カクリコン・カクーラーは『機動戦士Ζガンダム』の登場人物。
カクリコン・カクーラー | |
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登場作品 | |
声優 |
戸谷公次 斉藤次郎(『DD』代役) |
デザイン | 安彦良和 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0063年 |
年齢 | 24歳(小説版) |
没年月日 | 宇宙世紀0087年5月11日 |
所属 | |
軍階級 | 中尉 |
概要
連邦軍(ティターンズ)所属のMSパイロット。濃い顔で、頭髪が後退しており、額が広い。
同じティターンズ所属であるジェリド・メサとは友人で、行動を共にすることが多い。ジェリドと比較して大人の部分を持ち、中々の知恵者でもあるが、バスク・オムに抗議したブライト・ノアを自分よりも階級が高いながらもティターンズ所属であることを傘に着て殴打したりという傲慢さも持つ。
月面都市アンマンやエゥーゴ艦隊が出る直前など複数回ジェリドと共にカミーユ・ビダンらと戦うがいずれも撤退。エゥーゴのジャブロー降下作戦の追撃部隊として参加し、大気圏に突入しながらカミーユを襲うが、引き際を見誤って危険高度まで下がった結果搭乗機のマラサイのバリュートがオートで開いてしまう。更に直前まで仕掛けていたガンダムMk-IIのフライングアーマーに接触しバリュートが破れてしまい、地球の引力に引かれた事により搭乗機もろとも、大気圏の摩擦で燃え尽き死亡。
地球にアメリアという恋人がおり、最期は彼女の名を叫んでいた。
登場作品と役柄
大抵は原作通りにジェリドとコンビを組んで登場し、原作よりは退場が遅い為、バイアランやバウンド・ドック等の多様なMSに乗ってくる。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DCに所属し、乗機はマラサイ。ジェリドとペアでよく登場する。
- 第4話「ストライク・バック」では黒い三連星のガイアから「ふン! ジェリド!! カクリコン!! おれたちのじゃまだけはするなよ!」と言われてしまっている。ここで撃墜するとジェリドの口からカクリコンの戦死を匂わす台詞を吐くのだが、次のシリーズで何食わぬ顔で再登場している。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- DC所属。マラサイに乗っている。シナリオ「マリオネット・フォウ」ではバウンド・ドックにも乗る。なお、『第2次』における戦死時の台詞は、後のシリーズとの繋がりを考えてか削除された。
- 第3次スーパーロボット大戦
- DCに所属し、ジェリドと一緒に序盤からマラサイに乗って登場する。本作からライラも加わり、「ティターンズトリオ」を結成する(TV版におけるライラはティターンズメンバーではないが)。中盤にギャプランに乗り換える。
- スーパーロボット大戦EX
- マサキの章とシュウの章に登場。
- マサキの章では、序盤でお馴染みのマラサイに乗ってジェリドと共にバゴニアの傭兵となっている。なお、マサキとは今作が初対面。
- シュウの章ではいつもの三人組で登場。今回は隠し要素でバウンド・ドック付きで味方に出来る。戦闘力はそれほど高くはないが、絶対的な戦力そのものが不足しているシュウの章では貴重な頭数である。むしろ精神コマンドの習得LVやラインナップの関係で、使いやすいパイロットである。使う場合はバウンド・ドッグのままでも良いが、ドーベン・ウルフもおススメ。最大射程7という弱点を、ひらめきで補う事が出来る。
- 第4次スーパーロボット大戦
- ティターンズに籍を移して、いつもの3人組にヤザンも加えて登場。今回はバイアランに乗っている。序盤はNPC、後半は敵として戦うことになる。シナリオ「栄光の落日」ではバウンド・ドックに乗り換える。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 『第4次』と同じだが、「栄光の落日」で倒された際にアメリアの名を叫び、戦死する。
- スーパーロボット大戦F
- 音声初収録。本作でもライラ、ジェリドと三人仲良く登場。ティターンズとはまだ戦闘にならないので、本作では顔見世程度。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 敵として戦うことになる。シナリオ「新しい力」または「完成!超闘士」にてライラと共に戦死する。二人とも死ぬ台詞があるが、恋人アメリアの名は叫ばない。
- 攻略本に「いつの間にか死んでいた」といわれるが実際はオリジナル主人公の専用メカお披露目で死亡するので、少しはマシなのだろう。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- シナリオ「黒いガンダム」デモ冒頭でジェリドと一緒にティターンズのメンバーとして登場。ティターンズカラーのガンダムMk-IIに乗っている。その後のシナリオ「死神と呼ばれたG」からはマラサイに乗りかえる。
