ナイン | |
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外国語表記 | Nine |
登場作品 | |
声優 | 山本希望 |
デザイン | 渡邉亘 |
正式名称 | ERS-100 |
分類 | アンドロイド |
性別 | 女 |
概要
総司や千歳と行動を共にする少女。歯車を象ったゴーグルやゴスロリ風の衣装を身に着けている。
一時的に総司、千歳と離れてしまったヴァングレイが彼らを探している最中にとある施設で人間体を作成、搭載されていた「システム99」を移した事により誕生した。所謂アンドロイドなのだが、表情が変わるどころか赤面する事が出来る等、妙に高性能である。流石に飲食は不可能だが、調理を行うことは出来、エーストークの際の料理も彼女のお手製になっている。
人間体に本体を移してからはヴァングレイのOSは空になっており、彼女が遠隔操作によって動かす形になっている(ヴァングレイに乗っていない理由は「撃墜された時」を想定しているため)。
正体
その正体は月面特殊戦略研究所でERS-100と呼ばれていた地球再生システム(Earth Regeneration System-100)。不完全であるため「100」から1を引いて「99」を名乗っている。このシステムの本体のサイズは総司が運んできた手持ちのケースに収まる程度の小ささで上記の人間体にも簡単に収まっている。
本来は機体の制御OSではなく自立学習型の万能工作システムとも言うべきもので、資材さえあればガミラスの攻撃で滅びかけていた新正暦世界の地球を救えるだけのシステムすら生み出す可能性もあったとされる。
月から地球へ運ばれて来る過程で総司から話を聞き、地球に来た後は千歳からも話も聞いたことで人間に興味を持つようになり、自分たちを守るために第三特殊戦略研究所の資材を用いてヴァングレイを造り上げた。しかし、ただ地球にいても人類の滅亡を待つしかない状況だったことから、総司と千歳をヤマトに乗船させるためにシステムをクラックして偽の命令書を発行させた。
劇中、パラレルボソンジャンプやヴァングレイの後継機やヴァングレイの改修案等、彼女の提案から様々な試みが行われている。
終盤には、大マゼラン銀河から逃れてきた超文明ガーディムの生き残りが地球に持ち込んだ文明再建システム・ネバンリンナの端末「スレイブナンバー・2044」であったことが判明する。海が干上がったことでガーディム人の居住区が発見され、そこで発見されたベースとなるシステムが巡り巡って月面で研究されていた(と主人公は推察している)。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 担当声優の山本希望氏は本作品でスパロボシリーズ初参加。主にファクトリーの運営やエースパイロットへの祝辞など『第3次Z』におけるAGの役割を受け継いでいる。
- なおファクトリーで開発されたパーツについてはプロダクトリストにてナインが開発に至った経緯を文章で見る事ができるが、その中には“「エネルギーが切れた時、決定的な何かが切れた」”だの“人間の誇りとは困難に立ち向かっていく「勇気」”といったものがある。
- またファクトリーシナリオでは彼女目線で進む形になっており、自身の成長を確認するものになっている。エーストークでは多くのパイロットに「愛」に関する質問を行い、困惑するパイロットが数多くいる。また今回はシナリオ進行に関係なく(極一部を除き)1キャラに付き1種類しか用意されていないため、その時点では存在自体知られていない人物をナインが口にすることがある。TACカスタマイズでは投資次第では彼女の裸が見られたりも。
