダイガンザンドゥ(劇場版紅蓮篇)→グレンラガン(TVシリーズ20話以降、劇場版螺巌篇)
- キャラクターデザイン:錦織敦史
人間掃討軍極東方面部隊長の肩書きを持つ獣人。他の獣人と比べて人間色が強いが、鮫のような歯と釣り目、異形の手を持つ。戦闘の際は勇猛果敢に戦うが、人質などの姑息な戦法は嫌うという一面もある。本人曰く『王都の戦士は礼節を重んじる』らしい。
地上に出たカミナと獲物の取り合いになって以降何かと因縁があり、彼の駆るグレンラガンを相手に激闘を繰り広げる。なお初期の一人称は「私」。 しかし、凄まじい戦闘力に加え、カミナとシモンの螺旋力でガンメンの本領を発揮したグレンラガンを前に敗北を続け、何度となく力をつけては再戦を挑むもののグレンラガンはそれよりもっと強くなっていた、というかませぶりを発揮。カミナとの最後の戦いとなったダイガンザン奪取作戦では、エンキドゥで出撃するも一蹴される。
その後は復讐鬼と化してグレンラガンを狙い、四天王のもとを転属しつつ激戦を展開。その中でカミナが既に死んでいたこと、ダイガンザンを奪われてから自分が戦っていたのはシモンという少年であったことを知る。その中で、「獣人と人間にどのような違いがあるのか?」という疑問に取りつかれ、螺旋王ロージェノムに「人間とはいったい何なのか」と問い、その思考に興味を抱いたロージェノムによって、語り部として「眠らずとも死すことがなく、尽きることのない爆発的治癒力を持った体」を与えられる。エンキドゥドゥでグレンラガンの前に立ちはだかり、新たなライバル・シモンを相手に激闘を展開。
新政府樹立後は反政府ゲリラとなって戦っていたが、グラパール隊との戦いの中、酷使しすぎたエンキドゥドゥが機能停止。リンカーネに収監されていたが、そこで死刑囚となっていたシモンと再会。大グレン団による救出作戦に便乗して脱出し、かつてのライバル・カミナの乗っていたグレンに搭乗。皮肉な巡り合わせを自嘲しつつも、シモンとの「宿命合体」を成功させた。月の落下を回避した後はあらためて大グレン団に加わり、アンチスパイラルとの決戦に臨むこととなる。
名前の由来は『ライバル』。搭乗機であるエンキと合わせ、フランスで活動する映画監督兼漫画家であるエンキ・ビラル氏から名前を採ったとされる説については、本作の脚本担当である中島かずき氏自らが雑誌のインタビューにおいて否定している。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。原作の中間管理職的立ち位置通りに中ボスという印象で、大ボスの前に戦うか一緒に出てくる場合が多い。
コーラサワーやジェレミア、キリコのおかげで気づきにくいが、本作では彼らに劣らぬ不死身っぷりを発揮。特に「仲間が次々と死んで行き、望んでもいないのに自分は生き残る」という点ではキリコに近かったりする。 - 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 原作後半の設定を取り入れ、劇中後半からはグレンラガンのパイロットとなる。しっかりエースボーナスがある。
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- カミナ達と同じくこの世界に転移される。原作再現はほぼ無しだが、まさかの1章最終ボスを務め、オリジナル敵「ミューカス」の大軍と共に姿を現すなど、こちらも意外なクロスオーバーを果した。おまけに原作のテーマ曲「NIKOPOL」まで専用BGMとして採用された。
- なお、この時点で螺旋王に不死の身体を与えられていると彼自身の口から話されている。
- 第6章メイン24話-2「ヴィラルとの決闘」において、「もし負けたら元の世界に帰るまでコネクト・フォースに協力する」と宣言。自分を打ち負かしたコネクト・フォースに協力することになってプレイヤーが使用可能となる。なお、ミューカスの群れは、ヴィラルの敗北を知ると離反している。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
超がつく戦闘系のラインナップ。攻撃面は不足なしだが、シモンと揃って「鉄壁」が無いのが痛い。
特殊技能(特殊スキル)
- 底力Lv6、ガード、気力+(命中)、戦意高揚、ブロッキング
- 第2次Zの破界篇より。
- 底力Lv6、ガード、カウンターLv4、戦意高揚、精神耐性、気力限界突破、見切り
- 第2次Zの再世篇で、敵対時によるもの。
- 獣人、戦意高揚、ガード、無頼(味方時)
- 獣人、戦意高揚、二連撃、見切り(敵対時)
- OEより。敵対時と味方時によって異なる。
エースボーナス
人間関係
他作品との人間関係
