超機大戦SRX
超機大戦SRX(ちょうきたいせんエスアールエックス[1])は、『新スーパーロボット大戦』が初出となるスーパーロボット大戦オリジナルの登場作品(バンプレストオリジナル)。
概要
旧シリーズの『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』に相当するオリジナル企画作品。物語はSRXチームとバルマー帝国の戦いを描いたものだったが、『新』の続編がお蔵入りとなったため、その後のストーリーは『スーパーロボットスピリッツ』や『スーパーヒーロー作戦』で断片的に語られるに留まり、全容はαシリーズで明かされる事になった。ただし、これは初期のアトランティスなどが関わってくるというプロットとは別物となっている。
『スーパーロボット大戦α』での登場作品名義がこの表記の為、「超機大戦SRX」や「スーパーロボット大戦SRX」という作品が本当に存在すると間違われやすい。
以後は『OGシリーズ』『スーパーロボット大戦OG』明記で出演している。
本作は『魔装機神』に取って代わるために設定されたものではなく、『魔装機神』が1つの作品として確立させてシリーズ化を計画していた(1997年時点)のに対し、本作は設定や背景を変更して他作品に登場させられるようにしている[2]。
登場人物
SRXチーム
- リュウセイ・ダテ
- 新スーパーロボット大戦の主人公。R-1およびART-1のパイロット。SRXとバンプレイオスではメインパイロットを務める。コールサインはスピリア1。
- ライディース・F・ブランシュタイン
- ブランシュタイン家出身の男性。R-2(R-2パワード)のパイロット。SRXとバンプレイオスでは出力制御と火器管制、アヤのメディカルチェックを担当している。コールサインはスピリア2。
- アヤ・コバヤシ
- SRXチームの副隊長的な女性。R-3(R-3パワード)のパイロット。SRXとバンプレイオスではT-LINKシステムを担当している。コールサインはスピリア3。
- マイ・コバヤシ
- アヤの義妹となった女性。αシリーズではR-GUNパワードのパイロットを務めた後、バンプレイオスのT-LINKシステムをアヤと共に担当している。OGシリーズではR-GUNパワードに搭乗するが、ART-1に乗り換えている。コールサインはスピリア4。
- ヴィレッタ・バディム
- イングラムの遺志を継いで隊長になった女性。R-GUNパワードのパイロット。コールサインはスピリア0。
- イングラム・プリスケン
- SRX計画の責任者。R-GUN(αシリーズではR-GUNパワード)のパイロット。ゼ・バルマリィ帝国の特殊工作員であり、離反する。
- ケンゾウ・コバヤシ
- 特殊脳医学研究所の研究者。T-LINKシステムの開発者。
- ロバート・H・オオミヤ
- マオ・インダストリーの研究者。バーニングPTの開発者。
- カーク・ハミル
- マオ・インダストリーの開発部長。パーソナルトルーパーの生みの親。
ゼ・バルマリィ帝国
- レビ・トーラー
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第7艦隊戦闘指揮官。OGでは先遣隊であるエアロゲイターの指揮官として登場。
- ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第7艦隊司令官。
- エペソ・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第1艦隊司令官。
- ペルガモ・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第3艦隊司令官。
- テアテラ・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第4艦隊司令官。
- サルデス・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第5艦隊司令官。
- ヒラデルヒア・ジュデッカ・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第6艦隊司令官。
- ユーゼス・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第7艦隊副司令官。支配階級「十二支族」の1つであるゴッツォ家の一員であり、機動兵器や「クロスゲート・パラダイム・システム」を開発した天才科学者である。OGシリーズではアルテウル・シュタインベックとして地球に潜入している。
- ハザル・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍総司令官。
- エイス・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍副司令官。
- シヴァー・ゴッツォ
- ゼ・バルマリィ帝国宰相。最高評議会「シケム」の議長や霊帝近衛軍師団長も兼任している。ゴッツォ家の長であり、機動兵器や戦艦の開発も行っている天才科学者である。
- バラン・ドバン
- ゼ・バルマリィ帝国霊帝近衛軍将軍。支配階級「十二支族」の1つであるドバン家の当主。
- アルマナ・ティクヴァー
- ズフィルードの巫女として選ばれたティクヴァー家の少女。
