グランヴェール

2013年8月19日 (月) 01:27時点におけるOchaochaocha3 (トーク | 投稿記録)による版

魔装機神 グランヴェール(Granveil)

ホワン・ヤンロンが操る「炎の魔装機神」。炎の最高位の精霊グランバを守護精霊に持ち、破壊力に優れた武器を装備している。しかし、その反面、防御力が犠牲になっているという弱点もある。ファミリアの装備数は魔装機神中最少の1機。敵に接近する際には、踵部分に炎の車輪を発生させて高速移動することが可能(αシリーズのみ)。

ヤンロンの趣味であろうか、印を切ってから使用する武器が多い。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
リューネの章の主力となる。
第4次スーパーロボット大戦
シナリオ「特異点、崩壊」で使用できるが、仲間になるのは終盤の「オルドナ・ポセイダル」から。しかもシュウが仲間になるルートでは、最終面で外れてしまう。
最初から全能力が3段階改造されている。
第4次スーパーロボット大戦S
性能は第4次と同じだが、シナリオ「特異点、崩壊」クリア後にAチームに加わり、以後外れることは無い。但し本作の仕様により、武器は無改造となっている。
スーパーロボット大戦F完結編
参戦が遅く、全く使えない。宇宙地形適応が低く、この頃には主力ユニットが固まっている。地上戦の中盤戦なら大いに活躍しただろうが。

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
本格的に見直されて、格闘射撃を両立したグランヴェール。必殺技「火風青雲剣」が非常に強力。ヤンロンの精神コマンドが優秀で、ひらめきも覚えるので対ボス戦の切り札となる。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
第1話には参戦しているが、本格的に味方に合流するのは中盤から。しかもポゼッションイベントでの離脱を経てようやく最後まで参戦という流れ。このため優秀な追加武器である光焔万丈の習得条件である撃墜数稼ぎにあまり余裕がなく、入手しそびれるケースが多い。ルートによってはヤンロンがストーリー上主役級として活躍することになるので、それに合わせて積極的に改造し、運用していきたいところ。最強クラスの攻撃力は健在である。
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
リューネルート唯一の魔装機神として参戦。もちろん地上にも出てくる。「火風青雲剣」は条件付きの追加武装で、「乱舞の太刀」に迫る威力でありながら、EN消費は「乱舞の太刀」の半分の30という破格の性能。また準最強武器の「カロリックスマッシュ」は弾数制の武器であり、経戦能力が非常に高い。最大の欠点は、「中性子ビーム」がオミットされたことで生まれた通常兵器の射程距離の短さ。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
戦闘アニメが進化し、車輪で敵に接近したり、印を切るようになった。「カロリックスマッシュ」と後半に追加される「火風青雲剣」の火力は申し分なく、ヤンロンの底力加速が便利だが、多少未来編での復帰が遅い。また相変わらずの防御面の弱さに加え、今回は燃費の悪さ、飛行不可能、「フレイムカッター」が低火力という欠点もある。

装備・機能

武装・必殺武器

プラズマソード
腰部に収納してある非実体剣。
フレイムカッター
近接戦闘用の武器。いわゆる炎の剣。『EX』では漆黒の実体剣。『α外伝』では刀身のない柄。斬りつける際は鍔元に左手をかざして炎の刀身を形成する。以後の作品から、この形が正式に採用されている。
  • LOE:「プラズマソード」のランクアップ。数値設定を誤ったのではないかと思われるほどの高い攻撃力。フル改造した暁には雑魚敵相手だと最低でも致命傷、一撃で倒すのはむしろ当たり前。その上MG消費まで低いという至れり尽くせりな性能が素敵である。形状はながらく不明であったが、DSリメイクで『α外伝』の設定を採用。ただ、柄の装飾が若干変更されている。
  • OG2nd:刀身形成の前に印を切り、三度斬りつけた後は、炎を鎮めた本体を種火(ウエポンベイ)の中に収納する。歴代で最も描写が細かい。さながら必殺技並みである。
  • ROE:ランクアップの武装がないため弱体化。他の魔装機の格闘武器と同じ扱いになったのでMGの消費はない。本作では剣を持たない左手を「剣指」(人指し指と中指を立て残りの指は閉じる)の形にして斬りかかる。

