- 1981年10月6日 ~ 1982年6月25日(テレビ東京) 全39話
- 初登場スパロボ:スーパーロボット大戦α外伝(2001年)
概要
J9シリーズの第1作。モチーフは時代劇『必殺シリーズ』であり、主人公チームが単純な正義の味方ではなく、エピソードの結末もハッピーエンドばかりではないのが特徴。
ロボットアニメではあるものの、戦闘シーンは最後の締めのみという場合が多く、その分人間ドラマや会話劇に力が入れられており、女性人気も高い(『六神合体ゴッドマーズ』等と同じく、作画にあまり手間をかけられなかったという事情もあると思われる)。また、『タイムボカンシリーズ』の山本正之氏が担当した劇伴、ボーカル曲は非常にクオリティが高く、玩具だけでなくサントラも大ヒットし、シリーズ化に繋がった。
「夜空の星が輝く陰で、ワルの笑いがこだまする。星から星に泣く人の涙背負って宇宙の始末。銀河旋風ブライガー、お呼びとあらば即参上!」
(番組の主題歌の冒頭ナレーションより)
ストーリー
時は西暦2111年。人類は本格的な宇宙進出を遂げ、一見華やかな宇宙開発時代を迎えていた。しかし、惑星開発利権や腐敗した権力と結びついた巨大な犯罪組織が台頭、これら『コネクション』と総称される犯罪組織によって、力弱き人々は蹂躙されていた。
そんなある日、隕石群アステロイド・ベルトの歓楽街・ウエストJ区9番地に4人の若者・かみそりアイザック、ブラスターキッド、飛ばし屋ボウィー、エンジェル・お町が集結。宇宙の始末屋『コズモレンジャーJ9』を結成する。J9は、巨大ロボット『ブライガー』を駆り、多額の報酬と引き換えに、のさばる悪を闇から闇へ葬り去ってゆく。
やがて彼らは、犯罪組織『ヌビア・コネクション』の若き首領カーメン・カーメンと、その恐るべき野望『大アトゥーム計画』と対峙する事となる。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
コズモレンジャーJ9
- 木戸丈太郎(ブラスター・キッド)
- マチコ・ヴァレンシア(エンジェル・お町)
- スティーブン・ボウィー(飛ばし屋・ボウィー)
- アイザック・ゴドノフ(かみそり・アイザック)
- メイ・リン・ホー
- シン・リン・ホー
J9の協力者
- パンチョ・ポンチョ
- ドク・エドモン(SRWには名前のみ登場)
ヌビア・コネクション
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
コズモレンジャーJ9
ヌビア・コネクション
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「銀河旋風ブライガー」
- 歌:たいらいさお
- 『α外伝』『GC』『NEO』で採用。
- エンディングテーマ
-
- 「さすらいキッド」
- 挿入歌
-
- 「カーメン・カーメン」
- シングル盤も発売した挿入歌だが、スキャットのみで歌詞は無く、実質は劇中BGM。『α外伝』『GC』でカーメンの専用BGMに採用。
- 「ABAYO FLY BYE」(最終話)
- 歌:山形ユキオ
- 『α外伝』で一部シナリオ専用BGMに採用。
- 劇中BGM
-
- 「Eagle Combat」
- 『α外伝』で採用。
登場作と扱われ方
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 初参戦作品。比較的早い時期から登場、破嵐万丈の依頼を受けて様々な任務をこなしていく。突き抜けた強さは無いものの、遠近共に必殺技がある上に4人乗りで精神コマンドも潤沢と汎用性が高く、手堅く使いやすいユニットとなる。
- αシリーズでの登場は本作のみで『第2次α』以降は登場しなかったものの、『第3次α』のエンディングで、万丈が「社会に潜む悪を討つ謎の仕置き屋集団を始めたらどうだ?」との発言を受けた際「そっちの方にはウルフマークの凄腕集団がいる」とJ9の面々の存在を仄めかす発言をする。
- パッケージイラストではグレートマジンガーと共にセンターポジションの座を獲得している。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 同じJ9シリーズの続編『銀河烈風バクシンガー』、『銀河疾風サスライガー』と共演し、合体攻撃も備えている。
- ユニットの使い勝手は『α外伝』に順ずる他、変形でユニットサイズが変わるので、部位攻撃に活用できるのが強み。
