イオリ・アイオライトは『スーパーロボット大戦X』の男主人公。
イオリ・アイオライト | |
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外国語表記 | Iori Iolite |
登場作品 | |
声優 | 新井良平 |
デザイン | 高河ゆん |
SRWでの分類 |
パイロット サブパイロット 主人公 |
プロフィール | |
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本名 | 葵伊織 |
異名 | 菫青石の術士 |
種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
年齢 | 18歳 |
所属 | 魔従教団(脱走)→エクスクロス |
概要
異世界アル・ワースの法と秩序の番人である魔従教団の一員で、「菫青石の術士(きんせいせきのじゅつし)」という二つ名を持つ。
勝ち気かつ生真面目な性格で、強い正義感を持っている。幼き頃より修練を積んできたドグマで何ができるか模索するため、旅に出る。
やがて、救世主ワタル達と共に旅を続ける中で「自分が正しいと思ったことをなす」すなわち「正義」の為の戦いを自らの目的とする。
5歳の時に既にドグマのようなものを使えており、それを聞きつけた魔従教団にスカウトされており、それ以来両親とは会っていない。
真相
自身の記憶に関する違和感からその素性に疑問を抱いたイオリは、最終的に自分が巨大ロボットの存在しない世界に住む、ごく普通の日本人高校生「葵 伊織(あおい いおり)」であった事を思い出す。彼は教主となる素質の持ち主を集めていた教団が召喚した異界人の一人で、アル・ワースに召喚されたのはつい1年前であり、幼少期から教団員として過ごしてきたアル・ワース人という記憶は精神操作によって植え付けられた仮初めのものだったのである。
教団を脱走してエクスクロスに身を置く中で成長を重ねていき、独自のドグマを完成させていく。元々は気弱で臆病な性格で、そんな自分を変えるために空手を習っていた。その彼の正義は当初こそ他者に影響されたものだが数多くの経験によって確固たるものになっていき、ホープスとの関係も主人とパートナーという関係から互いにタメ口で憎まれ口を気軽に聞き合う対等な関係に至っている。
魔獣エンデを打倒しアル・ワースの危機を救った後も当面は出身世界に戻らず、完全な平穏を取り戻すまでアル・ワースにとどまる道を選んでいる。
登場作品と役柄
VXT三部作
- スーパーロボット大戦X
- 本作の男主人公。選ばれなかった場合はライバルとして登場する。敵対時はアマリ同様、主人公時に比べ声のトーンが低い。
- ゼルガードの武器は射程が長めなので初期スキルを活かして援護攻撃向けに育成するのが手っ取り早い。単騎で突っ込ませる場合にはしっかりと機体を強化し、底力もL9まで養成しないと不安が残る。Eセーブもあると良い。空手を習っていたと言う過去からか、カットインは正拳突きの様になっている。
- スーパーロボット大戦T
- シークレットシナリオ「来訪者X」限定のスポット参戦。事前のシナリオデモで主人公の性別をどちらにしたかで、イオリとアマリのどちらがゼルガードのメインになるかが変わる。
パイロットステータス
能力値
格闘が高く射撃が低くなっており、アマリとは対になっている。また、近年のバンプレストオリジナルキャラとしては回避が高いが、ゼルガードがスーパー系寄りな性能なこともあって、お世辞にも噛み合っているとは言い難い。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
- 気力130以上で与ダメージ1.1倍。移動力+1
- 『X』で採用。
人間関係
- ホープス
- 主従関係だが、小言の多いホープスとは衝突を繰り返している。次第に信頼を積み重ねていき、漫才のような会話を交わす仲になっていく(ホープス曰く「対等な関係」)。
- 一方、アマリ編では彼もアマリに想いを寄せているのと、操られていたとはいえ、自身がアマリに大怪我を負わせてしまったことから、徹底的に敵視されている。
- セルリック・オブシディアン
- 魔従教団の法師。立場上は上司にあたる人物だが…?
