ヘビーメタル

2016年6月25日 (土) 03:54時点におけるDグループ (トーク | 投稿記録)による版

ヘビーメタル(Heavy Metal)

重戦機エルガイム』に登場する、ペンタゴナワールドの戦闘ロボットの総称。略称は「HM」。ヘビーメタルの操縦者はヘッドライナーと呼ばれる。

太陽光をエネルギーとし、不完全だが重力制御システムも持つ。L・M・Sの3種類のムーバルフレームという内部構造があり、それに装甲をとりつけるため、バリエーションが豊富。かつての大戦で活躍したオリジナルのヘビーメタル、それらが発掘されて作られたレプリカがA級ヘビーメタル、量産用に構造を簡素化したものがB級ヘビーメタルと呼ばれる。他にも作業用のマシンナリィというのも存在する。

エルガイムMk-IIに設置された全天周モニターなど、後の『機動戦士Ζガンダム』以降のモビルスーツの描写に影響を与えている。

スーパーロボット大戦における特徴

運動性が高く、HP装甲が低く、Mサイズと機体性能はモビルスーツに近いが、一部を除くB級HM以外は対ビームコーティングを有するため、ビーム兵器主体のモビルスーツの天敵ともいえる存在である。ただしヘビーメタルの主力武器もまたビーム兵器である。

GC以降はA級HMが標準的に飛行できるようになり、地上面での移動に困らなくなった。ただし地形適応はの方が高いので使い分けが必要。

OEでは飛行可能な事に加え、ツインメリットコーティングが本格実装された為、ビーム兵器に対して更に高い防御力を持つようになった。

主な機体

A級ヘビーメタル

かつてペンタゴナで起こった大戦で活躍したオリジナルの物と、それのレプリカ及び近い性能を持った優秀な機体は希少性の高い物として扱われている。 現在では既に文明が退行しているため、同様の物を量産するのは難しくなっている。

エルガイム
ガイラムを元にして作られたカスタムメイドMH。性能よりフレームの柔軟性・生産性を重視した為、性能はガイラムに遠く及ばないが、量産性に優れる。
機体の隠されたフレームには素体となったガイラムの識別名「アーメス」と搭載されていたファティマ「クローソー」の名が残されている。
エルガイムMk-II
ダバ一行が強奪したアモンデュール・スタックのボディに放棄されていたブラッドテンプルNo.3の頭部を装着して改良した機体。
プローラーに変形して高速巡航形態となる。
バッシュ
A級ヘビーメタルとしては最も量産された名機、性能面でもエルガイムに勝っている。
アシュラテンプル
テンプルシリーズの一つで、背部の副椀・サーカスバインダーを駆使した高い火力を誇る。
カルバリーテンプル
テンプルシリーズの一つ、接近戦を重視した機体。黄色いカラーのオリジナルはヘルミーネと呼ばれ、その他に黒いカラーのレプリカ機が存在する。
オージェ
ポセイダル家所有の黄金のヘビーメタル。両肩のラウンドバインダー内に大量の武装を収納している。
グルーン
頭部の角と標準装備のロングスピアが特徴的なA級ヘビーメタル。
アトール
高出力タイプのA級ヘビーメタル。
アトールV
アトールをベースに複数のA級ヘビーメタルのパーツをミックスしたマクトミン専用のカスタムメイド機。
パゴータ(SRW未登場)
OVAに登場した試作型バイオリレーションシステムを搭載した機体。四本の副腕や背部の巨大なラウンドバインダーなどを持つ異形のHM。
サロンズ(SRW未登場)
グルーンを改良したネイ専用のヘビーメタル。OVAにのみ登場。
ヌーベルディザード
アモンデュール・スタックのプロトタイプとして開発された新型機。テンプルシリーズとしてクルツ・テンプルという別名を持つ。
アモンデュール・スタック
ヤーマンの技術を取り入れて数百年ぶりに新規開発されたA級ヘビーメタル。後に強奪され、エルガイムMk-2に改造された。

