神隼人(Hayato Jin)
- 登場作品:ゲッターロボシリーズ
- 声優:山田俊司(現・キートン山田)
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 所属:早乙女研究所・ゲッターチーム/浅間学園
- 年齢:17歳→18歳
- キャラクターデザイン:小松原一男(TV版共通)、永井豪・石川賢(原案)
ゲッター2、ゲッターライガー、真・ゲッター2のメインパイロット。
ゲッターロボ
浅間学園の生徒。
ニヒルな一匹狼的性格で、自分の感情をストレートに出さず他人を余り信用しない傾向が有る。また、自らについて多くを語らない性分の為、周囲から誤解を招き易い。一方で、それと相反するような「俺はボインちゃんが大好きでな」という台詞でも有名。
亡き母の面影を重ね、密かに慕っていた早乙女ミチルが恐竜帝国の侵攻で窮地に立たされた事を知り、ゲッターチームの一員となる決意を固めた。
超人的な身体能力の持ち主で、特にサッカーに関しては竜馬をも凌ぐキック力を誇り、まともに喰らった相手を血だるまにさせる程のパワーは達人から「超高校生級」と絶賛されている。
その類稀なる運動神経を見込まれ、武蔵の柔道部をはじめとする体育会系クラブからは勧誘の声が絶えないが、本人は一切の興味を抱く事無くスルーし続けている為、帰宅部である。
愛車であるチョッパータイプのバイクを駆使したライディングテクニックにも冴え、戦闘時に応用する。また、自前のライダースーツはジャガー号に搭乗する際のパイロットスーツとしても着用している。
竜馬同様メカに強く、最終回では破損したゲッターウィングの修復作業を自力で行なった。
実は「神重工株式会社」の御曹司だが、社長を務める父・大造とは折り合いが悪く、疎遠になっている。反面、中学生の時に死去した母に対する想いは非常に強く、形見の十字架を肌身離さず持っている。姉である明日香との関係も良好で、母の命日には彼女に随伴して墓参りに訪れる。
趣味はハーモニカを吹く事で、隼人のテーマとして奏でられるBGMは後に歌詞を追加され、挿入歌「平和の戦士たち」に仕上げられている。
最終回では戦死した武蔵の魂に、弔いの音色を捧げた。
ゲッターロボG
前作以上に家族や知人が事件に巻き込まれるようになり、百鬼一族に改造された姉の婚約者や幼馴染を救えなかったという悲劇も味わうが、一方で長く続いていた父への蟠りが解け、真の和解を果たすまでに至っている。
百鬼帝国との最終決戦では、死地に赴く際にミチルへ想いを告白するが、メカ闇竜鬼との戦闘で生死不明となる。しかし、捕虜として連行された科学要塞島内部で破壊工作を行ない、竜馬達に勝機を与え自身も生還を果たした。
原作漫画版のような天才的な人物ではないのだが、団龍彦の小説『スーパーロボット大戦』では彼もまたゲッター號を開発する事が示唆されており、既に早乙女博士にラフ案を提出したらしい(ただし、TV版に直接繋がる訳ではないと後書きに書かれているが)。
原作漫画版
旧校舎を根城にする学生運動のリーダーで、命令を破った部下の耳や鼻を素手で引きちぎるなど狂気を孕んだ人物。ゲッターチームに加入した後も非人道的とも受け取れる行動を取ろうとしたりと、人類のためなら非情な選択も取る姿を度々見せている。なお、生身でも空手経験者(全国大会に殴りこみをかけて全員打ち倒せるレベル)の竜馬と互角に殴り合える。またIQ300の天才でもあり、ゲッターチームのブレインとして活躍するだけでなく、早乙女博士の助手も務め、後にゲッター號を開発する。
他の漫画版のメンバー同様、漫画版の途中からはある程度丸くなっているが、その中でも隼人だけは非情な選択と悪人面を見せる姿が多かった。尤も、彼もただ非情なだけの人物ではなく、敵の生体実験の犠牲になった民間人の処遇で竜馬と対立した際も、結局彼らを助けられなかった時は竜馬に「結局は無駄だったな」と声をかけ、自分達の無力さを悔いていた。また、従弟を初めとする学生運動時代の仲間達が百鬼帝国に利用されてしまった際は彼らをそこまで追いつめてしまったと苦悩する姿を見せる。武蔵を始めとするゲッターチームの仲間の死を誰よりも引きずっており、時に死に場所を求めているかのような姿を見せる事もある。
早乙女研究所崩壊後は軍人となっているが、かつて彼が学生運動のリーダーだった事を考えるとツッコミどころ満載でもある。しかし、この時期の彼はある事件によって既にゲッターのパイロットとして復帰できない身体となっていた。
