アノーア・マコーミックは『ブレンパワード』の登場人物。
アノーア・マコーミック | |
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外国語表記 | Anoa McCormick |
登場作品 | ブレンパワード |
声優 | 磯辺万沙子 |
デザイン | いのまたむつみ |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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偽名 | バロン・マクシミリアン |
種族 | 地球人(アメリカ人) |
性別 | 女 |
年齢 | 52歳 |
所属 | ノヴィス・ノア |
概要
ノヴィス・ノアの初代艦長。
厳格でやり手。女傑の雰囲気を漂わせ、規律をもって艦をまとめる。実際の空母艦長と同様に政治家の顔も持つため、積極的に会議にも出席する。
生き別れとなっていた息子・ジョナサンを気に掛けていたが、ジョナサンがノヴィス・ノアに潜入した際、艦長としての責任感から思わず銃を向けてしまった。しかし、ジョナサンの口から内に溜め込んできた心情をぶつけられ激しく動揺する。
息子がリクレイマーという事実が発覚してからはクルーの信望を一挙に失い、自身も仕事にかまけて息子を省みなかったことを激しく後悔し自分を責める。
思いつめた末に精神的に不安定となり、自らプレートの捕獲を試みようとしてリバイバル事故に巻き込まれ海上に投げ出される。勇の必死の救出も空しく行方不明となり、死亡したものと判断された。
バロン・マクシミリアン
ネリー・キムの元に身を寄せていた伊佐未勇の前に、ジョナサン・グレーンを従えて現れた謎の人物。仮面や鎧・マントを身に着け、声もボイスチェンジャーで変えている。
自分が見込んだジョナサンにオルファンを掌握させようと目論んでおり、自身の所有するバロンズゥを与えるなど強く肩入れしている。
最終決戦では自らバロンズゥに乗り込み、その妄執から機体は巨大化しハイパーバロンズゥと化し、チャクラエクステンションすらものともしない圧倒的な戦闘能力を見せる。しかし、無理にエナジーを消耗した末にハイパーバロンズゥは崩壊、ハイパー化の代償で心身ともに激しく衰弱しジョナサンに連れられる形で戦場を去った。
その正体は行方不明になっていたアノーア・マコーミックである。
初登場時には華麗なスノーボードの腕を披露している。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。担当声優の磯辺万沙子氏は、今作がスパロボ初参加。ストーリーには絡むものの艦の特性上、艦長としての役割はまったくない。
- バロンとしては殆ど原作通りに、ブレンパワード系のラスボスとして登場。原作を知らなくてもキャラクター事典でアノーア艦長と声が同じで察したプレイヤーもいたと思われる。凄まじく高い能力とバロンズゥの性能に苦しめられる上、拒絶ルートの場合は時間制限がつくこともあってさらに厄介。集中攻撃で撃破しよう。援護攻撃、援護防御を習得しているのだが、バロンが出た時点で周りの雑魚敵を全て倒しているため、死に技能に終わっている。
- 愛・気迫の消費SPが90・80と敵パイロットにしては妙に高いが、これはバロンのジョナサンに対する深い愛情を表現すると同時に、設定された成長タイプにも理由がある。バロンの成長タイプは第2次αの全パイロット中設定者が2名しかいない(バロンとドゥガチ、双方とも敵パイロットのため実質敵専用タイプ)「万能大器晩成」になっている。この成長タイプは各能力の上昇値が高め。中でもSPの上昇値が異常に多く、Lv99までに200以上も上昇する。よって、バロンの最終的なSPはなんと脅威の280越えという凄まじい数値になる。この数値なら消費SPの高さにも納得がいくだろう。あのイルイの最大SPすら凌駕してしまうのだ。母の愛にはたとえ神でも勝てないということか。
- ちなみに前作α外伝ではこの成長タイプも多数の味方パイロットに設定されていたが、バグのせいで最終的な能力値がかなり控え目になっている。本作で敵専用になったのはこのバグも一因であるのだろうか。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 『第2次α』と同様。今回はバロンズゥの能力が大幅に上昇して現れる上に回復・分身まであるため異様に倒しづらい。アンチボディ乗りとしては最大の能力を誇るが、回避だけが低い。
パイロットステータス
能力値
全能力が非常に高く、乗機のバロンズゥの強さも合わさってかなりの強敵。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次α
- 抗体反応L8、戦意高揚、気力+ (ダメージ)、援護攻撃L2、援護防御L3、ガード
- 高レベルの抗体反応による強力な補正、「戦意高揚」+「気力+ (ダメージ)」の連動による高い気力の上昇、ダメージを削られるガードと中々のラインナップ。ゲーム中ではブレンのラスボスキャラでありながら、抗体反応の技能レベルが8で止まっているが、内部的にはL9まで上昇するように設定されている。抗体反応L9はLv58で習得するようになっているが、バロン登場時のLvは57である。つまり1レベル足りないがために全力を出し切れていない。
- J
- 斬り払い、撃ち落し、カウンター、抗体反応L9、底力L9、援護攻撃L4、コンボL4
小隊長能力(隊長効果)
- なし
- 『第2次α』より。一部の書籍には攻撃力+20%と表記されている。スタッフの設定ミス?
