フェイルロード・グラン・ビルセイア

2017年7月20日 (木) 21:58時点におけるエンドラン (トーク | 投稿記録)による版
フェイルロード・グラン・ビルセイア
登場作品

魔装機神シリーズバンプレストオリジナル

声優 置鮎龍太郎
種族 ラ・ギアス人
性別
年齢 25歳(「地上人召喚事件」)
所属 神聖ラングラン王国
役職 治安局次長→第288代国王(戦後失効)
軍階級 王族(第一位王位継承権保持者)
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概要

神聖ラングラン王国第287代国王アルザール・グラン・ビルセイアの長子。第一王位継承権保持者。第一章では治安局次長という国土防衛上の要職を務め、マサキたち魔装機操者の上司として国土防衛の指揮を執っていた(魔装機神操者には独立行動権が与えられているが、名目上は彼が上司にあたる)。妹セニア同様、「かくありたい」己というものをもっており、それこそが「力での解決を尊ぶ武人」である(「武人肌の王子」はあくまで彼が自身に課さんとする理想の姿であり、本質というわけではない)。

人の上に立つ王族として非常に強い責任感の持ち主で、軍事・政治等の各分野に自ら率先して参加している。とはいうものの真面目一辺倒というわけではなく、階級の立場を超えて魔装機操者と気さくに語り合う柔軟さも備えている好人物。多くの魔装機操者から篤い信頼を寄せられていた。たいていは相手が誰であろうと対等の立場で会話をするマサキが、一定の敬意を払っていた(タメ口ではあるが「殿下」と呼んでいる)数少ない人物でもある。

指揮官としての手腕は優れたものであったが、そんな彼の唯一と言っていい弱点が生来の魔力が不足していることであった。ラングランの王族には、政(まつりごと)への参加が要求されない代わりに「調和の結界」を維持するための高い魔力が必須とされており、王位継承権を得るためには魔力テストに合格する必要がある。新暦4948年頃、15歳の誕生日を迎えた彼はその試験に挑んだが、力及ばず不合格となってしまった。それを恥とした彼は血の滲むような修行(努力)を重ねた末、最後には薬物の助けまで借りて何とか再テストをクリア。見事継承権を勝ち取るも、その代償は大きかった。結果としてその身体を薬の副作用という名の病魔に蝕まれ、自らの寿命を大きく縮めてしまうことになるのだった。

ちなみに、この時の体験で思うところがあったのだろう。この数年後(4951年頃)、「精霊降臨」に失敗して大破した一号機の影響で廃棄処分にされかけた2体の試作機たちを前に再契約を自ら取仕切って儀式を執行。泉の精霊(ノルア)を降臨させた儀礼用魔装機ノルスとして生き残る道を与えている。

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL 第一章の頃は「隠行の術」を行使してラングランの展開する都市結界を難なく素通りして暗躍する「ヴォルクルス教団」の対応に苦慮している。他の分野では国の内外に潜む憂患とかつて服用した魔力強化薬の後遺症に苦しんでいたが、召喚された多くの地上人と重ねる親睦の中で一種の安らぎに近い労りを得ていたようだ。なかでも魔装機神サイバスターの操者に選ばれたマサキ・アンドーという日本人の少年との間に年齢を超越した運命的な繋がりを感じており、彼と熱い友誼を結ぶまでに至る。 本章の終盤、教団の執行者達と共謀した『シュテドニアス連合国』特殊部隊の襲撃で起きたテロ(「魔力弾事件」)で父王を失い、自身も深い傷を負う(皮肉にもこの傷が彼の命を余命約1年までに縮めてしまう)。王都と王宮を覆い尽くす戦火の中に愛する弟妹(モニカとテリウス)を見失い、唯一傍にいたセニアを伴ってエオルド大陸の東方へ落ちのびる道を選択した。逃亡の日々のなか、責任感の塊のような彼が感じていたであろう焦燥は察するに余りあるだろう。

