ラクス・クライン
ラクス・クライン(Lacus Clyne)
- 登場作品
- 声優:田中理恵
- 種族:地球人(コーディネイター)
- 性別:女
- 生年月日:C.E.55年2月5日
- 年齢:16歳⇒18歳(DESTINY時)
- 身長:158 cm⇒160 cm(DESTINY時)
- 体重:53 kg⇒46 kg(DESTINY時)
- 星座:水瓶座
- 血液型:B型
- 髪色:桃
- 瞳の色:水色
- 髪飾り:2枚重ねの三日月型のピン留め
- 出身:プラント アプリリウス市
- 所属:プラント→クライン派武装組織→プラント最高評議会議長
- 好きなもの:歌う事、ブディック通い
- キャラクターデザイン:平井久司(シリーズ共通)
『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物にして、エターナルの艦長。プラント最高評議会議長シーゲル・クラインの一人娘で、プラントではアイドル歌手として絶大な人気を集めている。プラント評議会国防委員長・パトリック・ザラの息子であるアスランとは婚約関係にあり、彼自作のハロを多数貰っている。なかでもアスランから直接貰ったピンクハロについては「ピンクちゃん」と名付け、特に愛着を持っている(『SEED』を通じての彼女のイメージカラーはピンク)。
性格は天然で自由気侭。気軽にブティックに通うなど、時に自身がVIPであることを認識していないかのような行動を取り、周囲を困らせることもある。しかし単なる天然というわけではなく、強い意志と高い判断力・決断力を兼ね備えている。父シーゲルが暗殺された時にも動揺を見せず、独自に反体制組織を立ち上げた(尤も、キラの前では緊張が解けたのかその事で涙を流した)。キラやアスランが事あるごとに悩むのとは対象的な、ガンダムSEED全体における「確固たる意思表示」を象徴するキャラクターと言える。
これらの実力は特に『SEED DESTINY』中盤以降において如何なく発揮され、最終的にはプラント国民から歌手としての人気以上の支持を得るようになる。しかし「ラクス・クライン」という名が持つカリスマは既にラクス個人から大きく離れていっている事が小説版で語られており、ラクス自身もその事を感じ取っていたようである。
機動戦士ガンダムSEED
ユニウスセブン視察時に地球連合軍によって宇宙船が破壊され、漂流していたところをアークエンジェルに助け出される。そこで戦いに悩むキラ・ヤマトと出会い、その後ナタルの人質作戦に苛立ちを覚えたキラによってザフト軍に引き渡された。暫く後、アスランとの戦闘で重症を負い、秘かに助け出されたキラがプラントの自邸に搬送されたことで再会、彼の心身回復の手助けをする。彼女との会話により再び戦場へ戻る決意を固めたキラに対し、ラクスはプラントで極秘に開発されていたフリーダムガンダムを託し、無意味な戦いを止めるという志を共にする同志となる。
その後、フリーダム強奪の手引きをしたことで反体制分子とみなされ、父シーゲルはパトリック派により暗殺。彼女も指名手配を受け、追われる身となる。しかし持ち前の行動力により、父の意思を継いでクライン派を纏め上げ、主要メンバーであるバルトフェルドと共にエターナル強奪に成功。以後、三隻同盟の牽引役として終戦まで戦い抜いた。
元はアスランと許嫁の関係にあったが、前述のプラントでのキラとの再会以降はキラとは志を共にする関係となり、終戦後は彼と共にオーブで暮らすことになった。尚、キラ、アスラン、カガリと同じくSEED因子の持ち主でもあり、ヤキン・ドゥーエ戦役でSEEDに目覚めているような描写がある。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
終戦後も彼女は反体制活動を行った人物として手配されている身であった為、キラやマルキオ導師と共にオーブ連合首長国で隠遁生活を送っていた。しかし謎の暗殺部隊に命を狙われ、その首謀者として、自身の替え玉を手元に置いているデュランダルに不信感を抱く。その疑念に答えを出すべく、修復していたフリーダムの封印を解除し、キラやマリューと共に再び独自行動を開始する。
