無敵鋼人ダイターン3

2014年3月26日 (水) 12:49時点における無頼王 (トーク | 投稿記録)による版

概要

無敵シリーズの第二作目で、富野由悠季監督作品の一つ。
前作の『無敵超人ザンボット3』は暗く救いの無いストーリー展開だった為、今作は至るところにギャグやパロディが散りばめられている明るい作風が特徴。
企画担当者を以てして「こんなにいい加減な話はない」と言われる程、設定面でもきっちりした作り込みはせず(初期にはダイターンが普段どこに格納されているか、すら設定されてなかった)「面白ければ良い」をテーマにして、前作からのメリハリを利かせる為に「和製007」をイメージしつつ徹底した娯楽活劇として仕上がっている。
名作映画のパロディも随所に見られ、例えば第1話で万丈がスパイスーツの下に着込んできたタキシードに早着替えするシーンは1964年公開の007シリーズ「ゴールドフィンガー」の冒頭部が元ネタ。
しかし、時にはシリアスな場面もあり、また最終回は、万丈の台詞等かなり意味深な展開となっている。

万丈役の鈴置洋孝やレイカ役の井上遥、ギャリソン役の北村弘一、ドン・ザウサー役の山内雅人などの主要なキャストが故人となっており、コロス役も代役であるなどオリジナルキャストの新規音声録音が難しい状況となっている。

スパロボ展開当初の1990年代は、映像ソフト等の資料が相当不足していたらしく、インタビューで寺田Pが資料を集めるのに苦労したと語っている。初期の作品ではメガノイドが敵ユニットとして登場しなかったり、破嵐財閥というスパロボオリジナル設定が存在するのもこのあたりが理由なのかもしれない。

ストーリー

宇宙開拓の為に、サイボーグ処置を施した人間『メガノイド』が人類に反乱を起こす。そのメガノイド達に破嵐万丈ダイターン3を駆り、立ち向かってゆく。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

万丈の関係者

破嵐万丈
ギャリソン時田
三条レイカ
ビューティフル・タチバナ
戸田突太

メガノイド

コマンダー・サンドレイク
第1話に登場。メガノイド改造用の美女集めのため、美女コンテストを開催。
コマンダー・ネロス
第2話に登場。人間牧場を作るため、反重力装置で地面ごと市街地を奪おうとする。
コマンダー・ベンメル
第3話に登場。SRW出演歴は長いのでファンにはお馴染み。メカマニアのメガノイド
彼については「ベンメルコレクション」も参照。
コマンダー・ダストン
第7話に登場。メガノイドの人員を増やすべく、テレポートマシンで都市ごと人々を拉致しようと企む。
コマンダー・ゼノイア
第15話に登場。ドンを独占するコロスに嫉妬する。
コマンダー・ミレーヌ
第26話に登場。ベンメル同様にスパロボ出演歴は長い。脳波コントロールが十八番。
コマンダー・エドウィン
第27話に登場。かつては万丈にもマジックを教えたマジシャンであった。
破嵐万丈と供に『機動戦士ガンダム』第14話にゲスト出演している。
コマンダー・ベルトリー
第28話に登場。羽虫を使いダイターン3の動きを封じ込める。
コマンダー・アイサー
コマンダー・リサー
第29話に登場。アイサーが赤でリサーが青。アイサーは万丈に恋をしてしまう。
コマンダー・トーレス
第32話に登場。オモチャマニア。
コマンダー・キドガー / 木戸川
第37話に登場。元々は万丈の親友であった木戸川メガノイド化した人間への対応としては珍しく、最後に万丈は彼との友情を復活させた。
コマンダー・ネンドル
第39話に登場。変装能力が特徴。サンアタック乱れ撃ちで屠られたのが彼。

支配者

ドン・ザウサー
コロス

その他

プロフェッサー・ミナモト
ソルジャー
メガノイド一般兵
作品によっては「メガノイド兵」表記のことも。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ダイターン3

ダイターン3
ダイファイターダイタンク変形する他、分離形態のマッハアタッカーも登場。
量産型ダイファイター
量産型ダイタンク

メガノイド使用兵器

アイアイ
SRWでは主にソルジャーが搭乗。
メッタンガー
合成獣アニヘルム
遺伝子操作で造られた合成生物をメガノイドに改造し、更にメガボーグとしたもの。
デス・スパイダー
偽ダイターン3
究極戦車ニーベルゲン
ブッターギルン

メガボーグ

メガボーグ・サンドレイク
メガボーグ・ネロス
メガボーグ・ベンメル
メガボーグ・ダストン
メガボーグ・ゼノイア
メガボーグ・ミレーヌ
メガボーグ・ベルトリー
メガボーグ・エドウィン
メガボーグ・アイサー
メガボーグ・リサー
合体巨大メガボーグ
メガボーグ・トーレス
メガボーグ・キドガー
メガボーグ・ネンドル
メガボーグ・コロス
巨大ドン・ザウサー

