オーラバリアとは、『聖戦士ダンバイン』及び『New Story of Aura Battler DUNBINE』に登場するバリア。
概要編集
オーラバトラーなどのオーラマシンが展開するバリアフィールド。地上浮上の際にオーラ力のリミッターが外されて、初めて発現した能力。
核攻撃にも耐えうるほど強固なバリア[1]。弱点としては人の意思により貫通できる点が挙げられる。射撃兵器は無力化できるが、白兵戦やオーラバトラーによる格闘、戦闘機による特攻などは防げない[2]。地上側ではこの点を利用し、パイロットが搭乗する戦闘機に爆薬を搭載し、オーラシップへ突撃するという作戦が取られた[3]。というよりは、オーラマシンを持たない地上人ではこれしか対応策がなかったのである。
また効果が発揮されたりされなかったりと曖昧なのだが、戦闘機が放ったミサイルがオーラバリアにそって自分から外れていく描写[4]もあり、誘導兵器を逸らす効果もあると思われる。
バリアのおかげでコクピット内の気圧が変化しないため、パイロットは高高度や海中でも問題なく戦えるのだが、自然現象である吹雪までは防ぐことができなかったり[5]、深海ではそこに含まれる微生物の影響でバリアが発生せず、オーラバトラーが水圧で破壊[6]されたりといった現象も起きた。
ハイパー化はこのオーラバリアが拡大し、機体の形をトレースしたものと解釈されている。
スーパーロボット大戦編集
基本的にバリア系の特殊能力として実装されているが、さすがに核兵器クラスの攻撃を防げるような代物にはなっていない。シリーズによっては聖戦士(オーラ力)技能によって無効化できる上限ないし軽減量が増加する。劇中見られた誘導兵器を無効化する能力は、SRWでは再現されていない。
前述の通り、本来バイストン・ウェルでは発現しないはずなのだが、SRWでは問題なく使用できる。一応、地上の方が効果が高いというセリフはある[7]。また、SRWでオーラマシンが簡単な改造で宇宙進出が可能なのも、オーラバリアが空気を閉じ込める性質を持つためと語られている。
各シリーズにおける扱い編集
- スーパーロボット大戦EX
- 『聖戦士ダンバイン』初登場に合わせて初実装。オーラマシン全機が装備し、Iフィールドと同じく、ビーム兵器を完全に無効化する。
- また、装甲が高いのもオーラバリアによるものと説明された。つまり防御力を高くすることで、後のシリーズにおける全属性軽減バリアを擬似的に再現しているわけである。
- PS版ではダメージ2000以下のビームを無効化に変更。ただしSFC版より味方の全体的な攻撃力が抑えられているため、よほど強化したビームでないと突破は困難。一方でブンドル艦などビーム主体のボス相手には、こちらのオーラバリアは貫通されることがあるため要注意。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- ダメージ3000以下のビームしか無効化できなくなったが、それでもビームバリアとしては最上位。オーラバトラーの装甲もスーパー系レベルなのでビームライフルどころか、無改造ではΖガンダムのハイパーメガランチャーすら弾かれる。
- スーパーロボット大戦F(完結編)
- やはりダメージ3000以下のビームしか無効化できない。ビームコートの効果の変更やA.T.フィールドの登場により、最上位のバリアとは言い切れなくなった。
- オーラバトラーの装甲も薄くなったので相対的に弱体化したと言える。このせいで元来の「擬似的な全属性バリア」設定が機能しておらず、またA.T.フィールドが本物の全属性バリアとして登場したこともあり、原作のオーラバリアとは完全に別物と化した。
- スーパーロボット大戦α
- 気力制限が設けられたが、必要気力は105と制限は緩い。B・W兵でも性格が強気なので発動する。
- 原作ではビームバリアという設定はないが、本作では会話中でも「ビームを弾いている」と明言されている[8]。
- スーパーロボット大戦COMPACT、スーパーロボット大戦COMPACT2
- ビーム兵器のダメージを3000まで無効化、EN消費なし。この作品から時折、聖戦士のレベルに応じて耐久力が増加するようになった。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- これまでの「ビーム無効化」ではなく、「一部の属性のダメージを1500軽減」となった。原作のバリアに近くなったとは言える。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- さらに機能が落ち、「射撃属性のダメージを1000軽減」となった。落ちたとはいえ、同作では射撃を回避するステルスマントと合わせて射撃主体ユニットがかなり苦戦を強いられる。
- スーパーロボット大戦UX
- 『COMPACT3』と同様、射撃攻撃のダメージを1000軽減。オーラ力のレベル×100だけ、軽減量が上がる。
- 『ダンバイン』系の量産オーラバトラーが登場しないので味方が苦戦するようなことは特にないが、「オウカオーの羽」が上位として存在する。
- スーパーロボット大戦BX
- 『UX』から引き続き同様の仕様。ただし今回は量産オーラバトラーが登場する。
- なお、オーラシップに乗るシーラ、エレ、ビショット、ドレイクは機体側にオーラバリアはあるものの、本人がオーラ力の特殊スキルを持たないため軽減は1000で固定。
- また、第30話B「灼熱のユニオン」ではイベントでトルストール(フラグが成立している場合はトッドも)が命を賭けてオーラバリアを展開しビショットが発射したプラズマダイバーミサイルの爆発からボストンを守っている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 全属性の攻撃に対して発動し、「SPの現在値1ポイントごとに軽減量が増加する」という独自仕様となっている。SP=精神の力=オーラ力と言う解釈なのだと思われる。
- 『OE』では数少ない常時発現型のバリアであり、オーラバトラーがかなり頑丈になっている。
- スーパーロボット大戦X、スーパーロボット大戦T
- 『UX』『BX』と同様の仕様。
- 『X』ではチュートリアルで登場するドラムロが通常通りに展開しており、攻撃した際にバリアに関するレクチャーが発生する。
- スーパーロボット大戦DD
- 敵専用アビリティ。実弾・ビーム属性のダメージを軽減する。同名アビリティでもイベント・機体ごとに性能が異なることが多い本作では、これに加えて特殊属性も軽減したり分身を内包していることもある。
- 味方機は超改造で追加されるバリアフィールドで代用されている。
関連作品編集
脚注編集
- ↑ 放射能も防ぐことができる。その際には干渉し合って激しい光を発していた。ただし『ダンバイン』第38話「時限爆弾」では至近距離の核爆発で、ドラムロ数機が消滅している。オーラ力次第で防ぎきれない場合もある模様。
- ↑ 本格的に判明する前の話で、地上に出てミサイルが効かなかったバストールも、ヘリコプターのローターと接触した際には脚がズタズタに壊れるという伏線がある。
- ↑ パイロットはバリア貫通後に脱出し、後はリモコン操作。
- ↑ 『ダンバイン』第17話「地上人たち」のバストール、第32話「浮上」のズワァースなど。
- ↑ 『ダンバイン』第40話「パリ炎上」
- ↑ 『ダンバイン』第43話「ハイパー・ショウ」
- ↑ 『第4次』では地上に出たマーベルが「オーラバリアが強くなった」と発言している。『EX』より弱体化していることを考えると、ある意味皮肉。
- ↑ 第22話「エレの霊力」開始前のイングラムの発言。