その後彼の目論見が明らかになると、ラクスはその野望を止めるべく再びクライン派を率い、密かにファクトリーで新型モビルスーツ(ストライクフリーダムガンダム、インフィニットジャスティスガンダム、ドムトルーパー)の開発を手配。その後、オーブ連合首長国代表首長となったカガリ・ユラ・アスハの諸政演説時に再び歴史の表舞台に姿を現し、デュランダルの下にいるラクスは替え玉であると発言。更にデュランダルの考えを真っ向から否定、彼と全面対決の姿勢を取る。
そのミーアとは月面都市コペルニクスで直接対面する機会を得、彼女を肯定して和解するが、直後にミーアはラクスを庇って死亡してしまう。その出来事もあり、デュランダルを否定する意志をより一層強くした彼女は、キラやアスランと共に彼の野望を挫き、彼を討ち果たす事で地球-プラント間の停戦を実現。その後はプラントに戻り、評議員の一人(議長?)として政治の舞台に身を置くこととなった。
総評
行動の基本原理として「力なき正義は無力」との信念があり、必ずしも話し合いのみで平和を得られないことを悟っているのか、武器を振りかざすことに迷いはない。また、「想いだけでも力だけでも駄目」という言葉通り、「力だけの正義」も否定している。
しかし、戦場では責任ある行動を取ったにも拘らず、終戦後は本来彼女が行うべきザフトの体制維持という仕事を放棄し、隠遁したことについては否定意見が多い。ただし、プラントでは無く、オーブにいた理由がまったく明かされていない為、雲隠れとも戦後、秘密裏に裁判を受け追放処分を受けたからとも言われている。後者の場合、ザフトの体制維持という仕事を放棄したという指摘は的外れとなる。TV版では特にフォローはないが、小説版ではキラの心の傷を癒すと共に自身も少なからず心に傷を負ったための選択とされている。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではミーアが影武者としてデュランダルに利用されるという事態に陥り、そのミーアも死亡するという悲劇的な結末を迎えてしまう。さすがにこの点については責任を感じている(この件も小説版で細かく描かれており、終戦後にプラントに留まっていればミーアがデュランダルに利用される事も死ぬ事もなかったと悔やんでいる)ようで、カガリやミーアに後押しされたこともあり、終戦後はザフトへと戻って本来あるべき平和への模索を取った。
また、武力によって解決しようとする描写ばかりが目立つ点もよく指摘される。彼女は『SEED DESTINY』中盤以降、ザフトの最新鋭機を秘かに入手するなどかなりの行動をとっているのだが、それ以外の手段に注力していれば発生させずに済んだと思われる戦闘が多い。終盤におけるミーアのプロパガンダ放送の際も、放送に割り込んだためにミーアを危険に晒し、かといってデュランダル体制を崩そうとすることもしなかった。最も、この時点ではラクスにとってはミーアはただのデュランダルの言う通りに動く自分の偽者でしか無いため、ミーアの安全を保障する義務も義理もない。
このように“才覚がありながらも戦争回避のための行動をしない"、"観念的な反戦論を唱えつつも、力ずくで敵対者を黙らせようとしているように見える”という点に批判が集中する人物である。これらの点から視聴者に“悪女”または“腹黒”のレッテルを貼られることも多い。
総合すると、『SEED DESTINY』本編があらゆる点について描写不足なこともあり、純粋に語られる事は少ないキャラクターである。セリフについても、どうとでも取れるものが多い。
スパロボシリーズにおいて
前半はシナリオのみ、後半は艦長という、原作と全く同じ登場の仕方をする。普段の喋りは丁寧でやや不思議ちゃんが入っている感じだが、その実クライン派代表としての自身の立場も認識しており、戦闘に臨むと人が変わったかのごとく毅然とした口調になる。同じく通常時と戦闘時のギャップの大きいミスマル・ユリカとの会話は必見。ちなみにSEED能力はきちんと所持している。が、それを含めてもSEEDを持たないバルトフェルドの方が強いと評される(『J』では戦艦向きでない低い防御値、及び被弾すると気力が下がる性格設定の問題で、トータルで見ればバルトフェルドの方が優秀であった)。