射撃兵装

パルスレーザー
レーザー兵器。『OG2nd』で両肩の砲身から発射すると判明。同作では移動後使用に全体攻撃を可能とする射撃武装として登録されているが、射程範囲が1-2と悪い意味で凄まじい。有効に使用したい場合、「高性能レーダー」などの補助が必要。
  • LOE・ROE:使用不可。
中性子ビーム / 中性子レーザー
遠くの目標を射抜く中性子(=ニュートロン)のビームを放つ。『EX』ではビームバリアで防がれる弱点を持っていたが、『第4次』では完全防御不可能なレーザー兵器に変更されている。『α外伝』と『OG2nd』では使用不可。特にOGではこの武装が無いために、長射程の単体攻撃武器が1つも無いという弱点を抱えてしまうこととなった(長射程武器自体も全体攻撃のカロリックスマッシュのみ)。
ハイファミリア / ファミリア
ランシャオが司る攻撃兵器。数は1基。魔装機神LOEでは「ファミリア」をフル改造すると登場する。DSリメイクからその形状を鳥型の戦闘機に変えた。『OG2nd』では炎を纏った突進で目標を破壊する。
  • EX・第4次・第4次S・F完結編・LOE:反りのある黒いカッター。
  • α外伝:巨大な黒豹がカッター状に変化して敵を切り裂く。
メキドフレイム
ポイントを指定し、そこに向けて波状に巨大な火柱を発生させる、射線指定型マップ兵器
  • LOE:ランクアップで敵味方識別可能となる。火柱の色も蒼に変化する。
  • OG2nd:ポイント指定後、L1・R1ボタンで射線の形を変更可能になり、さらに使い勝手が良くなっている。
カロリックスマッシュ / 電光影裏 / 電光影裏春風斬
グランヴェールに搭載された魔術兵器。『EX』では渦巻く光球を標的に撃ち出す長距離射程の消費型武器(弾数2)だった。『第4次』からENを消費して火炎流を発射する形式に変更。以後の作品では、これを基礎に新たなモーションを編み出している。「電光影裏」と「電光影裏春風斬」のふたつは、北宋期の中国や鎌倉時代の日本に足跡を残した禅僧、無学祖元の残した漢詩からの引用。全文は、「乾坤無地卓孤筇。喜得人空法亦空。珍重大元三尺剣。電光影裡斬春風。」である。「春風斬」の戦闘台詞のひとつは、これを書き下したものである。
  • α外伝:両肩の竜頭(ツインヘッド)が顎を開いて砲身を展開。砲口から火炎流を発射する必殺武器。
  • LOE:MGを消費して火炎流を発射する。DSリメイクから『α外伝』演出で固定。印を組み炎系魔方陣を足元に展開、凝縮した熱素を両肩の竜頭から撃ち出す。発射後の火炎流は交差しながら敵機を目指して飛んでいく。『魔装機神II』(ROE)では最初から下記の電光影裏となっているためか、登場しない。
  • OG2nd全体攻撃。本作唯一の長射程武器であるためか、高威力ながら10発もある。要気力だが、ツインユニットの相方はこの武装を基準に決めるといい。
電光影裏
「カロリックスマッシュ」のランクアップ。ネーミングはヤンロンによるものであろう。両肩から発射された双頭の龍が螺旋状に絡み合い、ひとつの龍となって相手を焼き尽くす。燃え上がる炎で発生した磁場の影響か、撃ち出した炎の龍は蒼白い放電を繰り返す。火力だけなら「火風青雲剣」と同等だが、射撃武器なので総合力ではこちらが劣る。『ROE』では最初からこの状態。
電光影裏春風斬
「電光影裏」のランクアップ武器。放った龍の背に乗って上空から右手の手刀を打ち込み、続けて左手の手刀で切り上げる。ランクアップによって射撃武器から格闘武器へと変化。ヤンロンの格闘能力を最大限活かせるようになる。威力は下記の2つの必殺技に劣るが、気力制限の低さと燃費で勝る。
  • POJ:最後の演出を連撃に変更。右手の手刀を横に打ちつけた後、左手の手刀で切り上げる。

