アルバート・W・ワイリー
アルバート・W・ワイリー | |
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外国語表記 | Albert W. Wily |
登場作品 | ロックマン |
声優 | |
愛称 | Dr.ワイリー |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
趣味 | 卓球 |
概要
『ロックマン』全作品における悪役で、世界征服を企む悪の天才科学者。
所謂自身の才能を認めなかった世間に復讐する学界の異端児という古典的マッドサイエンティスト像を形にしたような人物。容姿はやせ型で頭頂部が禿げており、左右の髪と口ひげを伸ばしているのが特徴。
ライト博士とは学生時代からの腐れ縁で互いにライバルと認め合う仲だったが、常にライト博士の2番手に甘んじていた。 ロボットの平和利用を主とするライト博士とは対照的な思想から対立を深めていった結果[1]、ある日突然彼の制作したロボット達を奪って戦闘用に改造し、世界征服を宣言した。ロックマンによって野望は潰えるが、その後も懲りずに事件を起こす。『ロックマン6』エンディングでは世界征服の罪で遂に逮捕されるが、『ロックマン7』冒頭であらかじめ作っておいたワイリーナンバーズの手により脱獄に成功している。
基本的にはワイリーマシンに搭乗して各ナンバリング作品のラストボスを務める。「物語の発端はどうあれ例によってワイリーが元凶」・「毎回ロックに乗機を破壊され、毎回土下座&命乞いを行うも、毎回何らかの理由でまんまと逃亡する」という点はロックマンシリーズのお約束となっている。
自作のワイリーナンバーズは強力な性能を誇り、毎回ロックマンに打ち破られているものの既存の軍隊などでは歯が立たない性能を持つ。ライト博士と異なり戦闘用のロボットを中心に開発しており、その機能は多種多様、コンピュータウィルスなどのソフトウェア面においても遥か未来の時代でも解析しきれないものを生み出す等、その技術力は間違いなく天才と言える。ただし、ワイリーナンバーズの中には資金不足や資材不足が原因で完璧に作り込めなかったもの、新素材や思いついたアイディア・新技術を盛り込んだものの想定とは異なる欠陥が発覚するもの、性格が戦闘向きでなかったり創造主への忠誠心が欠けるもの等、安定性に欠ける面が見られるロボットも散見される。良く言えばチャレンジ精神にあふれた科学者である。
このように「憎めない悪役」としての側面が強いものの、その悪事の数々は非道・卑劣であることは間違いなく、心優しいロックですら度々ワイリーの殺害を決意しているほど。
また、遠い未来を舞台とした『ロックマンX』シリーズにはゼロの開発者として、パラレルワールドが舞台の『ロックマンエグゼ』シリーズには秘密結社のトップとして客演している。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 期間限定参戦。
人間関係
- フォルテ、ゴスペル
- ロックマンを模倣して開発した戦闘ロボット。製作ロボットの中では高い完成度を誇り「スペシャルワイリーナンバーズ」が付けられる。
- レゲエ
- 孤独を紛らすために作った烏型サポートロボット。
- キング
- 『ロックマン&フォルテ』に登場。ロックマンに勝てないフォルテに焦れて開発した戦闘ロボット。彼に謀反を起こされてしまうが…。
- サンゴッド
- 『ロックマンワールド5』に登場。スペースルーラーズのトップに位置する古代の最終兵器で、彼を復活させるが…。
- ラ・ムーン
- 『スーパーアドベンチャーロックマン』に登場。古代のスーパーコンピューターを名乗り、その力を利用して世界征服を進めるが…。
- メタルマン、エアーマン、バブルマン、クイックマン、クラッシュマン、フラッシュマン、ヒートマン、ウッドマン