『K』では強気になったので、艦長としての資質はかなり改善された。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- SEED初参戦作品。後半、原作と同じ流れで仲間になる。本作では熱気バサラの影響で歌う事への悩みを抱き、戦いに身を投じた事になっている。エターナルの艦長として固定されているが、能力の低さ故に戦闘には向いていないので、優秀な補助系コマンドで自軍をカバーするのが主な役目。ゲーム中でも名の知れた歌手ではあるが、作曲などはしていなかったためか劇中のキーポイントである曲『GONG』の作曲には一切関与していないが、バサラは『GONG』のセッションを行う相手として彼女とマイクを真っ先に挙げている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- ZシリーズではDESTINY準拠。原作中盤の愚連隊ぶりが忠実に再現されているため、ルートによっては自軍から敵視される。他作品の女性や指導者から絡まれることも多く、ギム・ギンガナムからは「お前の歌で戦いが広がる」「戦乱の歌姫」と言われ、更にハマーンが仲間に加わったときには『危険な女』だと評された。
相変わらずエターナルのメインだが、被弾しても気力低下なし、防御値の大幅向上、SEEDの強化、艦長効果が「隣接する味方小隊の攻撃力+10%」と非常に強力、サブパイロットにメイリンも追加と、ある程度前線でも使用可能になっている。なお今回ミーティアは合体攻撃扱いだがストライクフリーダムのミーティア・フルバーストではまさかの彼女のカットインの演出もありファンを驚かせた。
精神面は補助系ばかりだが非常に優れている。ただし、同時期に仲間になるディアナと似たような感じであり、出撃枠の取り合いになる事も。なお、エターナルは空Aだが、ラクスは空Bなので養成した方が良い。 - 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 次元震には巻き込まれていたようであり、ストーリーには全く絡まないが中盤のあるイベントで顔見せ程度に登場。なおラクスが参戦しないのは本作が初。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 本作でエターナルの指揮官として復帰。自軍と合流するまでは各地の戦場で難民と交流していたらしく、そこで歌を披露していたのをグレイスに目を付けられていた。ミーアの一件からか、歌を誰かの野望に利用させる事をよしとしない信念はより強く芽生えており、純粋にファンや人々の平和の為に歌うランカやマリナ達に敬意を払うと同時に、それを利用するグレイス達に対して真っ向からその考えを否定している。なお、汎用カットインは全身が映るものに変更されている(第3次αのものからハロと背景を除いたような物だが、笑顔だから割れているとなんか怖い)が、合体攻撃時のカットインは演出変更の関係で削除されている。何気に空適応がAに改善されている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- SEED準拠。参戦第2作。扱いはほぼ原作通り。ミスマル・ユリカと妙に意気投合する。後半で仲間になるが、性格(「冷静」。被弾で気力低下)と低い防御が災いしてバルトフェルドとパイロットを交換されている事も。乗機エターナルはサポート役として優秀なのでバルトフェルドがパイロットだと使い勝手が改善される。
- スーパーロボット大戦W
- SEED準拠。後半でスポット参戦するが、フレイを助けた際のゴタゴタで火星の後継者に誘拐される。が、彼女が歌った歌で逆に火星の後継者達の戦意を削ぐ事に成功する。その後、エターナルの修理の完了と共に仲間になるが、相変わらずの性格「冷静」のお陰で使い辛い。しかも、今回はメインパイロット固定。本当に使い辛い。防御が現実的なレベルにまで上がったのが唯一の救いか。
- スーパーロボット大戦K