TV版とは違い、ミチルと恋愛関係にはならないが、行動を共にする場面は割と多く、仲は悪くはない。ここまでの危険人物だというのにミチルも懐が深いものである。『號』の時代には婚約者の山咲という女性が部下にいたが、プロフェッサー・ランドウが送り込んだ自爆メカを処理する際、隼人のコード切断の指示に従い爆死している。
また、元気とも意外と良好な関係にあるようで、共に日光浴に興じたり、酔っ払った元気の腕白ぶりに苦笑したりと普通に良い「お兄ちゃん」ぶりを見せている。
竜馬とは正反対の性格だが、互いに認め合った戦友であり、ゲッター線の処遇で対立し、決別する事を決めた際も2人の友情そのものが揺らぐ事はなかった。
竜馬と違い彼はゲッター線を求めているが、ゲッター線の意思はゲッター線を嫌う竜馬の方に惹かれている様である。
OVA版の神隼人については「神隼人 (OVA)」を参照。
スパロボシリーズにおいて
2号機パイロットの代表格として加速、ひらめき、集中を覚えることが多いのが特徴。幸運も大抵持っている。作品にもよるが、ゲッター2等に変形する機会は少なくともゲッター3系統よりは多いと思われるので、戦闘面でもそこそこ目立てる。
インターミッションでは割と出番は多く、クールかつニヒルな性格故に皮肉や現実的な目線に立った言動が多い為、竜馬や他の仲間と揉める事も。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- ホワイトベース隊に参加する。ゲッター2、ゲッターライガーに乗る。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- ホワイトベース隊に参加する。
- 第3次スーパーロボット大戦
- ホワイトベース隊及びロンド・ベルに所属。プロトゲッター2、ゲッター2、ゲッターライガーに乗る。武蔵が戦死した際の措置については、否定的な感情を見せた。序盤からのゲッターの幸運要員であるが、竜馬と弁慶が熱血を覚えない為、武蔵死後は彼が熱血要員となる。
- スーパーロボット大戦EX
- リューネの章に登場する。ゲッターライガーに乗る。加速やひらめきを多用する事になる。
- 第4次スーパーロボット大戦
- ロンド・ベルに所属。ゲッター2、ゲッターライガー、真・ゲッター2に乗る。原作同様、ミチルといい関係になっている。また大雪山おろしをムサシから習っていたという設定の元、ベンケイに特訓を施す。「偶然」が重なりすぎていることに疑問をもっていた。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 今回から声が入った。
- スーパーロボット大戦F
- ゲッター2、ゲッターライガーに乗る。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ゲッターライガー、真・ゲッター2に乗る。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- MSなどを相手する時は集中をかけたゲッター2が最適。幸運係でもある。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 飛行する敵が増えるため、徐々にパイロットとしての出番は減る。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 能力的にはリメイク前と同じ。従来のニヒルさに加え、今回は妙に飄々とした雰囲気が強まった印象を受ける。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- バグによりパイロットポイントが9999手に入る場合があり、「神」隼人と呼ばれるほどの最強キャラになる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- インターミッションでは中々物事の核心を突く発言が多いため、割と目立つ。ただ、戦闘面ではゲッター2(ゲッターライガー)の武器性能が弱小MSレベルのため真・ゲッター入手までは活躍できず。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 再動に代わり加速を習得。PS版ではなかった底力も付いたので戦闘力は増した。
