ディバイン・ドゥアーズとは、『スーパーロボット大戦DD』に登場するプレイヤー部隊。
概要
様々な並行世界から境界空間に集った異世界混成部隊を前身とする。ハーザに聞かされたネピリアンによる全ての並行世界を巻き込んだ戦乱と滅亡を回避するため、そのままスライドする形で結成された。部隊の名前は「神聖なる実行者」を意味し、各世界の混乱を収拾する神の代行者のごとき目的を考慮して命名されている。
所属者については複数の並行世界からの混成部隊という性質上、それぞれが自分達の出身世界の事情を優先して一時的に離脱(出身世界に残留)する場面が多くシナリオ内での部隊メンバーの入れ替わりが頻繁に起こるのが特徴。また、メンバーの中でも第9世界出身者に多い幼き子供達は、拠点である神の城に常駐し有事の際に出撃するという形がとられている。2章Part8以降は、並行世界間の通信を可能とする「DDコミュニケーター」がGGGによって開発・量産されており、これを各世界の協力者に譲渡することで各世界の状況に応じて並行世界間にて連携を取ることが可能となった。一時的に離脱した、或いは別行動中だったメンバーにも、DDコミュニケーターを所持している相手ならば救援要請を送り合流することが可能。
混乱収拾の特務的な部隊として受け入れている世界もあれば、テロリストに協力する・未知の兵器を扱う謎の部隊とされている世界もあり、並行世界のそれぞれの状況により受け取られ方は異なる。また、オーバーテクノロジーはおろか、魔法や超能力の類まで駆使する為、彼らと敵対する勢力は規格外の強さと非常識さに驚かされている描写が多い。
恒例行事として、大気圏離脱の際にスーパーロボット達を補助ブースター代わりに運用し、その大推力で戦艦を押すという方法が幾度となく行われている。また、定期的に部隊内で共闘戦訓練(リアリスティック・アンド・イマジネイティブ・ディシプリン、略称RAID)[1]という訓練が実施されている。
『DD』ではストーリー進行とは無関係に、プレイヤーが入手したユニットを自由に編成できる。そのため、本項ではストーリー上での描写について記載する。
参加団体・協力者
第11世界・境界空間
- ディーダリオン
- エガリ文明の神エギリゴに改造され、ネピリアンを離反した巨人。ハーザの声を聞き、部隊にそれを伝える役目も担う。
- MART / ライジングラフディンズ
- ディーダリオンと共に異世界へ転移した大門恵留らドミナントトルーパー部隊のメンバー。それぞれの世界の組織に協力する形で参加。
- 合流当初はドミナントトルーパー部隊の名も決まっておらず、仮称「グラフディンズ」で通されていたが、7名合流後に正式名称が決定する。
- ハーザ
- 境界空間から各並行世界の異常を監視し、限定的ながらゲートを開いて部隊を導く水先案内人。
第1世界・バイストン・ウェル
- ビルドベース
- 『鋼鉄ジーグ』のビルドベース。生存したタケルもビルドベース預かりとなっているが、部隊には参戦せず作戦行動への協力に留まっている。
- 光子力研究所
- 南原コネクション
- デビルマン(不動明)
- ショウ・ザマ、チャム・ファウ、マーベル・フローズン
- バイストン・ウェルの勢力と決着がついたタイミングでマーベルが追加合流。
- シオン・ザバ、シルキー・マウ
第2世界
- ロンド・ベル
- ブライト・ノアの艦が参加。主なメンバーはアムロ・レイ、カミーユ・ビダン、フォウ・ムラサメ、トーレス、バナージ・リンクス、リディ・マーセナス。また、第2世界内にてオットー・ミタスの艦とも作戦行動を共にしている。
- ディバイン・ドゥアーズの中核となっているのはロンド・ベルであり、命名以前は本部隊の名称を使用していた。ブライトらが連邦軍参謀本部に筋道を通していることでディバイン・ドゥアーズは第2世界で比較的自由に動ける。
- ビッグファルコン
- GGG
- DDコミュニケーターの開発元。
- タワー / ゲッターチーム
- 流竜馬、神隼人、車弁慶、號、渓、凱が参加。
- NERV