- DESTINY準拠。原作通りの行動を行うので、カガリ共々部隊の頼れるリーダーになりみんなに尊敬されている。一方で、中盤まで完全に音沙汰がなく(フリーダムやジャスティスの準備に専念していたと思われる)、ミーアを偽者と暴き立てることもないため、彼女と対立する理由が消滅した。暗殺騒動も起こっていないと思われるので、最初からデュランダルには懐疑的だったようだ(原作では暗殺騒動が起こったためにデュランダルに疑惑の目を向ける)。本作ではキラ達に救出されたミーアに影武者を依頼して自身は戦場に立ち続けるのだが、後半のファフナールートではそのために表立って部隊の指導者として立てないという弊害が発生してしまった(そのため、連合軍との交渉はカガリが全て押し付けられたようだ)。携帯機では遂に性格が「強気」になった上にSEED発動による攻撃力増加によりエターナルを使いこなせるようになった。攻撃系精神コマンドの不足はサブに復帰したダコスタが補ってくれる(SPが少ないのが泣けるが)。何気に愛を覚えるのが一番早いキャラ。ストライクフリーダムのミーティア・フルバーストでは特殊なトドメ演出がある。
- スーパーロボット大戦L
- 今回のDESTINYのストーリー改変に彼女も地味に巻き込まれており、エンジェルダウン作戦時はまだアークエンジェルにいた。そのため、LOTUS及びミネルバとの交渉では自らの所在と暗殺未遂の件をLOTUS側に明かす展開になっている。また、原作における「二人のラクス」での世界にミーアが偽者である事を暴露するイベントはメサイア攻防戦で発生する。
- 乗機となっているエターナルの便利さに加え、祝福、応援、脱力とサポート用の精神コマンドが充実しており、出撃枠があるならば出撃させておいて損は無い。SPが少ないのが難点なので集中力とSPアップを優先的に付けたいところだが、同じくらい便利な精神要員で参入が圧倒的に早いルルなどの競合相手がいる。
- 戦闘面では、直感はあるものの能力としては普通。SEEDを持つので単体火力はマクロス・クォーターと並んで強力だがそれだけで、撃墜=敗北となる戦艦である事も相まって、前線に出る事は難しい。
- スーパーロボット大戦UX
- DESTINY準拠。今回は原作終了後のためか、プラントの議長になっており裏方としてサポートに徹しているためNPC。不参戦になったのは第2次Z破界篇に次いで本作で2度目。
- EDでは刹那達とともにELS本星へと旅立つキラを見送った。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- DESTINY準拠。概ね原作通りだが、物語視点が終始キラ側のため、扱いは良い。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
典型的な援護タイプ。SEED序盤での天然系の性格から「脱力」、原作での「コックピットは外してくださいね」というセリフから「てかげん」を持つ。DESTINY名義で参戦した際にも脱力を持っているが、この作品のラクスは戦慄のイメージが強い。
- 第3次α
- 祝福、応援、直感、てかげん、脱力、愛
- J、W
- 応援、信頼、祝福、愛、覚醒、補給
- Z
- 祝福、応援、てかげん、脱力、希望
- K
- 応援、偵察、祝福、愛、覚醒、補給
- L
- 祝福、応援、てかげん、脱力、直感
特殊技能(特殊スキル)
- SEED、SP回復、援護攻撃
- SEEDにより最終命中・最終回避に強烈な補正を得る事が出来るのが強みだが、肝心のラクスと乗艦のエターナルがどうしようもない性能の為、活かしにくい。パイロット養成、機体改造は必須である。第3次αでは養成不可能となったSP回復を持っている貴重なパイロット。
小隊長能力(隊長効果)
固有エースボーナス
- 隣接する味方の与ダメージ1.1倍。
- 第2次Z再世篇でのエースボーナス。Zでの小隊長能力がそのまま採用となった。
パイロットBGM
人間関係
- シーゲル・クライン
- 父。後に志を受け継ぐ。
- マーチン・ダコスタ
- バルトフェルドの部下。アークエンジェル隊と交戦し、敗れた後にクライン派と接触し、その志に共感。クライン派に付く。バルトフェルドをクライン派に引き入れたり、アスランを救出したりと、影の功労者である。
- アンドリュー・バルトフェルド