- スーパーロボット大戦α外伝
- イージス計画の会議に参加する早乙女博士とともに東京へいた為、初登場は第2話。未来編では恐竜帝国の復活によりイベントが多く、鉄也と甲児の争いと同時に、流竜馬との仲間割れイベントがある。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 恐竜帝国により、強制出撃が多い。父・大造と姉の明日香も登場する。ひらめき加速幸運集中てかげん直撃と有用な精神コマンドが揃っているせいでSPがいくらあっても足りない。しかし、ゲッターチームはサブ兼パイロットのおかげで周回を重ねれば驚くほど強力になる。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- イデオン絡みのイベントで竜馬の出番は多いものの、彼や弁慶にも反映されているとは言い難く、いまひとつ影が薄い。今回、「リーダー風」云々というフレーズを妙に多用している印象がある。なお、EDではゲッター線を求める竜馬のために「ゲッター線を使わないロボットを作る」と発言しており、ゲッター號の開発を示唆している(隼人がゲッター號を作ったのは原作漫画版だが、小説『スーパーロボット大戦』の設定からと考える事も出来る)。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- ラミアルート序盤ではかなりラミアを疑ってかかるので、印象に残る。終盤ではラミアと和解後に、ラミアに対して原作でもおなじみの「ボインちゃん」を発言する。
- スーパーロボット大戦W
- 竜馬達と共に陣代高校へ転入してくる。本作に登場する高校生組の中では常識人、まとめ役としてのポジションを担い、宗助やリョウのボケにツッコミを入れている。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 戦闘中は竜馬しか喋らないが、その鬱憤を晴らすかのようにIMでの出番が多い。竜馬と揉める一幕も。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- ゲッターチーム自体影が薄い…。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 漫画版『ゲッターロボ號』を下敷きにした設定で、SRXチームやボルテスチームの教官として活躍。仲間になるのは終盤で、真・ゲッター2に乗る。漫画版を知らなかったプレイヤーはキャラの変貌に衝撃を受けたものと思われる。
- スーパーロボット大戦64
- 当初はカラバ所属。かつての友人イサムが百人衆・暴竜鬼として登場。
- スーパーロボット大戦MX
- 百鬼帝国との最終決戦でドモン、ロムと共に思わぬ活躍をしたり、インターミッション時には何時にも増して洞察力の鋭さを発揮し、物事の核心を見抜くなど、今回のゲッターチームは隼人を中心に活躍すると言っても過言ではないほどの存在感を示す。反面、後述に有るケーンに関するトラブルで、理不尽な憎まれ役をも押し付けられているが…。
- スーパーロボット大戦Z
- 竜馬と違ってすぐにアウトサイダー組に馴染んでいる。「幸運」「直撃」「迅速」と有用な精神コマンドを一人で担当するためSPアップは必須。地上移動の制約が少ないのでEN節約のためにライガーの出番も多い。またゲッターチームで唯一台詞の新規収録が行われている。ちなみにアポロに穴掘りを求められたときは「ゲッターは土木作業用のマシンじゃない」と突っぱねている。……α外伝ではマウンテンサイクルの発掘に大活躍だったが。
パイロットステータスの傾向
能力値
ゲッター2やライガーのパイロットらしく、命中、回避がリアル系に匹敵する程高い。地形適応は陸と宇宙を得意としており、回避率の高さから主に通常戦闘を担う。ただし、空の地形適応は機体と共に低いため、竜馬に任せた方が無難。
精神コマンド
加速、集中、ひらめき、幸運、かく乱を覚えることが多く、熱血・気合を覚える竜馬や弁慶・武蔵とはダブる事が少ない。主に加速、ひらめき、幸運を担当する。
- 第2次
- 根性、加速、ひらめき、底力、熱血、友情
- 第2次(PS版)
- 根性、幸運、集中、加速、幸運、覚醒
- 第2次G
- 加速、ひらめき、集中、てかげん、幸運、友情
- 第3次