「魔力弾事件」の直後、シュテドニアスの宣戦布告のもと「春秋戦争」が勃発する。病床のなかにあった王子は防衛線で確たる指揮を取ることもできず、ようやっと義勇軍を旗揚げした頃にはラングランの東部にカークスという男を中心とする新たな独立勢力が蟠踞していた。エオルド大陸西部の強国『バゴニア共和国』が参戦を見送り静観したことでカークス軍を抱き込む決定的な手段を欠いた王子は、事態の打開のため新たな「地上人召喚計画」を試みるのだった。

王子が行使した大規模な召喚魔法は何らかの要因で暴走を起こし、ラ・ギアス全土に大量の地上人と戦闘兵器が迷い込む異例の混乱が発生する(OGシリーズでは地上のみであったが、旧シリーズでは地球バイストン・ウェルの双方を巻き込んだ)。「このまま地上人達の助力を得てシュテドニアスの撃退に成功したとしても、戦後処理で自分の犯した失態が暴かれてしまい、ラングランはラ・ギアス全国家の糾弾を免れない」……そう考えたフェイルロードは国土回復運動成功後も戦端の拡大を望み、即位と同時にシュテドニアス側に宣戦布告。超魔装機デュラクシールの威力に訴えシュテドニアスを屈服させるという、残り少ない命で自ら実行可能な解決手段へと走った。

結局、彼の行動はマサキたち魔装機神操者により食い止められ、彼らに討たれることとなったが、最期の時に感じていたのは、重い責任と不運な宿命の中で味わうことの出来なかった穏やかな時間への憧れであった。最終的に敵対することになったとはいえ、彼の悲壮な決意にはマサキ達を始めとする多くの人物が同情しており、その悲しい結末を残念に思う者も多かった。

皮肉にも、魔装機計画のパトロンであった彼の死により、魔装機神操者達はラングランからの支援が受けにくくなってしまう。更に、マサキとファングの確執の一因にもなってしまった。

登場作品と役柄

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
初出演作品。マサキの章のラスボスで、場合によってはリューネの章でもラスボスとなる。EXの時点ではまだミドルネームの設定が確立していなかったため、「フェイルロード・ビルセイア」名義。

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
第1部で登場。彼の人となりや手腕が描写され、人物が深く掘り下げられた。EXでのいきさつは#40「メモリアル・デイ」で確認可能。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
リメイク前と同様だが、第一章のすき焼きパーティに参加したり、ゼオルートの死後、プレシアの親権についての話し合いを行うためにゼノサキス家を訪れ、そのまま夕食をとるなど、リメイク前で彼が切望していた「マサキ達と過ごす穏やかな時間」が多少なりとも叶えられる事になった。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
精霊界にて、彼の思い出が具現化した存在がマサキの最後の修行相手として登場し、マサキの迷いを完全に断ち切った。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
声が同じためか、ライとの絡みが描かれた。デュラクシールの力を目の当たりにして侵略の決意を固めたEXと異なりそれ以前から侵略の決意を固めていたことになった。アンティラス隊の構想やセニアに対する特殊セリフで建造中のフリングホルニの存在をほのめかす発言がある。尚、召喚の失敗が何者かの策謀の可能性がある事を示唆しており、今後の物語の展開が注目されている。
スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
本人の登場はマサキの章とのクロスポイントのみ。なお、EXではグッドサンダーチームからフェイルの死を聞かされたシュウだったが、今作ではラングランの情報集めの指示を受けたサフィーネからの報告でシュウの知るところとなった。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

回避能力は低いが、射撃・命中能力が高い典型的なラスボスタイプの能力。

精神コマンド

SFC版・PS版ともに「ド根性」を持つため、自軍の一員として戦う際には落とされる心配はまずない。一方『第2次OG』では参戦時点で持っているのが「激励」「友情」「応援」と他人の支援ばかりなので、うっかり袋叩きにされないように。

EX
ド根性、手加減気合威圧信頼友情
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
信頼、ひらめき、不屈、激励、突撃、

特殊技能(特殊スキル)

EX(PS版)
切り払い

エースボーナス

HP30%以下で、自軍フェイズ開始時に「集中」がかかる
第2次OGより。セニア同様習得できないことが前提なのか、地味以前に使いづらいことこの上ない。

パイロットBGM

「ARMAGEDDON(ネオ・グランゾン)」
EX』における戦闘BGM。旧シリーズのラストボスの戦闘BGMとしても有名。
「終わりなき戦い」
第2次OG』における戦闘BGM。ただし実際は唯一戦う相手であるヴォルクルスの「巨大な闇」が優先されるため、きけるのは「タオーステイル」使用時のみ。
「迫り来る敵」
同じく『第2次OG』だが、こちらは敵対時。