B級ヘビーメタル

現在の技術水準に合わせて大量生産に向いた仕様となっているヘビーメタル、パーツの多くが代用品となっていて性能面ではA級に及ばない。

ディザード
反乱軍がエルガイムを元にして開発したB級ヘビーメタル。元々エルガイムが量産を想定した設計だったこともあってか反乱軍の主力として活躍した。
バルブド
全てのB級ヘビーメタルの元となった機体とされ、少数生産ながらややA級に近い高い性能を持っている。
バルブド・ガイゼス
ジェネレーターや装甲の強化や頭部の換装によりほぼA級同然に強化されたバルブド。本編ではピンク色で派手なマーキングがされた機体が登場。
アローン
ペンタゴナで最も普及しているB級ヘビーメタルの一つ。宇宙仕様や民間仕様など多数のバリエーションがある。
ゴロンゴ
アローンの反乱軍仕様。頭部の形状が生産性向上のため変更されているが、基本的な部分はアローンと変わらない。
グライア
アローンに続いて開発され、同じく最も普及しているB級ヘビーメタル。
グライア・ノーダ
初期型のグライアの総称。パラータ・スターで使われている改良型のような機体もある。

オリジナルヘビーメタル

過去の戦争で実際に使用された高い性能を持ったヘビーメタル。現存している機体は極少数で、実質裏設定となっている機体も多い。

オリジナルヘビーメタルはそれぞれの機体が専用の有機コンピューター「ファティマ」を搭載し、ヘッドライナーと連携する事で並のヘビーメタルを寄せ付けない強さを持つ。

オージ(オリジナル・オージェ)
オージェのオリジナル仕様。上半身がオージェ、右肩がブラッドテンプル、下半身がプディン・オージェの装甲で構成されている。
ガイラム
ヤーマン王朝の所有していたオリジナルHM。専用装備「パドルスピアー」はパワーランチャーが内蔵された攻防一体の優れた武器。後にエルガイムの母体となった。
ブラッドテンプル
ポセイダル軍のテンプルナイツが使用した強力なオリジナルMH。火炎放射器「フレームランチャー」はヘビーメタル軍を一瞬で消滅させる能力を持つ。3番機の頭部がエルガイムMk-IIに流用された。後の『ファイブスター物語』に登場するL.E.Dミラージュのデザイン元にもなっている。
オリジナル・アシュラテンプル(SRW未登場)
アニメに登場するアシュラテンプルのオリジナル仕様。ブラッドテンプルNo.25とも言われる。
オリジナル・バッシュ(SRW未登場)
アニメに登場するバッシュのオリジナル仕様。
ディスティニー・テンプル(SRW未登場)
『ファイブスター物語』のナイト・オブ・ゴールドのモデルとなったと思われる機体。
エンパー・テンプル(SRW未登場)
アニメには脚のみ登場。両肩にバスターランチャーを装備した超火力重視のヘビーメタル。『ファイブスター物語』のヤクト・ミラージュに似る。
ガスト・テンプル(SRW未登場)

関連用語

バスターランチャー
幾つかのヘビーメタルが使う必殺級武器。高圧縮化したエネルギーを封入したカートリッジを砲身に装填し、ヘビーメタル本体のパワーを利用して一気に射出する。ヘビーメタルが単機で携行可能な武装の中では最も高い攻撃力を誇り、また機能を切り替えることにより撃ち分けが可能で、中でも「バスター」モードは射線上にいる敵ヘビーメタル数十機を一気に薙ぎ払うなど、凄まじい破壊力を持つ。
反面、砲身が非常に長い(一般的なヘビーメタルの全長よりもさらに長い)ため取り回しが悪く、またヘビーメタル本体のエネルギーも相当に必要とするため、単機での運用は高性能なA級ヘビーメタルでなければ不可能(発射するだけならば、一応B級ヘビーメタルでも機体によっては複数機が協力すれば可能)で、加えて発射後はエネルギー切れや過負荷に伴うオーバーロードなどで機体が行動不能に陥ったり、最悪機体が耐え切れずに自壊するおそれもあるなど欠点も多く、総合的な使い勝手は決して良くはない。
スパロボではおおむね「エネルギー消費が大きいが強力な必殺級武器」と位置づけられており、これを装備しているかしていないかで使い勝手が大きく分かれてしまう作品も少なくない。また、長らくマップ兵器専用武器であったが、近年の作品では「マップ兵器」兼「通常の必殺級武器」と撃ち分けが可能になり、ヘビーメタル単機の爆発力が増して使いやすくなった。反面、未装備の機体の使い勝手がさらに悪くなってしまったという弊害も。敵A級ヘビーメタルも状況は同じだが、バランス調整で雑魚が使ってくるものはそこまで強力ではないのが救い。
ファティマ
一部のヘビーメタルに搭載される独自の意志を持った生体コンピュータ。ヘッドライナーをサポートする。本来は没設定である。
ツインメリットコーティング
上級ヘビーメタルに用いられている耐ビーム・光エネルギー吸収コーティング。ゲーム中では対ビームコーティングと表記されることが多いが、OEで本格採用。