虎龍王は『スーパーロボット大戦α』の登場メカ。
虎龍王 | |
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読み | こりゅうおう |
外国語表記 | Hu Long Wang |
登場作品 | |
デザイン | 宮武一貴 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 四神の超機人 |
頭頂高 | 49.9 m |
重量 | 158.0 t |
動力 | 五行器 |
装甲材質 | 護符 |
MMI | T-LINKシステム |
別形態 | 龍虎王 |
開発者 |
古代の中国人(αシリーズ) バラル(OGシリーズ) |
主なパイロット |
ブルックリン・ラックフィールド クスハ・ミズハ |
概要
中国・山東地区にある遺跡から発掘された超機人。虎王機が本体、龍王機が胴体になって合体した姿。元々は「百邪」と呼ばれる悪魔や妖怪と戦う為に古代人が作り出した半生体兵器だと言われている。
発掘時には機能の大半を失っており、機能の欠陥部分をグルンガスト参式で補っている。そのためコクピットは参式の仕様のままで、「T-LINKシステム」もそのまま使える。このT-LINKシステムより念動力を用いた意思疎通や機能が使える。
主に地上&接近戦が得意。作品によっては、龍虎王よりも最大火力が高い事がある上に分身があるのでこっちをメインとして使われる事も。
分離せずに形態を変化する場合、ゲームでは合体真言を使用しているが、ジ・インスペクターでは「順逆転身」の掛け声で変形する。ちなみにOGクロニクルとアニメでは瞳がある。
構成機体
登場作品と操縦者
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α(DC)
- スーパー系パートナー専用メカ。クスハによるとかわいい顔をしている、らしい。接近戦用の機体で、分身できる点が強み。運動性はそこらのMSより高いが、機体サイズとパイロットの回避値の低さの問題で思ったほど避けない。ユニットはもちろん武器の改造状態も龍虎王と連動しており、例えば逆鱗断を改造するとこちらのタイラント・オーバー・ブレイクも強化されるため、片方を重点的に改造する必要はない。いろいろ武器があるがタイガーナックルとタイラント・オーバー・ブレイクを鍛えれば事足りる。なお、本作の虎龍王には後続作品とは異なり念動フィールドがなく、代わりに分身があるという差別化になっている。ちなみにグルンガスト参式のパーツを取り込んだという表現か、参式爆連打が武装として登録されている。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 直接の登場はしないが、龍虎王共々没データとして存在する。
- 武器性能・機体性能共にα外伝準拠になっている等の調整が施されている。登場する予定でもあったのだろうか。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 中盤にて加入。主人公クスハのパートナーとして、パイロットはブリットが担当する。扱いやすい接近戦武器と移動力強化、援護攻撃により使い勝手が大きく増した。
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- シーズンパス「DLC1」の追加プレイアブル機体として参戦。龍虎王への変形も可能。
- αシリーズから転移してきたようだが、「α」にはあった「ファングミサイル」「参式爆連打」がない。ただし、「ヴァリアブル・ドリル」は「タイラント・オーバー・ブレイク」にて使用する。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 蚩尤塚(しゆうづか)で発見され、クスハとブリットの正しき強念に呼応して操縦者に選ぶ。射程は短いが、それ以外の面では使い勝手が良い。武器改造の上昇幅が龍虎王より高い為、攻撃力は龍虎王よりも高くなる。サイズは大きいが、高い運動性に分身を併せ持ち、パイロットが念動力を所持しているので全く気にならない。