キャニス・アルタルフ
キャニス・アルタルフは『第2次スーパーロボット大戦OG』の登場メカ。
キャニス・アルタルフ | |
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外国語表記 | Canis Al-tarf |
登場作品 | |
デザイン | 明貴美加 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 人型機動兵器 |
全高 | 20.4 m |
重量 | 78.1 t |
浮揚機関 | テスラ・ドライブ |
装甲材質 | マシンセル |
MMI | ゲイム・システム |
開発者 | イーグレット・フェフ |
所属 | ガイアセイバーズ |
パイロット | エグレッタ・ウーノ |
概要
ガイアセイバーズが独自に開発した人型機動兵器キャニスのカスタマイズ機。
ガイアセイバーズを構成する部隊の一つ「アルファ・セイバー」の隊長であるエグレッタ・ウーノの専用機として登場する。
機体概要
ガイアセイバーズの兵器開発部が新世代の主力機として独自に開発したパーソナルトルーパーやアーマードモジュールとも異なる新規格の人型機動兵器であるキャニスのカスタマイズ機。一般機であるキャニスの機体色が緑であるのに対し、本機の機体色は青のパーソナルカラーとなっている。また、本機への改修には、元・DC所属の科学者であるイーグレット・フェフが関わっている。頭部のデザインは原型機のモチーフである犬を思わせるものとなっており、「耳」に当たる大型アンテナが特徴。
通常のキャニスが高い運動性と機動性、駆動性を合わせ持っていたのを、本機はそれを更に強化した物となっており、小型であったキャニスの背部ウイングは大型化され、搭載されているテスラ・ドライブもシリーズ77に使用されているツイン・テスラ・ドライブ並の出力へと強化されている。
その驚異的な機動力によって敵を翻弄しながら攻撃しまた離脱するという強襲戦を得意としており、通常時でも既に性能はピーキーなのだが、フェフの開発したマン・マシン・インターフェイスである「ゲイム・システム」も搭載しており、レベル2、レベル3へとピックアップさせていく事でより爆発的な加速力を発揮する。しかし、レベルを上昇させていくにつれてその操作性は困難となる上に搭乗者に掛かる過負荷も甚大となり、最大のレベル3の段階にピックアップした時にはもはや並の人間の身体では耐えられない物となる為、人間の域を超えた能力を持つ者で無ければその性能を最大限にまで発揮するのは不可能と言える。
これらからも、本機は新規格の人型兵器となるキャニスの拡張性の高さを限界にまで追求する為の「実験機」としての側面も持った機体と言え、「並の人間に操縦は不可能」という問題点こそあれど、拡張性の高さの検証に関しては十分にクリアしている。
武装面に関しては、一般機と同様に「ロシュセイバー」を標準装備している他、種類の違うビーム兵器を撃ち分ける「ダブル・ガナリー」は専用の物を携行している。これは通常の物よりも大型化する事で出力面を大幅に強化しており、更には銃身の下部に備わっている超硬度のブレードである「ヨツン・カーバー」を展開させる事で、射撃戦を交えた格闘戦もこなす事が可能となっている。この為、超加速による格闘戦や射撃戦をこなす本機のコンセプトは、パーソナルトルーパーのビルトビルガーやビルトファルケンに近い物となっている。
最大の特徴は、装甲材質にゲイム・システムと同様フェフが開発・調整を行ったマシンセルが採用されている点で、それによって自己修復能力を持つ。これはベルゲルミル等の様に多彩な機能を持ち合わせた物ではなく「修復」のみに特化した特殊仕様で、自由自在にリペアを行う事が出来る反面、マシンセルの散布により地球環境の修復や敵機の分解と言った特殊な機能は一切使用出来なくなっている[1]。しかし、修復のみに特化した機能が大きく功を成したのか、回復能力そのものは従来のマシンセルより大幅に向上。まるで「不死」という言葉を体現させた物となっている。
