超獣機神ダンクーガ
- 1985年4月5日 ~ 12月27日放映(TBS系) 全38話
- 初参戦スパロボ:第4次スーパーロボット大戦(1995年)
概要
番組タイトルに使われている合体ロボット・ダンクーガが登場するロボットアニメだが、物語序盤は分離形態のみしか登場せず初合体は放送開始から4ヶ月後の第16話で、その分離形態も人型形態への変形は当初伏せられていたり、ダンクーガに合体しても必殺武器は使用しないなど、テレビ放送されるロボットアニメとしては異色の作品である。
こういった演出からメインターゲットである子供達からの人気は低迷し、玩具売り上げは低迷。そのため、放送期間は当初予定されていた全52話から38話に短縮され、物語の完結はテレビ放送時に制作が決定していたOVAに持ち越されることとなった。
ただし、メインキャラクターが1話ずつ登場していくなどストーリーを重視する高年齢の視聴者からは一定の支持を受けたことにより、更なる続編OVAが制作されたり、出演声優がコンサートを開催するなどしていた。放送から20年後の2007年には、大張正己を監督に据えた、本作から200年後が舞台の続編『獣装機攻ダンクーガノヴァ』がCSで放送された。
スパロボ参戦時には続編OVAのキャラクターが登場する場合でも『超獣機神ダンクーガ』とだけクレジットされており、テレビ版とOVA版を区別していない。
ストーリー
銀河制覇を企むムゲ・ゾルバドス帝国による地球侵略に対抗する為、ロス・イゴール長官は葉月博士に命じて獣戦機と呼ばれる4体のメカを製作させる。
そしてそれを操る4人の若者達が選ばれ、帝国と戦う特務部隊「獣戦機隊」が結成された。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第4次
- メカ&キャラクターリスト/新
- メカ&キャラクターリスト/F
- メカ&キャラクターリスト/F完結編
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT
- メカ&キャラクターリスト/64
- メカ&キャラクターリスト/リンクバトラー
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT2
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/α外伝
- メカ&キャラクターリスト/IMPACT
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/GC
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/J
- メカ&キャラクターリスト/XO
- メカ&キャラクターリスト/SC2
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z
- メカ&キャラクターリスト/OE
獣戦機隊
- 藤原忍
- 獣戦機隊のリーダー。短気だが情に厚く、裏表の無い熱血漢。イーグルファイターのパイロット。
- 結城沙羅
- 獣戦機隊の紅一点。シャピロの恋人だったが、彼の裏切りを機に決別する。ランドクーガーのパイロット。
- 式部雅人
- 獣戦機隊のムードメーカー。明るく、ノリの軽い少年。ランドライガーのパイロット。
- 司馬亮
- 獣戦機隊のまとめ役。クールな皮肉屋。所謂「2号機パイロット」キャラ。ビッグモスのパイロット。
- ロス・イゴール
- 獣戦機隊の指揮官。厳しくも優しい獣戦機隊の父というべき人物。息子のアランとは確執があったが、死の間際に和解する。
- 葉月考太郎
- 獣戦機を開発したバイオ・ハイテックの権威。イゴール長官の死後は獣戦機隊の指揮を執る。
- ゲラール
- 輸送部隊の隊長。忍の兄貴分的存在。命を懸けて任務を遂行し、戦死する。
- ローラ・サリバン
- 忍が戦場で出会った少女。獣戦機隊基地に保護され、後に葉月博士が養女として引き取る。本編でもそれなりに出番の多かったキャラクターなのだが、SRWでは現時点では第4次と第2次Z再世篇で名前が語られるのみである。第4次での雅人の台詞によれば、アイドル「GGガールズ」になって雅人を相手にしなくなったらしいが、これはTVシリーズで声を担当した藤原理恵氏が後に「CCガールズ」として活動したことを題材にした声優ネタである。
黒騎士隊
ムゲ・ゾルバドス帝国
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第4次
- メカ&キャラクターリスト/新
- メカ&キャラクターリスト/F
- メカ&キャラクターリスト/F完結編
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT
- メカ&キャラクターリスト/64
- メカ&キャラクターリスト/リンクバトラー
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT2
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/α外伝
- メカ&キャラクターリスト/IMPACT
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/GC
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/J
- メカ&キャラクターリスト/XO
- メカ&キャラクターリスト/SC2
- メカ&キャラクターリスト/第2次Z
- メカ&キャラクターリスト/OE
獣戦機隊
- ダンクーガ
- ブースター「ガルーダ」装着状態、未装着状態が登場。また、下記獣戦機に分離可能。
- ガンドール
- 獣戦機隊の母艦。断空光牙剣は本来、このガンドールからエネルギーを受けて放つ必殺技である。
しかし、ガンドールがSRWに登場する事が少ない為、ダンクーガ単体で放つ技に変更されている。 - ファイナルダンクーガ
- ダンクーガの背面のブースターが機体内部に格納され、代わりにブラックウイングが背面に合体する。
その為、機体のシルエットはそれほど大幅には変わらない。しかし、5人乗りになり、火力も向上する事から、戦闘力は大幅に上昇する。アニメには未登場。
黒騎士隊
- ブラックウイング
- ノーマルモード、ヒューマノイドモードが登場。近年はファイナルダンクーガに合体できる。
ノーマルモードはイーグルファイターを一回り大きくしたような外見の戦闘機。
ファイナルダンクーガに合体すると、イーグルファイターとのサイズの差を実感できる。
ムゲ・ゾルバドス帝国
主題歌とBGM
登場作と扱われ方