必殺技

光焔万丈 / 破邪光焔万丈
ヤンロンが陰陽道を元に編み出した技。右掌から発射する火弾で目標を炎で包み込む。MGと弾数の両方を使う特殊な武器である。ただ、射程1~3と短い上に命中補正も低く、P武器でないので使い辛い。ランクアップさせることでこの欠陥は解決する。
破邪光焔万丈
抜群の使い勝手を誇る「光焔万丈」のランクアップ。組み合わせた両手を発射台にして、左手の燃え盛る炎と、右手に宿したプラズマ(熱)の塊を融合させた光弾を撃ち出す。移動後使用可。
火風青雲剣 / 却火斬奸
ヤンロンが山上からデモンゴーレムから岩石を落されて開眼した必殺技。『LOE』では、「フレイムカッター」と思しき炎の剣で切り刻まれた敵機が燃え上がるという、炎の演出がある以外は「乱舞の太刀」と全く同じ動作の攻撃であった。DSリメイクから手元に炎の剣を呼び出す際に印を切るなど『α外伝』の設定も参考にしている。演出は、目標の胴を薙いで後ろに抜けた後、2撃目に振り下ろした剣の切先から炎を飛ばして焼き尽くすというもの。召喚した実体剣は『α外伝』のものに似ているといわれている。
刀身に3個の象形文字らしきものが彫られていることがOGシリーズで判明している。しかし、普通のユーザーには最初の一文字である「火」しかわからない。
  • α外伝:印を切って手元に呼び出した実体剣を一振り。素振りで生じた黒い竜巻に巻き込んだ敵機を、旋風の中に身を隠しながら高速接近を繰り返して切り刻むというもの。呼び出した黒剣は『EX』の「フレイムカッター」に近いもの。
  • ROE:剣で胴体を薙いだ敵機を左手の掌打で突き飛ばした後、上段からの振り下ろしを追撃で叩き込む。
  • OG2nd:足元に炎を落として広げ、陣を組んだ後九字を切り、火柱の陣を展開。右手の焔から赤熱した剣を取り出し、陣から飛び出して突撃。火柱の焔が追いかけるようにして刀身を覆い、敵機の直上から逆手持ちの状態で突き刺して爆裂させる。
却火斬奸
召び出した「火風青雲剣」を手にして颯々と3つの斬撃を繰り出す技。「この剣で焼けぬ物などない!」とのこと。
宝具火風青雲剣
エルシーネとの対決を前にヤンロンが完成させた新たな必殺技。「宝具」は「ぱおぺえ」と読む(漢字表記は宝ではないので注意)。まず、九字を切りながら敵機を殴り続け、最後の「行」で腕から巨大な炎を放って敵機を吹き飛ばす。そして、その炎の中から召喚された実剣から巨大な灼熱の光を放ち、敵機を焼き尽くす。呼び出された「火風青雲剣」は、鍔元の装飾が竜の頭部へと変貌している。初めて使った際のヤンロンの台詞から技としては以前から考えていたが、それまでは使うことが出来なかったようである。また、発動時にグランヴェールが炎系魔方陣をまといながら炎に包まれる描写があり、初使用の直後に駆け付けたマサキは「ポゼッションしているのか!?」と驚いていたが、ヤンロン本人は「今の自分にポゼッションは無理だ」と返している。一時的なポゼッション、あるいはそれに近い状態にあると考えられる。
  • 備考:魔方陣をまとう描写自体は、通常形態のサイバスターが放つ「バニティリッパー・乱舞の太刀」でも見ることが出来る。両者の共通点は精霊憑依を体験していることであるため、ヤンロンが魔装機神操者として次なる段階に進んだ事は確か。精霊憑依したマサキが駆使する「真伝・乱舞の太刀」は発動時の前段階として、「二層の魔方陣が上下から機体全身を包み込む」と、明らかな区別が設けられている。

合体攻撃

太極陰陽破邪法
ガッデスとの合体攻撃。水火の複合攻撃。武器属性は射撃。ヤンロンで使用した場合、テュッティの時よりもダメージ値が落ちることを心にとめておこう。

特殊能力

剣装備
HP回復(小)
魔装機神シリーズのみ。

カスタムボーナス

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
装甲値+300、MG回復+30
弱点を埋めるボーナス。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
装甲値+200、MG回復30
装甲値の増加が少なくなり、やや弱体化。
第2次スーパーロボット大戦OG
装甲値+200、最大EN+50
やはり装甲が増強される。これで最大装甲値が2200となり、特機に近いレベルで固くなる。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

機体BGM

「炎の中華体育教師」
ヤンロン&グランヴェールのBGM。

関連機体

サイバスター / ザムジード / ガッデス
風・大地・水の魔装機神。
ガルガード / ガルガーディア
縁の深い炎系正魔装機とその兄弟(姉弟)機。