クロスゲート

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クロスゲート(Cross Gate)

  1. 時空間のゲート。
  2. 時空間のゲートを発生させる空間転移装置。超空間航法の送信機または受信機として使用できる。簡単に言うと異なる空間同士を繋ぐ門。非常に強力な転移装置であり、「平行世界」同士をも繋げる能力を持つ。いずれの作品においてもオーパーツのようである。

真ゲッターロボ (原作漫画版)』では、これとよく似た存在が確認されている。

スーパーヒーロー作戦

異次元や亜空間には無数のゲートが自然に存在している。異なる空間への移動と異なる時間への移動は同義であるため、異なる空間へのゲートと異なる時間へのゲートでもある。そして異なる空間へのゲートと異なる時間へのゲートは同一でありながらクロスしている。ゆえにユーゼス・ゴッツォはゲートを「クロスゲート」と称している。

宇宙刑事は、次元交錯線を読み取る異次元センサーで同一時間上の目的地に繋がるゲートを検出可能で、ゲートが存在する亜空間へ突入する艦(例えばギャバンなら超次元高速機ドルギラン)も所有しているため、ゲートを使ってワープ可能。
(なお、宇宙刑事は銀河連邦警察に所属しており、ユーゼスも元は銀河連邦警察科学アカデミーの科学者である)

しかし、時間移動をする場合、さまざまな問題がある。

過去への移動は、因果律を乱すため、実行すると時空間の修復力により存在を歴史から抹消されてしまうので、実質上は不可能。
ただし、クロスゲート・パラダイム・システムを使えば、因果律の乱れを抑えることができるので、実現可能。

未来への移動は、可能性は無限に分岐しているため未来へのゲートも無限に存在し、狙った時間へのゲートの検出が無理に近いどころか、未来ではなく平行宇宙に行ってしまう危険性が高い。
イングラム・プリスケンはクロスゲート・パラダイム・システムによる未来予測によって未来へのクロスゲートを見つけることが出来た)

スーパーロボット大戦αシリーズ

α

ヘルモーズはクロスゲートを応用したワープ航法「クロスゲート・ドライブ」を搭載しており、このEOTはエンジェル・ハイロゥにも搭載された。

ジュデッカにも「クロスゲート・ドライブ」が搭載されていて、最終地獄ジュデッカはクロスゲートを利用して相手を亜空間に飛ばす設定であるほか、低熟練度の終盤ではジュデッカのクロスゲート・ドライブで、雷王星宙域に飛ばして宇宙怪獣を退治させ、疲弊したところをさらにラオデキヤ艦隊が待ち構える閉鎖空間に呼び込まれるという展開。高熟練度の終盤だと、シュウ・シラカワイングラム・プリスケンが偶然による様々な条件の重なりやティプラー・シリンダーを使ってクロスゲートを開いてドレイク・ルフトらをバイストン・ウェルに帰し、エアロゲイターの旗艦ヘルモーズを閉鎖空間へ飛ばしている。エアロゲイターの中では唯一ユーゼス・ゴッツォだけが事象の地平線を越えて閉鎖空間から脱出して見せ、シュウを驚かせた。そして倒されたユーゼスは雷王星宙域の特異点を利用して自身をクロスゲートにして、ロンド=ベルとSDFをエアロゲイターが閉じ込められている閉鎖空間に飛ばしている。

ユーゼスは漂流していたイングラムを発見したことでスーパーヒーロー作戦クロスゲート・パラダイム・システムの知識を得ており、クロスゲートを利用して因果律を操作するクロスゲート・パラダイム・システムを未完成ながら開発していたのだった(死後、第3次αでシヴァー・ゴッツォと霊帝ルアフ・ガンエデンからは「クロスゲートの秘密に触れ、それを制御しようとした愚者」と批評された)。

第3次α

先史文明人「第一始祖民族」が開発したオーパーツ。無限力(第一始祖民族の残留思念)の支配下にあり、無限力と同じく人間の意志に反応して発動するためある程度の操作は可能であるが、無限力にアクセスできるサイコドライバー以外には完全な制御は難しい。その有用さ故に自軍にとって強力な武器となるが、同時に敵軍を招き寄せることもよくあり、トラブルメーカーの感もある。

木星近くにあり、無限力に反応して発動するまで視認不可能だった。これはもともとナシム・ガンエデンとゲベル・ガンエデンが地球を旅立つ際に設置したもので、新天地であるバルマー本星の近くにも設置して行き来できるように用意したものである。ナシム・ガンエデンはクロスゲートを使わず銀河を横断して見て回って地球に帰ったため、使われれないままになっていた。

第3次αでは物語の中心的存在となり、序盤は敵勢力がこれを利用して地球圏に現れ、物語後半はαナンバーズが敵のいる銀河へ転移するために利用している。劇中ではナシムと融合したイルイ、バンプレイオスに搭乗したリュウセイのみがこの制御を可能にしている。

銀河大戦後は人類が審判を乗り越えたことで無限力の干渉が消えたため、それに伴いクロスゲートは機能不全を起こして使用不能となった。しかし、それまでの研究で別次元へのゲートを作ることは可能となっている他、バンプレイオスのXNディメンジョンが完全に完成すれば、それ自体がクロスゲートと同様の機能を持つらしい。