- アマリ・アクアマリン
- 魔従教団で共に修行を積んだ術士。イオリを主人公に選択している場合、ライバルとして登場する。元々は高校のクラスメートで彼女に対しては好意を寄せているが、イオリ本人はそれを恋愛感情だとは思っていない。
- イオリルートでは味方加入後は相思相愛となるが、奥手な彼をホープスがからかう。アマリルートでは異性として意識はされておらず、恋のライバルであるホープスとアマリを取り合いいがみ合っている。
- ちなみに、イオリ編では呼び捨てだが、アマリ編では「アマリさん」と呼んでいる。
- 両親、姉
- アル・ワースに召喚されたことで離れ離れになった家族。前作のソウジとは違って存命であり、電話で自分が無事であることだけを伝えた。
版権作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ベルリ・ゼナム
- 序盤、救世主一行から抜けようとした際に、彼のプチ家出に付き合わされる。
スーパー系
- 戦部ワタル
- アル・ワースに召喚された彼を保護し、モンジャ村まで護衛する任務を受けていた。その後もオババの依頼でワタルの護衛を続ける。
- 剣部シバラク
- ワタルの旅立ちからの付き合いとなり、ワタルと合わせてエクスクロス始まりの三人とも言える関係に。
- 兜甲児
- 偵察任務中にオリュンポスに襲われ、絶体絶命の中、さやかの離脱を委ねられる。彼がマジンガーZEROに因果の果てに堕とされたときは、サイコ・フレームを通じて声を届けた。
リアル系
名台詞
イオリ編
- 自身が主人公を務めるイオリ編では少年漫画の主人公の如く王道のストーリーを進み、苦難の末想い人と結ばれる。戦っている時こそ勇ましく真っすぐだが恋愛に関してはとことん奥手でありそのギャップを楽しめる。
- 「黙っていろ、腹黒オウム!」
- ホープスと口論になる際に言う暴言。劇中で何度も言う。
- 「…契約だからな。俺は、約束を破るような人間にはなりたくない」
- 第2話 「立ち上がれ、救世主!」マップ終了後より。ワタルの旅の護衛につくことになった際の台詞。
- 元々アル・ワースに来たワタルを護衛してモンジャ村に送り届けるだけの依頼であったが、オババ曰く旅の護衛も仕事に含まれるということだった。
- 本来、教団からの脱走者であるイオリにとっては面倒事のはずだが、あくまで契約というその言葉とは裏腹に、本人は嬉しそうであった。
- これを機にアル・ワースを救う長い旅路につくことになる。
- 「それでも…!」
「俺は…! 俺の力で生きる意味を…俺だけのドグマを探すんだ!」 - 第9話「進むべき道を」より。教団の追手と対峙し、未熟な自身とゼルガードでは歯が立たず、追い込まれる。
- 窮地に追い込まれたイオリだが、その強い意志により新たなドグマ、閃光の壱式 電光切禍を生み出し窮地を脱することになる。
- 「俺に見せてくれ!この世界には正義ってものがあるのを!」
- 創界山ルート第16話「闇を照らす太陽」より。超AIに施された制御を打ち破り、正義の心を取り戻そうとするブラックマイトガインに呼びかけた際の台詞。
- 正義を為す事を旅の目的の一つとしているイオリの熱い想いを感じさせる呼びかけになっている。
- 「だが、前の戦いでお前と再会した時、俺の中に生まれた違和感…! それがどうしても消えないんだ!」 「アマリ! 俺はお前と話がしたい!」
「俺は…もっと俺とお前の事を知りたいんだ!」 - 第25話「魔従教団」より。アマリとの戦闘前会話より。アマリと再会したことにより自身の記憶に関する違和感が一層深まる事になる。
- そのため記憶の手がかりとなるアマリとの対話を求めるが、完全な洗脳下にあるアマリには身に覚えのないことのため、拒絶されることになる。
- この時の2人は今作品の登場人物でもある彼と彼女の関係を想起させるものになっている。
- 「どうやら、俺は魔法ではなく、本当なら体術をどこかで学んでいたらしいからな…」
- 第26話「希望の翼」より。セルリックに敗北し、教団に連れ戻されたイオリ、教団の秘密の一端をホープスに教わっていた事が分かったため、再度教団から追われる身になる。
- エンデの加護を失い、ホープスと引き離された事によりドグマが使えなくなったものの、本来の記憶の中で鍛え上げていた空手により、複数の術士に追われながらも凌ぎきることが出来た。
- なお、ホープスの救援によりドグマが使用可能になった際は、閃光の壱式 電光切禍を使用し、アマリや他の術士達を一瞬で無力化するという高い戦闘能力を見せつけた。
- 「黙れ、黙れい! 大地を汚し、智の神エンデを愚弄する者はこの私が滅する!」
「おお、ヨカッタネ! 伝説の創界山の秘宝か!」 - 第29話「薔薇のバーサーカー」より。アック・スモッグルからヨカッタネを奪うために一芝居を打った際の台詞。台詞回しがどことなく時代劇のようである。ちなみに、ホープス曰く「三文芝居」との事。
ちなみにアマリ編では彼女がアック・スモッグルを甘えて誘惑するシーンとなる。アマリ編の彼ならばともかくイオリ編の彼ならば見てて恥ずかしくなって顔を真っ赤にするに違いない。 - 「セルリック! お前は俺を本気で怒らせた!」
「俺の大切なものに手出ししようとしたお前を破壊する!!」 - 第39話「ドグマの意味」より。自身の想い人を利用しようとしたセルリックへの怒りが爆発する。
