ジョセフ・カーター・ジョーンズ
ジョセフ・カーター・ジョーンズ(Joseph Carter Jones)
愛称「ジョーイ」で「ジョーイ・ジョーンズ」と呼ばれる事もある。センターシティに住む日々アルバイトに精を出す少年。心優しさとその奥底にはヒーローへの熱い憧れがある。
捨ててあった玩具のロボット「ヘイボ」を修理、後に落雷を浴び「ヒーローマン」に変貌し、さらにスクラッグが襲来した事により、念願のヒーローとしての道を歩む事となる。
ジョーイはヒーローマンを玩具からヒーローに変身(エンゲージ)させる権限を唯一持つ人間で、エンゲージと同時にジョーイの左腕にはガントレット状のコントローラが装備される。このコントローラには数種類のアイコンが表示されており、そのアイコンをタッチすることでヒーローマンに指示を与えることが可能。
また、このコントローラ装備状態ではジョーイの身体能力が飛躍的に向上し、パワー・スピードともに常人を超えたものとなる。さらに緊急時にはジョーイの周囲に不可視のシールドが展開され、敵の攻撃からも守られる。
物語序盤のジョーイはあくまで後方でヒーローマンに指示をするだけの存在であったが、ストーリーが進むにつれて自らも戦う決意をし、ヒーローマンとともに前線で戦うようになった。
見た目は中性的で華奢であるためか、一度だけ女装させられたことがあった。
なお、彼の姓名のイニシャルは『スパイダーマン』のピーター・パーカー(P.P)や『ファンタスティック・フォー』のリード・リチャーズ(R.R)など、スタン・リー原作作品の主人公たちと同様、同じアルファベットの並びになっている。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。ヒーローマンのサブパイロット扱いで、「ヒーローマンwithジョーイ」名義で(直接戦うのはヒーローマン)ユニットとしても活躍。
- 名前のせいか、序盤は何かとリチャードに漫画『ジョジョの奇妙な冒険』にかけたネタで弄られる(後述)。アーカムシティがセンターシティに比較的近い位置にある設定のため、序盤やエンディング時は九郎と一緒に描かれる。
- また、ジョーイの声優である小松氏は同作のCMナレーションも務めた。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
人間関係
- ヒーローマン
- パートナーであり、夢にまで見たヒーロー。
- バージニア・ジョーンズ
- 祖母。現在は彼女と暮らしている。
- ホリー・バージニア・ジョーンズ
- 姉。物語序盤はバンド活動のため不在。
- ブライアン・カーター・ジョーンズ
- 亡き父。炭鉱夫であり落盤事故の際に仲間たちを救おうとして事故死した。ジョーイは父をヒーローとして尊敬しており、形見のヘルメットを宝物にしている。SRW未登場。
- キャサリン・メイ・ジョーンズ
- 亡き母。常に笑顔を絶やさない心優しい女性だった。SRW未登場。
- サイモン・カイナ
- 親友。
- リナ・デイヴィス
- 幼馴染。ジョーイに好意を抱いている。
- ウィリアム・デイヴィス
- リナの兄でジョーイを敵視している。
- ニコラス・デ・カルロ
- 彼が壊した事で捨てた玩具「ヘイボ」を拾って修理した。後に共に力を手に入れるが、その後の行動と末路は対照的であった。
- マシュー・デントン
- 学園の化学教師であり、「教授」と呼んで慕っている。
- ヴェラ・コリンズ
- 学園の数学教師。ジョーイの事を気にかけている。
- ヒリー
- アルバイト先のコーヒーショップの店長。SRW未登場。
- スタン
- アルバイト先のコーヒーショップの常連客。モデルは原作者のスタン・リー。SRW未登場。
他作品の人間関係
スーパー系
- 大十字九郎
- 最初の出会い以来、何かと関わりあうことが多い。年齢は結構離れているが、兄弟分と言った具合か。ストーリーが進行していく中でさりげなく呼称を変えている。
- ちなみに女装が良く似合うという共通点もある。
- ティベリウス
- 城崎天児
- 娘の声を聞き入れず破壊行動を続ける彼を咲良や孫尚香と共に激しく非難する。
リアル系
バンプレストオリジナル
- リチャード・クルーガー
- 最初にジョジョというあだ名で呼びそうになり、以降も事あるごとに名前を「ジョナサン」や「ジョースター」と間違えられる。リチャード役の小杉氏が過去に『ジョジョの奇妙な冒険』の主役の声を担当していた事に由来するネタと思われる。
名台詞
- 「ヒーローマァーン…アタァーック!」
- ヒーローマンへ攻撃の指示を与える際の台詞。次回予告の締めの台詞としても使われている。
- 「ど、どうしよう!?」
- 第2話にて。思いがけずヒーローの力を手にしたジョーイだったが、その力の強さを改めて感じ困惑する。
- 「駄目だ…憎しみに囚われちゃだめだよ、ヒーローマン!」
