マリア・ピァ・アーモニアは『機動戦士Vガンダム』の登場人物。
マリア・ピァ・アーモニア | |
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外国語表記 | Maria Pure Armonia[1] |
登場作品 | |
声優 | 篠原恵美 |
デザイン | 逢坂浩司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
所属 | ザンスカール帝国 |
称号 | 女王 |
概要
ザンスカール帝国の女王。
帝国の最高指導者であるが、実務などの支配権はフォンセ・カガチが握っており、マリアは象徴でしかない。立場としては「機動戦士ガンダム」のデギン・ソド・ザビ(象徴=公王)とギレン・ザビ(支配=総帥)の関係に似ている。
元々はサイド1アルバニアンで活動する娼婦だったが特異能力に目覚めてからはマリアを中心とする教団(マリア光の教団)が生まれ、信者を増やしていった。その時点では人気のある市井のしがない占い師の域であったが、やがてそれをカガチが権力獲得に利用した経緯がある。以降、カガチの行い(ギロチンなど)は認めなかったが、既にマリアにそれを止める術は持ち得なかった。
彼女自身、特異的ニュータイプ或るいはそれとは別質の超能力者であり、自身から照らされる光によって怪我や難病を抱える患者らを回復させるという特殊能力があり、大規模に効果を与える事ができるがそれ相応に体力を消費してしまう[2]。
終盤、エンジェル・ハイロゥを利用して人類の統合を目指したものの、それがカガチ等歪んだ野心家たちの道具でしかならず、そして自らもその道具でしかないと気付く。ウッソ・エヴィンとニュータイプ同士の交信によりマリアの真意を知り、それに気付き人質としたタシロ・ヴァゴに撃たれる。最期は自身の遺骸をウッソに焼き払ってもらった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- クロノクル・アシャー最期のセリフ(原作準拠時)で名前のみ登場。本作のクロノクルはディバイン・クルセイダーズのメンバーだが、マリアがどういう立場の人間なのかは不明である。
- なおこの台詞が出るのはカテジナが敵に回ったルートのみ。ウッソたちを裏切ってクロノクルに尽くしたにも拘わらず、彼の断末魔は姉の名前だけでカテジナのカの字もなかったという報われなさである。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。エンジェル・ハイロゥ攻防戦にて登場。娘シャクティと共に強力な思念波でSDFを窮地に晒すが、主人公のサイコドライバー能力によりその行為を止める。エンディングにてシャクティと共に生存が確認されるが、『α外伝』には登場しない。特に何事もなければ、プリベンターに保護されているものと思われる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 原作通りの展開を辿る。最後はタシロに撃たれる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 原作同様の設定で度々その名は語られるのだが、結局登場せず、その生死も不明のまま。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 本人は未登場で、名前が語られるのみ。
- スーパーロボット大戦30
- NPC。原作同様にタシロに撃たれた後ゾルタンにシュバッテンを沈められているが、キーミッション「Heaven & World」クリア後に発生する強制ミッション終了後にエルガイム関連のミッションを選択するとアマンダラの手によって密かに救出、治療されたことにより生存する。その後は衰弱しているミアンを補助するという原作でのレッシィの役回りでバイオリレーションシステムを停止しており、クリア後のシナリオデモではその後の人生を「人々を助ける」という本来の使命に則った行動を取る形で娘と分かれる事になる。また本作では条件を満たすと弟も生存するが、再会することはない。
人間関係
- クロノクル・アシャー
- 実弟。純粋に姉マリアを守ろうと必死な青年だったのだが、やがて軍に入ってからは姉の真意に外れた行為を行う。
- シャクティ・カリン
- 実娘。女王としての威厳を保たせるためにカガチによって母娘は離ればなれにさせられた。小説版では男遊びを繰り返し売春で暮らしていた時に出来た子とされている[3]。