- スーパーロボット大戦NEO
- 原作終了後設定での参戦。大アトゥーム計画については作中で言及されていないが、阻止できたのではないかと思われる。
- 大人組(ゲッターチーム、グッドサンダーチーム、ドモン・カッシュ)と絡むことが多い。プレイヤー部隊に未成年者が多く、特に約半数が小学生である為、アイザックが一行の指揮官役として活躍する。
- 『GC(XO)』と同じくサイズの変わる変形は戦略に活用できる。
用語
- コズモレンジャーJ9
- アステロイド・ベルトのウェストJ区9番地に本拠地を持つ「悪には情け無用」の仕事人集団。アイザック・ゴドノフがその中心者である。
- シンクロン原理
- 多元宇宙論に質量保存の法則を適用することによって、物体のサイズの変更を可能にする(架空の)原理。
- コネクション
- 22世紀の裏社会にある犯罪組織の総称。その力は政治の中枢にまで及び、警察もほとんど機能しておらず、人々の暮らしを脅かしていた。
- 地球やその他の太陽系の惑星等に多数存在したが、番組後半はヌビア・コネクションにほとんど併合される。
- ヌビア・コネクション
- 地球のアフリカ大陸を基盤に持つコネクションの一つであったが、新首領カーメン・カーメンによって一国家を凌駕する規模にまで成長する。J9にとって最大の敵組織。
- なお、後世には宗教団体「ヌビア教」の前身となった。
- 大アトゥーム計画
- カーメン・カーメンが企てた大規模なテロ計画。木星を爆破させることによって、人類抹殺を図ろうとした。
- 保護スクリーン作戦
- 阻止不可能な段階まで進んでしまった大アトゥーム計画から地球人類を守るため、J9が敢行した作戦。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
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第1話 | 情無用のJ9 | |||
第2話 | 爆走アステロイド | |||
第3話 | 地獄のビーナス | |||
第4話 | 無法のウエストJ区 | |||
第5話 | 墓場からの依頼人 | |||
第6話 | 復讐の紅いバラ | |||
第7話 | 金星監獄大突破 | |||
第8話 | 月に涙の後始末 | |||
第9話 | 激走・土星ラリー | |||
第10話 | 霧に消えた愛 | |||
第11話 | 燃える大雪原 | |||
第12話 | バルカンの双生児 | |||
第13話 | 黄金大作戦 | |||
第14話 | 木星ベムの襲来! | |||
第15話 | シンクロン凶惑星 | |||
第16話 | 銀河の死美人 | |||
第17話 | 怒りのクーガ | |||
第18話 | 星影の子守唄(ララバイ) | |||
第19話 | 襲撃のメロディー | |||
第20話 | 甦った復讐鬼 | |||
第21話 | 誓いのWネック | |||
第22話 | 暗殺指令ヌビア | |||
第23話 | ヌビアは笑う | |||
第24話 | 勝手にしやがれ | |||
第25話 | 天王星は死の匂い | |||
第26話 | もいちどブルース | |||
第27話 | カルナバルの嵐(前編) | |||
第28話 | カルナバルの嵐(後編) | |||
第29話 | たそがれの挑戦者 | |||
第30話 | 殺るのは奴らだ(前編) | |||
第31話 | 殺るのは奴らだ(後編) | |||
第32話 | 祈りの銀河 | |||
第33話 | 金環食に別れ歌 | |||
第34話 | その名はカーメン | |||
第35話 | 水星大抗争(前編) | |||
第36話 | 水星大抗争(後編) | |||
第37話 | 木星破壊宣告 | |||
第38話 | アステロイドの攻防 | |||
第39話 | ABAYO |
主要スタッフ
- 制作
- 国際映画社
- チーフディレクター
- 四辻たかお
- キャラクターデザイン
- 小松原一男
- メカニックデザイン
- 樋口雄一
- 音楽
- 山本正之
メモ
- 2000年に放送された『タイムボカンシリーズ・怪盗きらめきマン』のED主題歌「フラランランデブー」の3番の歌詞にブライガーの名が出てくる。これは同曲の作詞・作曲を手掛けた山本正之氏のお遊びである。
- 冒頭のナレーションは2016年放送予定の「銀河神風ジンライガー」にも改変された上で継承されている。
商品情報
DVD
小説版