真上遼
真上遼(Ryo Magami)
マジンカイザーSKLのパイロットの一人。海動とは対照的にクールでニヒルな男だが、激昂すると海動以上の凶暴性を発揮しながら暴走する危険人物と化す。また、戦闘狂という意味では似た者同士。コードネームは「ルシファー4」。
カイザーの操縦においては銃撃戦を担当するが、いわゆる「ガン=カタ」的な戦闘スタイルにより格闘戦も十分以上にこなす。
彼が操縦するカイザーは従来のマジンガーシリーズの印象を覆す軽快な動きで、曲芸じみたとてつもない機動性を発揮している。相棒の戦い方が従来のマジンガーに近い力強いモノであることも、その印象に拍車をかける。
実は人造人間エルプスユンデ「ナンバーMK174」として生まれてきた出自を持ち、そのことから「運命」などといった言葉を強く忌み嫌う。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
パイロットステータス設定の傾向
能力値
海動とは格闘と射撃、技量と命中、防御と回避が対になっている。そのためリアル系パイロットに匹敵する回避能力を誇るが、防御もリアル系並である点には注意が必要。
精神コマンド
海動にないものを一通り補う。加速はないので、そこは追風かPUでフォローしたい。
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- 海動剣
- 相棒。度々いがみ合うが、戦いにおいては息の合った連携を見せる。
- 由木翼
- スカルフォースの同僚(厳密に言うと軍の階級は、正規の中尉である彼女の方が真上より上)。海動ほどではないが、疎ましがっている。
- OVA第3巻では、海動と同様に彼女の力量を認めるまでになる。
- スカーレット・ヒビキ
- 上官。一目置いており、彼女が戦死した時は黙祷していた。
- ガラン
- 彼との戦闘中にトラウマを刺激され、暴走してしまう。再起後は、彼に生まれた僅かなスキを突いて勝利する。
- ファウスト
- SRW未登場。彼によって造りだされた事が漫画『マジンカイザーSKLヴァーサス』で語られている。
他作品との人間関係
名台詞
- 「ここで出会った不幸を呪え。さあ、どこを撃ち抜かれたい?」
「5秒以内に答えればリクエストに応えてやる」 - OVA第1巻より。キバ軍との決戦での台詞。どこかで聞いたような…。
- 「地獄で待っていても無駄だ」
海動・真上「「俺たちが、地獄だ!」」 - OVA第1巻より、キバの「地獄で待ってるぜぇ!」という断末魔を受けて。二人の象徴と言える決め台詞。その一方で、マジンガーシリーズ初代悪役も地獄を名乗っていたりする。
- UXでは牙斬刀及びブレストリガー(乱舞)のトドメ演出で二人のカットインと共に言い放つ。
- …実はカイザーが撃墜されてしまっても海動が言う。これはOVA第2巻ラストの再現。
- 「仲良く釜茹で地獄としゃれ込もう!」
- OVA第3巻より、メルトダウンした重力炉にアイアンカイザーを対消滅させるために掴んで降下しながら。UXでもイベント戦闘時の台詞として採用されている。
- 「ふっ…インフェルノォ…ブラスタァァァッ!!」
- OVA第3巻より、アイアンカイザーを重力炉に固定した後にインフェルノブラスターを撃ちこんで。
- この直前にキバが「てめえら、ホントの馬鹿だぁっ!」と罵ったので、それに対してキレたようにも見える。
スパロボシリーズの名台詞
- 「俺たちに大義名分などない! そんなものは所詮、人を騙し、自分を偽るだけの題目だ!」
- UX第15話、ガランとの戦闘前会話。
- 真上「フ…なら貴様は、家畜に手を食い千切られる、間抜けなご主人様というわけだ」
ゴゴール「なにぃ…?」
海動「仮にも宇宙の支配者を名乗ってんだ! 家畜にいくらじゃれつかれても屁でもねえよなぁ!」 - UX第44話におけるゴゴールとの戦闘前会話。人間を「下等な家畜共」と嘲笑するゴゴールに対して海動と共に痛烈に切り返す。
- 海動「ヘッ、安心しな。お前はもう地獄まで来てるぜ!」
真上「自分の意志すら示せない者に生きている資格などない!」
「望み通り、地獄の底まで叩き落としてやろう!」 - UX第47話、操との戦闘前会話。痛みに耐えきれなくなり、「いっそ地獄にでも落ちれば、俺たちは楽だったのかも」と弱音と諦観を吐いた操に海動と共に容赦ない一言を浴びせる。
- 一見容赦なく感じるが、台詞を読み解くと、「この世界に生きたいのなら己の意志をミールに示せ」とも取れる。特殊な出生により『運命』という言葉を強く嫌い――故に自分の意思で『運命』に抗っている真上ならではの台詞である。
- 「バ、バカ野郎…! アイツらだって、人間なんだぞ!」
「俺たちと、同じ…!」
海動「真上…!」
「同じ人間が、ここにいるんだぞぉぉぉッ!」 - UX第47話にて。ハザードが脱獄時に連れてきたキバの輩とガラン軍兵士の脳波を遠隔操作して機体を操らせ、こちらに向かって特攻させるという残虐極まりない凶行と「造られた人間」達の無惨な末路に、彼らと同じ「造られた人間」が絶叫する。その場にいた海動はそんな真上の心境をただ察するしかなかった。
- ベースになっているのは原作(『HAE』)のこのシーンでの溝口恭介の台詞だが、元々は3行目のみで「フェストゥムを倒すために人間をも巻き添えにする」行為への憤りの台詞であり、ニュアンスが大きく異なる。
- 海動「話してわかり合おうなんて、甘っちょろいこと言ってやがるが…」
真上「それもまた、ひとつの戦い…騒乱に終止符を打つ最良の手段だ。その邪魔立てはさせん!」 - UX第48話、刹那出撃後のELSとの戦闘前会話。基本的に「戦いたいから戦う」海動と真上であるが、「騒乱に終止符を打つ」事の重要性を理解しており、そのための対話を「戦い」であると認めていた。
- 何気に、対話を求める事を「戦い」と表現するその姿勢は『00』1stシーズンの刹那と同じである事も興味深い。
- 「戦いたくないヤツは下がってろ!」
「汚れ役は、俺たちが引き受けてやる!」 - UX第49話にて、人類軍に操られるバジュラと戦う事に、芹が躊躇った際に。真上の義侠心を感じさせる台詞。
- 「ならば、この先の道は俺たちが案内してやろう…」
「行き先は地球でも、火星でも、お前の望むユートピアでもないがな!」
海動「お前が行きつく先はたったひとつ…地獄だッ!」 - UX第49話、ハザードとの戦闘前会話。己のエゴのために同じ「人間」と「異種」を利用し、その命と尊厳を悉く踏み躙った男に「骸骨の魔神」とそれを駆る二人の死神が「地獄逝き」を告げる。
- そして海動や真上の台詞も珍しく「戦いたいから戦う」といった内容のものではなく、「ハザードという外道を討つ」といった旨の台詞であるのも印象的である(この会話中2人のアイコンが睨みつけているものになっている事からも2人のハザードに対する怒りが伺える)。
- 海動「おいおい! ありゃあ、まるでカイザーじゃねえか!」
真上「確かにな…だが、重要なのはそこではない」
海動「ああ…アイツが、敵か、味方か、それだけだ!」 - CC第3話にて、マジンカイザーを目にして。いつもどおりに聞こえるが、真上の反応が某霧に重なって見えてしまうのはなぜだろうか?
スパロボシリーズの迷台詞
搭乗機体・関連機体
- マジンカイザーSKL
- パイロット。銃撃戦を担当。