G-セルフ
G-セルフ | |
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外国語表記 | G-Self |
登場作品 | |
デザイン | 安田朗 |
分類 | G系統モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | YG-111 |
全長 | 18.0 m |
重量 | 31.1 t |
動力 | フォトン・バッテリー |
装甲材質 | インビジブル・チタニウム |
MMI | ユニバーサル・スタンダード |
所属 | 不明→海賊部隊 |
パイロット | ベルリ・ゼナム |
概要
ラライヤ・マンディと共に宇宙から飛来した謎のMS。ラライヤはキャピタル・テリトリィに、本機はアメリアに回収され、アイーダ・スルガンによって海賊部隊で運用されていたが、キャピタル・タワーのフォトン・バッテリー強奪任務の際に鹵獲され、ベルリ・ゼナムの手に渡って彼の愛機となる。
「ヘルメスの薔薇の設計図」を元に製造されたG系統のMSで、アイーダによってG系統の中枢を成す機体として「G-セルフ」と名付けられ、以降この名称が用いられるようになる。なお、名称は全角の「G」半角の「-」で表記するのが正式。
外見の特徴は、宇宙世紀のガンダムタイプに似た顔つき、トリコロールのカラーリングに、典型的ガンダムタイプと大きく異なる鬼のツノのように前方に伸びたブレードアンテナ。コクピットのインターフェースは国際規格である「ユニバーサル・スタンダード」に対応しているため、同規格の知識があれば問題なく操縦出来る。しかしこの機体は生体認証機能が搭載されているため、特定の条件を満たした人物しか起動、操縦を行う事が出来ない。その認証をクリアしているのはアイーダとベルリのみで、条件は満たしていないもののテストパイロットとして初期登録がされているためラライヤも例外的に搭乗可能。該当する人物が搭乗した時のみ、鳥の形をした「Gメタル」というICチップ内蔵の金属プレートが発行される。また、背中のコネクタもにユニバーサル・スタンダードに対応しており、様々なバックパックを装備可能な汎用性を持つ。他に緊急脱出用のコア・ファイターを内蔵している。
他のMSと同様にフォトン・バッテリーで駆動するが、従来のものより圧縮率が高いため全体的な出力が高く、余剰エネルギーによって各部が発光する。装甲はインビジブル・チタニウムというディスプレイ積層型のフォトン装甲で、ガンダリウム合金よりも軽量で剛性があり、この装甲自体がフォトン・バッテリーの性質を持つ。この機体は装備したバックパックによって通常のトリコロールカラーからさまざまに変化する特徴を持っているが、それはこのフォトン装甲自体が無色透明であり、各種カラーリングは装甲に投影された色でしかないために起きる現象である。
各種バックパック
機体色が変わるのは前述の通りで、目立つ部分以外にも白色の部分の色合いが若干変わることもある。 また、これらのパックは例外を除き基本的にG系統共通企画で、アメリア製のものの大半は本来はアルケイン用に開発していたものであるが、技術面の未熟さからパーツ精度の甘いアルケインには装着出来なかったため本機に流用されたという経緯がある。
- 大気圏内用パック
- 大気圏内での飛行に対応したパック。カラーリングはバックパック未装着時と同じ。
- 宇宙用パック
- アメリアで開発された、宇宙での機動性を高めるパック。カラーリングはバックパック未装着時と同じ。
- リフレクターパック
- アメリアで開発された、ビームを吸収する性質を持ったパック。ただし、吸収できる許容量には限界がある。カラーリングは紫。
- トリッキーパック
- アメリアで開発された、かく乱用のパックで、相手の電子機器に影響する。カラーリングはピンク。
- 高トルクパック
- キャピタル・アーミィが自軍のMS「ウーシァ」の追加装備として開発した、全身を覆うフルアーマー系パック。格闘戦での戦闘力をアップさせる。
製造したはいいものの肝心のウーシァに装備できないことが発覚し、アーミィ内で持て余していたものをケルベス・ヨーの一派が奪取、G-セルフの追加装備として運用された。
なので、他のバックパックと違い純粋なG系統用のバックパックではない。カラーリングはバックパック未装着時と同じ(グリーンの装甲で覆われている)。 - アサルトパック
- アメリアで開発された、大型ビーム・キャノンやミサイルを装備した長距離射撃戦に特化したパック。カラーリングは赤。
- パーフェクトパック
- ビーナス・グロゥブで開発された万能型パック。これまで登場したバックパック全ての特性を兼ね備える他、光子魚雷「フォトン・トルピード」等強力な武装を有す。コンパクトに纏められていながらも、「全載せ」な機体のため、武装の中にはパイロットすらもドン引きするものも。カラーリングはバックパック未装着時と同じだが、白色の部分がアサルト同様の純白(未装着時は若干青みがかっている)になっている。また、プラモでは微妙に青い部分も成型色が異なっている。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦X
