ボール
外国語表記 Ball
登場作品

ガンダムシリーズ

異名 棺桶
分類 モビルポッド
生産形態 量産機
型式番号 RB-79
全高 12.8 m
本体重量 17.2 t
全備重量 49.0 t
動力 燃料電池
ジェネレーター出力 400 kw
スラスター推力 24,000 kg
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
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概要

地球連邦軍の開発した宇宙用戦闘ポッド。

作業用のスペースポッドを戦闘用に改修しており、核融合炉を搭載していない代わりに燃料電池を動力源としている。

ガンタンクのものを流用した180mm低反動キャノン砲を1門搭載しており、コストの割に高い火力を発揮する。しかし、それ以外の機体性能は非常に低い。また、本来は無重力下で運用される機体なので、大気圏内だと乗れたものではない。別名「丸いカンオケ」。

劇中では連邦軍の量産型モビルスーツであるジムの支援用として運用されているが、ザクによって名前通り、サッカーボールのように蹴りつけられるなど、大した活躍はしていない。小説版ではビームサーベルやビームライフルを携行している。

他作品でも何機かバリエーション機体が登場しており、なんと宇宙世紀0133年になってもまだ生産されている

本機にはシロー・アマダ(正確には先行量産型)やウモン・サモンが乗り込んでいるが、両者とも原作終了時では生存している上、その際、前者は宇宙用高機動試験型ザクを、後者に至ってはリック・ドム6機を撃墜するという戦果を挙げている。勿論、これらの戦果はパイロットの技量や知恵と工夫、そして強運によるところが大きいのは確かだが、「MS相手にボールでは100%歯が立たない」訳ではないということを証明したと言える。

『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(SRW未参戦)では、大気圏離脱をしてきたHLVを破壊したり、迎撃に出るも空間戦闘出来ないザクIIJ型を一方的に嬲る戦法などを披露している。ジオンのモビルポッド・オッゴと壮絶なドッグファイトも展開しており、同作では意外と俊敏なところも描かれている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
マップ「エゥーゴとの接触」にて、エゥーゴ兵の乗る味方NPCとして登場するのみ。
登場前にクリアしても、クリア後のイベントに出演する為ロボット大図鑑には載る。
スーパーロボット大戦F完結編
隠し要素でNPCを守りきると、自軍で使用できるようになる(クリアした時に残った数に関わらず入手するのは1機)。射程外攻撃はできるものの元々非力で(唯一の武装は近距離に撃てず、宇宙専用なのに宇宙Bという体たらく)、強力なMSが続々と配備され続けていた上に、舞台がすぐに地上に移るということもあり、活躍の機会は全くといっていいほど無い。
ケイブンシャ刊「スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本」においては「使い続けるとスパロボの悟りが開けるといわれている苦行のようなユニット。半分ホント」と評されている。それくらいの機体である。

単独作品

スーパーロボット大戦GC
序盤のイベントでシローが乗り込み、加入時にホワイトベースに持ち込まれる。Sサイズのため部位攻撃要員に使えるが、宇宙専用なのでミノフスキークラフトをつけても地上では出撃できない。しかも加入してすぐに舞台が地上に移る。
なお、ここで入手するボールはシローが乗っていた「先行量産型ボール」ではなく、1stガンダムに登場した普通のタイプである。
スーパーロボット大戦XO
地上でも出撃できるようになった(空適性がBになった)。『GC』同様Sサイズのため部位攻撃要員として使える(特に部位攻撃要員が少ない序盤は捕獲の際に地味に便利な機体である)。また、サイズSと宇宙Sのおかげで宇宙ステージでは意外と避ける。使い勝手の面から見れば、『GC(XO)』のボールはおそらく歴代最強のボールと言える。

その他

バトルドッジボールII
ジム0083(ジム改)の必殺技「第7中隊出撃」で呼び出される。ボール違いです。

装備・機能

武装・必殺武器

180mm低反動キャノン砲
本体の上部に1門装備されている武装。ガンタンクの120mm低反動キャノン砲を流用している。
連装機関砲
低反動キャノン砲と換装可能な2門装備の武装。連射性能が高い。
マニピュレーター
側面に2基装備。基本的には作業用の装備だが、緊急時には打突武装としても使用可能。普通、そこまで接近されたらダメな気がするが…。