その他

マサアロケット
今のところユニットアイコンのみの登場。第2次αでは戦闘データも存在していた。

主題歌とBGM

「カムヒア! ダイターン3」
オープニング曲。

登場作と扱われ方

敵であるメガノイドが登場しないことが多いためかまともに原作再現がなされたことは殆ど無く、いるだけ参戦になる確率がかなり高い。ただし主人公の万丈自体はストーリーに多く絡むので存在感は大きい。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
第4次スーパーロボット大戦
書籍『一生楽しむ本』に、最も資料集めに苦労した作品だと明記されている。スタッフ個人が所有していた資料を元にした『闘将ダイモス』より苦労したという事になるが…?
スーパーロボット大戦F完結編
Fではギャリソンのみ登場。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
ドン・ザウサーがラスボスになっている。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
スーパーロボット大戦IMPACT

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
火星のメガノイドの反乱は万丈の手により既に鎮圧されている。破嵐万丈は破嵐財閥を興して各方面(主に味方陣営)に資金援助をしており、その顔の広さは尋常ではない。お決まりの「世のため人のため~」の名乗りにはDVEが採用されている。この作品では「万丈=メガノイド」説を採用しているようで、第43話「静止した闇の中で」での万丈と碇ゲンドウの会話や、最終話における万丈とユーゼスの会話で暗に示されている。
スーパーロボット大戦α外伝
破嵐財閥がイージス計画の援助やJ9への依頼の支払いを行っている。寺田Pから「主人公が不在だが、万丈を想定した」と言われる程に主人公している。隊の中心で常にリーダーシップを発揮し、ラスボスにDVE付きの専用タンカを切るなど優遇されている。相変わらず目立ち、強い。
第2次スーパーロボット大戦α
中盤にてメガノイドが復活し、万丈が身を軽くするために破嵐財閥を解体する。
第3次スーパーロボット大戦α
前作で破嵐財閥を解体したことにより、ブルーコスモスの動きが見え、万丈がその動向を探っていた。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
今回も原作再現はされず、メガノイドも倒されたのかまだ存在しているのか不明。相変わらず万丈は目立つが。
第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
Zの続編だがやはりいるだけ参戦。万丈たった一人の参戦である。それでも「あれがZEUTHの快男児、破嵐万丈か…!」と噂されるなど注目度は抜群。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
メガノイドが登場する数少ない作品だがルート選択によっては一度も出会わずに終わる。
スーパーロボット大戦R
家庭用ゲーム機での単発作品としては2012年現在では本作で最後で、第2次αから第2次Z 再世篇までにの王道シリーズのみで一応レギュラー参戦となる。

単独作品

スーパーロボット大戦64リンクバトラー
スーパーロボット大戦モバイル
モバイルでは有るが、『R』以来から約10年振りの単発作品での参戦。

用語

特殊鋼Da
ダイターン3の装甲に使用されている特殊鋼。
破嵐万丈邸
破嵐万丈が住んでいる豪邸。
シン・ザ・シティ
破嵐万丈邸が存在する街。
小説『破嵐万丈シリーズ』の設定によると、東京湾に存在する人工島とのこと。
メガノイド
人間を宇宙で活動できるように改造したサイボーグ破嵐万丈の父・破嵐創造が生み出した。ドン・ザウサーを首領とし、人類のメガノイド化を推し進める。火星に本拠地をおく。万丈の母と兄は創造の実験の犠牲になっている。
ソルジャー
メガノイドの一般戦闘員。男性タイプ、女性タイプ、学者タイプがある。
コマンダー
メガノイドの戦闘隊長。ソルジャーと違い、マクロ細胞の力でメガボーグ化出来るのが特徴。
メガボーグ
コマンダーが巨大化した形態。
これを模した戦闘ロボット「メガロボット」も存在する。
ベンメルコレクション
コマンダー・ベンメルの集めたメカニックのコレクション。
デスバトル
コマンダーが使用する戦艦。使用するコマンダーによってそれぞれ姿形や機能が違う。戦闘力もメガボーグに次ぐほど高く、ダイターンと激戦を繰り広げることもある。
破嵐財閥
SRWオリジナル設定。

主要スタッフ

制作
日本サンライズ
監督
富野由悠季
キャラクターデザイン
塩山紀生
メカニックデザイン
大河原邦男
音楽
渡辺岳夫
松山祐士

商品情報

DVD

小説(破嵐万丈シリーズ)

話題まとめ

次回作『機動戦士ガンダム』に登場するハロホワイトベースは、元々本作に出す予定だったものである。

資料リンク

リンク