- 『ロックマン2』に登場。自らの手で最初に開発したワイリーナンバーズ。
- ロックマン
- 宿敵。何度も敗北していながらもいつか彼を倒す事を夢見ている。
- ブルース
- ロックマンの兄。動力炉の欠陥で機能停止しかけていた彼を改造した。
- トーマス・ライト
- 宿命のライバル。『スーパーアドベンチャーロックマン』では「こんなことをできるのはDr.ライトだけ」と発言しており、その科学力は素直に認めている。
- ロール
- ロックマンの妹。『ロックマン10』ではロボットエンザにかかった彼女に治療薬を渡すが…。
- ガッツマン
- ライトナンバーズの一体。『2』ではガッツタンク、『7』ではガッツマンGへと強奪して改造している。何度も強奪されるライトナンバーズはガッツマンのみのため、ワイリーのお気に入りという説がある。その一方で『ロックマンロックマン』では下記の通り酷評している。
- ミハイル・セルゲイビッチ・コサック
- 『ロックマン4』に登場する科学者。娘のカリンカをさらって脅迫し、彼に悪事を行わせていた。
- カリンカ・ミハイロヴナ・コサック
- Dr.コサックの娘。彼女をさらう。
他作品との人間関係
歴代ロックマンシリーズ
- ゼロ
- 『ロックマンX』シリーズの主要登場人物であり、『ロックマンゼロ』シリーズの主人公。最後のワイリーナンバーズでありワイリーが開発した最高傑作。
- しかし皮肉なことに宿敵になるはずだったエックスの親友となり、最後にはロックマンの名を冠するレプリロイドとなった。
- また、彼は己の信念のもと、人間を殺すというワイリーを撃てなかったロックと対照的な行動を取っている。
- サーゲス
- 『ロックマンX2』に登場した敵キャラクター。黒衣を着た老人型のレプリロイド。誰にも不可能だったゼロのボディ修復を成し遂げた天才であり、倒されると「ライトの忘れ形見のロボットにまたも敗北するとは」と言い残すが、ワイリーとの具体的な関係はぼかされている。
- アイゾック
- 『ロックマンX6』に登場した敵キャラクター。白衣を着た老人型のレプリロイド。ワイリーと同じ青野氏が声を担当しているほか、「ゼロのことは自分が一番よく知っている」と発言するなどワイリーを彷彿させる言動が特徴的だが、ワイリーおよび上記のサーゲスとの具体的な関係はやはりぼかされている。
- シグマ
- 『X8』、『コマンドミッション』を除く、『ロックマンX』シリーズのラスボス。『X5』では、ワイリーらしき人物と共闘したことがシグマの口からほのめかされているが、こちらも具体的には明かされておらず、前述したアイゾックの可能性もある。
- マスター・アルバート
- 『ロックマンZXA』に登場した敵キャラクター。ワイリー本人との関係はなく、オマージュとしてその名が冠されているのだが、『ロックマンZXシリーズ』における全ての元凶というところも共通している。
名台詞
- 「うつのか? ワシをうつのか? このワシを! ロボットの おまえが にんげんの このワシを!!」
- 『7』にてバスターを向けるロックマンに対して。
- 「お前達ロボットは、世界征服の為の道具に過ぎん!何体壊れようと知った事か!お前を倒す為ならばこれからも戦闘ロボットを造り続ける!」
- 池原しげと氏の漫画版『7』にて、命令されるがまま襲い掛かって来るワイリーナンバーズを破壊して悲しみと怒りに染まっていたロックマンに対し、ワイリーが発した台詞。池原版のワイリーは、他の漫画家のロックマン作品と比べても、ロボットを道具としか見なしていないのが明確に描かれており、こんな事を言われれば、ロックマンもワイリーはもはや救いようの無い外道でしかないと見なし、ロボットとしての一線を超えてでも討とうとするのも頷ける。
- 「強くしてやる。ワシが必ず強くしてやるとも」
