ソーマ・ピーリス / マリー・パーファシー(Soma Perise / Marie Perfacy)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:小笠原亜里沙
- 種族:地球人(デザインベイビー)
- 性別:女
- 生年月日:2289年5月21日
- 年齢:18歳(1st)→22歳(2nd)→24歳(劇場版)
- 身長:156 cm
- 体重:46 kg
- 血液型:B型
- 髪色:銀髪
- 星座:双子座
- 所属:人類革新連盟(1st)→地球連邦軍→アロウズ(2nd)→ソレスタルビーイング(2nd)
- 出身:超人機関技術研究所
- 称号:超兵1号
- キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)、千葉道徳
人革連(人類革新連盟)に所属する、超人機関技術研究所で育成された「超兵」。その能力を買われてセルゲイ・スミルノフの部隊「頂武(ちょうぶ)」に配属された。超兵専用機ティエレンタオツーを駆る。
外見は実年齢より若く幼い少女に見える(セルゲイ曰く「乙女」)が、身体能力や脳量子波を強化されており、兵士・パイロットとしては一級の能力を持つ。命令を忠実にこなすが、寡黙で人間味に欠ける所があり、融通が利かないなど精神的には未熟な面もある。その1つの理由として長い間研究所の外に触れないまま育ってきたことがある。
超兵同士は脳量子波によりコンタクトをとることができるため、同じく超兵であるガンダムマイスターの一人アレルヤ・ハプティズムと脳量子波で接触したことから因縁が始まる。同じ超兵でありながら、人革連の超兵研究所を多くの仲間ごと消し去ったアレルヤを「被検体-E0057」と名指しし、幾度となく相対する。
国連軍とソレスタルビーイングによる最終決戦ではGN-Xを駆り、セルゲイと共にアレルヤの別人格「ハレルヤ」が駆るガンダムキュリオスを追い詰めるものの、アレルヤとハレルヤの共闘により形成を逆転され、逆に追い詰められてしまう。しかしトドメを刺される寸前にセルゲイが身を挺してピーリスを守ったことで、キュリオスの大破及び撃退に成功する。その直後、ピーリスを庇ったことで大破してしまったGN-Xのコックピットからセルゲイを救出しようとしていたところ、セルゲイに「自分に構わず戦え」と指示されるがピーリスはその命令を拒否し、親身にしてくれたセルゲイを「親」として、ともに生還する事を選んだ。彼女にとってセルゲイは自分の使命以上に大事な人となっていた。
2ndシーズンでは、彼女が元々「マリー・パーファシー」という名を与えられたデザインベイビーであり、もろもろの理由で「ソーマ・ピーリス」という人格を上書きして軍に送り込まれた、本来超兵としては失敗作だった(その分、彼女には「超兵であることに誇りを持つ」刷り込みが行われている)ことが明らかになる。
名前に関しては、主に「ソーマ」ではなく「ピーリス」と呼ばれている。登場作品を見てもわかるとおり、劇場版まで重要なキャラクターの一人である。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。小笠原氏はスパロボ初参加。原作1st第5話の暴走イベントは違う形で再現されている。底力が無い分、セルゲイよりは組し易いか。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『2nd』の設定込みで参戦。原作通りにマリーに戻った後はソレスタルビーイングに保護されて味方になるが、残念ながらパイロットとしては使用できない(サブですら不可)。GNアーチャーはアリオスガンダムの武器扱い。
- なお、再度ピーリスの人格になった後はEDまでマリーに戻らない(そのため、原作とは違いトランザムバーストの際にピーリスがアンドレイを説得する)。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- ガンダムハルートのサブパイロット。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 一貫して「ソーマ・ピーリス」名義で、今回はガンダムハルートのサブパイロットとして使用可能。
- なお、第2次Z再世篇とは違い、マリーの人格が表に出ている状態でも「ソーマ・ピーリス」名義であるため、原作を知らないとややこしい事この上ない。
- スーパーロボット大戦BX
- ガンダムハルートのサブパイロット。アレルヤと共にオウストラル島に訪れていたが、自軍とGAILのいざこざをきっかけに自軍に同行するようになる。しばらくはNPCだが、その後ソレスタルビーイングに復帰、正式に自軍入りする。エピローグでは仲間たちと共に外宇宙に旅立つ。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
全体的に高く、防御以外はセルゲイを少しずつ上回る。
精神コマンド
- 第2次Z破界篇
- 集中、直感、信頼、気合、直撃、激励
- 第3次Z
- 信頼、気合、直撃、激励、愛
- UX
- 集中、感応、信頼、直撃、愛
- 愛はSPが足りなくて習得しても何らかの補強をしないとしばらく使えない(フェルトよりはよっぽどマシだが)。
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
パイロットBGM
- 「DAYBREAK'S BELL」
