ララァ・スンは『機動戦士ガンダム』の登場人物。
ララァ・スン | |
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外国語表記 | Lalah Sune[1] |
登場作品 | |
声優 | 潘恵子 |
デザイン | 安彦良和 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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異名 | ソロモンの亡霊 |
種族 | 地球人(インド人) |
性別 | 女 |
年齢 | 18歳 |
没年月日 | 宇宙世紀0079年12月28日 |
出身 | インド |
所属 | |
軍階級 | 少尉 |
概要
ジオン公国軍少尉。フラナガン機関で育成されたニュータイプ。物静かで神秘的な雰囲気を纏った少女。
フラナガン博士自身が太鼓判を押したニュータイプとしての能力は非常に優秀で、当時最新鋭のニュータイプ専用兵器であったエルメスに搭乗している。視界外からの攻撃「ビット」により地球連邦軍の戦艦を破壊、「ソロモンの亡霊」と地球連邦軍に恐れられた。
シャア・アズナブルを助けるために、アムロ・レイが乗るガンダムのビームサーベルでコックピットを刺されて死亡する。彼女の死はその後の二人の人生に大きな影響を残す事となった。
『機動戦士ガンダムΖΖ』での最終回にてハマーン・カーンとの戦いでピンチとなったジュドー・アーシタに対してエルピー・プル、フォウ・ムラサメ、カツ・コバヤシ、サラ・ザビアロフと共に彼を助けている。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ではアムロの夢の中に登場する。『機動戦士ガンダムUC』では最終決戦にて霊体として登場する。
登場作品と役柄
アムロとシャアの確執の大元、シャアが逆襲する理由の一つ等、その特殊な理由と位置付けと『SRWの宇宙世紀ガンダムは基本的にZガンダムか逆襲のシャアからのスタート』でララァが生きているとシナリオに大きな支障が出るため、「故人だが登場する」ことが最も多いキャラである。生きている状態で登場する場合は旧シリーズを除き、決まって時系列設定が一年戦争中か、特殊な設定が反映されている時だけである。パイロットとして登場した作品もリメイクを除けばたったの5作品(内、味方にできるものは4作品)
敵として出てきた場合は説得可能な事が多い。また、クワトロ・バジーナとしてのシャアと一緒に仲間になる時もある。このときは大抵“クワトロの副官、あるいは秘書”的な存在であることが多く、クワトロから意見を求められると、説得力のある的確な答えを返すのが定番となっている。そのためさしものクワトロも「ララァがそう言うのならば、そうなのだろう」と判断することが多く、全幅の信頼を寄せていることが伺える(ララァに対し「頭が上がらない」とも言えるかもしれないが)。さすがはクワトロ(シャア)をして「私の母親になってくれたかもしれない女性(ひと)」と言わしめただけのことはある。なお、呼び方も「大尉」に変わっている(ただし、二人きりの時は「大佐」と呼んでいる)。
余談だが、『OE』では、アムロやシャアは一年戦争の時系列であるにも関わらずララァが登場しない為、彼等が後年まで対立する理由が最初から存在しない。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ディバイン・クルセイダーズ所属。第3話「ダカールの制圧」で、エルメスに乗って敵として登場するが、隠し要素でアムロの説得で仲間になる。しかし、恩人であるシャアと戦うのは忍びないと言って途中で離脱する。
- PS版では音声を初収録。在籍中はレベル的にほぼ唯一の幸運持ちだが、序盤ということもあり彼女のいる間はほとんど高額敵が登場しない。
- 第3次スーパーロボット大戦
- シナリオ「暗礁空域」に登場。シャアが忘れられなかったのか、またDCに戻ってしまっている。SFC版のデモではダイターン3と戦っている。
- ストーリーの進め方によっては生き残ってシャアとともにNPCとして登場する事もあり、シャア以上に圧倒的な強さを見せ付ける。
