ガンダムサンドロック

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ガンダムサンドロックは『新機動戦記ガンダムW』の登場メカ

ガンダムサンドロック
外国語表記 Gundam Sandrock
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 大河原邦男
初登場SRW スーパーロボット大戦F
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 特殊作戦用モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機
型式番号 XXXG-01SR
頭頂高 16.5 m
重量 7.5 t
装甲材質 ガンダニュウム合金
アビリティレベル
ファイティングアビリティ
レベル120
ウエポンズアビリティ
レベル120
スピードアビリティ
レベル110
パワーアビリティ
レベル150
アーマードアビリティ
レベル160
開発者 H教授
パイロット カトル・ラバーバ・ウィナー
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概要

オペレーション・メテオによって地球に降下した5機のガンダムの1機。OZ側のコードネームは「ガンダム04」。パイロットはカトル・ラバーバ・ウィナー

L4コロニーのH教授が開発。アラブ系を反映したデザインで機体色は白と黒を基調としている。重装甲と高出力を兼ね備え、砂漠での運用を想定した局地戦型のMSで高いサバイバビリティを有する。単機での運用が多い他のガンダムと違ってマグアナックとの連携を想定している為、指揮官機として高い索敵・分析処理能力を持っている。なお、本機にはビーム兵器は標準装備されてない。

戦闘での基本スタイルは、高出力で実体剣二刀流を奮い、重装甲による防御力の高さも活かしての格闘戦。これはパイロットが敵部隊と遭遇した際に降伏勧告を行うため、あえて身を晒すことも兼ねている。

劇中での様相

ガンダムパイロットが宇宙へ撤退する際に打ち上げの時間を稼ぎ、敵の攻撃を阻止する為、カトル自身の手によって自爆させられた。カトルはこの機体に並々ならぬ愛情を注いでいたため、自爆させた時は涙を流していた。この自爆の際にコックピットハッチが開き、自動で敵を追尾する演出が劇中に見られるが、これはH教授が事前に施した措置であり、後のモビルドールの先進的なシステムと言える。後に爆破した本機はOZの手により修理され、サリィ・ポォの仲介によってマグアナック隊に引き渡される事となり、カトルはサンドロックと再会を果たすことになる。

本来は宇宙戦闘を想定した設計ではないが、カトル自身の高い技量によって一応可能。コロニーを巻き込む形でホワイトファングと戦闘を行おうとするOZのデルマイユ派に対し、単独で戦いを挑み撃破した事もある。

後にハワードによって、空間戦闘用のガンダムサンドロック改に改修された。

尚、カトルはウイングガンダムゼロで復讐を始めた際、宣戦布告として、OZにサンドロックの設計データを送っている。

EW版

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の世界観における本機の役割の機体として、カトキハジメ氏によってデザインされた。漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』(SRW未参戦)に登場する以前は「アーリータイプ」「Ver.Ka」と呼ばれていた。SRWには未登場。

基本的なコンセプトや性能に変更はないが、外見はサンドロック改(EW版)とほぼ同デザインなので、かなりスマートになっている。機体色は他の機体と同様にTV版のような色(サンドロックの場合は白を基調したもの)となっている。武装はバルカン、ヒートショーテル、クロスクラッシャーシールド。『敗者たちの栄光』では「アルマディロ装備」と呼ばれる高高度跳躍用ブースターを内蔵した増加装甲で、両肩にシールド、バックパックにはブースターが増設されている新装備が登場している。

登場作品と操縦者

序盤は敵として登場して味方ユニットして使用できる期間はごく短く、ほとんど使用できないままサンドロック改に改修されてしまうことがほとんど。一方で、『第2次Z破界篇』では本機のまま最後まで運用することになる。