- 1stシーズン前期OPテーマ。味方スポット時はこの楽曲。
人間関係
- セルゲイ・スミルノフ
- 上官。彼のもとで人間的にも成長し、親子とも言うべき関係となった。
- ミン
- セルゲイの副官で、階級は中尉。彼がハレルヤに惨殺された時には怒りと悔しさを露にしていた。SRW未登場。
- アレルヤ・ハプティズム
- 同じ超兵であり因縁の敵となるが、物語の進展に従い、彼らにはもっと重要な「絆」があったことを思い出していく。なお、ハレルヤには1stシーズンでは「女」と呼ばれていた。
- アンドレイ・スミルノフ
- セルゲイの息子であり、2ndでは部隊の同僚である。中盤では(誤解とはいえ)セルゲイを手に掛けたことから憎しみに駆られてしまうが、トランザムバーストでの対話にて父との確執を知り、「何で分かり合おうとしなかったの?」とアンドレイを諭した。
- 劇場版では触れてはいなかったものの、『UX』ではELSの侵攻を止めるために自爆を遂げたときは少なからずショックを受けた。
- ルイス・ハレヴィ
- 1stの時点では面識すらないが、2ndでは彼女がアロウズに入隊したため部隊の同僚となる。彼女の脳量子波を読み取り、その内心を察していたが、皮肉にもピーリスが早々にMIAになってしまった事でルイスはCBへの憎しみをさらに増す事に。
- なお、2nd後半でピーリス側の人格が表に出ていた際はルイスの事を全く触れていなかった。
- 沙慈・クロスロード
- 共にやむを得ない事情でCBに同行している人間として交流していた。が、沙慈がルイスのかつての恋人であった事までは流石に気づいていなかった。
- フェルト・グレイス
- 2ndにてCBに保護された当初はロックオン(ニール)やクリス、リヒティを殺した元国連軍という事で彼女から拒絶されたが、程なく和解した。
- アニュー・リターナー
- 脳量子波の影響でアニューの裏切りをいち早く察知する描写がある。
- 第2次Z再世篇においてアニューが生存した場合、ピーリス自身が使っていた脳量子波遮断ヘルメットのアイデアを提供し、ヘルメットだけでなくプトレマイオス2艦内全域にも同様の対策を施すよう進言している。
- ピーリス自身もハレルヤからの脳量子波によって暴走して危うく大勢の民間人を殺しそうになった苦い過去があるため、いつリボンズからの脳量子波で操られるかわからないアニューの境遇には同情するところがあったのかもしれない。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ、クワトロ・バジーナ
- その出自ゆえか『第2次Z破界篇』では対峙した際に彼らからニュータイプ同様の反応をされた。
- キオ・アスノ
- 『BX』では映画『ソレスタルビーイング』を見ており、そのためか彼女がガンダムマイスターであると勘違いした。
リアル系
- カノン・メンフィス
- 『UX』では自分達と似たような境遇にある彼女を何かと気にかけている。翔子の仲間フラグが成立していない場合は彼女がフェストゥム・ゲネを投与する瞬間に立ち会っている。
- 真壁一騎
- 『UX』にて洋治からの依頼を受けてモルドヴァ基地に囚われていた彼を救出する。
- 日野洋治
- 『UX』にてモルドヴァ基地で起きた異常を調査するため、基地内に潜入した際に彼とミョルニアの会話を目撃している。
スーパー系
- 春野きらら
- 『BX』にてキオ同様彼女をガンダムマイスターと勘違いし、突撃インタビューを敢行されてしまう。
- 船長
- 『BX』にてきらら、ユキ、キオたちの誤解を解いた。一方で、彼女はソレスタルビーイングの内情にまで精通していた船長を警戒していた。
バンプレストオリジナル
名台詞
ソーマ
1st
- 「志願はしていません。私は超兵計画のために生み出されたデザインベイビーです」
- 第5話より。セルゲイに、軍に志願した動機を聞かれて。この当時は、自らの境遇に疑問を持っている様子は無かったのだが…。
- 「機体が私の反応速度に付いてくる…。これが、ガンダムの力!」
- 第20話より。対チームトリニティ戦においてGN-Xを操縦した際の感想。
- 超兵用に調整されたティエレンタオツーでさえも、ピーリスにとっては力不足だったのだろうか、とても嬉しそうな表情をしていた。改めてGN-Xの高性能さが垣間見える。
- 「できません!」
「中佐がいなくなったら、私は一人になってしまう…」 - 第25話より。ガンダムキュリオスとの戦闘中に負傷してもなお「私に構わず、戦え!」と叫ぶセルゲイに対して。
- 戦うためだけに生み出された存在である超兵ソーマ・ピーリスに、人間の感情が芽生えた瞬間である。
2nd
- 「父…さん?」
- 第1話より。ピーリスをアロウズに迎えに来たアンドレイがセルゲイの息子であることを初めて知って。
- この時のピーリスの反応を見ると、どうやらセルゲイは息子アンドレイの存在を彼女に対して話していなかったようである。
- 「でも、ピーリスという名がなくなるのは、少し寂しく思います」
「その名で呼ばれていた事を忘れたくないのです」 - 第6話におけるピーリスの回想場面より。セルゲイから養女縁組の話を持ち出されて戸惑うピーリスを見た彼から「流石に『ソーマ・スミルノフ』という名前は、語呂が悪いか」と言われた際の返答。
- ピーリス本人にとって自分のコードネームとは、恩人セルゲイとの絆を象徴する大変思い入れが深いものなのだろう。
マリー
2nd
- (あなたの名前は、アレルヤがいいわ!)