- なお、本作以降旧シリーズでのララァの消息は途絶えている。本作においてクワトロがララァを伴わずにロンド・ベルに合流した事、『F完結編』にて場合によってはハマーンと寄りを戻す事を考えると彼女は死亡したものと思われる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- αシリーズでは一年戦争がソロモン攻略戦の途中で休戦となったが、本編の時系列とは異なり戦死している設定なので未登場。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- アムロの夢の中に登場。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 最終話でαナンバーズを守る霊としてシャアと共にアムロの前に登場。
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 第41話「二つの赤い彗星」のインターミッションにて、ゼロシステムで迷いを断ち切ろうとしたシャアの意識に接触し、彼を導いている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 第45話「虹の彼方に」にて、『UC』原作同様、フロンタルに呼びかけ、その魂を看取った。
- その後、最終話「果てなき世界」においてもアムロやシャアの前に霊体で現れた。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 敵としては登場せず、クワトロと共に仲間になる。モビルスーツに乗ってくるわけではないので、使う場合は機体を用意してやる必要がある。
- 実は、クワトロよりも射撃が高い。ノイエ・ジールや原作では乗らなかったNT専用機(クィン・マンサ、ヤクト・ドーガ、α・アジールなど)に乗せよう。奇跡を習得するパターンもあるのでGP02もオススメ。リィナも同様だが、技能は「ニュータイプ」しか持っていない。「奇跡」習得時の場合は主戦力になりうるので、空きスロットに「集中力」や「精神力+10」などを追加してやるとさらに使い勝手が良くなる。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- リメイク前とほぼ同様。テキスト増量にあたり、ララァも出番が幾つか追加されている。クワトロだけではなく、アムロにも寄り添う姿を見せる。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 3部作通してプレイし、条件を満たして逆襲のシャアルートに進んだ場合、アムロの夢の中に登場。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 『COMPACT2』と同様。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 一年戦争後であるにも関わらず生存しているただ一つの作品。
- フラグを立てれば仲間に。しかし長射程とはいえ、戦力としては他に代役が効くことも多く、V-UPユニットの方が選ばれて撃墜されることも。彼女を撃墜すると、アムロの気力が-30されるので、できれば最後の方に倒したい。仲間にするつもりでも、位置取りによってはガトーのアトミックバズーカで味方もろとも宇宙の塵と化してしまうことも…。余談だが、該当ステージはターン制限のあるMAPである。
- ちなみに仲間にした状態だと、クワトロ合流時にロンド・ベルでの彼女の階級が少尉である事が解る。三輪の性格上、合流した事を言い包めるのは簡単だろうが、よくジオン時代と同じ階級を了承したものである(現実だと尉官は上級士官である)。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 移植作であり、作中の扱いに変化無し。V-UPパーツ全てが廃止されたので仲間にされやすいかと思いきや、本作で数少ないターン式EN回復パーツである「ソーラーパネル」を所持するため、むしろ狙われることに。
- スーパーロボット大戦D
- アムロ、シャアでHi-νガンダムのフィン・ファンネルかΖガンダムのウェイブライダー突撃を使うと、幻影が現れる。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 宇宙ルート第38話「託された未来」にて、シャアと共に霊体としてのみ登場(キャラクター事典には登録されない)。
- 最終話でのコスモリバースシステム発動の際には、シャアの魂もララァの魂と共にヤマトに集っていたのをアムロが感じ取っている。
- スーパーロボット大戦T
- 名前のみの登場。用語辞典には登録される。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- リメイク版である『A PORTABLE』を除けば最後のパイロットとしての参戦作品。
