アレクシス・ケリヴ

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アレクシス・ケリヴは『SSSS.GRIDMAN』の登場人物

アレクシス・ケリヴ
外国語表記 Alexis・Kerib
登場作品 SSSS.GRIDMAN
声優 稲田徹
デザイン コヤマシゲト
初登場SRW スーパーロボット大戦30
SRWでの分類 機体
パイロット
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プロフィール
種族 怪人
性別
年齢 不明
身長 215cm
体重 112kg
所属 新条アカネ家
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概要

新条アカネパソコンに宿る謎の怪人。2mを超える長身と、赤いサングラスのような目元頭部の炎尖塔のように尖った両肩が特徴的。会話時には口元の歯のような文様が明滅する。

普段はアカネの話し相手をしながら、彼女の作り出す怪獣を「インスタンス・アブリアクション」で実体化させる役目を担う。アカネの言動については全肯定しつつも彼女の情動を揺さぶり、怪獣を生み出すよう煽る。

態度や言動こそ紳士的ながら冷酷さも備えた危険人物。パソコン内だけの存在ではなく、街中などに実体を伴って現れることもできる。アカネの怪獣の敗北が続いた末、とうとう彼女の心が折れてしまい、怪獣を創らないと言う彼女を役に立たないと見切りを付け、彼女をゼッガーとする。 アンチの活躍でゼッガーからアカネは助けられるも、今度は彼を排除して自らアカネを取り込み、自身を巨大化させ、グリッドマンとの決戦に挑んだ。しかし、グリッドフィクサービームによってアカネの心を修復された事で力の源としていたアカネの負の感情がなくなってしまい、巨大化した体が風船同然の抜け殻と化してしまう。 なけなしの力でグリッドマンを殴りつけるもクロスカウンターで頭を吹き飛ばされ、そのままコア部分を拘束封印、逮捕された。

来歴については全く明らかになっていないが、その正体は永遠の命を持つ不老不死の存在であり、自らの意志によっても決して死ぬことができない。その不滅故の孤独を埋める為に人間の情動に目を付け、特に強い情動を抱くアカネを利用していたのだった。 悪事を唆し、堕落させてむさぼるというその行いは、ステレオタイプな悪魔と言っても過言ではない。

なお明言されていないが、本作においてグリッドマンが本人・裕太・新世紀中学生に分裂し記憶喪失に陥った原因は、物語の開始以前にアレクシスに敗北したためだとされている。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦30
初登場作品。最速登場は地上ルート「覚・醒」。ミッションの選択次第ではクエスターズとの決着前に戦う最後の版権作品ボスとなる。戦闘台詞は冷静な状態と激昂した状態の2種類のパターンが用意されている。

装備・機能

武装・必殺武器

破壊光線
頭上に作り出した巨大なエネルギーボールを投げつけるように発射する。全方位型のマップ兵器版も所持。
両手に持つ二振りの剣。『30』では斬りかかった後に蹴り飛ばして槍で貫く。

特殊能力

EN回復(中)
オールキャンセラー
回復(超)

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

1L

カスタムボーナス

特殊能力「回復(超)」による自軍フェイズ回復時のHP回復50%が75%に上昇する
『30』で採用。

パイロットステータス

精神コマンド

30
てかげん応援閃き必中期待
応援と期待はアカネに向けてのものだろうか。

特殊スキル

30
通常時
3回行動底力L8、ガードL3、気力+ボーナス気力限界突破L3
激昂時
2回行動底力L6、ガードL3、気力+ボーナス気力限界突破L3
『30』ではイベント発生で弱体化する
それでも極などはそのままなので手強い。

人間関係

協力者

新条アカネ
彼女のパソコンに宿り、怪獣を実体化させ、彼女の情動の赴くままに破壊活動を手伝う。
アンチ
アカネが対グリッドマン用に創り出した怪獣。敗北続きで用済みとなった彼を粛正しようとする。

グリッドマン同盟

グリッドマン
敵対者。嘗てグリッドマンと戦い勝利した事が示唆されている。
響裕太
アカネと共に彼と面会したこともある。
宝多六花内海将
グリッドマン同盟の仲間達。

その他

怪獣少女アノシラス (2代目)
彼女からは「外から来た危険な人」と言われている。

他作品との人間関係

獅堂光龍咲海鳳凰寺風
『30』ボーナスシナリオ「黒のデフォルメ・トラップ」にて、自身が作り出した闇の電脳空間へ引き摺り込む形で3人を拉致し、同時に彼女らをちびキャラにしてしまう。
だが、3人から予想もしない口撃を受けることになってしまい、特に光と風からは「オタク」、「黒ずくめのコスプレ誘拐犯怪人」呼ばわりまでされてしまう結果となった。
ファイヤージェイデッカー
後述の裏設定を反映してか、「警察と聞くとむずがゆい」と発言する。