- 3機のエヴァとパイロット、葛城ミサト、赤木リツコを派遣。
- アカマツ工業
- 蒼斧蛍汰、彩火乃紀が参加。
第3世界
- アークエンジェル隊
- 第1次大戦終戦後にディアッカ・エルスマンがプラントに戻り離脱。他メンバーは同行していたが、ブレイク・ザ・ワールド後は第3世界に残留。
- オーブ連合首長国(クサナギ)
- 第1次大戦末期に一時的に行動を共にしていた。
- クライン派
- 第1次大戦末期に一時的に行動を共にする。他世界には同行することなく、以降は第3世界に残留。
- アスラン・ザラ
- 第1次大戦終戦後もアークエンジェル隊に同行していたが、第3世界に戻った際に残留。
- ミスリル
- 相良宗介、メリッサ・マオ、クルツ・ウェーバー、ベルファンガン・クルーゾーを派遣。
第4世界
- ソレスタルビーイング
- プトレマイオスチームが参加。
- 黒の騎士団
- 協力関係であり、紅月カレンが部隊と行動を共にすることが多い。
- 元wZERO
- 部隊解散後に日向アキト、レイラ・マルカルが参加。
第5世界
- 鉄華団
- 前身部隊の一員であるが、第5世界に残留。後に機動兵器とパイロットを派遣。
- 新生ジオール
- 半ば護衛対象に近い。ヴァルヴレイヴとパイロットを派遣。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ、キリコ・キュービィー
- 鉄華団に合流していたメンバー。一時期行方不明となり、グラドス軍の火星侵攻の際に生存が確認できたものの、火星侵攻への対応が大掛かりとなり、DDコミュニケーター未所持なのもあってか合流は叶っていない。
第6世界
第7世界
- マスタング小隊
- 小隊結成前に他世界へ迷い込んだところを保護される。ザーツバルムの揚陸城との戦闘後に正式参加。
- わだつみ / デューカリオン
- 後のマスタング中隊を帰された後、一時的に護衛されている。
- 宇宙科学研究所
- 破嵐万丈一行
第8世界
- プリベンター
- 先んじてヒイロ・ユイが合流していたが、他のメンバーはそれぞれ任務の都合によりバラバラのタイミングで合流。
- テンカワ・アキト
- 第8世界に帰還した後離脱するが、火星の後継者との決戦後はユリカやイネス共々保護される。しばしの療養を経て復帰。
- ナデシコC、ユーチャリス
- ユーチャリスは火星の後継者との決戦後に合流、神の城常駐組に廻されている。
第9世界・神部界・ラビルーナ
いずれも幼い子供たちが多いためか、神の城発見後は戦禍を避けるために神の城に常駐し、世界の有事や人命救助などのタイミングで出撃している。
- 魔動戦士一行
- 救世主一行
- アーガマの末裔
第10世界
戦死者・行方不明者・離反者
展開が概ね原作通りとなっているため、今後も戦死者や行方不明者が増え続ける可能性が高い。 勿論いつものスパロボifで生還する者達もいるのだが、(物語開始時点で原作の時系列も展開も大幅に異なっていた第2世界の出身者達を除き)いずれも別世界の出身者達(要は「本来なら存在しない筈の人物」)によって救われており、他にも本来なら戦いから早々に離脱する筈の者達が残留する等、良くも悪くも並行世界の接触が強い影響を与えている。
戦死者
行方不明者
余談
- プレイヤー部隊名では初となるプレイヤー公募によって決定された。劇中でも公募を受け付けている事が語られており、1章Part13「逆襲の始まり」のシナリオ中で決定案が発表された。
- その後、3章Part4にて登場した敵組織ディスコード・ディフューザーにはこの時の公募で集まった案のひとつがネーミングの由来の一部となっている。
- その名前からディバイン・クルセイダーズを思い出したプレイヤーも多かった模様で、劇中でも葵豹馬とカミーユ・ビダンが聞いた憶えがある会話を行っている。
- 実際に「生スパロボチャンネル」において発表された際も、寺田プロデューサーが選出理由の1つとして「ディバイン・クルセイダーズに掛かっている」ことを挙げている。
注釈
- ↑ 作中のイベント「共闘戦」のことを指す。