- シャクティと養母の元には、一時人目を忍んで「親戚のマリアおばさん」として通っていたようである(小説版には別の設定がある)。なお、シャクティが探していた「カサレリアのお母さん(=養母)」とは別人である。
- 再会した時には女王としての風格を宿していた。そのため、シャクティは直ぐにはマリアを母と認めなかったが、彼女の優しい気遣いによってやがて自分の母であると認めていく。そして母の死後、エンジェル・ハイロゥを母が願った形へと最大限に活かす。
- フォンセ・カガチ
- 自分を利用した野心家であるが、お互い共通の目的を持っていたため彼と同調する。
- ウッソ・エヴィン
- シャクティの幼馴染として気にかけている。一度自分の陣営に取り込もうと説得したが、断られた後は二人を逃がす手引きをしている。
- 終盤では互いのニュータイプ能力により、お互いの真意を知る。ちなみに、自らの理想をカガチらに利用された事を詫びつつも「自分にはどうする事も出来なかった」と身勝手に語る彼女に対し、ウッソは「こいつも…女だ!」と吐き棄てている。一方で彼女がタシロの人質にされた際は「女王の代わりは誰でもできます!でも、シャクティのお母さんは貴方しかいないんです!」と撃つのを拒否している。
- タシロ・ヴァゴ
- カガチと同じ野心家であるが、ただマリアを利用するだけの歪んだ悪意を持つ者と断言された。
- オデロ・ヘンリーク
- 漫画版では彼のガンブラスターの爆発に巻き込まれて命を落とす。彼が自らの意思で自爆させたわけでは無いので、厳密に言えばマリア(とカガチ)を死に追いやった元凶はオデロにトドメを刺し忘れたゾロアット部隊である。
他作品との人間関係
- アムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ギュネイ・ガス
- 『D』では、原作同様シュバッテンの艦橋から祈りを捧げ、ウッソだけでなく感応する魂を持った者たちである彼らにも自分の意志を伝えた。
- パプテマス・シロッコ
- 次世代の引き立て役は女性と思っている男。『α(DC)』ではマリアに接近する。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『α(DC)』では彼の手引きによりシャクティと共にエンジェル・ハイロゥから脱出した。
- ブルーノ・J・グローバル、早瀬未沙
- 『α(DC)』では、カガチによって監禁されていた彼らを脱出させる手引きをした。
- オルドナ・ポセイダル
- 『30』では、ミアンに代わってペンタゴナの新たな指導者に据えられかける。ルート進行によっては、彼に命を救われるが、その悪意を既に見通しており、最終的にはミアンに助力し、引導を渡した。
余談
- 漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では教団の旗印となるマリア以外にも複数の候補がいたとされ、特殊能力を持った女性たちが集められていた。このうち女王に選ばれなかった「マリア」の一人は物語の黒幕であるキゾ中将と手を組み、暗躍していくことになる。
資料リンク
脚注
- ↑ CHARACTER|機動戦士Vガンダム 2022年1月5日閲覧。
- ↑ これは歴代のガンダムシリーズでも類のない能力で、似たような人物も登場してない(小説版ではガチ党による芝居とされているが、アニメではスージィが芝居と疑うもののそのような気配は一切ない)。強いてあげれば『機動戦士ガンダム00』における真のイノベイターとして目覚めた刹那・F・セイエイとダブルオーライザーの「トランザムバースト」ぐらいだが、あちらはGN関係限定である事からこの能力の特異性が目立つ。この時代以前のアクシズ・ショックやアナザー作品の上記のトランザムバーストなど、ガンダムシリーズでは凄まじい現象を起こすこと自体は珍しい事ではないが、あくまでMS関連や周りのパイロットなどに留まりそれにより危機を救って貰っても、一般市民にとってあくまで理解するのは現象だけだけであるのだが、この能力は争いが続き息詰まる市民に直接利益を齎すという混沌したVガン当時の宇宙世紀において熱狂的な信者を生み出すのに一役買っており、事実ウッソ達やタシロをギロチンに掛ける時に圧倒的な支持が出る程までに至っている。
- ↑ クロノクルが独自に調査した際に彼女の客の中に肌が濃い色の人種は存在しなかった。