人間関係

マサキ・アンドー
元部下(魔装機神操者となった事で立場上は彼に命令できなくなった)。マサキは言葉こそ全く敬っていないが、フェイルを強く信頼しており、友情すら感じていたようだ(LOE以前の攻略本の中ではマサキとフェイルを「立場を超えた親友」としているものもあった)。それ故に、フェイル自身が教えた魔装機神操者の義務に従ってフェイルの野心を否定し、彼を殺した事はマサキに深い傷痕を残す事となった。
シュウ・シラカワ(クリストフ・グラン・マクソード)
従弟。彼には生来の魔力が不足している点を見抜かれていた。

神聖ラングラン王国

モニカ・グラニア・ビルセイア
妹。フェイルが生来の魔力が不足している事を知っていた数少ない人物。
セニア・グラニア・ビルセイア
妹。彼の乗るデュラクシールの開発も行った。
テリウス・グラン・ビルセイア
異母弟。
アルザール・グラン・ビルセイア
父。責任感が強過ぎる点を心配されていた。
カークス・ザン・ヴァルハレビア
カークスの才覚を誰よりも早く察しており、昼行灯呼ばわりされていた頃からカークスを推薦していた。EXでは、立場と目的の違いはあれどラングランを救いたいという点では共通の認識を持っており、地上人召喚後の事態の収拾については水面下で協力し合っていた。
ケビン・オールト
フェイルに忠誠を誓うラングラン軍の将軍。『第2次OG』では彼をファーストネームで呼ぶシーンもある。
ファング・ザン・ビシアス
フェイルに忠誠を誓う近衛騎士。フェイルの死により、彼を殺したマサキを憎むようになってしまう。
テュッティ・ノールバック
リカルドの死後、密かにフェイルに想いを寄せていたが、マサキと共に敵対し、フェイルを倒す事に。…テュッティのせいで死亡フラグが発動したとか言ってはいけない。

パーゼミュート社

モーダル・ゼオ・オーザン
パーゼミュート社社長。フェイルに関する秘密を握っているらしい。

鋼龍戦隊

アヤ・コバヤシ
フェイルの事を聞いて憧れるなどミーハーな一面を見せる。
エクセレン・ブロウニング
彼女いわくライと声が甲乙付けがたいとの事。言うまでもなく声優ネタ
ライディース・F・ブランシュタイン
声優ネタという事もあるためか、他と比べて絡みが多い。 決戦の際には、その悲壮な決意に亡き父マイヤーの面影を見る。
マイヤー・V・ブランシュタイン
ライから彼と同類と評される。