- ザフトのアフリカ方面軍の司令だったが、敗北。その後、ダコスタによってクライン派に引き入れられる。パトリック派を装ってエターナルを奪取した。
- キラ・ヤマト
- 作品の主人公。スーパーコーディネイター。ガンダム強奪時にたまたま居合わせてしまったために巻き込まれてしまう。自身がコーディネイターであり戦う力を持つために、仲間を守るためにガンダムに乗り戦うことを選ぶ。ラクスと運命的な出会いをし、いつの間にか惹かれ合っていた。尚、「DESTINY」時ではまだアスランと婚約関係にあるとザフト関係者からは思われていたが、プラントへキラと共に帰還すると彼との関係を周囲に公にする事となる。
- ハロ
- ラクスと一緒にいる小型ロボット。なぜか宇宙世紀の名台詞を吐く。なお、作ったのはアスランで、自宅に山のようにある。色も様々。勝手に部屋のロックを解除して脱走することもあった。
- アスラン・ザラ
- 元許婚。ガンダム強奪作戦の一員でありイージスに乗る。キラの友人で幼馴染であるが戦場で幾度も刃を交えることとなる。後に戦争に疑問を持ち、彼女との問答の後にプラントからの離反を決意。ジャスティスに乗ってキラの側につく。その後は仲間としての付き合いとなる。
- カガリ・ユラ・アスハ
- オーブを引き継いでない時はラクスの方が立場が上であるが、2年後は「女」としての対等の付き合いになっていた。ラクスとキラにオーブでの邸宅を与えたのは彼女であり、いろいろ世話されているところもある。なお、ラクスは「カガリさん」と呼ぶが、カガリは「ラクス」と呼び捨てにする。
- フレイ・アルスター
- 原作では彼女から一方的に嫌われていたが、Wでは彼女の命を救う。
- ミーア・キャンベル
- デュランダル議長が仕立てたラクスの替え玉。ある意味時代に翻弄された人物。小説版では彼女の死後、ラクスはミーアの手記から彼女の純粋に世界のために歌おうとしていた事を知り、悲しみに暮れる。また、小説版ではキラと共に隠居するという安易な選択の結果、ミーアがデュランダルに利用され、彼女の死を招いたと自らの選択の過ちを嘆く。
- ギルバート・デュランダル
- ミーアの一件もあり、最大の敵となる。
- ロウ・ギュール
- アッシュ・グレイ
- 直接は関わらないが、パトリック・ザラの命令でラクスの命を狙う。彼は「ラクス・クラインは『死人』を増やしているのだ」という発言をしている。ザフトでは未だラクスへの信奉者がいて、無秩序な混乱を招いているというのが理由だが。しかし、アッシュ自身は特にこの発言に何らかの信念を持っているわけではなく、敵対者の抹殺の口実にしているだけである。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- Zでは、エゥーゴ兼ZEUTHの代表である彼の考えに同調し、傘下に下る。
- ブライト・ノア
- 第3次αやZでは、味方部隊の総司令官である彼の指揮下になる。
- カミーユ・ビダン
- Zでは、彼がシンを叱り飛ばした言葉をハリー・オードから聞かされ、今までの自分の行いを振り返り、反省した。
- ハマーン・カーン
- Zでは彼女の心の中で「危険な女」と評され、「デュランダルが危険視する何かを持っている」とも言った。その何かとは一体何なのだろうか。
アナザーガンダムシリーズ
- リリーナ・ドーリアン
- 互いに物語におけるポジションに似通った点が多い事もあり、共演作品では絡む事が多い。第3次αでは懇意に通信で会話をしている場面がある。Lではメサイア攻防戦で共にデスティニープラン反対の演説を行い、EDにおいてもカガリを交えて平和演説を行う。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト、オルバ・フロスト)
- Zでは彼らの攻撃から身を挺してミーアを守り、彼らを「自分で自分を偽者に貶めた者」と断じ、一喝した。
- ディアナ・ソレル
- Zでは後半に彼女と戦争終結に向けて行動を共にする。両者とも正統なヒロインポジションにいるものの、悪女とされる見方がある点も共通。第2次Z 破界篇では平行世界に飛ばされた後、彼女と合流し行動を共にしていた模様。
- ギム・ギンガナム