- 根性、ド根性、集中、幸運、熱血、友情
- 第3次(PS版)
- 根性、幸運、集中、加速、ひらめき、覚醒
- EX
- 根性、加速、必中、ひらめき、友情、愛
- 第4次(S)
- 加速、ひらめき、集中、てかげん、幸運、友情
- 新
- 加速、ひらめき、てかげん、幸運、集中、友情
- F、F完結編
- ひらめき、加速、幸運、隠れ身、覚醒、愛
- リンクバトラー
- 加速、ひらめき、幸運、隠れ身、愛、挑発
- 64
- ひらめき、加速、幸運、隠れ身、挑発、愛
- α
- ひらめき、集中、幸運、てかげん、再動、愛
- α外伝
- ひらめき、集中、幸運、てかげん、加速、愛
- 第2次α、第3次α、MX
- ひらめき、加速、幸運、集中、てかげん、直撃
- IMPACT
- 加速、ひらめき、かく乱、集中、奇襲、愛
- COMPACT3
- ひらめき、加速、幸運、集中、見切り、再動
- A
- ひらめき、加速、集中、かく乱、てかげん、奇襲
- A PORTABLE
- ひらめき、加速、集中、かく乱、てかげん、愛
- Z
- 集中、幸運、ひらめき、迅速、直撃
特殊技能(特殊スキル)
特殊技能はあまり修得しない。スーパー系だが底力を修得する作品は多くない。A以降からカウンターを修得するのが定着した。
小隊長能力(隊長効果)
固有エースボーナス
- A PORTABLE
- パイロット地形適応「陸」がS
パイロットBGM
- 「ゲッターロボ」
- TVOPテーマ。
人間関係
- 神大造
- 父。母を亡くしたことで反発している。
- 神明日香
- 姉。
- 流竜馬
- チームメイト。TV版では物語中盤で彼と所謂「青春の殴り合い」を展開するが、この喧嘩で互いの絆が一層深まり、以後は彼をリーダーとして立てるようになった。原作漫画版では相反する性格ながら、互いに信頼し合った戦友である。
- 巴武蔵
- チームメイト。劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボG』冒頭の対グランゲン戦では、危うい所を彼に救われるが…。
- 車弁慶
- チームメイト。
- 早乙女博士
- ゲッターロボの開発者。
- 早乙女ミチル
- 早乙女博士の娘。
- 暴竜鬼
- 百鬼衆の1人。その正体は元幼馴染のイサムであった…。
- 竜二
- 原作漫画版に登場する従兄弟。隼人がゲッターチームに加わった後に彼が率いていた革新派のリーダーとなって学生運動を続けており、力を得る為に止む無く百鬼帝国の助力を得るが、その為に仲間たち共々巨大百鬼獣「魔王鬼」の一部にされてしまう。再び隼人を仲間に迎えようとするが、最期はヒドラーやグラーによって暴走させられ、泣く泣く隼人に引導を渡される事になり、仲間達と共にその儚い青春を葬り去られる。
他作品との人間関係
ダイナミック系
- 剣鉄也
- 劇場版にて共演済み。ダイナミックキャラの皮肉屋同士。彼と共にときには非情なまでの現実主義的な意見を述べることも多い。
- 兜甲児、デューク・フリード、ボス、ヌケ、ムチャ、弓さやか
- 劇場版にて共演済み。デューク以外の五人とはWにて同級生に。
- バレンドス親衛隊長
- MXではグランゲンを使って武蔵を殺した怨敵。隼人の台詞から原作同様、グランゲンに襲われ危うい所を武蔵の犠牲により救われた事が窺える。
スーパー系
- 剛健一、峰一平、剛大次郎、岡めぐみ、剛日吉
- 新では彼らの教官を務めた。
- ミア・アリス、ランバ・ノム、パイ・サンダー
- COMPACT2第1部及びIMPACTでは彼女達の戦闘服を見てまるでレースクィーンだと発言した。
- 三輪防人
- 第2次αで武蔵が戦死した際に冷たい態度をとった彼に対して竜馬と同様に激怒し、彼に対して面と向かって「クズ」呼ばわりした。
- 藤原忍
- 第3次αでは彼に、亮と並ぶ「キザ野郎」として認識されている様子。
- ロム・ストール
- MXでは彼やドモンと共に百鬼要塞を破壊して回った。
- 秋津マサト(木原マサキ)
- MXでマグネイト・テンに配属された彼を敵視し、逸早く二重人格者である可能性を示唆する。周囲が「仲間」と認めつつある状況下でも疑いを捨てず、「マサト」の中に潜む「マサキ」を冷たく睨み据えていた。
- 紫東遙
- MXでは彼女と共に、マイヨに着せられたギルトール元帥暗殺容疑の真相に逸早く気付き、その推論を皆に述べる。
- シリウス・ド・アリシア