- 同じく池原氏の漫画版『7』にて、自分を見捨てて逃げたと思っていたフォルテが助けに現れたことで、相好を崩すワイリー。
- 「今にロックマンより強くなってやる」と叫ぶフォルテにこう答え…そしてこれが池原版ロックマンにおける彼の最後の台詞となった。
- 「イッヒッヒッヒッヒッヒ…」
「これで世界はワシのものじゃ!ガハハハハハッ!」 - 『8』より。初めての音声付きの台詞。
- 「ワシは、人類が滅びることも、ワシのロボット達が破壊されることも許さん!ワシはワシのロボット達を愛しておるんじゃ!」
- 『スーパーアドベンチャーロックマン』にて。人類を滅ぼそうと企むスーパーコンピュータ、ラ・ムーンに対して言い放った台詞。
- しかしこの100年後、彼らしき人物は世界そのものを破滅させかねないスペースコロニー落下作戦を実行させることになる…。
- 「ゼロ…ワシの最高傑作、倒せ、あいつを! ワシの敵! ワシのライバル! ワシの…生き甲斐! 行けぃ、そして破壊しろ、あいつを!」
- 『ロックマンX4』ゼロを選んだ場合の冒頭より。本人だと明言されていないもののワイリーそのもののシルエットと声でゼロの夢の中に現れ、ライトの最高傑作であるエックスを破壊するよう告げる。
- また、いつ頃からは不明だが、世界征服との過程で始まったライト博士との戦いの筈が、ライトを超えることが本当の目的にすり替わっている節が見られる。
迷台詞
- 「まてーっ そんなことはワシがさせぬ!!」
「ロックマンやぶれたり!!」 - 漫画版『7』より。ワイリーとロックマン及びライト博士の立場を入れ替えたコンピューターゲームで、ワイリーマンとして現れた際の台詞。ゲーム内ではライト軍団及びロックマン(いずれも人相が悪い)を破壊し「GAME-OVER」となったが、現実はこうは行かなかった…。
- 評判が良かったのか、有賀ヒトシ氏の漫画でも著作権マーク付きで取り上げられている。
- 「許してくれぇ」
「ワシが悪かった」 - 『バトル&チェイス』に於ける敗北時の台詞。この後、逃亡したと思われる。
- 「なっ、なぜじゃあーーーっ!! なぜ わしををををっ!!」
- 『ロックマンワールド5』より。古代の最終兵器、サンゴッドを復活させたものの命令を無視した彼の攻撃を受けた際の台詞。見てわかるように、後半の絶叫が全て「を」になっている。
- 「○○○(ライトナンバーズ)か! うぬぬ 欲しい 欲しいが…」
「わしはびりっとくるのが超苦手なのだ! キサマはいらん! ぬははははっ!」(エレキマン)
「わしは熱いのがものすごく苦手なのだ! キサマはいらん! ぬははははっ!」(ファイヤーマン)
「そのチャキチャキ具合が大っ嫌いなのだ! キサマはいらん! ぬははははっ!」(ボンバーマン)
「ワシはアブラっこいモノが苦手なんじゃ! キサマはいらん! ぬははははっ!」(オイルマン) - 『ロックマンロックマン』より。オープニングで街頭モニターから世界征服を宣言した後、UFOでモニターを破って登場。ライトナンバーズでプレイすると、こんな理由でプレイヤーのロボットを攫わない。上記以外だと「木の枝を切りとばすくらいのことしかできんポンコツ(カットマン)」「パワーはあってもニブいやつ(ガッツマン)」「寒さに強いだけがとりえ(アイスマン)」と非情な理由で拒否する[2]。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「今回は余計な邪魔が入ってしまったが、ワシはまだまだあきらめんぞ!」
「ワシらはすぐに帰ってくる! それまで首を洗って待っているのだな! ロックマンたちよ!」
「ワーハッハッハッハッ…って…痛っ…貴様、もう少し詰めんか!」 - 『X-Ω』イベント「次元を超えた闘い!」より。ロックマン達の活躍によりまたも野望を阻止されたワイリーは、新たな野望に向けてUFOのホログラフ映像からこの台詞を残して去ってゆく。