- 初登場作品。序盤5話から参加する。最初は大気圏内用パックのみだが宇宙ルートの21話で宇宙用パックが登場し、対ミスルギルートの30話でパーフェクトパックが登場する。原作とは違いベルリしか乗れない。
装備・機能
武装・必殺武器
ノーマル
- 頭部バルカン砲
- ブレードアンテナの付け根に2門を装備。実弾ではなくビームバルカン。
- ビーム・サーベル
- 肩の平べったいパーツ(人間でいえば鎖骨の辺り)に内蔵されている。『X』ではパーフェクトパックと他のパックで斬り方が異なる。
- ビーム・ライフル
- アメリア製のものとトワサンガ製のものを使用するが、『X』では前者のを使用する。大気圏内用パックと宇宙用パックは突撃しながら2発発射し、トドメ演出では体当たりから背後に回ってもう一発発射して撃破するが、パーフェクトパックでは2発発射するだけとなっている。
- シールド
- アメリア製のものとトワサンガ製のものを使用する。
- 『X』ではフォトン装甲シールドとなっており、2000以下の全属性のダメージを無効化するバリア扱い。気力110以上で発動。発動時、ENを10消費。
アサルト
- 大型ビーム・キャノン
- 長射程の主力武器。2門を装備。
- 大型ビーム・サーベル
- 対艦用の武装だが、劇中未使用。
- ビーム・ライフル
- 2挺を装備している。
- ミサイル・ポッド
- パックの左右から発射する。
パーフェクト
- フォトン・トルピード
- 反物質結晶体を散布する兵器。低温対消滅反応で接触した部位を削り取る(爆発もさせない)。光子魚雷は極小かつ広範囲に撒かれるため回避は困難であり、さらには対消滅により発生した光を光子エネルギーとして機体に取り込む事まで可能である。『X』は通常武器(6発)とMAP兵器の2種類があるが弾数制で、MAP兵器では2発しか使えないうえ横に広く撃つため味方機の位置に注意が必要。さすがにEN回復効果は再現されていない。一方、天才の機体はカスタムボーナスで回復したりするのだが。
- 全方位レーザー
- 機体表面から全方位に放つレーザー砲。『X』では「パーフェクトアタック」の演出に使われている。
- フォトン装甲シールド(コピペシールド)
- 敵のビーム攻撃を無効化・吸収する。
必殺技
- ビーム・サーベル二刀流
- 『X』での大気圏内用パック用必殺技。刀身を伸ばした二対のビーム・サーベルで相手を斬った後、接近しパックを分離、殴りつけた後に蹴り飛ばす。ビームサーベル二刀流と言いつつ、ビームサーベルを使うのは最初の一撃だけである。
- アサルトパック換装攻撃
- 『X』での宇宙用パック用必殺技。アサルトパックに換装した後でミサイル・ポッドを乱射。最後に大型ビーム・キャノンを放つ。
- パーフェクトアタック
- 『X』でのパーフェクトパック用必殺技。一度、機体が真っ赤になった後で両端のバインダーのビーム砲を発射。続けて全方位レーザーで追い打ちをかける。トドメ演出では接近してフォトンエネルギーをまとった高トルクパンチとキック(よく見ると使用部位が緑色になっている)で敵機を破壊し、空中で落下したビーム・ライフルを掴むところで静止画となる。
特殊能力
移動タイプ
- 空・陸
- 飛行可能だがパックによっては地形適応がBになる事があるので「Aアタプター」は必要と言える。
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 最大EN+150。移動力+1。
機体BGM
- 「BLAZING」
- 『X』にて採用。
関連機体
余談
- インパルスガンダムとはバックパックによってカラーリングが変化したり、コア・ファイターを搭載するなど共通する点が多い。
- ダブルオーライザー等と同じく、映像作品の主役機としては珍しいガンダムの名を冠していない機体である。
- 一応、ガンプラなどでの商品ではガンダムと付けられているが(これはG-アルケイン、G-ルシファーも同様)。
- 本機を象徴する特徴的なブレードアンテナについて、デザインを担当した安田朗氏はゴーショーグンの頭部を参考にしたと語っている。安田氏はこのアイデアをガンダムシリーズ生誕30周年記念作『リング・オブ・ガンダム(SRW未参戦)』の主役ガンダムに導入しようと考えていたが、同作の制作に関与した「踊る大捜査線シリーズ」で知られる本広克行氏が新デザインに難色を示した為に実現しなかった。このアイデアは『コードギアス 亡国のアキト』の主役機アレクサンダに導入され、G-セルフによって結実することとなった。
- 様々なバックパックや機体カラーの変化は、当初スケジュールの都合でボツになっていたアイデアであった。しかし安田氏がサンライズスタッフの助言を受けて提案したのが全話のシナリオが完成した時期であったため、富野監督が激怒したと言われている。なおその瞬間、外では大きな雷が落ちておりこの時の状況を安田氏は「富野監督がまた神に就任した」とイベント等で語っている。
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