スーパー系の作品では数少ない軍属という設定の故か、スーパー系でありながらリアル系と絡み易く、一種の便利屋的な扱いとして多くの作品に参戦している。
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。原作の敵が登場しないいわゆるいるだけ参戦。ダンクーガはグラフィックではブースターがついているのに飛べなかったり、ステータスがそれほど高くないなど初登場なのにかなり悲惨な扱い。そのため、シナリオの途中でコン・バトラーVとどちらかを外すイベントで選ばれてしまう事も多い。オープニング戦闘デモでは主人公の藤原忍はイーグルファイターに乗っている。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- ダンクーガのステータスの底上げ等がされ扱いが改善されている。また、離脱イベントも発生しない。
- スーパーロボット大戦F(完結編)
- シャピロが敵として初登場するが、機体はゲスト製。スポット参戦だが、味方としてアラン&ブラックウイングも初参戦。ルート次第ではシャピロがラスボスになる事も。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- ムゲ・ゾルバドスが復活し、敵として登場する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- ダンクーガが序盤自軍にいるが早々に離脱。ガンドールは自軍の母艦として活躍する。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 中盤からダンクーガが参戦。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- ムゲ・ゾルバドスが登場。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- COMPACT2と同様の流れ。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 忍の所属基地がオーストラリアという事もあってか『機動戦士ガンダム0083』に登場したオーストラリアのトリントン基地に所属し、訓練を受けていた。その為、コウらと以前からの知り合いという設定に。トリントン基地が襲撃された後、ロンド・ベルに参加。シャピロはエアロゲイターに寝返る。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 今回はいるだけ参戦で影は薄め。攻撃面では野生化もあってか、活躍出来る。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- シャピロが原作同様ムゲ帝国に拾われて再登場。第2次αでαナンバーズに入れなかったのは、第2次α以前に三輪長官と対立して飛ばされたからと説明している。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 続編の『ダンクーガノヴァ』と初共演。ムゲ撃破後の設定なのだが、アランが普通に生存し、ファイナルダンクーガが登場しているため、どうもムゲとの戦いは原作と違う展開だった模様。ムゲに捕らえられていたアースWILLの力で物語の世界に次元転移。その後、ファイナルダンクーガのデータを基にダンクーガノヴァが開発される事になったと言う設定。また、獣戦機隊の面々は呪われし放浪者となったらしい。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 新旧Wダンクーガシリーズ同士の合体攻撃が遂に登場。今作ではかつて獣戦機隊に倒されたムゲが旧ダンクーガの世界から第2次Zの多元世界に逆襲しに来る。本作オリジナルの展開の為「ほぼいるだけ参戦の扱い」にほぼ近いが、終盤では参戦作品一覧にないOVA「ゴッドブレス・ダンクーガ」の原作再現がなされている。さりげにスパロボシリーズではゴッドブレス・ダンクーガの原作再現は初。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- いるだけ参戦、なのだが獣戦機隊がフルメタル・パニック!のミスリル所属になっており、雅人がミスリルのマデューカス中佐に怒鳴られる場面も。またシャピロはグラドス軍に寝返る。
Scramble Commanderシリーズ
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 今回も原作の敵は登場しないが、シルエットでムゲ、デスガイヤー、ヘルマット、ギルドローム、ルーナの顔アイコンなどの没データがDISC内に存在し、スペシャルディスクのカラオケモードではムゲメカが出る。BGMはOPの「愛よファラウェイ」が初採用。宇宙編の主力。
- スーパーロボット大戦64 (リンクバトラー)
- 敵としてムゲ・ゾルバドス帝国が初登場。作中、からかうために嘘知識を披露する、勝手に慣用句を自作するなど、かなり亮がはっちゃけている。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 戦闘BGMに初めて「ほんとのキスをお返しに」が採用。『XO』では獣戦機隊に『第3次α』の台詞が収録されている。
- スーパーロボット大戦OperationExtend
- 8年ぶりに『ガンダムZZ』と再共演、そして『ラムネ&40』と初共演。ついに矢尾氏が演じた3キャラの共演が明かさせる…。
用語
- 獣戦機
- 獣戦機隊が使用するメカの総称。パイロットの闘争心(怒り)を感知して作動する野獣回路により、飛行機・戦車形態から、獣型のビーストモード、人型のヒューマノイドに変形する。
- アグレッシブ・ビーストモード
- 怒りをフィードバックして変形した獣戦機の獣型形態。人間の心の奥に潜む、野獣の本能によって動く。
- 野生化
- 獣戦機隊
- 藤原忍、結城沙羅、司馬亮、式部雅人の4人で構成された対ムゲ・ゾルバドス帝国用の戦闘チーム。
- 獣戦機隊基地
- 獣戦機隊の基地。
- 黒騎士隊
- アランがイゴール長官の古いやり方に反発して組織したゲリラ部隊。情報戦を得意とする。当初は独自にムゲ・ゾルバドス帝国軍と戦っていたが、アランとイゴールが和解してからは共同戦線を張った。
- ムゲ・ゾルバドス帝国
- 帝王ムゲ・ゾルバドスが築いた宇宙規模の大帝国。一瞬にして地球軍に壊滅的ダメージを与えたほどの戦力を持つ。
主要スタッフ
- 制作会社
- 葦プロダクション(現:プロダクション・リード)
- 監督
- 奥田誠司
- キャラクターデザイン
- 只野和子
いんどり小屋(現:スタジオライブ) - メカニカルデザイン
- 平井寿(現:平井久司)
大張正己、他 - 音楽
- いけたけし(現:池毅)
戸塚修
商品情報