- 最初は敵として登場するが、物語中盤で自軍が地球に帰ってきたら、クワトロ化したシャア共々ホワイトベースの戦力になっていたという、ある意味度肝を抜く仲間入りを果たす。
- これがクワトロ=シャアに付き従う形であろうことは想像に難くないが、建前としては「星間連合に下ったジオン軍を見限った」というような発言をしており、立場の位置づけはエゥーゴに近い。
- ニュータイプ関係のイベントでの出番も多く、カミーユやフォウを気にかけたりもするなど、ニュータイプのパイロット達の人間関係の要とも言える存在。EDでは、クワトロやジュドーと共に木星へ旅立っていった。
- XOではプルツーが自軍に入った際にクィン・マンサが手に入るので、それに乗せても良い。精神コマンドはサポート寄りで、祝福や献身を覚えるため、サポート&援護要員で活躍させるのが妥当か。
- また、地味にアムロ・クワトロ両者よりもニュータイプレベルが9に到達するのが早い(アムロ・レベル55、クワトロ・レベル56、ララァ・レベル54)のは流石というべきか。
- ただし、ジュドーやカミーユよりは遅い(それぞれレベル52と53で到達)ため、全キャラ中最速というわけではない。音声も新規収録された。
- 余談だが、今作ではエルメス戦闘時のBGMは彼女の曲(曲名:「ララァ」)が用意されており、そういう点でも地味に優遇されている。
- スーパーロボット大戦DD
- 1章Part13にて、アムロの夢に登場。NPC。
- スーパーロボット大戦30
- サイドミッション「白き流星の軌跡」もしくは「ニュータイプと呼ばれた男」にて、アムロの夢に登場。NPC。
関連作品
- リアルロボット戦線
- 名前のみ登場。本作のアムロとシャアは、「彼女と知り合ってから、彼女が死ぬ前の間」の時期に転写されたため、それほど深刻に憎み合ってはおらず、ルートによっては当たり前のように行動を共にしている。
パイロットステータス
能力値
アムロ・シャアの二大ニュータイプに決定的な影響を与えただけあり、両雄に比肩する高水準の能力を持つ。
特に、登場する全作品でニュータイプ技能が一貫して最大値迄成長するのは特筆もの。流石は、宇宙世紀最大の「運命の女」と言うべきだろうか。
精神コマンド
- 第2次
- 直感、必殺、ひらめき
- 第2次(PS版)、第3次(PS版)
- 加速、幸運、ひらめき、てかげん、必中、奇跡
- 第2次G
- 加速、幸運、ひらめき、てかげん、必中
- GC(XO)
- 集中、ひらめき、祝福、加速、献身、覚醒
- A(A PORTABLE)
- 集中、ひらめき、てかげん、熱血、祝福、献身
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次(PS版)
- ニュータイプL5、シールド防御L5、切り払いL5
- GC(XO)
- ニュータイプL9、シールド防御、援護L3
- COMPACT、A
- ニュータイプL9
- A PORTABLE
- ニュータイプL9、ガンファイトL5
エースボーナス
- 射撃+10%、回避+10%
- 『A PORTABLE』で採用。
パイロットBGM
- 「颯爽たるシャア」
- 『第2次(PS)』にて採用。
人間関係
機動戦士ガンダム
ジオン公国軍
- シャア・アズナブル
- 悲惨な境遇から救い出してくれた恩人。恋愛感情を抱いている。
- バタシャム
- エルメスの初陣に護衛として出撃したリック・ドムパイロットの1人。階級は中尉。SRW未登場。
- 歴戦のベテランだが、新兵の少女ララァが駆るエルメスの戦果を間近で目撃し、護衛任務を放棄したかのようにその後ろに退がってしまう。帰投後シャアに咎められると「馬鹿馬鹿しくなった」「我々凡俗などは…」とその衝撃を報告した。
地球連邦軍
- アムロ・レイ
- 同じニュータイプとして意識を共鳴させ真に理解し合えたが、既にシャアを愛してしまっている彼女には出会いが遅すぎた相手である。ララァは当時アムロに唯一対抗できるニュータイプ能力を持っていたとされるが、戦闘では実戦経験の差で劣勢を強いられた。
- 余談だが、富野監督は『アニメージュ』に掲載された企画「ファンからのここが聞きたいガンダム67の質問」にて「アムロに新しい恋人が出来ますか?」という質問に、ララァの名を上げたが「できますけど、すぐ死にます」と回答していた[2]。
- ブライト・ノア
- 原作では敵対関係であり、これといった面識はないが、『GC(XO)』では彼の指揮するホワイトベース隊で、クワトロとしてのシャアと共に地球を守るために戦っていた。
機動戦士ガンダムΖΖ
- カミーユ・ビダン、カツ・コバヤシ、フォウ・ムラサメ、サラ・ザビアロフ、エルピー・プル