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ

エンドレス・フロンティア」には様々な「平行世界」が存在し、世界間を移動するためクロスゲートが各地に配置されている。直径は不明だが、少なくともαシリーズのそれよりは明らかに小さいようである(バレリアネア塔のものは恐らく人間大。EXCEEDによると、通常時だと「持ち運ぶ」ことが出来る)。この世界においてもオーパーツであり、誰がもたらしたかについては不明となっている。

はるか太古に「ある世界」に漂着した思念体アインストが、「閉じた」状態のクロスゲートを発見した。ヴァールシャイン・リヒカイトはこれを開くことで元の空間(その空間がOGシリーズの世界かは不明)への帰還を目論んだ。クロスゲートの制御ができずにこの計画は失敗に終わるが、この結果「ある世界」と「無数の世界」がクロスゲートで連結され、エンドレス・フロンティアという世界が誕生した形になっている。

また、エンドレス・フロンティアのアインストはクロスゲートを力の源として活動している。

第2次スーパーロボット大戦OG

南極に存在しており「ファブラ・フォレース」のコードで呼ばれていた(正確には、クロスゲートを封印する遺跡込みでファブラ・フォレースという)。コウタとアクセルの発言から、クロスゲートという名前が判明した。 最終的にはペルフェクティオを示現させるための門となったが、ウェントスとクリス、イルイの干渉によって閉ざされた。その後、アレス・ガイストが進化のためにこの門からエネルギーを取り込もうとしたが失敗して暴走、ガルベルスに取り込まれてしまった。ちなみに、この際行われた「亜空間からエネルギーを取り出す」という方法は同作で判明したOGエンジンの原理と同じと思われる(逆にコンパチカイザーも時空転移ができる)。

なお、南極遺跡の中でこれを見た鋼龍戦隊の内、リュウセイやクスハ、マイ、ブリットなど、第3次αに出演した「サイコドライバー」達は虚憶、即ち「前世の記憶」としてこれに対する既視感を覚えていた。シュウも同様だが、こちらはよりはっきりと記憶していた。

コウタやアクセルはエンドレス・フロンティアで同様のものをみたことがあるために反応しており、ギリアムもDWの時点で既に知っていたかのような描写があり、彼もまた反応している。イングは直接関連はなかったが、事前に刷り込みが行われてから記憶喪失になったため、うっすらと記憶がある程度だった。

ペルフェクティオ曰く、様々な災厄を呼び寄せる門。ギリアムの予測では、それ以外にもシュンパティアなどを残した古代人たちを転移させた可能性があるという。彼らはクロスゲートで元の世界に帰る方法を模索していた結果ペルフェクティオを呼び寄せてしまい、何とか封印に成功するも絶滅してしまったらしい。

ルイーナ撃滅後はクリフとエリックによって調査が行われていたが、アダマトロンによって取り込まれ、その一部とされてしまう。ユーゼスの撃破後も破壊することは出来ず、そのまま地球近海に浮かんだままとなっている。明らかに第3次αのプロローグに繋がる流れであり、今後の展開が色々と取り沙汰されている。

PROJECT X ZONE

主人公たちの世界の秋葉原にエンドレス・フロンティアへのクロスゲートが出現し、同世界からハーケン神夜などが転移してきた。このクロスゲートがエンドレス・フロンティアのどこにつながっていたか不明。

関連要素

念動力
ゲートを開くための力。開けるだけならともかく、操るにはサイコドライバー並か、それを上回る人外の領域の念が必要。
T-LINKシステム
念によってゲートを開くための「鍵」。
SRX
バンプレイオス
「鍵」を守るために作られたスーパーロボットとその完成体。バンプレイオスは未だ発展途上であり、完全となればそれ自体がクロスゲートの機能を備える。
シュンパティア
人間の精神に感応するシステムで、T-LINKシステムと類似する機能を備える。しかし、これは偽りの鍵に過ぎないらしい。
ファブラ・フォレース
ほぼ同様の機能を備える存在、あるいは同じ存在。ただし、「破滅の王」に直結しているためこちらから潜ることは不可能。
ガンエデン
元々は地球とバルマーを行き来するために彼らが残したもの。
ユーゼス・ゴッツォ
イングラム・プリスケン
どの作品においても絶対に関わってくる男達。その度合いは作品によって異なる。
ロア
クロスゲートの存在を知っている。

メモ

漫画『Record of ATX』ではR-GUNリヴァーレはクロスゲートを用いてR-GUNに異界の存在を憑依・変貌させたものとなっている。

余談

  • αシリーズが進むうちに時間が流れ、ロボットものの新作が増えれば、第2次αで決着したはずの「地球圏の戦い」が再度起こるだろうこと、αで外宇宙に旅立ったメンバーなどとのすり合わせのために寺田プロデューサーが導入した設定である。「理屈はいいから、とにかく色々な場所が繋がって争いが起きる」というものらしい。
    また、それ以前の理由として、「マクロス」と「マクロス7」「マクロスプラス」など、時間軸がまるで違う作品を同居させるなど、荒唐無稽なストーリーを正当化すべく「こういうものがあるんだから、仕方がないじゃないか!」というアイテムとして出したものだという。これは「α」の頃から存在した構想で、寺田プロデューサー曰く「スパロボはもともとこじつけの塊でもあるから、世界観にあまり細かい理屈をつけるのもなんですしね」とのこと(ファミ通ファースト「第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河ヘ プレイヤーズバイブル」より)。