旧シリーズ

スーパーロボット大戦F
初登場作品。敵中立として登場するが戦うのは終盤になってから。本作ではW系ガンダム5機の装甲が同値にされてしまっており、重装甲設定が全く反映されていない。
本機と同じ近接志向であるデスサイズに比べて移動力運動性に劣るが、クロスクラッシャーの威力は強烈なので空中ユニットでも近づかれない様注意。
スーパーロボット大戦F完結編
『F』に引き続き序盤のシナリオ「アクシズの攻防」にて敵中立として出現。隠し要素アムロ・レイまたはカミーユ・ビダン説得することで味方に加わるが中盤に離脱する。全項目5段階改造済。
射程1高威力射撃武器のクロスクラッシャーと、射程1-3/弾数2発の格闘攻撃シールドフラッシュが本機の特長となる。敵に近づいて当てられさえすれば強力な機体だが移動力・運動性が物足りない上に、スポット参戦ゼクスを除いて、必中はおろか加速すらも覚えるパイロットがいないのでW系ガンダムの中でも特に運用が難しい。強化パーツは最低でもファティマ1基+αは欲しい所。
火力は少々劣るが移動力・運動性・最強武器の射程に優れるデスサイズの方が明らかに使い易いので、カトルの幸運を積極的に活かしたいならデュオへの説得が終わり次第、乗り換えてもらった方が良いだろう。
なお、カトルを仲間に加えなかった場合、「ソラと大地のケモノ」にて原作同様の自爆イベントが用意されている。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
はじめは敵として登場する。使える期間はごくわずか。クロスクラッシャーを強化したいところだが、なくなってしまう武器なので改造するならヒートショーテルにしよう。
本作よりシールドフラッシュはオミットされた。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
PS版では、低威力だったヒートショーテルの攻撃力が一気に上昇し、本機の最も高威力の武器となった。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
久々に改修前のサンドロックの参戦。装甲は高いが、決め手に欠ける点は原作と同様。今回も「改」でなくとも宇宙で行動可能。
最も威力のあるクロスクラッシャーは、原作ではエアリーズに使用していたにも関わらず空B。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
序盤から参戦し、援護防御役として役立つ。ただし、カトルが序盤必中を覚えないため、小さい相手に攻撃が当て辛い。中盤にサンドロック改にパワーアップする。

単独作品

スーパーロボット大戦64
今回クロスクラッシャーが格闘武器になった。…が、の敵を攻撃できること以外は完全にヒートショーテル以下の性能。装甲も相変わらず他のW系ガンダムと同値。

関連作品

スーパーヒーロー作戦
カトルが乗り中ボスとして登場。中盤でどくろ怪獣レッドキングに襲われていた調査隊を助けようとして半壊し、原作同様に自爆を迫られるも、自軍部隊が駆け付けたことでレッドキングを撃退、味方となる。カトルが味方になった後も本機に乗っている珍しい作品。
彼が一時離脱し、再加入した際には「改」になっている。
Another Century's Episode
使用可能機体。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

バルカン
頭部に二門内蔵された近距離戦用の機関砲。
ミサイル
胸部上肩側に2発装備されたホーミングミサイル。弾薬の必要な遠距離武器を削った中で最低限装備されている対空武装。
クロスクラッシャーシールド
シールドフラッシュ機能を持つ実体盾。表面のデザインはコブラの意匠(目の部分にフラッシュ機能を内蔵)である。通常時は左腕に装着。バックパックにマウント可能。
シールドフラッシュ
シールドに描かれたコブラの目の部分にある発光器から閃光を発する。
この装備自体に攻撃力はなく原作では撤退時に使われた程度だが、『F完結編)』では、格闘と同じ戦闘アニメであり、「シールドフラッシュとか言っておきながらガンダム突っ込むのも謎」[1]と評されていたが、『64』では発光による目晦ましの後、シールドを前に出して体当たりするアニメに変更された。
ヒートショーテル
高熱化することで威力を高める二振りの重曲刀。重量と熱溶断で斬る仕組みなので投擲武器として使用することも可能。バックパックにマウント可能。
SRWでは赤熱化している事が多いが、劇中では赤熱化しているのは主にショーテルを投げた時とサンドロックの最後の出撃の第39話のみである。
ビームマシンガン
ビーム機関銃。テレビ本編では設定のみ存在で未使用だが、コミックボンボン版で僅かに使用している。
メカデザインの大河原邦男氏によれば「監督の要請で持たせていた」とのこと[2]だが、結局テレビ版ではサンドロック時代には本編には登場せず、サンドロック改で使用することになった。