- Zにて合体ロボの先輩として彼に接し、彼からも敬意を表される。後に堕天翅に寝返った彼が全てを知った際には、アポロや鉄也達と共に彼に戻ってくるよう促した。
ガンダムシリーズ
リアル系
- ケーン・ワカバ
- MXでは不退転の覚悟で最終決戦を挑んでくる百鬼帝国をナメてかかる彼に、痛烈な皮肉を浴びせ口論となる。終盤では母親を人質に取られ、やむなくギガノスへ投降した彼を「裏切り者」と皮肉った事で、激怒したタップと乱闘寸前になるトラブルまで起こしている。百鬼帝国の一件は兎も角、母親への思慕の念が強いTV版隼人なら、ケーンの心情を充分に汲み取れるはずだが…何を思ってライターがこの様な憎まれ役を隼人に押し付けたのか、理解に苦しむところである。
- タップ・オセアノ
- MXでケーンがギガノスに降伏した事を隼人が批難した事に激怒して殴りかかる。
- 相良宗介
- Wでは同級生になった。ゾンダーとの決戦の直後、彼に対する評価が急上昇したが…。詳しくは下記参照。
- 千鳥かなめ
- Wにて同級生に。
- テンカワ・アキト
- Wではラーメンを食い逃げした。
- アマノ・ヒカル
- Wでは漫画を手伝わされた。
- ハルカ・ミナト
- Wの第2部では彼女の教え子になる。
- ウリバタケ・セイヤ
- IMPACTのオモイカネへのデバック作業では、各機のデータを抽出後、プログラムとして忠実に再現させた彼の手腕を評価するも、同時にそれが犯罪行為である事も指摘した。
- アカツキ・ナガレ
- IMPACT終盤の遺跡騒動では、その対応から「悪役」を演じる彼の真意を見抜く。
バンプレストオリジナル
- リュウセイ・ダテ、ライディース・F・ブランシュタイン、アヤ・コバヤシ
- 新では彼らの教官を務めた。
- ラミア・ラヴレス
- 当初は彼女の事を事あるごとに疑っていたが、やがて認めるようになる。
名台詞
TV版
- 「全国優勝だって?フ…有象無象そろえて、何が全国優勝だ」
- TV版第1話での第一声。武蔵の柔道部への勧誘を一蹴し、彼らを激怒させる。
- 「フッ…俺はボインちゃんが大好きでな」
- スパロボで一躍有名になった感のある第1話での発言だが、無関心だったゲッターチームへの参加を決断した、真の動機をはぐらかす為のジョークともとれる。
- 「ノイローゼなんてものはよ…もう少し上等な頭の持ち主が掛かるモンじゃないんですかな?」
- 合体失敗の原因を、達人の亡霊を見た事でノイローゼになったからと主張する武蔵に対して。
- 「…努力など、才能の無い奴のする事さ」
「お前の言う努力の成果がどんなものか、俺が試してやろうか?」 - トレーニングをサボっていた事を咎める竜馬への挑発その1。
- (母さん、俺も母さんの傍に逝ける時が来たようだぜ…!)
- 街を守るべく戦闘不能のゲッター1で溶岩流を塞き止め、死を覚悟した際の台詞。
- 「あの人は洗練されていて隙が無い。バード野郎なんて蔑む奴こそ、哀れなピエロに成り下がるぜ」
- 右京哲への嫉妬に狂う武蔵に対して。滅多に他人を認めない隼人も右京の人物像には高評価を下すが、その正体は…。
- 「美しい…生きてる喜びをしみじみ感じさせてくれる、美しい夕陽だぜ…」
- 放射能障害を克服し、死の淵から生還を果たした際の独白。
- 「ハハハ…今日は、いやにリーダー風を吹かすじゃないかよ。え?リョウさんよ…」
「そのリーダー殿が、一体何機やっつけたんだい?俺が20機ほど叩き落す間によ、ヘッ!」
「そう突っ掛かるなって。俺に敵わなかったからってよ…」 - スタンドプレーを咎める竜馬への挑発その2。スタンドプレーの最中に研究所のバリア発生装置を壊されてピンチに陥ったとはいえ、直前のリーダー風全開な竜馬の発言にも問題があるので、こう返したくなるのも無理からぬ事。上記のα外伝のイベントでも登場した。
- 「俺達のキャプテンだ…必ず勝つ!」
- キャプテン・ギルバとの一騎打ちに挑む竜馬を見守りながら、彼の勝利を信じた。
- 「地球を愛する一人だって?ヘッ!俺ばかりじゃない、死んだお袋さえも愛せなかったあんたが、よくもそんな事が言えるな!?」
- 再会した父・大造からの協力要請を、嫌悪感剥き出しで拒絶する。
- 「フ…金儲けの事しか考えない奴だ。息子の事なんか、何とも思っちゃいねぇのさ」
「どうせ、後で得する事を考えてるんだよ…」 - ミチルに吐露した父への反発心。この後、激怒したミチルから平手打ちを見舞われる。