- そして、イオリとアマリとホープスの3人のオドが一つとなり、新たなドグマ、創造の零式 天地真命が生まれることになった。
- 「世界のため、みんなのため、アマリのため…言葉にすれば、いくらでも語れるがシンプルに言う」
「それが、俺のドグマだ」 - 最終話より。驚異的な力を持つ魔獣エンデ、それに対抗するために教主としてエンデと完全にリンクしゼルガードの真の力を引き出す事を決意するイオリ。
- それによりイオリは意思を生み出すだけのシステムになり人格が失われる事になるが、イオリに躊躇いはなかった。
- 何故そんな風に生きられるのかというホープスの疑問に関する回答。旅の始まりの目的であった己のドグマで何ができるか、その答えでもあった。
- 「舐めるなよ、この腹黒オウム!」
- 困難ルート最終話「永遠のアル・ワース」より。己の本来の目的を明かしイオリやエクスクロスを挑発する魔獣ホープスに対しての一喝。
- この台詞に続き、エクスクロスのメンバー達はホープスの与えようとする絶望を乗り越える決意を見せる。
- しかし、一部のメンバーやイオリはホープスの真意に気付いており、イオリのこの一喝の裏には、真意に気付かれないと侮られた相棒への怒りも込められている。
- 「アマリ…」
アマリ「イオリ君…」
「行こう…今日から俺達の新たな旅の始まりだ」
アマリ「はい」
「行ってくるぞ、ホープス。俺達を見守っていてくれ」 - 困難ルートエンディングより。ホープスが守ったアル・ワースの平和ために、これからも共に戦っていく事を誓ったイオリとアマリ。
- 大切な相棒に呼びかける台詞で綺麗に締められ、見つめ合う2人の笑顔に今後の甘いロマンスを予感させたのだが…直後にそれを邪魔する者の羽ばたき音が鳴り響く…。
アマリ編
- 対してアマリ編の彼は彼が洗脳以前から持っていた感情である「アマリ対する恋心」を歪んだ方向に暴走させられ、彼女に対してヤンデレチックな台詞を吐くことが多い。味方加入後はイオリ編と違い奥手でシャイな部分は見せていないが同じくアマリに恋するホープスとイオリ編とは違った意味で対立することに…
- 「戻ってこい、アマリ。今ならまだやり直しが効く。俺から導師キールディンに取りなす事もできる」
- 第25話「エンデの名の下に」より。アマリ討伐隊長に任命されたといいながら、彼女への執着心が垣間見え、今後敵として登場する度にほぼ同じ台詞を言い続ける事となる。
- 「この腹黒オウム!アマリさんを包む愛ならば、俺も連れていけ!」
- 通常ルート最終話「ここにある世界」より。魔獣エンデに飲み込まれたアマリが、ホープスの愛の力で助かったのを見て。周りもホープスの愛の力と認識しており、自身のルートとは打って変わって完全にホープスに出し抜かれてしまっている。
迷台詞
イオリ編
- 「そ、そう! そうなんだ! 俺って最低だなぁ!」
ロザリー「へえ…お前って、そういう趣味があったのか…」
クリス「うわ…マジで引く…」
「み、みんなにはナイショだぞ!」 - ボーナスシナリオ「プリティ・サリアンの冒険」より。自身が変態の汚名を被る事によりサリアの名誉を守った際の一幕。
- サリアのコスプレ趣味に付き合い、冒険の旅という名の偵察任務に出ていた、イオリ、ルルーシュ、ショウ達であったが、パラメイル第一中隊のメンバーがその場に現れたことにより、サリアは精神崩壊の危機に瀕してしまう。
- サリアの精神を守るために、イオリが自分の趣味でサリアに魔法少女の衣装を着せていたと自分を犠牲にした偽りの告白をしたことによりサリアは危機を脱する。
- 己の名誉を守ってくれたことにサリアは感謝し、ルルーシュとショウには男と認められることになる。自らの名誉は底値を割ってしまったが……
- 「こういう敵なら大歓迎だ!今日は稼ぐぞぉぉっ!」
- シークレットシナリオ「シュワルビネガーの秘密」より。乱入してきた金のルーン・ゴーレムとの戦闘前会話。俗物感丸出しの台詞であり、同乗していたアマリとホープスには引かれていた。
- (どうすりゃいいんだ、俺…)
- ボーナスシナリオ「強く正しく美しく」より。イオリの優柔不断が招いたことにより勃発した、エクスクロス女性陣の戦いはホープスの機転により解決したように見えたが、ホープス自身が話題を蒸し返したことにより、
- もしアマリに告白して振られた場合、次にどの女性を選ぶのかとエクスクロス女性陣に詰め寄られることになる。
- アマリにはすでに好意を持たれている状態のため、アマリに告白すれば何も問題ないはずなのだが、当人はその事には気付いていない。
- ホープス「だったら、さっさとアマリ様の手ぐらい握って見せるのだな」
「そ、そういう積極性は…」
アマリ「イヤなの?」
「そういうわけじゃないんだけど…その心の準備とか…色々あって…」 - イオリ編第43話対ドアクダールート「崩れ始める理」マップ開始前より。シリアスな場面では積極性を見せるが、恋愛面ではまだまだ奥手である。アマリも彼の好意を理解しつつ笑顔でからかう。
搭乗機体・関連機体
余談
- 高河ゆん氏のデザインとその髪型から「沙慈・クロスロードに似ている」という声も少なくない。何の因果か、あちらの世界にも「イオリ・ア」がいる。
- 担当声優の新井良平氏は「声優業界を志したときからの念願が叶った」とTwitter上で感想を述べている。