- Zでは彼に「戦乱の歌姫」、「お前の歌は戦いの歌」等と呼ばれる。ラクスの真意はともかくとして、決して間違っているとも言い切れない言葉である(上記アッシュの発言に近い)。なお、最終話ではジ・エーデルにも似たような言葉を浴びせられる。
- マリナ・イスマイール
- 『第2次Z 再世篇』で共演。一時的に行動を共にし、「平和の歌」を彼女に託す。
マクロスシリーズ
- 熱気バサラ
- ジャンルこそ違うが、一歌手として歌で戦いを止めるバサラを強く尊敬している。第3次αのラクスはバサラの影響で戦う事を決めた事になっている(後述)。
- ミレーヌ・フレア・ジーナス
- 第3次αで「ミレーヌの歌が好き」とラクスが発言している。
- リン・ミンメイ
- 第3次αでは彼女の事も尊敬しており、歌で戦いを止めたミンメイに「進む道を見つけた」と発言する。SC2の最終話でも彼女とサラと共に歌を歌う場面もあり、EDでも彼女とジョイントしている。
- シャロン・アップル
- 第3次αではジブラルタルで彼女とジョイントする予定だった。
- サラ・ノーム
- SC2の最終話にて、ユキムラによって放たれた破滅の波導の第一射を食い止める綾人を助ける為にムートロンエネルギーを完全開放しようとする洸を助けるべく、彼女やミンメイと共に歌を歌い、ムートロンエネルギーの開放を助ける。
- シェリル・ノーム、ランカ・リー
- Lでの歌姫仲間。グレイスとの決戦にて失意に沈みそうになった彼女達をミーアと共に励まし、激励のメッセージを送った。第2次Z破界篇で対面した際にも、両者へ同様の励ましを送っている。
- グレイス・オコナー
- Lではあまり関わりはないが、『第2次Z 再世篇』における仇敵。『破界篇』のED時点で彼女に目を付けられており、プロデュースを持ちかけられるも、その邪な面に気付いてかラクスはそれを拒絶し、彼女のやり方を否定する。
リアル系
- ミスマル・ユリカ
- 天然ボケ同士で波長が合うらしく、Jで意気投合する。
- 北辰
- Wでは彼に拉致されてしまう。
- 草壁春樹
- Wでは火星の後継者の一斉蜂起の為に彼に利用されそうになるが、逆にラクスとテッサはこれを逆手にとって彼らの戦意を消沈させた。
- テレサ・テスタロッサ
- Wでは共に火星の後継者に捕らえられた際、協力して彼らの戦意を消沈させた。
- 相良宗介
- Wでは彼は自分はラクスの歌が好きだとでたらめで言っている。実際彼がラクスの歌をどう思っているのかは謎。
- イッシー・ハッター軍曹
- Kにて仲が良くなる。ちなみにハッターはものすごくデレデレしている。
スーパー系
- ギムレット
- Wでは彼に拉致されそうになる。
- ひびき洸
- SC2の最終話にて、ムートロンエネルギーを完全開放しようとする彼に力を貸す。
- 兜甲児、剣鉄也、紅エイジ
- Zのifルートにて彼らに自分たちの今までの行いを徹底的に非難されてしまう。
- クライン・サンドマン、不動GEN
- 第2次Z 破界篇では、彼らと共にイゴールコンツェルン主催のパーティーへと赴く。彼らとの対話で、前戦での自らの行為を未だに悔やみ続けている事を吐露していた。
- 菅原マサキ
- Lではラクスをセントラル、およびその協力者の障害とみなし、デュランダルを介してラクスを始末しようとした。
- クリストファー・ルーベンス
- UXでは彼の要請を受けレクイエムの修復作業を行った。
バンプレストオリジナル
- ジ・エーデル・ベルナル
- 上記の通り、彼に「平和の歌姫を名乗っておきながらいつも戦いの中心にいる」などと言われ、挑発・嘲笑される。
名台詞
- 「あなたが優しいのは、あなただからでしょう?」
- SEED、アークエンジェルでの会話。
- 「昔、母に言われました 世界はあなたのもので そしてあなたは世界のものなのだと 生まれ出てこの世界にあるからにはと……あなたを見つけて、私は幸せになりました」
「あなたにいてほしい。わたくしは…」 - スペシャルエディション3「鳴動の宇宙」の追加カットでメンデルから帰還後出生の秘密を聞かされて激しいショックを受けたキラを母からの言葉と自身の想いを伝えて励ます…。キラにも気持ちは通じたようだが、元婚約者であるアスラン役の石田彰氏は収録当時「アスランには聞かせられない」と言っていたとか。