- ルリア・カイツ
- アルマナのロイヤルガード。支配階級「十二支族」の1つであるカイツ家の一員。
- エツィーラ・トーラー
- ゼ・バルマリィ帝国の祭司長。支配階級「十二支族」の1つであるトーラー家の一員。
- キャリコ・マクレディ
- ゴラー・ゴレム隊隊長。
- スペクトラ・マクレディ
- ゴラー・ゴレム隊副隊長。
- アイン・バルシェム
- ゴラー・ゴレム隊隊員。αシリーズではクォヴレー・ゴードンとして離反し、αナンバーズにつく。
- アーマラ・バートン
- ユーゼスに作られたハイブリッド・ヒューマン(バルシェム)。OGシリーズにのみ登場。
- ルアフ・ガンエデン
- ゼ・バルマリィ帝国の霊帝。
- ケイサル・エフェス
- ゼ・バルマリィ帝国の建国者にして本物の霊帝。
その他
登場メカ
地球連邦軍
- R-1
- R-ウィング
- R-2
- R-2パワード
- R-3
- R-3パワード
- R-GUN
- R-GUNパワード
- R-SWORD
- SRX
- R-1改
- ART-1
- ART-ウィング
- AR-1
- AR-ウィング
- AR-1パワード
- AR-2
- AR-2パワード
- AR-3
- AR-3パワード
- バンプレイオス
ゼ・バルマリィ帝国
登場作と扱われ方
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- エアロゲイター(ゼ・バルマリィ帝国)との戦いを主軸にしていることもあり、リュウセイも主人公と並び主役級の活躍をする。どちらかと言えば『新』のリメイクに近い。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- リュウセイとマサキに合体攻撃がある。『α外伝』同様PS版で活躍しすぎた反動かユニット、パイロット共に弱体化が目立ち、特にSRXは使用を考えてしまうほど微妙な性能に…。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 前作とは打って変わって、完全ないるだけ参戦…… というか、ゲスト扱いのキャラ。SRXが登場しなかったり、EDでリュウセイが投獄されたりと、何かと不遇。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- Rシリーズが一切登場せず、キャラクターもヴィレッタや周辺人物のみの登場。『α外伝』を超える不遇っぷりである。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 前2作の不遇を経て復活。アヤの死(実際は囚われていた)によって自身の念動力を拒絶したリュウセイの挫折を経て、成長する姿が描かれている。SRX計画の完成形・バンプレイオスが登場した。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 初出。当初はシリーズ化が構想されていた。キャラクター描写が今と異なるが、基本的な設定は既に完成されていた。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- リュウセイルートでは、彼がSRXチームに入る事になったきっかけから、増長や挫折、テンザンとの戦いを経て、成長する姿が描かれている。リュウセイルートはどちらかと言えば、前半は旧シリーズの第2次のシナリオがベースとなっている。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 結束が深まったSRXチームの姿を見る事が出来る。OGシリーズでは「天上天下一撃必殺砲」は本作が初出。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- OG2.5ではSRX計画の新型機・ART-1が登場する。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- OG1からの黒幕が登場する。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
関連作品
- リアルロボッツファイナルアタック
- R-1、R-2パワード、R-3が1P GAMEモードにおける中ボスとして登場。特定のコマンドを入力することで隠し機体として使用可能。
- ちなみに、同作ではBGMが全て同作オリジナルのものになっている。
- スーパーロボットスピリッツ
- 初めて任天堂のゲーム機にリュウセイが登場した作品。レビの初登場作品でもある。
- スーパーヒーロー作戦
- 虚構世界が消えて世界が各作品世界に戻ったエンディングで、SRXの世界が登場している。
- リアルロボット戦線
- R-1とリュウセイが特定ルートのみの隠しキャラとして登場。
用語
- SRX計画
- 地球圏防衛計画の一環として連邦軍極東支部伊豆基地で進められている計画。開発機体には異星人の技術であるEOTが積極的に取り入れており、高い汎用性と攻撃力を持つ反面、安定性が問題視されて計画を凍結された事も。コンセプトは「少数で戦局を変え得る兵器」。
- SRXチーム
- T-LINKシステム
- 念動フィールド
- トロニウム
- ゾル・オリハルコニウム
- エアロゲイター
- ゼ・バルマリィ帝国
- ズフィルード・クリスタル