- 第4話におけるアレルヤの回想場面より。
- 人類革新連盟の超人機関の改造手術によって全ての記憶を失った少年は、当時ガラスケースの中に横たわっていた少女マリーから新たな名前を授けられる。神への生きている事に対する感謝の言葉「アレルヤ」と…。それは、彼にとって文字通りの洗礼であった。
- 「大佐…私の中のソーマ・ピーリスが言っています。『貴方の娘になりたかった』」
- 第7話より。アレルヤとセルゲイの対峙の際、セルゲイに対してこう言った。
- 「これは戦いじゃないわ…命を守るための!」
- 第17話より。アフリカタワーの外壁部破片が地上に降り注ぐ中、マリーはGNアーチャーを駆ってガンダムマイスター達と共に破片の除去作業に加わった。
- ちなみに、この台詞はガンプラ「HG 1/144 GNR-101A GNアーチャー」の外箱にも載っている。
- 「大佐ーーーッ!!」
- セルゲイの死を目の当たりにしての台詞。この後、彼女の表層人格はピーリスと再び入れ替わる事に…。
- 「自分のことをわかって欲しいなら、何故大佐のことをわかってあげようとしなかったの?」
「きっと、大佐はあなたのことを思ってくれてたはずよ」 - 第24話より。トランザムバーストを介してアンドレイの心情を知ったマリーは、恩人セルゲイが最期の瞬間まで息子アンドレイのことを思いやっていたことを伝えた。
- このマリーの言葉によって父セルゲイの真意と愛情を知ったアンドレイは後悔の涙を流し、マリーもまた恩人セルゲイの仇として憎んでいたアンドレイを許すのであった…。
- なお、上記の通り、第2次Zではマリーではなくピーリスが同じ流れで説得するのだが、そもそもアンドレイが直接会話したことがあるのはピーリスの人格なので妥当な改変と言えなくもない。
スパロボシリーズの名台詞
ソーマ
マリー
- 「ほらね…あなたには、そんなに素晴らしい名前があるじゃない」
- 『UX』第2部第25話「生命-めざめ-」より。フェンリルで自爆しようとするカノンを説得するシーンにて。
- 「音が生まれ変わってゆく音楽」という意味で名付けられた「カノン」という名前に対して。
- (見ていますか、セルゲイ大佐…。アンドレイ大尉はあなたの意志を確かに受け継いでいます…)
- 『BX』第43話「Trailblazer」より。出撃前のモノローグ。
- 「何故…何故みんな私を置いて逝ってしまうんですか…アンドレイ大尉ィィッ!!」
- 同話でアンドレイが死亡した直後の台詞。
- (アンドレイ大尉…どうか天国でご両親とお幸せに…)
- 同話のエンドデモのモノローグ。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「ふふ…今まであなたに追いかけさせてばかりだったから、今度は私が追いかけるわ」
- 『第2次Z再世篇』第18話「アッシュフォード・ラプソディ」に於けるアッシュフォード学園でのキューピッドの日にて。ほのぼのとしたやり取りではあるが、この台詞の後アレルヤと共にニンジャとクノイチを彷彿とさせる追いかけっこを行いガロードとゲイナーを絶句させた。
- ちなみに、劇場版でのアレルヤとマリーのある活躍を彷彿とさせるシーンでもある。
- 「こうなったら、アレルヤからメインパイロットの座を奪うしかない…」
- 『第3次Z天獄篇』ボーナスシナリオ「強き事は美しき哉II」にて、自分がミスZ-BLUEに出られなかった悔しみのあまり、トンデモない事を口走る。
- 「いえ、あのね…」
- 『BX』第14話「無重力の谷」にて。アリオスガンダムのマイスターと勘違いされ、挙句の果てにきららから「主人公の男性とは恋人同士なんですかー!?」と突撃インタビューまで受けてしまい、流石に彼女もうろたえるしかなかった。
- 「ああ、これはすまない。単なる偶然だ」
- 『BX』第29話終了後分岐ルートシナリオで空気を読まない発言を行ったアカツキの足を踏みつけて。何気に戦闘時で無いにも関わらずピーリスとして行なっている辺り本気で苛立ったらしい。