- 「ただよ、ツイてなかっただけさ…」
- 「ゲッターロケット弾作戦」に失敗し、ゲットマシンを失った事で自責の念に駆られる武蔵へかけた慰めの言葉。
- 「ムサシィィィ!!」
- 最終回で武蔵が死亡した時の絶叫。
- 「イサム、君はもう、鬼じゃないさ」「角なんかどこにある。お前は人間なんだ。そして、俺の昔からの友達じゃないか。角なんか、あるわけないよ」
- 今際で鬼になったことを後悔するイサムに対し。イサムはハヤトの十字架に自分を写すが角は零れ落ちた涙で隠れて見えず、そのまま事切れた。そしてハヤトは遺体の角を折り、友の名を叫びながら駆けだすのだった。
漫画版
- 「目だ。耳だ。鼻!」
- 原作漫画版の隼人のTV版との違いを象徴するあまりにも有名な台詞。この台詞と共に逃げようとした部下の目を潰し、耳を吹っ飛ばし、鼻を引き千切る。長い間このシーンは映像化されなかったが、『新ゲッターロボ』の第2話にて遂に映像化されており、『偽書ゲッターロボ ダークネス』(未参戦)のハヤトもほぼ同じ台詞と共に何度か敵対者を言葉通りの手段で血祭りに挙げている(彼はその際、原作漫画や『新ゲッターロボ』とは異なり武器を使用している)。スパロボアンソロジーコミックにおいてもTV版が参戦している作品のアンソロジーコミックであってもこの台詞やシーンのネタが時折見られ、英霊達の戦いを描く某ゲームなどでもこの台詞のパロディが見られる。ちなみに、第2次Zでは世界最後の日版の隼人がこれを披露してくれる。
- 「これからは弱い人間に生きる資格はねえんだ!! 人類が生き抜くためには弱い部分を突き止め刈り取るんだ!!」
- 原作漫画より。九割生かすために一割の人間を殺すのためらうのが基本だが、彼の場合は九割死んでも必要な一割が生きればいいと言ってる。しかも、場合によっては九割の中に自分も入れることを躊躇わない。
- 「死ぬんならどうして俺も誘ってくれねえんだ。俺もゲッターと一緒に死にたかった」
- 漫画版『ゲッターロボ』にて武蔵の死に際して。この後、早乙女博士から「残酷な未来が待っているかもしれない」と告げられる。「ゲッターと共に死にたい」と言う事が後に隼人が望みとなっていく。
- 「いくらバカどもとはいえ……いとこと昔の友達だ……なんとか助けようなどと思っちまってな」
「もう奴らは身も心も人間じゃなくなっちまった!! 機械の塊だ!! 鉄クズだ!! 狂った鉄クズにすぎん!! おれの手でぶっこわしてやる!!」 - 漫画版『ゲッターロボG』より。従兄弟の竜二や革新派の仲間達が改造された巨大百鬼獣・魔王鬼との戦いにて、百鬼帝国によって人間の意思を消されて暴走させられる従兄弟やかつての友人達を止める為に、悲壮な決意を叫ぶ。台詞の太字の部分は、涙を流しながら叫んでいる。さらにかつての部下を友達というなど、隼人の性格が初登場時と比較してかなり丸くなった事が伺えたりもする。
なお、表現がまずかったのか、単行本によってはこの場面の台詞が差し替えられているが、そちらでは「こんな事になるまで竜二達を追いつめたのは俺かもしれない」と竜二達が迎えた末路への悲しみを吐露する形になっている。
- 「0.01秒の世界を見せてやるぜ!」
- 石川賢の書き下ろし版からの台詞。ゲーム中では「音速を超えた戦いを見せてやる!」とアレンジされて使われている。
- 「体育会系にしては分かりやすい説明だったよ」
- 弁慶にゲッターGをゲッター線増幅炉にする理由を説明した竜馬に対して。
- 「すごい…。あまりにもすごすぎる世界……見てみたい!! ゲッターがどこから来てどこにゆくのか!!」
- 真ゲッターロボ (原作漫画版)にて。時空を越えたその先で、ゲッターエンペラーを目の当たりにして。ゲッターの行き着く先に恐怖すら感じた竜馬とは対照的に、隼人はゲッターの行き着く先に大きな探究心を示した。
ただし、この後真ゲッターを15年間封印しているため、隼人もゲッターの危険性については認識していたものと思われる。 - 「私は神……神隼人! これから先貴様に地獄を見せる男だ!!」
- 漫画版『ゲッターロボ號』からの台詞。しかしどちらかというとOVA(真対ネオ)の隼人の台詞として認識する人も多いと思われる。
- 「ふふ、お前という後継者ができたから俺がゆくんだ」
「號、俺が死んだ時はお前がやるんだ」 - 「バカな!またオレを生き残らせるつもりか~~!!」