名台詞

旧シリーズ

「アレには隠された真相があったのだ。テリウスからその事を聞いた」
「テリウスは母の出自をほこりに思っていたのだ。あのおとなしいテリウスが、一度だけ大暴れした事がある」
「それが、ナタリアに関しての時だった。彼は決して母をおとしめる者を許さなかった。彼にとって母は立派な王族だったのだ」
EXマサキの章「テリウス出奔」にて、彼とテリウスだけが知る事実を元に今のテリウスが替え玉である事に気づく。曰くつきらしき真相であるにも拘らずフェイルにだけは打ち明けていることから、テリウスも兄には信頼を寄せていたことがわかる。これをきっかけにセニアが調査したことで逃亡中のテリウスの居場所が判明する。
『第2次OG』でも同じ会話があるが、セニアに調べてもらおうとした矢先に運よく逃亡中のテリウスと遭遇するので、このシーンの意味自体がなくなってしまっている。
「今回の戦いで気づいたのだが、どうやら私は基本的には軍人のようだ。軍人が政治をとるわけにはいかんからな」
「それに、私にはそれただけの力はないよ。私の力など、たかが知れている・・・」
デュラクシールが出撃する寸前に。この時点では軍人として生きる道を選んでいたが……。第2次OGではこの時点で王になることをマサキたちに伝えている。
「…デュラクシール…すさまじいパワーだ…」
「…この力…これさえあれば…」
EXマサキの章「フェイルの闇」にて、ヴォルクルスの分身と互角に戦ったデュラクシールの性能を体感しての台詞。この時から、余命僅かとは言え、デュラクシールという力に魅入られたフェイルの暴走が始まる。
「その通りかもしれん。しかし私は自分の信じた道を歩む。後世、私のした事が悪行として非難されるかもしれない」
「だが、私はそれをおそれたりはしない。今、この瞬間に生きている私に、できるだけの事をやるしかないのだ!」
シュテドニアスへの侵攻を決意し、マサキにそれを「二流の政治家」「第二のカークスになるつもりか」と非難された際に。
「どうした!? 遠慮などいらん! 私を倒すのが、お前達魔装機神操者の義務だろう!」
EX・マサキの章最終話にて、マサキ達と対峙した際のセリフ。誰よりも魔装機神操者の権利と責務を尊重していたフェイルは、自身が討たれるべき存在であることも、また誰よりも理解していた。
「終わった……な……すべてが……これで……よかったのかもしれん」
「……セニア……モニカ……わかってくれとは言わない……ただ、許して欲しい……」
「……私も、君達と同じ時を……歩みたかった……さぞ楽しかったろうなあ……」
戦闘後、セニアに向けての最期のセリフ。彼がどれほどの重圧を自らに課していたかが窺い知れる一言。
「は……はは……セニア……強制脱出装置は、取り外しておいたよ……」
「どっちにしろ私の命は……もう……」
上記のセリフの後、セニアから脱出を促された際に返した言葉。自身の死期を悟りデュラクシールから強制脱出装置を外したフェイルだが、死後にデュラクシールを悪用されることを見越してか、アカデミーに残されていた設計図からもご丁寧に脱出装置をオミットしていたらしい。これにより、魔装機神第2章ではそれに気付かずにデュラクシールに乗り込んだある人物が命を落とすことになる。
「? ……モニカか……そうか……無事だったんだね……良かった……」
「モニカ……セニア……お前達で……ラ……ラングラン……を……………」
フェイルの最期。彼が本当に望んだのは、ひとえにラ・ギアスの、ラングランの平穏。それを掴み取ろうと道を誤ってしまった男は、妹たちに後を託し、違えた道と共に世界から消えて行った……。

OGシリーズ

「……その言葉に期待させてもらうよ、マサキ。これから私がやろうとしていることに君や魔装機神の力は必要不可欠なのだから」
「今までと同じく、私に協力してもらえるとありがたい。これは、次代国王という立場からの要請だけでなく、私個人の切実な願いでもある」
ラングラン国王になる決意をマサキたちに話して。マサキからは突然改まった態度だったため不思議がられるがセニアは不安を感じていた。
ライ「あなたも我が父と同じく、敢えて力を行使すると言うのなら……俺はそれを止める側に回る!」
フェイル「そうか……君は父上を心の中で尊敬し愛していたのだな」
ライ「…!」
フェイル「私にはわかるような気がするよ、ライディース……」
ライ「あなたには生きて責任を取ってもらう!」
フェイル「ラ・ギアス全土の統一以外に方法はないのだよ、ライディース」
ライ「それは独善に過ぎない!残される人間のことを考えていないのか、あなたは!」
第2次OGでのライとの戦闘前会話。ラ・ギアスの人間以外では彼としか戦闘前会話がない。
なお、カークスがマイヤーの盟友であるビアンと同類とリューネが指摘しているので、ライからマイヤーと同類と指摘されたのは単に声優ネタというだけでなく、カークスとの対比という点もあると思われる。
「そうか……君は色々と特別なようだな、ミオ」
ザムジードからの被弾台詞。IIでもリカルドがうっかり口走りかけたが、大地の魔装機神がミオを主に選んだ背景には何があるというのか……?

