火星の後継者(Successor in Mars)とは、『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』に登場する敵組織。
概要
熱血クーデターを経て地球と和平に漕ぎ着いた木連から離反し、火星の演算ユニットを我物としようとしたクーデター軍。
ネルガル重工とライバル関係にあるクリムゾン・グループの発案したヒサゴプランを隠れ蓑とし、プランの各部へと人員を送り込んで潜伏。アキトにより演算ユニットの存在が明らかになると同時にヒサゴプランを占拠。ほぼ全てのターミナルコロニーとボソンジャンプを掌握する。一般的となったボソンジャンプと、ヒサゴプランによるジャンプ経路を用い、ボソンジャンプによる新時代・新秩序を構築し、政治経済の独占支配を目論む。
戦力的には連合軍に劣るため、ボソンジャンプで政府の重要施設を奇襲することでクーデターを成し遂げようとした。しかし完全制圧目前にしてナデシコCのボソンジャンプを許してしまい、火星圏の機動兵器はすべてホシノ・ルリによって掌握され沈黙。結果ボソンジャンプを用いた地球の制圧は、ボソンジャンプによる火星の制圧により鎮圧されることとなった。
実は草壁が再度の決起を起こした真の理由は、ボソンジャンプの危険性について地球側に証明する為であり、劇中の様子からもその目的は果たされている。
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 序盤の未来編のみの登場。なんとデュミナスの暗躍の陰でナデシコCらを軍勢で圧倒し、追い詰めた。本作のみ量産型エステバリス、エステバリス砲戦フレーム、ステルンクーゲルを戦力として使用する。
- スーパーロボット大戦W
- 第2部から登場。ザフトやアマルガムと組み、地球連合軍に対抗する。本作でも木連時代の兵器を使用してくるが、『MX』と比べると質が低下している。『MX』とは違い半年しか経ってないのだが……よほど管理が悪かったのだろうか。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- ギガノス帝国と組み、地球連邦政府に宣戦布告する。エリカをはじめとする小バームのバーム星人を人質にとっていた。テロに失敗した直後の最終決戦では、「残存兵力を掻き集めて」という表現が当て嵌まるほどの脆弱振りで抵抗する。実質、強敵は北辰衆のみで、エステバリス隊を中心とした布陣で挑めば労せずに倒せる。戦力不足故かジンシリーズなど木連時代の機動兵器も使用してくる(このためだけにTV版ナデシコがMXに参戦している)。
- スーパーロボット大戦V
- 『マイトガイン』に登場する数々の巨悪と連携を取っている。今回は木連時代の機動兵器はバッタとマジンのみ使用している。
- 演算ユニットがイネスと共に宇宙世紀世界に飛んでしまったため発見できず、代わりにナデシコAと入れ替わりに西暦世界に転移してきたνガンダムのサイコフレームを利用する。また、偶然手に入れたヤマトも利用しようとしていたが乗員の協力が得られず失敗に終わる。
- 組織としては西暦世界ルート第29話とやや早期に壊滅し、以後は残党がガミラスやエンブリヲに糾合されて登場する。