- 『ΖΖ』の最終話で、彼等と共にジュドーに力を貸す。
- 『GC(XO)』では、カミーユとはシャアとブライトの推薦でMSパイロットとなったのをきっかけに、ホワイトベース隊で共に地球を守るために戦っていた。
- 『GC(XO)』では、ニュータイプ同士繋がりなのか無邪気なプルを妹のように可愛がっていた。
- ジュドー・アーシタ
- 『ΖΖ』の最終話で、彼を助ける。
機動戦士ガンダムUC
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- エマ・シーン
- 『GC(XO)』では、彼女と共にホワイトベース隊の一員として地球を守るべく戦っていた。
- ハマーン・カーン
- 原作で面識があったかどうかは不明だが、『GC(XO)』ではシャアをめぐって三角関係となり恋敵のような関係になる。戦闘前会話も、ほぼ昼ドラのような痴話喧嘩のようなものに近く、彼女から凄まじい殺意、憎悪、嫉妬をぶつけられる。まさに、ニュータイプの修羅場である。
- エレドア・マシス、ミケル・ニノリッチ
- 『XO』では、ホワイトベース隊の仲間ではあるが元ジオン軍のパイロットという経歴から、最初は彼らから色眼鏡で見られる事に。
アナザーガンダムシリーズ
- ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー、張五飛
- 『COMPACT』では、トロワ、カトル、五飛には会っていないにも関わらずニュータイプ能力による直感で、彼らを「とてもいい子たち」と称していた。
リアル系
スーパー系
名台詞
- 「……美しいものが嫌いな人がいるのかしら……。それが年老いて死んでいくのを見るのは、哀しい事ではなくって?」
- 第34話より。アムロと初めて出会った時、力尽きた白鳥が湖に落ちて行く光景を見て。
- 「白いモビルスーツが勝つわ」
- 同じく第34話より。コンスコンのリック・ドム部隊とガンダムの戦いの模様をTV中継で見て。
- 実際、戦いの結果はララァが予見した通りになった。ララァの群を抜いたニュータイプ能力を象徴する場面である。
- これに対し、シャアは「ララァは賢いな」と賛辞を惜しまなかった。思い返せば、この時からシャアはララァに対して恋愛関係以上の依存をし始めていたのであろう…。
- 「ウフッ……。大佐が私の心を触った感じなんです」
- 第37話より。テキサス・コロニーでマ・クベのギャンと戦うガンダムを操るアムロが接近してくる様子を感じ取って。
- そう言われたシャアは、「…そういう冗談は止めにしてくれないか」と照れ臭そうに返す。
- 『CB』の『第2次』では、DVEで収録されている。
- 「大佐、どいてください、邪魔です!」
- 第40話より。マグネットコーティング処理されたガンダムに圧倒されるシャアに対して。
- 純粋にシャアを案じて出た台詞ではあるが、こんなことを言われてはパイロットとしても男としても、シャアのプライドはズタズタであろう…。
- 余談だが、名曲と(迷曲とも)言われる「シャアが来る」は、よりによって上記の場面で流される。
- 「大佐…。今日からノーマルスーツを着けて出撃なさって下さい」
- 第41話より。(MS操縦の技量に自信が有る故に)ノーマルスーツを着用しないシャアの身を案じて。そして、二人は出撃前に口づけを交わす。
- なお、当のシャアは第41話においてノーマルスーツは着用していない。また、このエピソードの結末を考慮すると、シャアとララァの口づけの場面は死亡フラグだったのかもしれない。
- 「私は、救ってくれた人のために戦っているわ」
- 「それは…人が生きるための真理よ」
- アムロに戦う理由を問われ、迷うこと無く答えた。至極真っ当な理由であるが、両親と決別し、故郷の家も失ったアムロにとっては、信じがたい発言であった。
- 「人は…変わってゆくのね。私達と同じように……」
- 「アムロは、本当に信じて?」
- 「あぁ……。刻が見える……」
- 同じく第41話より。エルメスを撃墜された時の最期の台詞。ララァの死はシャアとアムロに深い心の傷痕を残した…。
- 「殺し合うのがニュータイプじゃないでしょ」
- 第43話(最終話)より。シャアとの死闘を終えたアムロを導いて。アムロはララァのこのアドバイスに従い、自身のニュータイプの力を駆使してホワイトベース隊のメンバーに母艦および宇宙要塞「ア・バオア・クー」からの脱出を促し、全員生還する事ができた。
- 「ニュータイプとは戦争なんぞせんでもいい人間」と同じく、ニュータイプとはどのような人間なのかについて言及した台詞の一つである。