- 流竜馬
- 第2次Z破界篇序盤の暗黒大陸ルートで、彼と生身での戦いを演じる。
- 続編の再世篇では彼とも共闘する事になり、ヴィラルがZEXISに加わった際には、今度は彼とカミナの話を肴に飲み比べ勝負をする事に。
- 神隼人
- 第2次Z再世篇にて封鎖された暗黒大陸で10年間も戦い続けてきた。彼も竜馬同様戦士として認めていたが、彼の非情な行動を螺旋王に重ねていた。
- 車弁慶
- 第2次Z再世篇では10年前からの付き合いであり、穴倉生活を共に過ごしている。
- ケイ
- 第2次Z再世篇ではゲリラ生活の仲間であり、彼女の幼少の頃もよく知っており、仲が良い。
- ティンプ・シャローン
- 第2次Z 破界篇では時空振動で飛ばされてきた人間のサンプルとして、彼をブラッカリィごと拉致。以降は共闘関係を結ぶが、彼との仲は最悪。
- しかし、再世篇にて彼と10年ぶりに再会した時には少し喜んだ(もっとも、ティンプは1年ぶり程度の再会なので、それ程懐かしんではいなかったが)。
- ジェイソン・ベック、カン・ユー
- 第2次Z再世篇でのティンプの仲間二人。ティンプ共々ヴィラルと同じくリンカーネ刑務所に収監されていた事も。カミナシティの戦いでも共闘。
- 草薙征士郎
名台詞
- 「顔の数など問題ではない!」
- 「顔が二つあるたぁ生意気な!!」と怒るカミナに対して。
- 「まずは…服を着ろぉおおおおおっ!!」
- 入浴中に襲撃され服を着る暇さえなかったシモンとカミナ達に対してのツッコミ。
- 「あの時、カミナは死んでいた…」
「…こんな子供にやられていたのか…」 - 13話にてシモンと対峙した際にカミナの死を知った際の台詞。そして、ヴィラルはシモンをライバルとして認める事となった。
- 「馬鹿なっ!? カミナが死んだだとっ!?」
- 劇場版紅蓮篇にてシモン復活の啖呵を聞いた際の驚愕。劇場版ではここにきてヴィラルはカミナの死を初めて知る事となった。
- シモン「人と獣の二つの道が、捩って交わる螺旋道!」
ヴィラル「昨日の敵で定めを砕く、明日の道をこの手で作る!」
シモン&ヴィラル「宿命合体! グレンラガン!」 - 第2部にて、シモンと二人での啖呵。この台詞の前にシモンが「アレをやるぞ!」と言っているのだが、打ち合わせしていたのだろうか?
- 「…ん? …そうか。俺も、甘い夢を見たものだな」
- アンチスパイラルの見せた夢の中で、ヴィラルは妻子を持つ穏やかな日々を送っていたことを知る(妻は架空の人物である上、子を成すことは獣人にはありえない)。大グレン団の中で一人だけ自力でなく妻の導きによってシモンの流星に気付き、いつもの三白眼凶顔をむき出しにして合流を果たす。
- ちなみに、この妻はパラレルワークスの一つでヴィラルの恋人となっている。
迷台詞
- 「くう!!ささやかな自己主張が裏目に出るとはこのヴィラル一生の不覚!!!」
- 「男どアホウ編」にて、百体ものエンキドゥ(無人機)を出したまではいいのだが、自分の乗るエンキドゥをリーロンにあっさり見破られて。
- ダミー戦術をとりながら自機を主張するというのも相当おかしな話ではあるが、機体を赤く塗っていたばかりか、腕を大量に生やしておいてささやかもなにもないだろう。
スパロボシリーズの名台詞
Zシリーズ
- 「フ…オイコミサギとは、よく言ったものだ。こいつの黒づくめっぷりには、ぴったりだ」
- 破界篇中盤、ティンプの風体を「オイコミサギ」と評したカミナからの指摘を受けて。宿敵の発言に同意するほど、ヴィラルにとってティンプはいけ好かない存在である事が窺える。
単独作品
搭乗機体
余談
- 演じている声優が『勇者王ガオガイガー』の獅子王凱と同じ檜山修之氏であり、夜明けと共に活動を開始し日暮れと共に活動を終えるという獣人の活動リズムから、ネット等一部では「定時王」や「公務王」(定時出勤定時退社=公務員)と呼ばれている。さらに、ロージェノムから自身の語り部にされた時は「広報王」とも呼ばれていた。
- 上述の通り、中島かずき氏はエンキ・ビラル氏から命名したという説を否定している。ただしサウンドトラックに収録されているヴィラルのテーマの曲名は、エンキ・ビラル氏の代表作と同じ名前の「Nikopol」である。
- ヴィラルを演じた檜山修之氏は、『天元突破グレンラガン』の脚本家・中島かずき氏がメイン脚本である2011年の特撮ヒーロー作品『仮面ライダーフォーゼ』にて、ナレーション(つまり、語り部である)ないし主人公達を支援する謎の男・タチバナの声を担当。また『グレンラガン』スタッフによる2013年のアニメ『キルラキル』では主人公と対峙する四天王の一人・猿投山渦役を担当と、中島かずき氏が携わる後作においても重用されている。