- 漫画版『ゲッターロボ號』からの台詞。竜馬達の配慮によって、隼人は真ゲッターに乗る事無く、見送る事となった。「また」というのは武蔵の件を指すのだろう。『ゲッターロボ號』にて婚約者の死にすら感情を表に出さなかった隼人が初めて感情を露にした瞬間であり、彼が武蔵や弁慶の死を引きずっていた事を表す台詞でもある。全てが終わり、竜馬すら失った隼人は「また残されちまった」と呟き、再び残酷な未来を生きる事になるのであった…。
- 「竜馬、いったいこれから何が起こるんだ」
- 漫画版『ゲッターロボ號』の最終話にて、竜馬と交わした最後の言葉。竜馬はただ、「すばらしいことだよ」と答える…。
- 「未来に人類が火星に行って何を発見するのだろうと思ってな」
「きっと…すごいものを発見するよ」 - 漫画版『ゲッターロボ號』のラストシーンにて。前者の台詞を呟いた後、部下に「何を発見するんでしょうね」と問われ、背後に真ゲッターロボの幻影を見て、寂しげな笑顔で後者の台詞を呟く。その頃火星では、命の種子となって漂着した真ゲッターロボによって、新たな生命が胎動を始めていた…。
スパロボシリーズの名台詞
COMPACTシリーズ
- 「それにしても…あんたらの格好…まるでレースクィーンだな」
- COMPACT2第1部及びIMPACTにて、初めてダンガイオーチームと対面した際、メンバーであるミア・アリス、ランバ・ノム、パイ・サンダーの戦闘服を見て言った台詞。
- 「天国ね…そこでも戦いが繰り広げられてるっていうんだ」
「人間は、とことん救えない生き物だな」 - IMPACTでバイストン・ウェルを「天国」と形容したさやかの言葉を受け、かの地でも戦乱に明け暮れている状況へ皮肉を漏らす。
- 「そんときゃここで暮らせばいいさ。俺は気に入ったぜ」
- バイストン・ウェルからの帰還方法が見つからなかったら…という悲観論に対する反応。IMPACTでの隼人は何かとマイペースな発言が目立つ。
- 「『それでこの前みたいな事になったって訳だ。』おねいさん、よく分かったぜ」
- IMPACTで『なぜなにナデシコ』に飛び入り出演した際のひとコマ。台本上の台詞を読み終えた後もルリの事を「おねいさん」と呼ぶ辺り、意外とノッて楽しんでいる様子が窺える。
αシリーズ
- 「ゴール! 貴様が巣から出た時が最期だ!!」
- 第2次αで鉄也共々αナンバーズによって救出され、逆襲に転じる際の啖呵。原作漫画版からの引用に、ニヤリとさせられる。
- 「お前の拳はこんなクズを殴るためにあるんじゃねえ!ムサシだって、そんなことをさせるために俺達の生命を救ったんじゃねえんだ!」
- 第2次αのムサシの戦死直後、武蔵の戦死に冷たい態度をとった三輪長官に激怒して彼に殴りかかろうとする竜馬を制止した際の台詞。
- 「あんたもいい加減にするんだな。ここにいる民間人を怒らせると、極東基地に戻れなくなるぜ?」
- 憤怒の竜馬を制しつつ、静かなる怒気を込めて放った三輪への牽制。三輪の態度には同席していた一矢も激昂しており、一触即発の空気の中、彼らの怒りを代弁して突きつけた台詞とも言える。
- 「甘ったれるんじゃねえぜ、リョウ。俺達にはもっと残酷な未来がある…」
- 上記の場面の後、武蔵の死に慟哭する竜馬に対して。原作漫画版を彷彿させる台詞である。
- 「フ…これまで生きてきた中で、最高に長い1分になりそうだぜ…」
- 第2次α終盤の対パスダー戦より。弾丸Xを死守するべく最悪のコンディションの中、ゾンダーとの60秒の攻防に臨む。
- 「お前なら、どんな困難にぶち当たってもやっていけるさ」
- 第2次αアイビスルートEDでヒイロ同様に、アイビスの成長を認め祝福する。基本的にオリジナルキャラの成長劇に関与しない隼人にとっても、レアな台詞だと言える。
- 「どうやら、リョウと一緒に真・ゲッターも吹っ切れたようだぜ」
「リーダーはお前だ。俺達は地獄の底までお前について行く」 - 第3次α惑星キャラルルートにて、ゲッター線に対する迷いを払拭した竜馬から、改めて運命に抗うための協力を求められ即、快諾する。
- 「フ…勝利の女神のバックコーラスだ。負けるわけにはいかないぜ!」
- 第3次αでのゲペルニッチとの最終決戦で苦戦を強いられる中、突如戦場に流れてきたリン・ミンメイの歌声を聴き、闘志を掻き立てられる。
- 「フ…ガラにもなくロマンチックな台詞を吐いてくれるぜ」