なお「アルタルフ」とはかに座のβ星の名であり、アラビア語で「終り(終焉)」と言う意味を持つ。
劇中の様相
封印戦争の序盤より、ガイアセイバーズの「アルファ・セイバー」の隊長機として、搭乗するエグレッタことイーグレット・ウルズの高い能力もあってゲスト(ゾヴォーク)の軍隊を相手に多大な戦果を挙げている。
その後は、グライエン・グラスマンの謀殺容疑の掛かった鋼龍戦隊…特にフェフが新たに生み出した念動力の能力を固着させたマシンナリー・チルドレンであるイーグレット・イングを執拗に狙い襲い掛かっており、例え倒されてもマシンセルで何度でも修復し執念深くまた襲い掛かろうとする有り様は、妄執に取り付かれた「ゾンビ」であるかの如くであった。
ガイアセイバーズの本拠地である「グランド・クリスマス」を舞台とした最終決戦でも、イングの搭乗するエグゼクスバインを執念深く狙おうとするも、最終的にはエグゼクスバインのブラックホール・バスターキャノンによって、パイロット諸共超重獄に叩き落とされた結果、再生も出来ないまま消滅する末路を迎えた。
登場作品と操縦者
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 初登場作品。地上ルートで登場。高い修復能力と途轍もない命中率・回避率で自軍を攻め立てる強敵。一番恐ろしいのはことあるごとに使用して来る必中。イングがエグゼクスバインに乗り換えた後も過信はしないように。
装備・機能
武装・必殺武器
- ロシュセイバー
- 重力場の刀身を出力する接近戦兵装。ダブル・ガナリーを失うとこれしか攻撃手段がなくなるのが欠点。
- ダブル・ガナリー
- 主兵装となる多機能銃。キャニスのものより大型で、先端下部に実体剣が装備されている。
- ダブル・ガナリーE
- ビームで敵を薙ぎ払う。全体攻撃武器。
- ダブル・ガナリーW
- 連続攻撃パターン。Eモードを連射しつつ接近、次に敵機の周りを飛び回りながらBモードで追撃をかけ、最後に背後から接射状態でWモードを叩き込む。
- ヨツン・カーバー
- 最強攻撃。ゲイム・システムレベル2を起動し、肩部を展開して突撃、Wモードで牽制。そののち、システムをレベル3に移行して銃身下部のカーバーを展開。翼のブースターを開いて最大出力で突っ込み、敵機に「終焉の一撃」を与える。締めに突撃を行っているが、実際の性能は移動後使用不可の長射程攻撃となっている。
特殊能力
- HP回復(小)
- マシンセルにより、機体が修復される。修復に特化させたという設定の割には、回復力はベルゲルミルから大きく低下した。
- EN回復(小)
- 同上。
- ロボットブロック
- 装甲低下、運動性低下、照準値低下、攻撃力低下、射程低下の特殊効果を無効。直撃で貫通できるがまず当てるのが大変。
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
関連機体
- キャニス
- 原型機。
- バルゴラ・グローリー
- 『Z』におけるセツコの後継機。この機体を連想させる様々な要素が盛り込まれている。
余談
- 青いカラーリング、周囲のラインが白い翼、金色に染められた肩部、接近戦機能を備えた上に実弾とビームを撃ち分けられる主兵装(さらに名前が「ガナリー」で「カーバー」)、さらには星座の名を冠した名前と、否応なしにバルゴラ・グローリーを想起させる要素を持っている。
- 実際、『スーパーロボット大戦Z』でトビー・ワトソンが言及した「バルゴラの試作型」とはこのキャニス・アルタルフあるいはZにおける同様の機体ではないか、との推測もある。
- この姿に至るまでの推測材料はあるにはあるのだが、フォルムのモデルであるキャニスの原型機・レストジェミラはアニメ版のみに搭乗する機体で、ゲームには登場しない為、ゲームしか知らないユーザーでは少々わかりにくい。
- ↑ 尤もOGシリーズでは、これらの機能は利用されていないので、あまり問題はない。