- その後もリアル系&ガンダム系ルートを通って行くと多様なMSに乗って最後はジェリドらティターンズのメンバーとネルフ本部を襲撃するが、弐号機に撃墜されて今作では出番終了。バイアランに乗っている割合が多い。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 新規EDルートではバウンド・ドックに乗って再登場。『α外伝』と同じ断末魔を吐いて戦死する。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 援護を持つ為、早めに倒した方がいい。24歳なのにJ9のキッドに「おっさん」呼ばわりされる挙げ句、豹馬にも「デコスケ」と呼ばれる。
- 前作に加え、「本作の序盤で戦死する」というαシリーズでのカクリコンやジェリドの扱いは、不遇と言わざるを得ない。妙なこだわりでもあるのか、今回も最後の機体はバイアラン。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- セツコルート序盤から登場。原作よりは長生きする。ハイザック、マラサイの他に、ガブスレイに乗ってくる。
- 戸谷公次氏死去後の作品のため、新規収録はされずに過去収録のライブラリ出演となっている。
- スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
- 013特命部隊に参加し、プレイヤーキャラクターとして操作出来るシナリオがある。PS版の『EX』以来、久しぶりの快挙である。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- スペシャルズ(後のOZ)所属。リアル系主人公なら序盤から敵として登場する。SRWお約束でライラとも組み、高性能なMSに乗り換えてくる。
- スーパーロボット大戦DD
- メインストーリーは原作終了後のため故人。ジェリドのモノローグなどで言及がある。
- 2024年9月のイベント「第3次スーパーロボット大戦ANOTHER Part1」では本人が登場。マラサイに乗るエネミーユニット。
- 本作では『GGENERATION SPIRITS』以降のゲーム作品で代役を務める斉藤次郎氏にキャストが変更された。
関連作品
パイロットステータス
能力値
早々と戦死したせいか、同僚のジェリドよりも総合的な能力が劣るケースが多い。
精神コマンド
TV版にて時間差攻撃を発案したイメージもあってか、ひらめきを覚える事が多く、かく乱や隠れ身もその影響だと思われる。
- EX
- 根性、加速、気合、必中、ひらめき、友情
- 第4次(S)
- 気合、ド根性、必中、ひらめき、探索、足かせ
- F
- ド根性、隠れ身、熱血、ひらめき、挑発、かく乱
- α
- ド根性、隠れ身、熱血、ひらめき、挑発、かく乱
- α外伝
- ド根性、隠れ身、ひらめき、気合、熱血、かく乱
- Z
- 集中、分析、ひらめき、加速、友情
- リアルロボット戦線
- 鉄壁、気合、必中、熱血、てかげん、集中
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- 援護攻撃時の攻撃力+20%
- 『Z』で採用。
人間関係
ティターンズ
地球連邦軍
- ライラ・ミラ・ライラ
- 原作では特に話す場面は無いが、スパロボではジェリドと共に彼女の指揮下に入ることが多い。
エゥーゴ
- カミーユ・ビダン
- 初めてMSに乗った彼のガンダムMk-II3号機に、同じ機体に乗っている筈なのに一方的に抑えつけられ、コクピットから引きずり降ろされるという、ティターンズとして情けない姿を晒す羽目になり、(ジェリドのように表には出さなかったが)彼に対する恨みは少なからずあった。
- なので、ジェリドの気持ちを理解し、一緒にカミーユを倒そうとしたが、結果的に彼を討てなかった為に、死亡する破目になってしまった。
- ブライト・ノア
- 自分より階級が上のブライトをティターンズ所属であることを傘に着て殴った。
- エマ・シーン
- 元同僚。エマの反逆に怒っていた。
その他
他作品との人間関係
- シュウ・シラカワ
- 『EX』シュウの章にて共闘。彼からの説得を受けた際のセリフから察するに、DCに協力していた彼とは既知の間柄のようである。
- 木戸丈太郎
- 『α外伝』では、彼から「おっさん」呼ばわりされてしまう。まだ、おっさんと呼ばれる年齢(カクリコンは24歳)じゃないのに…。
- 葵豹馬
- 『α外伝』では、彼から「デコスケ」呼ばわりされてしまう。酷い。
- セツコ・オハラ
- ジェリドと一緒に彼女をマスコットガール扱いして小馬鹿にしている。
- スティング・オークレー、アウル・ニーダ、ステラ・ルーシェ
- 『ZSPD』では013特命部隊で行動を共にする。『Z』の序盤ではネオ同様に彼らにも軽んじられていたようだが、彼らに対して偉ぶる事無く、良き先輩として接していた。
- ガリバー
- 『ZSPD』での013特命部隊在籍時、彼(?)の存在に驚愕してしまう。ちなみに、カクリコンはガリバーを当初ナマケモノだと思っていた。
名台詞
- 「大佐は黙れと言っている!」
- 第2話より。バスク・オムに抗議しにきたブライトを殴った時の台詞。