人間関係
- ウィンストン・ゲイブリッジ
- 艦隊司令。厳格な艦長と穏和な艦隊司令という絶妙なコンビ。
- ジョナサン・グレーン
- 実の息子。仕事にかまけて省みなかった。それを知らされ、激しい後悔の末に彼女はある結論を出し、バロンとして正体を隠して彼のために尽くす。歪みつつも一途なその思いは最終的には報われた。
- 伊佐未勇
- 敵対するオルファンからやって来たという以外に“親と敵対する子供”ということもあってか、彼に対しては不信感と共に冷たい態度を取る事が多かった。後にジョナサンの事で自身を責めた勇の言葉に耳を貸さないどころか腕を捻り上げたり、プレートの誘惑に囚われた彼女を救おうと差し出した(ユウ・ブレンの)手をも振り払った。最終決戦にてバロンの正体を見破り、その妄執から解き放つ。
- ネリー・キム
- 全く描写されないが、ネリーの台詞からするに当初より何らかの敵対関係にあった模様。
他作品との人間関係
名台詞
- 「いい加減でクマゾーくんを下ろして投降なさい。そうすれば悪いようにはしません」
- ジョナサン「嘘をつけ!悪いようにしないなんてずっと言ってきたじゃないか!だけど、いつもいつも裏切ってきたのがママンだ!」
- 「そんなことありません!」
- クマゾーを人質にノヴィス・ノアから脱出しようとするジョナサンの前に立ちはだかり銃をむけて。これに対しジョナサンに反発されるも動じなかったが…。
- ジョナサン「8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時も、僕はずっと、待ってた!」
- 「な、何を…!」
- ジョナサン「クリスマスプレゼントだろ!!」
- 「…!!」
- ジョナサン「カードもだ!ママンのクリスマス休暇だって待ってた!あんたはクリスマスプレゼントの代わりに、そのピストルの弾を息子にくれるのか!?」
- 「…そんなに忘れてる?」
- コンプレックスを一気に爆発させたジョナサンの発言に衝撃を受けてしまう。息子が長年待っていたものを知ったアノーアは唖然とするしかなかった。この一件以降、アノーアの精神が不安定になってしまい、行方不明となる。
- なお、最後の台詞は、英語版では「I haven't forgotten you(忘れていた訳じゃない)」に変更されている。
- ジョナサンの記事にもある通り、欧米諸国においてクリスマスを一緒に過ごさないのは重大な育児放棄であるため、一説には担当声優がショックの余りセリフを言えず、変更してもらったのではないか、と言われている。
- 「未熟者の言う事は聞かない!」
- バロン初登場の回で、勇の抹殺に固執するジョナサンを一喝。日頃強気なジョナサンも、この時ばかりは素直に従っていた。
- 「さすが私の見込んだ騎士…ナイトである」
- ジョナサンの考えを聞いたバロンの一言。第2次αではDVEがある。また、辞典でも聞く事が可能。
- 「地球での思い出……貴公と同じように辛いものばかりだったからだ」
「そうだな……二人でそうしよう……」 - 浮上を始めたオルファンにて、ジョナサンとの会話。かなり遠回しだが、正体に関するヒントともなっている。
- 「伊佐美勇……死ねよや……!!」
- バロンズゥに搭乗し、戦場に現れた際に。ジョナサンの口癖は親譲りだったらしい。
- 「息子のために死ねぇぇぇっ!!」
- ネリー・ブレンとの激闘の最中の叫び。声優から正体が導けなかった視聴者でも恐らくここで気づけたであろう。なお、『第2次α』ではDVEとなっている。ちなみに原作では台詞の途中で本来の声に戻るが、『第2次α』では常時ボイスチェンジャーで声が変わったままである。
スパロボシリーズの名台詞
搭乗機体
余談
- 上述の概要にもあるようにバロンの正体はアノーア艦長である。声や割れた腹筋・胸板が彫られた鎧のデザインから、外見からはまず正体を見抜く事が不可能。恐らく性別レベルで勘違いされうる次元であり、実際に勇が彼女を指して「マントの男」と言っているシーンがある。ヒントとしてはジョナサンに対する執着くらいしかなく、仮面キャラの中ではトップクラスに正体が見破りにくく、作中でもウィンストン・ゲイブリッジ=ガバナーと並んで意外な正体となりうるキャラクターである。
- だが、実はエンディングにおいて「バロン:磯辺万沙子」と、しっかりと声優がクレジットされてしまっており、アノーアと声優が同じという事に気付けた視聴者なら正体がバレバレ、という状態になっている。