合体武器

クロスクラッシャー
バックパックとヒートショーテルとシールドを合体させた武器。劇中では第3話の1度のみの使用だが、本編開始時の回想で度々目にする。
見た目はクワガタムシの大顎の様な物で、(腕に付けたまま)飛びかかり、刃で相手を挟み込んで(挟み込む仕掛け自体はバックパック側にある)バーニアの加速度も加えて攻撃する。
バックパックが推進器としては使えなくなるため扱い難い武装だが、唯一の使用例ではエアリーズを破壊してみせた。[3]そのためかSRWではミサイルのような飛び道具扱いされるケースが多い。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。

移動タイプ

サイズ

M

カスタムボーナス

装甲値+300
第2次Z

機体BGM

「JUST COMMUNICATION」
前期オープニングテーマ。『α』に於ける選曲。

対決・名場面

ガンダムヘビーアームズ
地上でトロワヘビーアームズと激突。劇中最初のガンダム対決であったが、カトルが自身の身をさらけ出したことにより、トロワも戦闘を中断する。
宇宙へ
デュオ五飛と共に宇宙に上がろうとした時、カトルは二人だけでも行かせようと自爆しようとする。だが、その時勝手にコックピットのハッチが開いた。まるで愛機が主人を逃がそうとするかのように…。
なお、小説版EW』にて、「実はH教授はカトルに知らせずに『サンドロックの自爆装置が作動すると、コックピットが開いて(かつシールドでコクピットを防御する)パイロットを脱出させ、自動で敵の下へ向かってから爆発する』というモビルドールの原型的なシステムが組み込んでいた」ことが明らかになっている。

関連機体

ガンダムサンドロック改 / ガンダムサンドロック改(EW)
本機の空間戦用改修機。
ウイングガンダムガンダムデスサイズガンダムヘビーアームズシェンロンガンダム
兄弟機。
ウイングガンダムゼロ / ウイングガンダムゼロ(EW)
全ての「ガンダム」の母体となった機体。

余談

  • 大河原邦男氏によれば、デザインのコンセプトは中東の国のガンダムであり、「当時はアジアや南米と比べて、馴染みが薄かったのでイメージが掴みづらかった」と述べている[2]
  • ショーテルとはエチオピア発祥の刀剣であり、その独特の形に湾曲した刀身は盾を持つ敵と戦う事を想定してのものである。すなわち、「敵が構えた盾を迂回して剣先で横殴りに斬り付けて攻撃する」のであるが、相手の方も特にシールドを用いてガードする場面は無かったりする(ショーテルの固有特性によって虚を突かれ損傷するような場面もない)。劇中では内側で斬る事が多いが円弧の方で斬る事もあるので両刃である事が確認出来る。EW版の改だと常に円弧側で斬ってる為、たまにこちらのアニメーションで内側を使うと原作と違って正しい使い方をしていると言われる事があるが、こちらの方が再現的には合っており、厳密にはどちら向きで斬っても構わない武装である

脚注

  1. ソフトバンクパブリッシング『スーパーロボット大戦F完結編 パーフェクトガイド』P226より。
  2. 2.0 2.1 旭屋出版『TVシリーズ&OVA 新機動戦記ガンダムW コンプリートフィルムブック』126頁より。
  3. よく勘違いをされがちだが、クロスクラッシャーを使用しても背面の推進装置が全てなくなるわけではなく、腰部に推進用スラスターが残る。ワーカー特士のエアリーズを破壊した際も、それで空中に飛び上がっているため、バックパック抜きでもかなりの推力がある。

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