- 第3次αEDで、「俺達の青春はゲッターと共にあった」と語る竜馬への反応。
携帯機シリーズ
- 「見てくれはそれなりに美人だってのは認めてやるさ。・・・だがな、キレイっていうのは見てくれだけじゃないんだぜ」
- Aより。恋という物を知らないラミアが「私も男性からキレイと言ってもらえるのだろうか」と発言したのに対して。この時点ではラミアを怪しんでいることもあって、随分と冷たい態度である。
- 隼人「チームメイトの意見は聞かないのかよ」
弁慶「ハヤト、おめえはどうなんだ?」
弁慶「リーダーと同じさ」 - Aより。ドモンと東方不敗の1対1の決闘を、横入りせず黙って見届けてほしいとブライトに進言する竜馬に対して。リーダーの決断を信頼する隼人、チームメイトを信じあえて同意を求めない竜馬、3つの心は確かに1つに繋がっているようだ。
- 「フッ、俺はボインちゃんが好きなんでな。……それでいいじゃねえか」
- Aより。上記の原作台詞のアレンジで、主人公がラミアだと彼女に対し疑いをかけるのは隼人であるが、和解したときにいう台詞。
- 「フ…宗介、俺の中でお前の株が急上昇だ」
- Wの第1部17話終了後の会話より。宗介がかなめにイヤリングをプレゼントし、しかもそれが彼の手作りであった事を高く評価したが…。
- 「…無理もないな…。あれだけ持ち上げて落とせば誰でも怒るだろう」
「俺の中でも宗介の評価は底値を割った…」 - 上記の直後、そのイヤリングが護身用の爆弾である事を宗介が告げ、かなめを激怒させた後の評価。
- 「……言ったろ? 『全員』が金欠だって」
- Wの第2部にて。カッコつけて言う台詞ではない。
Zシリーズ
- 「フ、リョウ、ルート選択を間違ったな」
- Zにてリョウが馴染めないメンバー達に困った時に言った台詞で、本来はプレイヤーが言う台詞な気もしないでもない。
- 「あんたには、すっかり騙されちまったな!」
- Zにてエーデルとの戦闘台詞。
単独作品
- 「ムサシ、俺からの手向けだ…!奴が地獄に落ちる様を見せてやる…!!」
- MX序盤のグランゲンとの戦闘前台詞。武蔵を殺した怨敵に、竜馬以上の凄まじい怒りをぶつける。
- 「俺達の部隊は特殊エネルギーの見本市みたいなものだからな」
- MXより。百鬼帝国の狙いが超エネルギー奪取にある以上、それらを動力源とする特機が集結した『ネェル・アーガマ隊(この台詞の時点では、この名称)』が彼らの標的となる事を予想した。
- 「中国人は足があるものなら、椅子と机以外は何でも食べると言うからな」
- MXでサイ・サイシーの手料理に舌鼓を打ちながら発した台詞。何気に問題発言?
- 「フ…不老不死信仰か…宇宙どころか機械生命体でも、権力者の行き着く先は一緒だな…」
- MXで合流したロムから、ギャンドラーが狙うハイリピードについての詳細を聞かされ、洩らした皮肉。
- 「俺は大事な人に生きて帰る事を誓ったんだ…!」
「この命、貴様ごとき悪党にくれてやる訳にはいかねえぜ!」 - MXでの合体百鬼ロボットとの戦闘前会話。形勢逆転の元凶となった隼人へ怒りを剥き出しにするブライに対し、上述の台詞で最後の勝負を挑む。
- 「…あの時は中に裏切者なんざいなかったがな」
- MXでのギガノス機動要塞攻略の際、プラート博士が立てた作戦が以前のスクリューネイル作戦と同じと言ったビーチャの台詞に対する反応。無論、裏切者は母親を人質に取られてギガノス軍へ投降したケーンを指しており、この皮肉にタップは激怒して隼人に殴りかかるがベン軍曹に止められる。原作ドラグナーでケーンの裏切りに悪態を突いた連合兵士にタップが殴りかかり、ベン軍曹に止められるシーンが元ネタになっているが、上述の通り隼人の母親への思慕を考えると違和感がある。ただ、直後にタップの攻撃から体を張って隼人を守り、仲間で争っている場合でないと説いたベン軍曹の行動に驚くなど、完全に悪意があった訳ではない。
余談
- 『ゲッターロボ』の原案では「犬神隼人(いぬがみ はやと)」という名前であった。
- 懐かしアニメの特番では、MCを務めたダウンタウンから「かみ・はやと」と誤った読み方をされている。
- 後年のTV版『ゲッターロボ號』(SRW未参戦)にも漫画版同様のポジションで登場させる案が検討されていたが、オリジナルキャストに拘った結果キートン山田氏のスケジュール問題もあり、プロデューサー間の私的な願望レベルの段階で断念せざるをえなかったという。