- 「戦闘を止め、道を空けなさい!」
- DESTINYでのセリフで、原作・スパロボ通じてのラクスの決まり文句の一つ。対象はザフトなのだが、彼らの耳には届かない。ちなみに他のゲームではこう言いながらミサイルを発射したりもする。
- 「みなさん、とっても元気で楽しそうですわ」
- 小説版にて、アークエンジェル内でディオキアで行われたミーアのライブを見ての感想。台詞だけだと何の事はないが、実はこの時のラクスは顔は笑っているが、眼は怒り狂っている状態で、そのあまりの迫力に隣にいたカガリが思わず引くほどであった。この場面を漫画にしたら笑顔のまま額に怒りの四つ角マークが浮かんで顔にシャドウがかかり、背景に「ゴゴゴゴ・・・」という効果音が付くだろう。まぁ、アイドルとしての自分がそっくりそのままミーアに奪われてしまったのだから無理はない。
- 「知りません」
- こちらは、TV版でミーアのライブを見た時の台詞。怒りの表情を見せているが、小説版程の迫力は無かった。
- 「まず決める。そしてやり通す。それが何かを成す時の唯一の方法ですわ、きっと」
- 大事な部分で使われる事が多い台詞。だが、原作では風呂の中でカガリに水をひっかけた時の台詞である。
- 「忘れないわ、ミーアさん…貴女の事は、決して」
- ミーア死亡の際に。
- 「この艦(ふね)よりもオーブです。オーブはプランに対する最後の砦です。守らなければ世界は飲み込まれる。決して失うわけにはいきません。 わたくしたちはそのためにここにいるのです」
- DESTINY最終回、レクイエムの発射が迫る中、ミネルバ隊の猛攻の前に苦戦している最中、キラからの「ここは自分たちで抑えるから(先に)行って」という提案に対して、エターナルのことを想いためらうマリューに対して。
迷台詞
- 「では、お昼はどこで食べましょう? おすすめはありまして?」
- 何でもない台詞のようだが、実は小説版で、プラントにおいてミーアの呼び出し(無論罠である)を受けた後、アスランの運転で向かっている最中の台詞。危機感がないにも程がある。しかもキラはもとより、同行して来ていたメイリン(彼女は戦闘訓練を受けた軍人なのだが…)まで乗り気。トドメにキラは「みんないるから大丈夫」とスパロボが感染したかのような天然発言を。これを聞いたアスランは「自分がしっかりしなければ」と悲壮な決意をひとり固めることに。
スパロボシリーズでの名台詞
αシリーズ
- 「私の歌は誰のために歌うのか…。そして、私の歌いたい世界はどこにあるのか…」
「それを考えた時、私の居場所は今のプラントにも連邦にもないことを知ったのです」 - 第3次αにて、歌で戦いを止めるバサラの存在を知ったラクスが戦いを決意した理由。
- 「私達は…私達は、まだ運命に屈してはいないのです…」
- 第3次α終盤でバッフ・クランとの最終決戦を制し、イデの科したひとつの試練を乗り越えた事で、生きている喜びを噛み締めるかのように呟く。
- 「私達の願いが平和の光を、希望の未来を呼ぶのです」
「人々に託された想い…今、力に!」
「あなたの怨念は、私達が消し去ってみせます!」
「この銀河に生きる全ての人々のために!」 - 第3次α最終話の逆襲時に於けるケイサル・エフェスとの戦闘前会話、及び特殊戦闘台詞。最終ステージという事もあり通常、戦闘前会話が存在しない戦艦担当のラクス&バルトフェルドにも台詞が用意されている。
携帯機シリーズ
- 「生きてください、プレアさん…。力の限りに…」
「あなたは生き続ける事で世を呪ったラウ・ル・クルーゼを否定してください」
「私からあなたに送れるものは言葉だけです…」
「でも、あなたに生きて欲しいんです。きっと…キラも…そう願って…」 - Wの第45話でキラがクルーゼと共にジェネシスの光に飲み込まれた後、余命いくばくもない自分がやるべき役目だったと後悔していたプレアに対して。
- 「ミーアさん。確かに姿や名前は偽りだったかもしれません…」
「でも、あなたの歌によって心を癒された人達がいたのは偽りではないでしょう?」 - Lの第33話より。メサイア攻防戦の後、罪悪感に苛まれ、失意のうちにあったミーアをシェリルと共に励ました。