「僕達は二人で一つだ!僕も一緒に戦うよ。ヒーローマン!」 - ジョーイをゴゴールに攻撃され、怒りの感情を爆発させて戦ったヒーローマンに対して。その後2人は絶妙な連携プレイを見せる。
- 「ヒーローマンの力の源は電気」
「たとえどんなに強い攻撃だったとしても、それが電気の力ならヒーローマンがやられるはずが…ないっ!」 - MR-1のEMP攻撃を受けたヒーローマンだったが、ジョーイの言うとおりヒーローマンはむしろ回復してしまった。スパロボでもこの性質は再現されており、張飛ガンダムの雷攻撃で回復していたりする。
- 「ヒューズさん、僕はもう迷わないと決めたんです。 だから!」
「感じる…これは僕自身の力!」
「この力をあの光にぶつければ…きっとやれる」
「みんなの未来を守ることができるなら、必ずやりとげて見せる…父さんみたいに!」 - 最終章にて、ゴゴールによってヒーローマンを失い、自暴自棄になった中、自分をかばって負傷したウィルのある言葉によって己自身の力を覚醒させた…。
- 台詞が淡々であるが、まるでジョーイ自身の怒りを示したかのよう体中が赤熱しており、ガントレット状のコントローラが華奢な体系とは不釣り合いといってもいいほど巨大化している状態だった。
- そしてそれを地殻エネルギーを溜め込んでいる球体にぶつけ、ゴゴールを道連れにしようとした。当然これにはヒューズも猛反対したが、唯一無二の相棒であるヒーローマンを失った彼は聞く耳を持たず、傷ついた体を引きずってゴゴールに向かった…。そう、かつてみんなを守るために死んだ父のように…。
- ???「何でお前は逃げなかったんだ?」
「父さんみたいになりたかったんだ…。 みんなを救うヒーローに」
「でも、あの時の僕じゃダメだった」
「だから今度は…だから今度は、だから今度こそは!!」
「僕がみんなを、守るんだあぁぁーーっ!」 - 過去に遡って、幼少時のリナを襲った猛犬から守ろうとしたジョーイ。だが、それでは何も守ることはできない、「父のようなヒーロー」にはなれないと現在(いま)のジョーイは悔やんだ。
- この後、超人的な身体能力とパワーを発揮しながらゴゴールの猛攻を掻い潜る姿は、先の回想シーンとオーバーラップするものだった。
- (さようなら…)
- 球体に特攻を仕掛ける寸前、脳裏にリナ、サイ、ホリー、デントン、ウィル、祖母――そして父の姿が浮かんだ。涙をこぼしつつも死を覚悟し、みんなと永訣をしようとした……のだが
- 「嫌、終わらせたりなんかしない!」
「僕らは、ずっと一緒に戦ってきたんだ!」
「どんな困難な時も、みんなの力を借りて乗り切ってきた!」
「だから僕らは諦めない! どんな状況に陥っても、そうやって僕らは戦ってきたんだ!!」
「ヒーローマァン、ゴオォォォーーーッ!!」 - 地球の地殻エネルギーを吸い尽くそうとするスクラッグの王ゴゴールを阻んだのは最後の希望であるジョーイ―――そして「白き英雄」、ヒーローマン。
- 今度こそ葬ろうとゴゴールが仕掛けた攻撃をジョーイのバリアで防ぎ、ジョーイの号令と共に反撃を始める。
- 「本当のヒーローは誰かを悲しませたりなんかしない。みんなに、そして君に教えてもらった!」
「もうどれかなんて選ばない! 僕たちはみんなを…!」
「全てを守らないといけないんだ!」 - 父のように己を犠牲にして皆を守ろうとした。だがそれはみんなを悲しませるだけだと、リナをはじめとする仲間達、そして再起動したヒーローマンに止められてジョーイは思い留まる。そして決意を固めた――「全てを守る」と。
- ゴゴールはダメ押しと言わんばかりに止めを刺すが、最後の大技「ヒーローマン・オースパーク」でそれを押し切り、ゴゴールを消し飛ばした。そしてジョーイは、憧れていた父が成しえた「本当のヒーロー」になったのだった。
- UXではDVEとなった。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「この距離は、ヒーローマンの距離だぁっ!」
- 近接戦闘時の台詞。どこかのガンダム先輩も同じような台詞を言っていたりする。
- 「それが、父親のやることなんですか!」
- UX第34話にて娘の声を聞き入れず破壊行動を続けるラインバレル・アマガツへの非難。
余談
- 声優の小松未可子氏の誕生日は寺田Pと同じ11月11日だったりする。
- 前述の通り「UX」では何かとジョジョネタで弄られるジョーイだが、「HEROMAN」と同じく小松未可子氏が主人公を演じたアニメ「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」では、主人公の加藤茉莉香が「ジョジョ」シリーズの宿敵であるディオの名台詞「無駄無駄無駄ァ!」を言っている。
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