- ブライトは中佐で、カクリコンは中尉だったので、当然ブライトは「貴様! 上官に向かって!」と怒っていた。
- なお、劇場版では「あのなぁ! ここは地球連邦軍じゃないっ! ケッ!」という台詞に変更されている。
- 「こんなに早く地球へ帰れるとはな」
「バリュートの調整を手伝うか」
ジェリド「女でも待ってんのか?」
「いけないかよ」 - 第11話より。「エゥーゴのMS隊追撃戦後に、恋人が待っている地球に戻れる」とあって作戦前は御満悦な様子で話していたが、後の展開を考えると自ら調整を手伝ったバリュートが原因となって死ぬという皮肉なものになっている。
- 「ジェリドめ、弱気な。そんなことじゃ撃てん!」
- 第11話より。大気圏突入時にカクリコンはカミーユのガンダムMk-IIを執拗に追撃。機体が摩擦熱で赤みを帯びており、本来カミーユに強い敵意を持っているジェリドですらカクリコンを制止し、追撃を諦めた。しかし、カクリコンはそんな同僚を非難し、マラサイのブースターを全開にして更にカミーユに肉薄する。あまりにも無謀すぎる戦い方に敵であるカミーユすら「無茶な」、「もう持たないぞ、焼け死ぬぞ!」を絶叫する程だった。
- 「オートマチックか!? こ、これではやられるッ!」
- 第11話より。なおも追撃を繰り返したが、カミーユ機の真下に差し掛かったところでバリュートシステムの安全装置が働いたのか、自動でバリュートが展開、身動きが取れなくなってしまう。しかも、ウェイブライダーであるカミーユはそのまま機体を降下させており、追撃を逃れる事は叶わない絶体絶命なポジションだった。そして……
- 「うわあああああああ!! あ、あぁぁぁぁぁぁ…」
「ア、アメリア…」 - 第11話より。断末魔の台詞。カミーユにマラサイのバリュートを切り裂かれ、大気圏に落ちながら機体ごと燃え尽きて死ぬ直前の最後の呟きは、作戦後に会えると思っていた恋人の名前だったが、その願いは叶うこと無く生涯を終えた。
- 『F』の一言モードには「アメリアァァァァァァ!」という叫び声で収録されている。撃墜時のセリフとしても使用。ちなみに劇場版ではこちらの叫び声の演出に変更されている。
スパロボシリーズの名台詞
- 「貴様、本当にあのシュウか? 妙に物分かりがよすぎる気がするが…」
- 『EX』シュウの章「バゴニアの傭兵」にて、シュウから説得を受けた際のセリフ。協力を要請し、事が済めば地上に帰すという言葉を訝しむも、結局はシュウの説得を受け入れジェリドとライラと共に仲間となる。
- 「俺もこの多元世界で随分ともまれてきたんでな…! 実戦仕込みのテクを見せてやるぞ!」
- 『ZSPD』アナザーサイド レコード第1話「発令」に於ける初戦闘時に発生する戦闘前会話。
- ニューアーク基地へ搬入されてきたばかりの新型機のお披露目とばかりに、エゥーゴ&ザフトの混成MS部隊を迎え討つ。
- 「それで隊長…俺達の判定はどうだったんです?」
「とぼけなくてもいいんですよ。俺達を好きに戦わせたのは、力量を試すためだったんでしょう?」 - 同上。ニューアーク基地での戦闘が、「013特命部隊」に所属するメンバーを選抜する為の実戦テストも兼ねていた事を看破し、ネオへと真意を問い質す。『ZSPD』のカクリコンは「切れ者」としての側面も垣間見せていたが…。
- 「や、やめろ、少尉! いきなり噛み付くかも知れないぞ!」
- 『ZSPD』アナザーサイド レコード第2話「接触」より。イズモ艦の格納庫内で出くわしたガリバーに悲鳴を上げた直後、何ら警戒心を抱く事無くガリバーを愛でようとするマウアーを大慌てで制止する。
- 「そんな事はどうでもいい…! 作戦行動中の軍艦にナマケモノがいる事が 問題だ!」
- 同上。ガリバーに対する醜態をスティング&アウルから茶化され剥きになって発した反論だが、盟友のジェリドからの苦笑も招く結果に。
- 上述の狼狽振りも含めて、カクリコンがスパロボで初めて晒した「人間臭さ」溢れる一幕である。
搭乗機体
- ガンダムMk-II
- ハイザック
- マラサイ
- ジェリドと共に搭乗するが、彼だけ戦死。棺桶になった。
- リック・ディアス (クワトロ専用)
- 漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』で搭乗。エゥーゴによって強奪されたMk-IIの返還交渉のためアーガマに赴いた際に、事前にバスクから受けた密命により強奪。
スパロボでの搭乗機体
余談
- 漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』では、TV版や劇場版とやや設定が異なっている。『Define』版のカクリコンはパイロットとして抜きん出て優秀というわけではなく、ティターンズへの選考試験を何回か受けるものの悉く落選している(一応、上官が推薦状を書いてくれるハズがジオン残党狩りの最前線で殉職してしまったという事情もある)。そこで、「選考に関する書類を閲覧できるアメリアに協力を仰いで、『内部データを盗み見る』というインチキまでやってようやく入隊を認められた」という経緯がある。そのため、『Define』版のカクリコンは、原作以上に粗暴で「原隊」へ降格される事を非常に恐れているキャラクターとして描かれている。