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL

「モニカ。そう心配そうな顔をするな。だいじょうぶだ、お医者さまもそう言ってただろ」
「最近は調子もいいし、この分ならすぐに治るさ……きっと」
モニカに薬の時間を知らせられ。結局、治ることはなく彼は強硬手段に出ることとなった。
「マサキ、君に伝えておかねばならない事がある。魔装機神操者の権利と義務についてだ」
「言葉で説明する分には、別段難しい事ではない。よく聞いて、忘れないようにしてくれ。魔装機神操者の権利とは、あらゆる権力に従わなくていい権利だ」
「そして、魔装機神操者に唯一かせられた義務とは、世界存続の危機に際しては、すべてを捨てて立ち向かう事」
「今はまだ、実感がわかないだろうな。だが、君が思っているより、この義務は過酷だぞ」
#18「地上で」にて、マサキに語った魔装機神操者の義務。皮肉にも、マサキはこの義務に従ってフェイルへの情を捨てて彼の暴走を止めることになってしまい、後にその事を嘆いていた。
「ふ、まあ、あれが彼の持ち味だよ。もっとも、私は彼を買っているぞ。あれで意外と切れる時がある」
カークスを評して。その切れ味を自分に向けられることとなった。

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD

「君がなくしたものを取り戻すためなら、私は喜んで相手になるよ」
魔装機神IIにて精霊界でマサキと対峙して。
「ありがとう、マサキ。では、感謝を込めて……君の迷いを消し去ってあげよう。それでいいな?」
マサキの修行に付き合うことを償いとするフェイルだったが、マサキの言葉を受けてその考えを改める。
「平和とは、尊いものだ。だが、それは誰かに与えられるものじゃない。常に、護り抜くものなんだ、と」
「平和にも、隷従の平和があるように、戦争にも、解放の戦争、防衛の戦争がある。全てをひとくくりでは語れない。戦いで失うものは計り知れない。だが、戦わねば得られない、護れないものも少なからずある」
マサキとの戦いで平和について戦いについて語る。そしてマサキがかつて自分との戦いで得たものを思い出させるために戦う。
「いや……私が遺したものは、君が立派に受け継いでくれている。失ってなど……いない」
マサキとの戦いを終えて。フェイルの残したもの精霊の心そして魔装機神をマサキたちは受け継いでいた。そしてその力は憎しみを振り払い行使される力だった。フェイルはマサキに戦いを通じて思い出させることができた。
「迷わない人生などないからな。特に君は方向音痴だし」
魔装機神IIにて、精霊界での修行を終え「また迷うようなことがあるなら殿下にまた会えない方がいいのかな」とこぼしたマサキへ飛ばしたジョーク。このジョークのお陰もあってか、マサキはフェイルと笑って別れることが出来た。

迷台詞

「ああ、そうだ、セニア。こんな時に何だが、例の空母、建設は順調だよ。上手く運用してくれ」
第2次OGにおけるセニアに対するセリフ。これだけなら普通の台詞に見えなくもないが、言うタイミングがセニアに攻撃する際の特殊セリフ。確かにタイミングが間違ってるとしか言いようがないが、自覚しているようなので…。なお、例の空母とは『ROE』で登場する邀撃空母フリングホルニのことであり、第2次OGが延期しなければ、これも伏線のひとつになったであろう。

搭乗機体・関連機体

デュラクシール
搭乗機。
ガルガード
「EX」において、戴冠式へ向かう道中乗っていた。しかしガルガードはこの時点ではカークス陣営にあるので矛盾する。フェイルの「ろくな装備がない」という発言から、外見が似ているだけの機体の可能性もあるが。『第2次OG』ではハガネに乗艦したのでこの矛盾は無くなった。
ノルス
再契約に立ち会い廃棄処分から救い上げた儀礼用魔装機。フェイル同様、一度試験に失敗したという共通点を持っている。

余談

  • 「フェイルロード」という名はいろいろな意味を暗示させる。Fail(失敗・欠乏・破綻・裏切り……)、ロードにこめられた「君主、道」など。それらを加味すれば、IIIで明らかにされた彼にまつわるスキャンダルが「地上人召喚事件」などにないことがわかる。そして、父親であるアルザール王にはなぜ二人目の妻がいたのか?
    • 彼のスキャンダルを詰めたいと考える魔装機神シリーズのファンには『聖霊機ライブレード』の設定面の観察を推奨する。アガルティアの王子ローディス・ラング・メスティナとラングランの王子フェイルロードの間には、面白い接点が存在する。