- 「この熱が、人を温めるのでしょう……?」
- OVA版『UC』第7巻より。バナージからの熱を受けてもなお「こんな熱を感じても、何も!」とあえて希望を否定するフロンタルに対して。
- フロンタルに宿った残留思念の元となった男がかつて愛した女性の声が届く。そして、この言葉と共にフロンタルの中の「シャアの絶望」は浄化されていくのであった。
スパロボシリーズの名台詞
- 「お元気で。アムロ、また‥いつか会いましょう」
- 『COMPACT for WSC』エンディングより。地球兼統一国家について論じるアムロとクワトロを遮り、クワトロと共に去るララァからの別れの挨拶。それに対しアムロは「また‥いつか。そう遠くない未来に」と返し、物語の幕を締めくくられる。遠くない未来、どのような形で再会するのか。『COMPACT』では同様の流れで、ララァからの「お元気で」という一言で幕を閉じている。
- 「フォウは今、自分の行為に充足を感じているわ。それをわかってあげなさい」
「人にとって本当につらいのは自分の力で何もできない事…でも彼女は今、自分にできる事を通して新しい生き方を探しているのよ」 - 『GC』第39話「蒼き鷹、再び」or『XO』第39話「獣たちの目覚め」より。
- 空回りする優しさがもとでフォウとすれ違ってしまうカミーユを諭した台詞。ガンダムシリーズの最初のニュータイプとしての威厳と貫禄を見せ付けたシーン。
- 「アムロは言ったわ……人はいつか、時間さえも支配できると……」
「でも、私は思います……。過去を振り切ることが出来るのも人の力だと……」
「前に進んでください、大佐……」 - 『第3次Z時獄篇』第41話「二つの赤い彗星」より。ゼロシステムを起動させたシャアの意識に現れた際の言葉。
- ララァとのこの接触により、シャアは自らが特異点として為すべきことを見据え、人類が前に進めると信じて動き始めることに。
搭乗機体
余談
- アニメ版ではシャアと出会った切っ掛けは描かれていないが、富野監督の小説版『機動戦士ガンダム』では「ララァはサイド5(ルウム)出身の孤児でサイド6で生活している所を救われた」という過去が明かされており、同じく富野監督の小説『密会 アムロとララァ』では「ララァは元はガンジス川付近の娼婦でシャアは客の一人だった」という設定になっている。安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「ニュータイプ能力をカジノ荒らしに利用された所をシャアに救われた」設定で、こちらでは明確にインド人で家族がムンバイに居ると明言されている。
- 一説にララァのモデルは、富野監督が『機動戦士ガンダム』の前年に絵コンテで参加した世界名作劇場『ペリーヌ物語』の主人公の母でインド系イギリス人マリ・パンダボアヌと言われている。アニメ版37話でシャアとララァが馬車に乗る場面は『ペリーヌ物語』の主人公ペリーヌとマリ母子の馬車旅のオマージュという考察がある。
- 『ペリーヌ物語』ではララァの思念体のように死んだマリの声がペリーヌに語りかける場面があり、富野氏が絵コンテを担当した回では子供たちの行動で泥棒の疑いをかけられたマリが性交渉で示談させたという説が存在した。シャアとペリーヌの間には、父方の実家に偽名で潜入し跡目争いに巻き込まれる共通点があった。
- 直接関係があるわけではないが後年の世界名作劇場では、常連声優となったララァ役の潘恵子氏が主題歌の歌手にも抜擢されたり(氏の名劇初起用は出演声優が主題歌を歌った『伝説巨神イデオン』と同年放送の『トム・ソーヤーの冒険』のヒロインで、この時のイメージソングで歌手デビューした)、シャア役の池田秀一氏が『七つの海のティコ』でマリのように親子旅をする主人公の父を演じている(相棒はデニム役の緒方賢一氏であり、妻のデザインがララァに似ていると指摘されることがある)。
- 大和田秀樹氏の漫画『機動戦士ガンダムさん』を原作とするパロディアニメ作品『ガンダムさん』では、ララァを潘恵子氏の娘・潘めぐみ氏が演じている。『ガンダムさん』は恵子氏も「ことわざ解説役」で出演した親子共演作品となっている。
- サンライズ制作のアニメ『アイカツ!』第2話では、額のビンディを除いてララァに外見が酷似した「すうぴょん」というキャラクターが登場している。
- これはアニメ制作会社が同じである事を生かしたパロディである。なお、作中のキャラクター曰く「すうぴょんはスターライト学園のアイドルで、異国情緒あふれる顔立ちが人気」との事。
脚注
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