- 彼女が演習という大義名分を得て開催した、ボーナスシナリオの「美と力の共演」では、主人公を差し置いて自らが主人公機のメインパイロットを務める[1]。
- 今回のエーストークはファクトリー解禁の次のシナリオで解禁される他、次元変動やワープ等で事態の急変が起きている場合はその解析などでナインが動けないため、全シナリオの半分程しか行われない[2]。
パイロットステータスの傾向
能力値
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- 叢雲総司、如月千歳
- 自分に人間というものを教えてくれたので懐いている。呼称はそれぞれ「キャップ」「姉さん」になる(千歳自身は「お姉ちゃん」を希望していた)。
- ヴェルターブ・テックスト
- 初回特典をインストールしている場合は、主人公の次に付き合いが長い人物となる…が、ナイン曰く「精神構造が解析不能」であるという…。エーストークでは例によって彼の長話に呆れてしまう。
- シャルロッテ・ヘイスティング
- 初回特典をインストールしている場合は、主人公の次に付き合いが長い人物となる。エーストークでは彼女にメイクアップしてもらう。またヴェルトの長話に嫌がらず付き合う姿を「(上記のヴェルト以上に)解析不能」と匙を投げていた。
- ネバンリンナ
- ナインにとって母親に当たる存在。
版権作品との人間関係
- 勇者特急隊
- 『V』でのAI仲間。彼らに心とは何かを聞いている。彼らからは自分たちのアイドル扱いされており、関係は非常に良好。
- ブラックガイン
- 『V』ではさらにアル共々彼の教育係も請負い、彼のことを「ブラックさん」と呼ぶ。
- アナライザー
- 『V』では序盤、彼からのアクセスを拒んでいたが、彼とオルタの別れを見て心について考えるようになる。
- ボン太くん
- 『V』にてその愛らしさに魅了される…のだが、自分のセンサーが中に誰が入っているのかを察知してしまい、ひどく落ち込んでしまった。
- アル
- 『V』でのAI仲間。アルからも気さくなタメ口で話しかけられるなど関係は良好。
- パトリック・マネキン
- 『V』ではエーストークにて彼から人間の愛(…というより、彼のカティへの愛)について教わるのだが、ナインが愛を理解するためには、彼一人の話では足りなかったようである。
- 流竜馬
- 『V』ではエーストークで人間が持っている愛について質問したところ、質問に答えず脱兎の如く逃げ出す彼を見て「人間ではないのかもしれない」と変な方向で解釈していた。
- 剣鉄也
- 『V』では彼が記憶喪失を装っている事を察してしまい、彼の処遇を巡って主人公と衝突してしまう。
- 新見薫
- 『V』にてイズモ計画から離反した彼女から伊東の監視を頼まれており、伊東が藪とよく一緒にいるのと、何かに思い悩んでいるのを彼女に報告している。また、イスカンダルでは守の死を知った彼女を一人きりにさせる配慮を見せている。
- 伊東真也
- 『V』にてイズモ計画から離反した新見から彼の監視を頼まれており、彼がレプタボーダで生命を落としたときはナインも彼の死を悼み、エースパイロットへのインタビューを見送っている。
- スターシャ・イスカンダル
- 『V』にて彼女と対談し、地球人(正確に地球艦隊・天駆の面々というべきか)の素晴らしさを客観的に語った。
名(迷)台詞
AI故か、ピントのずれた発言が多いのが特徴。
- 「メリー・エースパイロット。おめでとうございます」
- 各キャラをエースパイロットにした時の祝辞。前任者とほぼ同じ発言であるが対応は真逆。
- 「知りません…」
- 口癖(?)。照れ隠しとして多用される。
- 「かっこいい…」
- マイトガインを初めて見ての反応。ロボ同士、惹かれるものがあるのだろうか?