- 高笑いを残したが、UFOにはデビルサターン(恐らくワイリーナンバーズも)も乗り込んでおり、彼がぶつかってきて不満を残すのだった。
搭乗機体・関連機体
- UFO
- 正式名称不明。移動時に乗り込む円盤。ワイリー基地への移動時に使用される他、ワイリーマシン1号、2号、メガワールド号には構成パーツとして機能している。『ロックマン』のみ赤、『2』以降青色のキャノピーが特徴。
- その形状からブルーレットと言われることも。
- ワイリーマシン〇号/ワイリーマシンワールド〇号
- ワイリーが搭乗する有人戦闘メカ。『4』以降ドクロの意匠が入っているのが特徴。一部の作品を除き、一度破壊させるとワイリーが搭乗するコクピットが露出する第2形態へ移行し、攻撃力とパターンが変更される。
- 特にワイリーマシン9号はドクロ顔の竜型ロボットというどこかで見たようなデザインとなっている。
- ワイリーカプセル
- ワイリーマシンの緊急脱出装置。『4』以降に登場。後半の作品では本体以上に高い戦闘力を持つ場合もある。
- ワイリーナンバーズ
- ワイリーが開発したロボットの総称。『4』のコサックナンバーズ、『6』の世界強豪ロボット、『10』のロボットエンザ感染者は世界征服計画の為に悪用したという事で便宜上DWN扱いで登録されているが、ワイリーは製作に関与していない為、厳密に本当の意味でのDWNは『2』『3』『5』『7』『8』の8大ボス達となる。他にも対ロックマン専用の「ロックマンキラー」、サンゴッドの解析から作られた「スペースルーラーズ」、『ロックマンメガワールド』に登場した「メガワールドナンバーズ」も存在する。
- エイリアン
- 『ロックマン2』において「ワイリーの正体は、地球侵略を目論む異星人だった」…と見せかけた立体映像。本物は裏で投影装置を操作していた。
- ガンマ
- 『ロックマン3』にてワイリーマシン3号を失ったワイリーが搭乗する巨大有人操作ロボット。元々はライト博士が平和利用のために彼と共同で開発をしたものだったが、世界征服のために強奪する。
- ワイリープレス
- 『ロックマン5』に登場した秘密兵器。円盤型の機体でロックマンを踏み潰すという単純極まる機体ではあるものの、対空能力に難のあるロックマンには有効な手段であった。
- Xクラッシャー
- 『ロックマン6』において「Mr.X」を名乗り正体を隠していた際に搭乗していたメカ。巨大な鉄球型のメカで振り子運動をするため、乗り心地は最悪。
- ワイリーロボ・アイアンゴーレム
- 『ロックマンワールド4』に登場する巨大有人操作ロボット。ワイリーマシンワールド1号(ワイリーの顔面がモチーフ)を試作機とする、ワイリー自身を模した巨大ロボットとなっている。
- ブレーン・クラッシャー
- 『ロックマンワールド5』に登場するロボット生産管理用コンピュータ。同作の最終ステージである宇宙要塞「ワイリースター」の中枢にあたるマシン。
- スカルマシンXX
- 『バトル&チェイス』における自機。攻撃を一定回数無効化するバリア、トラップを無視するタイヤ等、特異な性能を持っている。
- 飛行能力を有しているが、レース中は飛べない。
余談
- 毎回敗北すると機体から飛び降りて土下座する彼の姿から、ジャンピング土下座なる言葉が生まれた。
- リンク先でも書かれているが、実際に行うと膝の皿を割る等大怪我をすることになるため絶対に真似をしてはいけない。ワイリーの場合、機体を破壊した際の高さから飛び降りると同時に土下座なので…。
- 有賀ヒトシ氏による漫画版ではよく眼鏡やサングラスを着用している。
- 『流星のロックマン3』にはワイリーを思わせる老科学者「ヨイリー博士」が登場する。
- ただし、ヨイリーは女性でありポジションも善玉となっている。
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