移動タイプ

サイズ

S
実際は13m近い球形、つまり幅も同じくらいあるので、18mのMSと並べると以外に大きく映る。

機体BGM

「颯爽たるシャア」
第4次』より。
「ホワイトベース」
GCXO)』より。

対決・名場面

VS宇宙用高機動試験型ザク
『第08MS小隊』より。ワイヤーで相手の動きをとめてキャノン砲で相打ちに持ち込んだ。
VSリック・ドム
『クロスボーン・ガンダム スカルハート』より。僚機のジムとの連携という基本に則ってリック・ドムの3機目を撃墜したところに、本機を巨大なガンダムだと誤認したリック・ドム3機小隊が現れる。

関連機体

  • 他作品では「ボール型の誘導兵器」なども登場しているが、本Wikiでは主にスパロボ関連のものを取り上げる。

強化型・バリエーション機

先行量産型ボール
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。本体の上部に連装フィフティーンキャリバー(127mmキャノン砲)を、側面にはワイヤーアンカー兼用のマニピュレーターを装備しているなど後の量産型で廃された武装を持ち、若干性能が高い。
テリー・サンダースJr.の乗る初期型ジムを援護するためにシロー・アマダが搭乗し、アイナ・サハリン宇宙用高機動試験型ザクと相討ちとなっている。
ボールK型、ボール(第08MS小隊)と呼ばれることもある。型式番号はRB-79K。
SRW未登場。『GCXO)』にて一連のイベントが再現されたものの、シローは通常のボールに搭乗し本機は登場しなかった。
Bガンダム
機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』の「バカがボオルでやってくる!」に登場。一年戦争時のソロモン攻略戦において自称NTのウモンが、自身の登場するボールにスイッチ一つでパージ可能な追加装甲を取り付けた機体。端的に言えば巨大なガンダムの顔がついたボール
ベース機の装備はそのまま使えるが、ガンダム顔の追加装甲により無重力空間運用機とはいえ重量バランスは劣悪、更にセンサーに干渉して視界が不十分というツッコミ所満載の機体である。改造はウモンがチョロまかした資材を使って独断・独力かつ無許可で行ったため、作中での目撃者こそ非常に多いが公式上は存在しない現地改造機である。
元々『機動戦士クロスボーン・ガンダム』本編でウモンが「自分はボールでリック・ドム6機を撃墜した」(なお180mmキャノンは【最大装弾数:5発】である)と語っており、劇中登場人物も読者もホラだと思っていたが、本編終了後に『スカルハート』でBガンダムとその戦果が明らかにされたという経緯で登場している。
余談だが、恐ろしい事に本機搭乗中のウモンはなんとノーマルスーツのヘルメットを被っていない。だが、どうやって移ったのかその後の撤収中は友軍のジムで相乗りしている。
SRW未登場だが『第2次α』ではウモンの台詞の中で存在が示唆されている。
133式ボール
機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場したボールの強化型。キャノン砲が3連装になったことで火力が向上しており、各種内部機器なども時代に合わせたものに更新されているが、性能は原型と大差ない。とはいえ、コストが非常に安く操縦も容易で、後方支援に徹する分には割りと安定した火力役となれることから、この時代になっても数合わせの戦力としては使い勝手がいいものだったらしい。
SRW未登場。原作では量産型ガンダムF91の部隊が支援役として引き連れていたが、それ以外に目立った活躍はない。

関連機

ガンタンク
180mm低反動キャノン砲を流用している。
ジム
戦場ではセットで行動し、支援をするのが基本。

余談

  • 劇中で「ザクにサッカーボールの如く蹴飛ばされてジムにぶつけられる」等のシーンから小型機と思われがちであるが、実際には全高12.8mと他MSと並べれば胸部辺りまである。

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