- 「形状から判断してドラゴンだと思われます」
「おとぎ話やファンタジー世界についての学習も抜かりありません」 - 第13話「禁断の海」にてシンギュラーを開いて現れたドラゴンを見て。即座に「それが現実に現れたのが問題だ」と突っ込まれる。
- 「地球連邦が樹立された際に行政区分も変更されたため、そのような機関は存在しません」
- シークレットシナリオ「黒い勇者特急」にて、浜田君に早口言葉の「特許許可する東京都特許許可局」を言うよう促された際に返したノリの悪い返答。もっとも、地球連邦がどうのという以前に「東京都特許許可局」は2017年現在の日本においても存在しない(あるのは「特許庁」)わけではあるが…。
- アル「ブラック!」
「特許許可する東京都特許許可局!!!」 - 引き続き同シナリオマップ中より。自爆させられるブラックマイトガインを前にして、アルの呼びかけを合図に今度は進んで早口言葉を披露。それを皮切りにジュドー達も続き、ブラックマイトガインのコントロールを断つ隙を作った。
- レイ「………」
ナイン「………」
レイ「………」
ナイン「………」
レイ「………」
ナイン「あなたは…」
レイ「綾波レイ…」
ナイン「綾波レイさん…」
「面白い方ですね」 - 第26話「降臨するもの」クリア後のファクトリーシナリオにて。『第3次Z時獄篇』での前任者と名無しのピエロ同様の無言の対話。
- 「了解しました。では、繰り上げ当選で得票数3位だった『テッサたん』が採用となります。長きにわたる闘争に決着がつきましたので館内放送で皆さんに通達します」
- テレサ・テスタロッサのエーストーク時にエースの称号が不釣り合いと思ったために代わりの称号を相談した所、部隊の男性陣が『女神』と『女王』に二分した為にテッサ自身に決めてもらおうとして両方共却下された直後に。当然、これも却下された。理由はAGの項を参照。
- 「速い… きっと、あの素早さがあったから、ファさんは今日まで生き残ってこられたんですね…」
- ファのエーストーク時に「これもカミーユのおかげね」と口を滑らせた彼女に対し「いわゆる愛の力ですか?」と問いかけた直後逃げ去った後の台詞。あの作品におけるメタスのすばやさを思い出したプレイヤーも多いと思われるメタ発言でもある。
- 「あんな意地悪なシミュレーションを作ってしまって…」
「きっと皆さんも私の事…底意地が悪くて陰険で無愛想で執念深いAIだと思っているでしょうね…」 - スペシャルシナリオ「激戦のバトルフィールド」より。かなり難度の高いシミュレーションを作った事に彼女なりに反省した模様[3]。主人公からは遠慮無くやってくれと励まされるが…
- 「わかりました、姉さん(キャップ)。では、遠慮無くやらせていただきます」
「もう徹底的に過酷で苛烈な状況を作り、皆さんが泣いて許しを請うぐらいまで追い込んでみせます」 - 同上。キャラクターよりプレイヤーが泣いて許しを請う状況になりそうである…。そして主人公は再び自分が周りから恨まれる結末を想像していた。
- 「このままいくと私…バナージさんとオードリーさんとジュドーさんで三角関係になると予測しています。」
「なお、私の観察によりますと、そこにもう一人、男性が加わると予想されます」 - ロンド・ベルルート第24話のファクトリーイベントより。ジュドーは勘弁してくれと悲鳴を挙げるが、この予想は後に的中することに。
- ナイン「ならば海賊らしく…」
トビア「いただいてゆくっ!」 - スペシャルシナリオ「長き旅路を支えるもの」冒頭でのトビアとの掛け合い。補給物資が尽きてきた所で大量の物資を持ってそうな部隊が出てきて部隊全員のノリがまさしく宇宙海賊なので出てきた原作の名台詞なのだが、こんなところで名台詞の無駄使いをせんでも…しかもこのシナリオでのマップBGMは終始「クロスボーン・ガンダム」である。
- 「全員棄権…。つまり、優勝者は私ということになりますね」
「では、計画通りに次のステップに入ります。待っていてください、キャップ」 - ボーナスシナリオ「美と力の共演」(男主人公ルート)より。「第一回地球艦隊・天駆・最高にイイオンナは誰だコンテスト」の目的がキャップの彼女探しと暴露したナインを前に、参加者全員が逃げ出したことを確認後、頬を赤らめながら抜かした言葉。愛を知らないとは一体何なのか……。