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- OG2シナリオに準拠。ゲームシステムの変更に伴い、龍虎王が更に一対多の戦闘に特化したので、こちらは一対一の戦闘に特化しているといえる。OG2.5では、残念ながら使用できない。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 再び復活したが、クスハとブリットは他の汎用機に乗り換え可能という仕様である。ただし、他のパイロット(他のα主人公達など)を本機に乗り換えさせる事は出来ないので、二人を降ろすことは基本的にないだろう。攻撃力の逆転現象はここでようやく修正。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 第2次α同様虎王機がバラルに操られてしまうものの、40話より無事参戦。低燃費で使い勝手の良い武装は健在であり、また最大射程が6に伸びている。その代わり攻撃力が大幅に下がってしまったものの、ブリットのインファイトがあるので実質的な火力はそれほど低いというわけではない。ただ、装甲は低く、運動性も「特機としては」高いレベルなので、迂闊に突っ込まないように。また、タイラント・オーバー・ブレイクの演出が変更されている。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- なんと第18話終了時にサラッと手に入る。イベント無しで虎龍王が参入するのは初。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 戦闘シーンは少ないが、アインストレジセイアを追い詰め、ツヴァイザーゲインを猛撃でKO(ある意味ゲーム再現)するなど活躍している。
関連作品
- 超機人 龍虎王伝奇
- 龍虎王と異なり第一部にのみ登場。文麗が乗り込む。
- アイドルマスター シンデレラガールズ
- 2017年12月に開催されたOGシリーズとのコラボイベント『スーパーロボット大戦CG -奏鳴の銀河へ-』にて登場。
- 搭乗するパイロットはミウ(矢口美羽)。
装備・機能
武装・必殺武器
武器
- ファング・ミサイル
- 虎龍王の口から牙の形をしたミサイルを射出する。第2次α以降はオミットされたがOG2ndにて復活。格闘属性でしかも有射程の全体攻撃なので、実は龍虎王の「龍王移山法」より使いやすかったりする。
- ランダム・ストライク「参式爆連打」
- 虎龍王の腕と脚との連撃。グルンガスト参式から継承した技。実は技自体は参式より先に登場している。第2次α以降はオミットされたがOG2ndにて復活。
- ソニック・シャウト「虎王咆哮」
- 咆哮による衝撃波で攻撃。本来は虎王機の技なので、虎龍王でも使用可能。OGS以降はソニック・ジャベリンへの繋ぎで使用している。
- タイガー・ナックル「虎王飛拳」
- 虎龍王の腕を射出する。参式のブーストナックルの機能を取り込んだものであり、燃費や射程の面で主力になる。
- ランダム・スパイク
- 虎龍王の得物であるヌンチャクによる連撃を浴びせる。この技の異称は『虎龍王・連挺乱打』。第2次OGではコンビネーション攻撃対応武器であり、これのためにブリットは参式では意味のない連続攻撃スキルを初期習得している。
- 本来ヌンチャクは中国拳法の武器ではなく、琉球古武術の武器である。ブルース・リーが『燃えよドラゴン』で使用して以来有名となった。
- ヴァリアブル・ドリル「虎爪回転圏」
- 虎龍王の拳が回転し、ドリル状の手刀で貫く。ドリル・アタッカーの機能を利用していると思われる。α以外では単体武器としては登場せず、タイラントオーバーブレイクのトドメに使用される。OG2ndではついに演出ですら使われなくなってしまった。
- ソニック・ジャベリン「虎王神速槍」
- 虎龍王の得物の槍で、敵を滅多刺しにする。必殺技の際はランダム・スパイクから変化させて使うことが多い。
- なお実際にはジャベリンは投擲用の槍であり、振り回して使うものではない。また外見はジャベリンではなく青龍偃月刀(つまり厳密に言うと槍ですらなく刀剣)だが、この武器は宋代以降に成立したものである。ランダム・スパイクといいこれといい、虎龍王は外界の情報には敏感なのかもしれない。