名台詞

「インスタンス・アブリアクション!」
怪獣を実体化させる際の言葉。「インスタンス」はオブジェクト指向プログラムにおいて「(クラスの)実体化」を意味し、「アブリアクション」は精神分析の分野で「解除反応」を意味する。「アカネの情動を解放し、実体化する」といった意味と思われる。
「どうやら、お客様が現れたようだねぇ」
第1回より。お客様ことグリッドマングールギラスを撃破した様子を見て。
「やぁ、おかえりアカネ君。また嫌な事があったんだねぇ」
第2回より。帰るなり不機嫌そうなアカネを明るく出迎える。この場面において前話で怪獣を作り出したのがアカネである事が判明する。
「あいたたた、乱暴だなぁ」
同上。デバダダンが撃破され、アカネに腹いせにパソコンを蹴飛ばされての一言。本当に痛いのかは不明。
「アカネ君、残念なお知らせだ。あのお客様が生きていた」
アカネ「!」
「あのお客様が生きていた」
アカネ「うっそ!? グリッドマンが!?」
「だが、また楽しめばいいじゃないか。そのための怪獣だろう?」
第3回。アカネに一度倒したはずのグリッドマンの復活を告げる。
「ワーオ。素敵だねぇ。プールでも行くのかい?」
第5回より。アカネの水着姿への感想。アレクシスに見せる必要性はあったのかどうか…。
「質量で圧倒するとは、いやはや恐れ入るねえ」
同上。ゴーヤベックの巨大さを褒める。
「アカネ君帰りが遅いなぁ。心配だなぁ。今日は怪獣を作らなくていいのかなぁ」
第6回より。帰ってこないアカネに対しての独り言。
「どーもどーも、アレクシス・ケリヴです」
「やあ、遅れて申し訳ない」
第7回より。ラーメン屋に来店して裕太に挨拶したシーン。なんとも言えないシュールさが漂う。
「憎しみが強い程、強い怪獣が生まれるからねぇ」
同上。アカネよりグリッドマンを憎むアンチに怪獣を創らせたとアカネに明かす。
「アンチ君?ちょっといいかい?」
「よく頑張ったねぇ、ご褒美をあげよう」
同上。アンチを始末しようと奪ったアンチサーキュラーで右目を傷つけるが、逃走を許す。
後者は戦闘台詞に採用されている。
「みんな喜んでくれると良いねぇ。外からのお客様もたくさん来るだろうし」
第8回より。学園祭を控え、メカグールギラスの出現を楽しみにする。
「まだまだ良ーい手段があるはずだよ? 君は才能に溢れる人だから」
同話より。メカグールギラスを倒され、また勝てなかったと凹むアカネに対し。
「お呼びですか? アカネお嬢様?」
第9回。夢の中の世界でアカネの家の招待された六花の前に現れての発言。
「アンチ君は、一周回ってグリッドマンのことが好きなんじゃないのかなぁ」
同上。バジャックに攻撃するアンチを見て、アカネから処分をしてないと咎められる。
「アカネ君、一体どうしたというんだい」
「…もしかしてスランプかなぁ?」
「これで完成?いいのかいこんなので?」
第10回より。無気力なアカネからナナシAを見せられて、その出来に失望する。
「ほう、中の人が出てきてしまったぞ。いいのかなぁ?」
同上。ナナシAの外皮を破って出てきたナナシBを見ての独り言。
「しかたない、ありもので済ませるか」
第11回より。もう怪獣は創らないと言うアカネの言葉を聞き、これまでの怪獣を再生する。
アレクシス「どうでもいい会話の最中に失礼するよ」
六花「宇宙人…」
アレクシス「急いでくれアカネくん。やっぱり君が必要だ」
アカネ「私はもう、怪獣は作れない…」
「何か勘違いしているようだねぇ。君自身が怪獣になればいいんだよ」
六花「え…」
同上。アカネと六花の会話を「どうでもいい」と切り捨てながら割り込み、未だ怪獣は創れないと凹むアカネを怪獣へと変化させる。この「どうでもいい」の中にアレクシスという存在の本質が見え隠れする。
「やはり怪獣を創る人間は怪獣そのものだ」
最終回より。暴れ回るゼッガーを見ながらの独り言。
「アカネ君の怪獣から生まれた贋造物、偽りの人間、レプリコンポイド」
「君達はアカネ君のために生まれた作り物に過ぎない」
「自分を人間だと思っている作り物。その作り物と友達の神様。悲しいよねぇ」
同上。自分はアカネの友達だと話す六花へ向けた言葉。
「遅くなってすまなかったねぇ。やっと処分できたよ」
同上。ゼッガーからアカネを助け出したアンチを背後から無慈悲に剣で貫く。
「懐かしい姿じゃないか、グリッドマン! でも私は、君を倒して、次のアカネ君を探すよ。ハハハハハハ!!」
同上。電光超人グリッドマンとしての姿を取り戻したグリッドマンに対し。
対するグリッドマンは「次はない!ここで終わらすぞ!」と宣告、コンピューターワールドの空を背景に最終決戦が幕を開ける。
「私の命には限りがない。それは私に虚無感をもたらした」
「故に、アカネ君のような人間の情動だけが、私の心を満たしてくれた」
同上。グリッドマンの攻撃の前に爆散するも、幾度も復活を果たす。
「しかし今、アカネ君は役割を終えた」
「もうこの世界に用事はない」
同上。戦闘の末、見切りを付けたツツジ台から去ろうとするが…。
「フィクサービームだと!? なんだこの力はぁぁぁぁぁ!!」
「「ま、まさかぁ! アカネ君の心を直したと言うのかぁぁ!!」
フィクサービームの直撃を受け、一気に弱体化。アカネの心が修復されたという事実に驚愕する。
「これが……! 限りある命の……! 力か……!」
同上。最後はグリッドマンの一撃の前に敗れ、封印されることとなった。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「警察…むずがゆい響きだ」
ブレイブポリス特殊戦闘台詞の1つ。後述の余談にある人物との類似性を意識したネタか単なる声優ネタなのかは不明。
「なるほど、君は私と同じイレギュラーな存在なんだね」
エルの時の戦闘台詞の1つ。彼もまた強い情動(欲望)を持って動いているので、アレクシスから見たら同類に映るのだろうか。
一方で「別世界からの来訪者」という意味では確かに同類である(エルは中身だけだが)。
「アカネ君の次は魔法少女と言うのは悪くないねぇ」
対魔法騎士との戦闘台詞の1つ。余談であるがアカネの声を演じる上田麗奈氏はアプリゲーム『マギアレコード』で江利あいみを演じているためか、前述のブレイブポリスネタにも関与していると思われる。
「私も黒ずくめなんだ。お揃いだねぇ」
ヴァンの特殊戦闘台詞。この人とは絶対相容れないだろう。