Zシリーズ
- 「何とでもおっしゃるがいい。私も覚悟は出来ております」
- Zにおいてギンガナムから「お前が歌うは戦いの歌だ」と言われた時の反応。
- 「そう思われても仕方のない事を私達はやってきたのです…」
- Zのifルート第51話において鉄也、甲児、エイジに自分達の今までの行いを非難された際の反応。ギンガナムの時とは違い、彼女は自分達の行いが間違っていたことを自覚している為に、何も言い返せずにうなだれる結果となった。
- 「黙りなさい!自分で自分を偽者に貶めたあなた達に、彼女の歌は止められません!」
- Zのゼラバイア・ガイゾックとの決戦の際、命を振り絞って歌うミーアをフロスト兄弟の攻撃から庇い、「何故自分の偽者を庇う!?」と言う彼らに対して一喝して。直後にディアナにも厳かに一喝され、フロスト兄弟はラクスとディアナへの憎悪を露にしながら戦場を離脱し、ギンガナムもラクスとディアナの気概を認めてこの場を引き下がった。
- 「私はかつて戦いの歌を歌いました。今は自分を…私の歌いたい歌を見つめ直したいのです」
- 第2次Z 破界篇にて、イゴールコンツェルンのパーティに出席した際、不動GENに「他のZEUTHのメンバーと合流しなくていいのか」と問われたときの返答。なお、今作での彼女の出番はここだけであり、具体的にどのような行動を取ったかについては再世篇で明かされる事になる。
- 「いいえ、歌は想いです」
「誰かに対する気持ちや自分の中の感情…。それを形にしたものが歌です」
「だから、それは戦う力ではなく、戦いを止める想いになるのです」
「力だけでも、想いだけでも、世界は成り立ちません」
「私達が力であるのなら、同時に想いとなるべき人達がいるのを忘れてはならないでしょう」 - 第2次Z再世篇フロンティア船団ルート41話より。美星学園でのランカのコンサートにて彼女の歌を聴きながら、ヒイロと刹那に自分の歌への想いと、歌の大切さについてを語る。ヒイロはラクスの歌に対する持論がよく分からなかったようだが、刹那はこの言葉にマリナの歌を思い起こしていた。
- 「歌は…あなたの道具ではありません」
「あなたはいつか…歌の本当の力をランカさんやシェリルさんによって思い知らされるでしょう」 - 同じく、第2次Z再世篇フロンティア船団ルート41話より。かつて自分をトゥウィンクルプロジェクトに誘い、今またラクスをプロジェクトへと誘うグレイスに対し、静かに怒りを露わにしながら言い放つ。ランカの歌をバジュラの殲滅の為に、自分達の野望の為に利用するグレイスのやり方に、かつてミーアの歌を利用したデュランダルの比にもならないほどのドス黒いエゴを抱くグレイスに対し、ラクスも嫌悪感を抑える事は無い。グレイスはそんなラクスの言葉を一笑に付すが、後に彼女は、ラクスのこの言葉が現実である事を、身を以って知る事になる。
- 「あの方の歌は愛に満ち溢れていました」
「あの方を大切に思ってくれる人のため、あの方の歌を聞いてくれる人のため、そして、何よりも大好きな歌のため…」
「そう言った愛が、ランカさんの歌からは感じられました」 - 第2次Z再世篇48話より、ラクスがランカの歌を好きになった理由をこう述べる。クロウはこれを「男女の愛だけでなく隣人愛や人類愛も含んでいるわけか」と評した。
- 「誰かに飼われて歌う歌などに意味はありません」
「グレイス・オコナー。歌の本当の意味を忘れてしまったあなたに彼女達の歌を汚させはしません!」 - 第2次Z再世篇のゼロ・レクイエムルート55話、または黒の騎士団ルート58話におけるグレイスとの戦闘前会話での台詞。「歌」を用いた銀河の支配という野望を露わにし、それを実現せんとするグレイスに対し、その歪んだ理想を凛と否定する。
- 「誰かに飼われて歌う歌などに意味はない」との発言は、第3次αでザフトのプロパカンダに使われる事に苦悩し、自らの歌いたい世界を求めて戦いに身を投じたラクス自身にも当てはまったりする。
余談
前述の通り「天然」「腹黒」のイメージを持たれた事で、アンソロジーコミックでは散々ネタにされている。
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