必殺技
- タイラント・ブレイク
- 参式爆連打、ランダム・スパイク、ソニック・ジャベリン、ヴァリアブル・ドリルを次々と繰り出す乱舞技。
- 各種動作は既存武器の流用。実装は『α』のみ。
- タイラント・オーバー・ブレイク「虎王乱撃」
- タイラント・ブレイクを上回る速度で繰り出す乱舞技。
- 強化パーツ無しで陸適正Sであるため場合によっては龍虎王の「逆鱗断」よりも高威力だが、空適応がBであるため使い分けが寛容。
- 参式を取り込む以前、つまり『オリジナルバージョン』の流れは、ランダム・スパイクによる猛撃の後、左アッパーで吹き飛ばすというシンプルかつ豪快なもの。
- 『α』では「タイラント・ブレイク」とは接近動作、動作の残像付与、動作量アップ、ヴァリアブル・ドリル前のカットイン追加はあれど構成そのものは同一。
- 『第2次α』『GBA版OG2』では参式爆連打とヴァリアブル・ドリルが単独武器から外されたものの構成は同様。
- 『OGS』以降ではようやく固有のグラフィックを与えられるようになった。
- 『OGS』では2連パンチで打ち上げ→追いかけてランダム・スパイクで追撃して地面に叩き落とし→ソニック・ジャベリンで落下しつつ連続突き→追いついた所に連続パンチで押し込みながら地面を掘り進→最後にヴァリアブル・ドリルを繰り出して地中で爆発、という構成となった。
- 『OG2nd』『MD』ではソニック・ジャベリンまでは同じ構成だが、最後は身分身の術による猛攻[1]の後、落下地点に先回りしてアッパーで〆、に変更。今回復活の際に参式のパーツが消えたのか、ヴァリアブル・ドリルが完全に消えてしまっている。
- 『30』では初手が2連パンチであること以外は『第2次α』での流れをほぼ踏襲。
特殊能力
- 剣装備
- 切り払いを発動する。
- HP回復(小)
- 基本的には回避力で耐える機体なので、この効果が発揮されるのは稀。
- EN回復(小)
- 『30』で所持。
- 分身
- 虎龍王の脚力を活かした「身分身の術」という体術で、高速移動して残像を形成する。元々は龍虎王の術であり、符を介して龍虎王から授けられた。その為、この術を譲渡した龍虎王は使用する事が出来ない(伝授したのではなく術自体を移動させている)。
- 念動フィールド
- グルンガスト参式の機能を継承した物。ブリットの念動力も相当な水準になるが、どちらかというと虎龍王は回避する機体なので出番は少なめ。
- 変形
- 龍虎王とへ分離変形する。
- 分離
- 龍王機と虎王機へと分離する。現在、実装しているのはαとOG2ndのみ。
移動タイプ
- 陸
- 空を飛べず、水中戦も不得手だが、その分、地上戦に特化している。
サイズ
- L
カスタムボーナス
対決・名場面
- 対雀武王
- 龍虎王伝奇にて。
- 対ペルゼイン・リヒカイト
- OG2「龍虎覚醒」より。参式のパーツと2人の操者を得て目覚めた超機人は、2つの形態による連続攻撃でアインストの使者を圧倒した。
- 対鋳人
- OGクロニクル「竜幡鳳逸之士」及びOG外伝の該当シナリオ「折れない心」より。危機に陥ったクスハとブリットを虎王機・龍王機の分離状態で救出、その後虎龍王に合体、怒涛の攻撃で鋳人を撃破する。
- 対ツヴァイザーゲイン
- ジ・インスペクターより。麒麟・極を使い分身してきたツヴァイに対して、虎龍王は身分身の術で対抗。なんとそのまま分身したツヴァイに大きな損害を与えてしまう。仮にもボスキャラの必殺技をあまりに呆気なく打ち破った(そもそも身分身の術はゲームでは攻撃ではない)この展開に唖然とした視聴者も多かった。この後、ゲシュペンスト・タイプRVがあっさりツヴァイの攻撃で中破してしまったのでなおさら印象に残る。
関連機体
余談
- 虎龍王、龍虎王共にOGシリーズでも第2次α以降の様にクスハ・ブリットの専用機となったが、本来αではどの主人公でも搭乗できた機体であるため、他のα主人公搭乗による活躍を見たかったというプレイヤーも少なからずいる。が、もはやその機会は無いと見るのが妥当だろう。
- ↑ ジ・インスペクターでツヴァイサーゲインの分身に対抗したシーンの再現。