シナリオデモ

「だったら… アカネ君の世界を侵食する者がいるなら、逆にこちらから侵食してやればいい」
アカネ「そんな事…出来るの?」
「多少の制限はあるが、出来るさ。私とアカネ君ならば」
アカネ「……」
「どうする、アカネ君? 侵入者に怯えながら、楽園に引きこもるか… それとも楽園を守るために打って出るか…」
『30』地上ルート「覚・醒」クリア後のシナリオデモより。この言葉を受けたアカネはツツジ台以外にも魔の手を伸ばす事を決める。

余談

  • 名前や役柄は『電光超人グリッドマン』の続編として企画されていた『電撃超人グリッドマンF(ファイター)』からの流用。
  • キャラクターのモデルは『電光超人グリッドマン』のラストボスに当たる魔王カーンデジファー(CV:佐藤正治氏)。こちらもコンピューターに宿り協力者が生み出した怪獣に力を与えるタイプの黒幕である。
    • ただし、アカネには物腰柔らかな態度を崩さないアレクシスに対して、カーンデジファーは協力者である武史に時々洗脳や罰(電撃)を与えるなど、スタンスに違いがある。またカーンデジファーは元々ハイパーワールドの脱獄囚であるが、アレクシスは出自が全く以て不明。
    • ちなみに、魔王カーンデジファーおよびアレクシス・ケリヴは、些細な出来事で腹を立てる少年少女の話を親身になって聴き、彼らの鬱憤を晴らす為に怪獣を実体化させる行動を取るので、ファンからは「悪いドラえもん」と評される事が有る。
      • 一方でカーンデジファーは武史の下手な嘘にあっさり騙される、トラブルに噴き出すなど人間味のある性格だったが、アレクシスは終始一貫して穏やかな物腰で、悪い意味で裏表のない空虚な振る舞いが特徴。
  • TRIGGER制作のアニメ『宇宙パトロールルル子』(SRW未参戦)の登場人物・オーバージャスティス本部長とは類似性が放送当時指摘されていた(キャラクターデザインが似ている、担当声優とキャラクターデザイン担当が同じ)。
    • その後、監督の雨宮哲氏の裏設定では同一人物である事が、両キャラクターを担当している稲田氏から語られている。ただし、あくまでも監督の中での非公式設定である。
    • オーバージャスティス本部長が正義のパトロール隊員、アレクシスが悪の黒幕という点で、正反対のキャラクターである。そのため両キャラクターを繋げて考える裏設定には賛否が分かれている。なお雨宮氏によれば、OGIKUBOが平和になった後、数千年もの間宇宙を彷徨った挙句ツツジ台に流れ着いてアレクシス・ケリヴと化しており、フィクサービームを受けたことで本部長に戻ったという。
  • キャラデザ担当の坂本勝は「アレクシスと六花ママはSSSS.GRIDMANの台本を読んで結末を知っているメタキャラである」と雨宮監督が言っていたことを証言している。その証拠に、アカネ役の上田麗奈氏は「結末以外を大まかに」、アレクシス役の稲田氏は「第11回までの内容」を教えてもらっていたらしい。

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